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さらい屋五葉 第7話「野暮でござった」

さらい屋五葉 第7話「野暮でござった」
『政之助は体力が回復し、弥一とともに江戸の町へ帰ってきた。
久しぶりに町中を歩く政之助だったが、
また人とぶつかり問題を起こす。
ぶつかった人物は、以前政之助たちと
イザコザを起こした浪人たちだった。
すごむ浪人たちと神社の境内で木刀による
立ち合いをすることになってしまう政之助。
対峙する政之助と浪人。それを囲む野次馬たち。
人々の視線を受けた政之助は、
それに耐え切れず、その場を逃げ出してしまう。』





一は政の様子をときどき
ききにくるそうで
梅は、政は悪くなる一方でどんどんやせて
郷里に帰るかもしれないと嘘をついたらしい。
そうでもいわないと御隠居のところへ
いこうとしないからという理由らしく
一もそれで行きたくなさそうなのに
御隠居のところへやってきたらしい。

「なるほど。

 いっこうに

 面をみせなかったわけがわかった。

 弥一とは おまえさんのことだったか。」


ここで音楽がはいるタイミングが素敵。

政は身支度して
御隠居に世話になった礼をいって
一とともに江戸にもどることに。

「弥一。

 ちかいうち白楽(ばくろ)の残党が

 島での務めをおえてもどるそうだ。

 お前さんの前にも姿をみせるだろう。

 気をつけるがいい。」


と忠告してくれる御隠居。
何も答えない弥一。

「お前さんは 

 仙吉のようにはならないかな・・」


とつぶやく御隠居。

御隠居と今日がはじめてあったわけではないのか
とたずねる政。
それには答えず
梅からきいた政の容体が嘘だというのは
すぐわかったという一。
なのに、それにはくいつかず
ご隠居と徳さんが「白楽の九平」のことを
話す政に

「話のむきをかえたのが 

 わからねえのかな」


と言われて、がっくり。

「それがし 野暮でござった。」

「他のやつらの前ではその名はだすな。

 俺のかしらだ。」

「おまえさん 

 素性を知りたがっていたな。

 どうだ?満足したか。」


弥一も賊の出かもしれないのは
うすうすとわかっていたけど

「ただの賊の出だけでは

 ないような・・」


というとまた立ち止まる一。

「それがし また 何か・・。」

「いや。

 過去は どうでもいい。

 昔と今だったら 俺は今の方が好きだ。

 常に そう思って過ごしたい。

 だから 今を楽しむ。

 ただ それだけだ。」


雪が降り始めました。

「雪だ」

と静かに空を見上げる一。

梅にもお礼をいう政。
一は先に桂屋へもどったというと

「ちゃんといったか」

とふっと笑う梅。

江戸の町をひとり歩く政は
御隠居のところにいた一か月は
郷里にいたときのように
おちついていたと懐かしみます。

「『過去はどうでもいい』

 と、それがしも

 思えるようになればよいのだが。
 
 そさすれば 

 郷里に戻ることも平気になるし

 武士らしくないといわれる

 この性格だって 少しは・・」


と、ぼ〜っと歩いていたので
浪人にぶつかってしまいました。

しかも以前もぶつかってもめた相手。
やる気満々の相手が刀を抜けといいますが
ここでやるのはまずいと
なぜか見物人がたくさんいる中
木刀でたたかうことに。

たくさんの見物人にかこまれ
萎縮してしまう政。

「しっかりしろ」

と故郷でも叱られていた日々を思い出します。

「情けない 兄上」

と弟からも言われていました。

その場から逃げ出してしまう政。

『また 逃げてしまった・・・・

 それがし 郷里にいたころから

 何もかわっておらんではないか。

 かわれぬのだ。

 そして「しっかりしろ」と 

 一生わらわれるのだ。

 昔と同じまま・・。』


ひとり落ち込む政に声をかける八木。

「すぎたことは気にするな。」

「八木殿・・。

 お恥ずかしいところを

 お見せしたでござる。」


道場にでも通ったらどうだ?といわれても
人が多いのはどうも・・という政。
すると、自分が相手をやると
いってくれる八木。
さらに食事にさそってくれたりと
すごく親切。

「おまえさん 

 めざすものはあるのか?」


一応あるけどこの性格なので・・という政。

「それがしより 背が小さく

 でも それがしよりも

 はるかに大きく感じる人がいて・・。

 その人の持つ心の余裕はやはりすごいと

 今日 あらためて感じ入ったのでござる。

 そして今日は 己の未熟さも

 あらためて痛感した。」


弥一のこと。

「じゃあ 目指すものは その男か?」

「それは 違うような。

 ただ・・

 うらやむ部分は

 たしかにあるのでござる。」


と空をみあげる政。

後日、手土産をもって御隠居を訪ねる政。

「今日きたのは 

 弥一のこともあってではないか?」


御隠居はなんでもお見通し。

「わしは多くを語らんよ。政。

 あの男もそれをわかった上で

 顔をみせたのだろう。」


という御隠居なのに
ストレートに質問する政・・・。

「白楽の 九平一味の話は

 きいてもよかかろうか?
 
 まだ 存在するので?」


一味はほとんど獄門行き。
残党も島流し。
今は一味と関係がないとしても
と九平は逃げ延びていたとのこと
今はもう一味とは関わりはないとしても
弥一が始めた五葉は用心せねばならんだろう、
という御隠居。

「残党にでござるか?」

「弥一に、だ。

 いらぬ心配かもしれぬ。

 過去のことは捨てているようには見える。

 が、どこか気にかかる。」


梅に弥一のことを話すのは
もう少し弥一のことを知ってからのほうが
よかろうともいわれます。

「政。用心してよく 

 観察するがよい」


桂屋の庭で木刀を振り鍛錬をする政。

そこへ一がやってきたので
桂屋のおかみさんが、相手をしてやれと言われました。
弥一は合口しかもったことはないと
いいますが、それでも一のほうが勝つんじゃないか
というおかみ。

「そんな程度の気迫なんだよ。

 あんたから感じるのはねえ。」


一もつきあってくれました。
合口を抜いた一をみて
刀に手をかける政。

「お待ち!

 あんたは木刀だよ。」


「あっ」

「何 刀抜こうとしてんんだい?」

「その・・弥一殿の気迫につい・・」

「まったく・・」

女たちに気づかれ、とたんにあわてる政。
浪人との立ち会いから
逃げたこともしっかり伝わっていました。

「政」

「はっ?」

「俺に対して

 変に かまえてないか?」


「そのようなことは・・」

自信をますますなくした政は
稽古をつけてもらおうと
八木をたずねますが
八木はこれから墓参りにいくとのこと。

はじめてあったときも花をもっていたけど
それは妻の命日で、今日は別のやつだときき
いっしょについていく政。
お参りをおえて、また次の墓へいく八木。

「さっきの墓は

 隣の屋敷のせがれだ。

 流行病で 死んじまった。

 ずいぶん昔のことだ。

 同じころ こいつも死んだ。

 身寄りがなくて

 俺くらいしか 参るやつもいない。

 よかったら 手ぇあわせてやってくれ。

 命日が近いから 

 まとめて墓参りをしてるんだ。

 今日はこいつの命日。

 バカな男だ。

 夜中に誤って 井戸に落ちちまった。

 いい友達だったんだ 弥一。」


「弥一?」

弥一ってあの弥一か・・。

松は菊屋の旦那とあっていました。
お金をさしだす松。

「おおさめくだせえ。」

何かあったのかと
たずねる松。

「あっしにゃあ 

 一生あたまのあがらねえ

 恩人が二人いる。

 旦那が その一人だ。

 何が あったんで?」




侍にもむいていないうえに
空気をよむのもへたくそな政が
あいかわらずかわいらしい。
一も今までにこういう相手には
接してこなかったのでは。

衆人環視の中では力がだせず
やさ男の一がただ構えているだけの
気迫に飲まれるようでは
用心棒も首にならないように
気をつけないと。
武士の家に生れなければ
もう少し楽に生きられたのにねえ・・。

一の過去を話してもらえるのは
まだまだ先のようですが
八木とあの弥一が知り合いだとは。
今の一のことをどこまで
知っているんだろう。

松はその忠誠心でどんなことでも
やってくれそうで、政よりはよほど
一味の役にたっていますが
政は政でやっぱりあの場に必要。


秋津政之助:浪川大輔
弥一:櫻井孝宏
おたけ:大浦冬華
梅造:高塚正也
松吉:内田夕夜
八木平左衛門:木下浩之
お絹:高梁 碧
ご隠居:宝亀克寿




2010.06.02 Wednesday 17:00 | comments(3) | trackbacks(0) | 
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JUNKO (2010/06/04 9:18 AM)
>honeyさん、おはようございます

このあたりは、
政の一番不遇な時ですね。
人が良すぎるからですが、あまりの情けなさに、
ちょっといらっとしないでも、ない。
確かに絡まれやすいだろうなあ。

思い立って原作最新刊を引っ張り出してみましたが・・・いや、ずいぶん、政と一の顔つき等が変わったことに、改めて驚いています。
いつのまにこんなになっちゃったんだろう。
テレビでも、このあたりまでやって欲しいなあ・・・
honey (2010/06/04 7:25 PM)
JUNKOさん、こんばんは。

JUNKOさんはIKKIのマンガをお読みでしたね。
政、最初から行動がかわいらしくて
癒されまくりなんですが
武士にはむいてませんよねえ。

ええ?もしやあの政がキリっとなっちゃうんですか?!
JUNKO (2010/06/04 9:04 PM)
>honeyさん、こんばんは

いろいろな事件や人との出会いを通じて、
政さんは、キリっというより、
寛容力はそのままに、腹が据わってきます。
元々強い政、迷いさえなければ怖いもんなし(笑)。
最新7巻ではとうとう初めて・・(ネタバレにつき略)。
それは政らしからぬ行為ではありますが、
惚れ直しますよー。

別の意味で、一にも惚れ直してしまいますよ。
最新刊ラストは、
こちらももらい泣きしそう(;-;)

この二人は、本当に良い出会いをしましたよ。
会っていなければ、
互いに、随分つらい思いをしたでしょう。

機会があれば、ぜひぜひ原作をお読みのうえ、
レビューも♪(笑)