<< September 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
amazon
楽天ブックス他
楽天ほか

ドン★キホーテ 第10話

第10話



カレンダーを前に相談する
城田(見た目鯖島)と鯖島(見た目城田)。

「俺達の中身が入れ替わってから もう2か月か。」

「でも 問題は これからですよ。」

「ん?」

「組の結成記念日まで あと2週間。

 この日に 僕か 鯵沢さんのどちらかが

 次期総長に指名されるんですよね。」

「ああ そうだ。」

「鯖島さん もし このまま

 元に戻れず

 僕が総長に指名されたらどうします?」

「そりゃあ お前が そのまま総長やるしかねえだろ。」

「いや〜 僕に そんな大役 務まるでしょうか…。」

「おい そう心配すんなよ なっ。

 お互い 俺ら2人で助け合ってやって来たじゃん。」

「まぁ…。」

「だから 2人が力を合わせれば

 必ずピンチを乗り越えられる。」


「鯖島さん。」

「ハハハ…。」

「分かりました 

 僕 鯖島さんになりきって頑張ります。」

「おう。」

「はい。」

手を握り合って約束。

「約束だからな。」

「約束ですね。」

「ハハハハハ」

そのとき城田(見た目鯖島)に兵藤から電話。

「かしら。鯵沢から果たし状が来ました。」

「果たし状!?」

想像。
なぜか時代劇ふうの子連れ狼みたいな
鯖島とフェンシングの剣を構えた鯵沢。

果たし城をみせてもらう城田(見た目鯖島)。

「『組長討論会』ハァ〜 何だ…。」

「鯵沢が総長に願い出たそうです。」

「えっ?」

「総長決めんのは 幹部の意見も大事ですからね。

 お互いの腹ん中

聞かせるつもりなんじゃねえっすか。」

「はぁ。」

「面白いじゃありませんか。

 その勝負 受けて立ちましょう。」とあゆみ。

「でも 鯵沢は頭が切れるからな。」

「売られたケンカは買うのが男ってもんです。」

「かしら 

ここは ガ〜ンと行きましょ。」


「かしらの生きざま

ドンと語ってください。」


「みんなにズドンと感動を。」

「ガン ドン ズドンね。」

「はい。」「へい!」

児童相談所で仕事中に
鯖島(見た目城田)は「おしゃべりメモ」を
作成中。
ミネコによばれました。

虐待をうけて保護された
佑磨くんの里親候補について。
候補を3組にしぼりこんだそうです。

「おい 城田。

 佑磨くんを保護するきっかけをつくった

  お前としても 感慨深いもん あんだろ。」

と西脇さんにいわれて
あわてる鯖島(見た目城田)。

「えっ?あ〜 そうですね。」

「アハハ… 照れてやがんだ。

 いや〜 まさか あの時の城田が

 児童福祉司になるとは思わなかったよね。」

そのとき、城田(見た目鯖島)が
こっそりよんでいるのはみえて
トイレに行くと抜け出す鯖島(見た目城田)。

「何だよ お前。」

「鯖島さん やっぱり あの 討論会

 キャンセルできませんか?」

「何 お前 弱音吐いてんだよ。」

「いや…。」

「俺の魅力をアピールできる

 絶好のチャンスじゃねえかよ。」

「でも あの 失敗したら…。」

「お前さ どんなピンチも

 2人が力を合わせれば乗り越えられるって

 いったじゃねえかよ。」

「ええ まぁ そうなんですけど…。」

「はい これ。」

鯖島(見た目城田)がメモをくれました。

「何ですか?」

「いいからよ。

 おしゃべりメモ。」

「えっ!

 僕のために わざわざ作ってくれたんですか これ。」

「おい 今 開けんなよ!

 ピンチの時だけだぞ。

 それが あれば拍手喝采 間違いない。

 ねっ それ一発でみんな とりこよ。」

「ハハハ… 鯖島さん!」

「はい ハハハ…。」

ガッツリ腕を組みました。

メモを持って討論会にやってきた
城田(見た目鯖島)。

「かしら いきましょう。」

「おう。」

鯵沢が迎えました。

「鯖島 お前が俺との勝負を受けて立つとは

 思わなかったよ。」

「鯵沢さん 少々 弁が立つからって

 いい気になるんじゃないよ。

 ウチの鯖島はね ひとの心をつかむ天才だよ。」

「そりゃあ 楽しみだ。」

「お2人とも 準備 お願いしやす。」

「はい。」

「あなた 大丈夫。

 自分の思ったことを話せばいいだけですから。」

と汗をふいてくれるあゆみ。

「おう。」

待っている極道のみなさんをみて
緊張の城田(見た目鯖島)。

席につくと太鼓とホラ貝を合図に
若頭補佐の挨拶で
討論会がはじまりました。

「では ただ今より 鯵沢卓巳 鯖島 仁による

 『京浜連合』組長討論会を始めます。

 まず 最初のお題は…。

 台頭する中国 台湾マフィアにどう対処するか。

 鯵沢。」

「我々の利益を阻害する者は

 力を持って排除すべきと考えます。

 食うか 食われるか

 生き残る道はそれしかないと思います。」

「う〜ん そうだ!

拍手がおこります。

「次 鯖島。」

「よっ! かしら 日本一!」

「ゴー ゴー かしら! レッツ ゴー かしら!」

「え〜 中国と台湾の問題についてですが…。

 あれ? 何だっけ?

 え〜っと…。

 あっ そうだ。」

城田(見た目鯖島)はしどろもどろ。
メモを開きましたが・・
メモは

「ガンドンズドン と ガンガンガン

 それから ドンドンズドン」


使えないっwww

「『ガン』… えぇ〜?

 『ガン ドン』…。ハァ…。」

あゆみがガッツポーズで声援。

「自分は 中華料理が好きです。

 台湾料理は もっと好きです。」

「それは つまり友好的に付き合うということか?」

「自分は ケンカは嫌いですから。」

「おい コラ〜!」

「何いってんじゃ コラ!」

「えぇ!?・・ぬるいこといってんだよ コラ」

みんな立ちあがって一触即発。

「やめろ!」と一喝されおさまりました。

「あの人 どうしちゃったのかしら。」

「かしらのことです。

 何か きっと深い狙いがあるはずです。」と兵藤。

「次の お題は…。

 これからの「京浜連合」はどうあるべきか。

 鯵沢。」

「この大不況の中「京浜連合」が生き残るためには

 広い視野と柔軟な発想が必要だと思います。

 私は思い切って海外に進出し

 組織の国際化を図るべきだと思います。」

「お〜し。そうだ。」

また拍手。

「鯖島。」

「はい。

 海外も いいんですが

 広い視野 という意味では

 トカゲやヘビといった

 爬虫類にも興味を持ってほしいです。」

「おい 関係ねえだろ!」

「いや… あの…。

 爬虫類は確かに ちょっと気持悪い

 嫌いな人も多い…。」

「兵藤 ホントに 

狙いはあるのかしら。」


「狙いは… なかったようです。」

爆笑。

PCをみると支持率は急落。

「どうしよう・・

 鯖島さんに 何ていえばいいんだ これ。」

そこへ鯖島(見ため城田)。

「おう 何だ お前 来てたのか。」

「ええ。」

「今日の討論会 どうだった?」

「まぁ 僕なりに ベストは尽くしたつもりです。」

「そうか… ん?」

「え?」

「おい 俺の支持率下がってんじゃねえかよ!」

「そんなこと…。」

「おい! ちょっと見せてみろよ!」

「ちょっと待って!」

「どうなってんだ これ。」

討論会動画をみられてしまいました。
怒りだす鯖島(見た目城田)。

「お前 何でトカゲの話 してんだよ。

 俺のおしゃべりメモ どうした?」

「いや だって あれ

 「ガン ドン ズドン」しか

 書いてないじゃないですか。」

「何いってんだよ このタコ!

 チッ どうすっかなぁ。

 このままじゃ マジで

 鯵沢に総長のイス 持ってかれちまうぞ。」

「鯵沢さん すっかり勢いづいちゃって

 今度はマニフェスト発表会で勝負しようって…。

 今度 失敗したら 間違いなく総長の芽はなくなります。

 でも あゆみさんも兵藤さんも

 『今度は1人で発表するだけですから

 勝ち目はあります』って もう聞かなくて。」

「まぁ 鯖島節を

 一発カマせば 逆転の可能性はあるな。」


「え? 何ですか その鯖島節って。」

「男心の琴線に触れる粋な言葉よ。」

「あ〜 無理ですよ 無理。

 僕じゃ琴線に触れられません。」

「お前さ 何で そうやって諦めんの?」

「いや 僕は あれが 精いっぱいなんです。

 あれ以上 頑張ることは できません。」

「お前の覚悟が足りねえからだろ!」

「いや でも…。」

「俺と約束したよな俺になりきるって。」

「はい。」

「また こんな ぶざまな姿さらしてみろ。

 俺にだって考えはあるからな。

 ん? ん〜!」

ため息をついて組にかえってきて
そのまま入らずにいってしまう城田(見た目鯖島)。

児相。

鯖島(見た目城田)は
別室でマニフェストについて
考えていて眠ってしまい
あの入れ替わったときの夢を見ました。

「なんだ 今の?」

目覚めるとあゆみから電話。

「もしもし 城田さん。鯖島の家内です。」

鯖島組にいって
置手紙をみせられる鯖島(見た目城田)。

「みんなへ 

 探さないで下さい。鯖島」

「これは…。」

「今朝 郵便受けに。」

「家出したってことですか?」

「おそらく。」

「チッ 理由は?」

「さっき 鯵沢から 電話がありまして

 昨日 夜遅く鯖島が現れて

 『マニフェスト発表会を棄権する』

 と言い放ったそうなんです。」

「え?」

「きっと プレッシャーに

 耐え切れなかったんじゃないかと。」

「チッ あの野郎。」

トカゲをつれている城田をみつけた鯖島。
あのマンションのそば?

「やっぱり ここか。」

「鯖島さん! 何で ここが…。」

「お前 鯵沢との勝負降りるっていったそうだな。」

「それは これ以上 傷口を広げないためです。

 今度失敗したら

 鯖島さんの支持率 限りなくゼロに近づきます。」

「売られたケンカは 何が何でも買うのが男だろ!」

「そんなこと いわれても…。」

「おい! 今すぐ 鯵沢んとこいって取り消して来い。」

「無理です 僕には もうできません。」

「チッ お前な 男と男の約束 破るのか?」

「僕 もう みんなに期待されるのが辛いんです。

 総長なんてやる自信がないんです。」

「そうか… 分かったよ。

 じゃ いいや。」

「え?

 ちょ… ちょっと鯖島さん!」

鯖島(見た目城田)は児相へ。

「所長。」

「はい。」

「ちょっと お話が。」

「ん? 何?」

「一身上の都合により

 児相を辞めさせていただきます。」

「えっ?」

みんなびっくり。

「これをお納めください。」

「え? これって まさか…。」

「ええ 辞表です。」

「城田 お前 本気なのか?」と西脇さん。

「ええ 男に 二言はありません。

 まぁ 短い間でしたが お世話になりました。」

「城田 理由は何?」

「うん まぁ やっぱり 俺には

  この仕事 無理だと思って。」

「だからって 突然過ぎません?」

「城田君 こんな辞め方寂しいだろ。」

「うん まぁ 仕方ない。」

「分かりました。

 ひとまず これは私が預かっておきます。」

「ミネコさん!」

「その代わり 最後に一つだけ 仕事 受け持って。」

「何すか?」

「西岡佑磨くんの里親 城田君が決めて。」

「え? 俺が決めちゃっていいんですか?」

 うん いいっすよ そんなもん ちょろいもんすよ。

 俺がねきっちり白黒つけますから。」

鯖島と城田。

「えっ! 辞表を出した!?」

「お前が約束 破った以上 俺が何しようと勝手だろ。」

「ちょ…。

 鯖島さん ごめんなさい僕が間違ってました。

 あの マニフェスト発表会 ちゃんと出ます!

 だから 辞表だけは 撤回してください!」

土下座する城田(見た目鯖島)。

「鯖島さ〜ん。」

「今さら謝ったって もう遅ぇんだよ。」

「そんなこといわないで この通りです!」

「お前さ どうせ鯵沢と

 本気で勝負する気ねえんだろ。」

「そ… そんなことありませんよ。」

「俺に児童相談所辞めてほしくないから

 形だけでも勝負しようってことだろ?」

「だから違いますって。」

「いいか 俺はな 明日中に

 最後の仕事 きちっと終わらせて「児相」辞める。

 それで俺が お前の代わりに

 鯵沢と勝負できるように 明日から動く 以上。」

「そんな〜 それじゃ

 僕の今までの頑張りは

 何だったんですか!

 何のために 僕

 鯖島さんを演じて来たんですか!

 今回のことだって

 僕なりに一生懸命 考えたことなんです。

 鯖島さんを少しでも有利にするには

 この方法が一番いいって。」


「ホントか?

 本当に そうなのか!?」


「ウソです。」

「ほら見ろ。

 俺はな お前の

 最初っから諦めてる

 その根性が ムカつくんだよ。」


「鯖島さ〜ん。」

「もう 目障りだから帰れよ。

 帰れよ! もう チッ。

 早く帰って。」

城田(見た目鯖島)しょんぼりと
帰って行きました。

「チッ バカ野郎。」

ドンキホーテを読んでいる幸子。

城田(見た目鯖島)は
街で自分をさがしている
ケンたちをみてかくれます。

鯖島(見た目城田)は
飲めないからだなのに
やけ酒を飲もうとしますが
やっぱり寝てしまいました。

「何だよ へっぽこ野郎。

 俺は酒飲むぞ 俺の自由だもんね。

 よし 俺は懲りずに飲むぞ。

 あ〜!

 あれ? あ〜 ヤベェあ〜 やっぱり これか。

 チクショウ!」

児相で鯖島(見た目城田)に
里親候補の資料を渡すミネコ。

資料と面接できめるそうで
めんどくさいからと
大穴 対抗 本命 と
いいかげんな仕事ぶりに
西やん、怒った!

「ふざけてないで最後ぐらい真面目にやれよ!」

「痛い!

 何 怒ってんだよ 西やん!」

「悔しいのよ あんたが辞めるの。

 ああ見えて 結構あんたに期待してたんだからね。」

里親候補に面接をする鯖島(見た目城田)。

医者夫婦に作曲家に寿司屋。
作曲家の人が「網走三丁目の夕日」の
作者ときいてすごくくいつく鯖島(見た目城田)。

「いや〜 参ったなぁ。

 本命で決まりかと思ったら

 対抗も大穴もかなり いい感じだぞ。

 おぉ 幸子おい ちょっと来い ちょっと。

 おい 来い いいから ちょちょ…ちょっと 座って。

 あのさ お前だったらどの親 選ぶ?」

「私は 全部パス。」

「何で?」

「私 もう18歳だよ?

 今さら 家族つくるなんて 

 面倒なだけだもん。」

「まぁ そうか。

 お? っていうかさこいつに

 誰がいいか選ばせれば早いってことか!」

だけど里親候補の情報伝えるのダメだそうで
どんな親がいいか聞くぐらいはいいそうです。
幸子からほんとに児相やめちゃうのときかれ
未練なんかないという鯖島(見た目城田)。

明石とあう幸子。
明石は里親の転勤が決まり
引っ越すそうでもうあえないらしい。

「親の転勤なら しょうがないよね。」

「それだけ?」

「えっ?」

「俺のこと どう思ってる?」

「どう」って?

「俺は幸子のこと 好きだよ。」

「あの これ…。」

ペンを返そうとしても落としてしまい
うけとらずそのまま別れ。

鯖島が部屋に戻ると城田がいました。

「おぉ! お前 何やってんだよ!

 お前 昨日と同じ服じゃねえかよ。

 さては 組に戻ってねえな?」

「組の前までは 戻りましたけど。」

「ったく しょうがねえ野郎だなぁホントに。」

「鯖島さん 最後の仕事って

もう 終わったんですか?」

「いや ちょっと 今日は

いろいろ立て込んでてさ…。」

「あぁ じゃあ まだ

 児相 辞めたわけじゃないんですね。」

「あのね 心配しなくても

明日 ちゃんと終わらせるから。

 な?」

「ちなみに 最後の仕事って何なんですか?」

「何だよ うるせぇなぁ。

 何だったっけなぁ。

 あ〜 確か 西岡佑磨って子の…。」

「佑磨くんの里親選び?」

「えぇ? お前 何 知ってんの?」

「知ってるも何も

 僕が 児童福祉司になるきっかけを

 つくってくれた子なんです。」

「あぁ〜 そういうことか。」

「あの 佑磨くんはですね

 虐待を受けて 保護された子なんです。

 だから 里親選びには 万全を期してください。

 あっ 何ならね僕の机の引き出しに

 彼の資料が入ってますから

 それ参考にしてください。」

「あのさぁ!

 何で お前に

そんな指図されないといけないの?」

「えっ?」

「鯵沢との勝負から逃げて

 心配してる あゆみや組の連中からも

 逃げて 

 そんな半端な まねしてる奴に

 そんな デカい口たたかれたくねえんだよ!」

「そういう鯖島さんだって勝手に

 児相 辞めるとか決めちゃって!」

「そりゃ お前が

  最初に お前 裏切ったからだろうが!」

「僕だって 僕なりに一生懸命やりましたよ!」

「俺だってな 散々 我慢してやって来てんだよ!」

「大体 鯖島さん何で そこまでして

 総長になりたいんですか?」

「あぁ?」

「あぁ どうせ あれでしょ?

 お山の大将になりたいだけでしょ?」

「何だと てめぇ この野郎!

 お前な お前だって

 自己満足でいい奴ぶってるだけだろうが!」

「ひどい! 何てこというんですか!

 僕 もう マニフェスト発表会なんか出ませんから!

 総長になろうがなるまいが

 知ったこっちゃありませんから!」

クッションを投げつける城田(見た目鯖島)。

「何だよ!

 俺だってなぁ絶対 「児相」辞めてやるからな!

 この野郎! おい!」

鯖島(見た目城田)も投げ返しました。

「クソ よけやがって この野郎。」

にらみあう二人。

幸子にからむエリたち。

「話って何?」

「そんなの自分が一番 分かってるでしょ?」

「聞いたよ 一哉君のこと。」

「一哉君が勇気出して 気持 伝えたのに

 あんた 何も返事しないって最低だよ。」

「友達だし あんなこといわれても困るし。」

「 だからって黙ってちゃ ダメなの。

 嫌いなら嫌い 嫌なら嫌って

 何で はっきり いわないの?」

「自分でも 本当の気持よく分からないから。」

「だったら「分からない」っていうの。

 思ってることははっきり伝えなきゃ。」

この子たち、変わりすぎ・・。

佑磨にあう鯖島(見た目城田)。

「えっとね お前の担当になった

 城田ってもんだ よろしく。

 ほんでさ 一応 お前の希望を聞いときたいんだけど

 新しい おとうさんと おかあさんどんな人がいい?」

「どんなって?」

「優しいとか 金持ってるとかさいろいろ あんじゃん。」

「う〜ん 僕をたたかない人。」

「うん うん まぁなうん それから?」

「ごはんをちゃんと食べさせてくれる人。」

「うん… そうか それから?」

「押し入れに閉じ込めたりしない人。」

「うん…。」

「あと もう1つ。」

「何だよ?」

「『お前なんかいらない 死ね』

 っていわない人。」


・・涙。

話をききおえてから
また資料とにらめっこし悩む鯖島(見た目城田)。

「どうだった?

 久しぶりに佑磨くんに会ってみて。」

「いや 「どう」って…。」

「あれから もう 1年も経つなんて早いわね〜。」

ミネコの回想。
佑磨が運ばれた時のこと。
第一発見者は市役所土木課にいた城田。

「この家 競売にかけられていて

 立ち退き交渉に来たんです。

 そしたら 家の中から

 子供の泣き叫ぶ声が聞こえて来て。」

「そのケガはどうかされたんですか?」

「はい ばい菌消毒したんでもう大丈夫です。」

「えっ?」「えっ?」

「あっ 西岡さんに 

 子供のこと聞いたら 手を出されてしまって。」

「そうだったんですか。」

「あの… あの子供は大丈夫なんですか?」

後日、新聞でその事件の記事を眺めていた
城田をミネコがたずねてきました。

「あの〜 あの子は?」

「ハァ… よかった〜。」

「佑磨くんが 城田さんに『ありがとう』って

 伝えてほしいって。」

「えっ? ホントですか?

 『ありがとう』だなんて…

初めて聞いたよ。

 『ありがとう』なんて

 いわれたことなかった…。」


泣きだす城田にあわてるミネコ。

回想おわり。

「あのときはほんとまいったわ。

 まるで 私が あなたを泣かしてるみたいでさ〜。」

「アホか? あいつは。」

「でも 半年後に あなたが 

 児相に異動して来た時には

 ホント ビックリした。」

「あぁ…。」

組に帰ろうと思った城田(見た目鯖島)。

「やっぱ無理だ。」

しかしそこに兵藤たちが。

「かしら。」

組に戻ってあやまる城田(見た目鯖島)。

「みんな 勝手なことをして本当にすまなかった。」

「かしら! 頭を上げてください。

 こっちこそ かしらに

 変なプレッシャー かけてしまって

 申し訳ありませんでした。」

「兵藤。」

「マニフェスト発表会のことは 

もう忘れてください。」

「えっ? 総長になれなくてもいいのか?」

「俺達 かしらが いねえほうが辛いっす。」

「ヤス ケン。」

「それじゃ 俺達は これで。」

「失礼しやす。」

3人がでていきました。

「あゆみ どうした?」

「私は 納得 行きません。」

「えっ?」

「あなた 忘れたんですか?

総長になった時の夢。」


「夢?」

「ヤスとケンを独り立ちさせて

 組を持たせるって夢。」


回想。

「3年前ヤスとケンは

 野良犬のように

 ケンカに明け暮れていました。」

「そんなヤスとケンをあなたが助け

 引き取ったのは

 あの2人が あなたと一緒で

 身寄りがなかったからです。」


ヤスとケンを組につれてきた鯖島。
泣きながらおにぎりをたべる二人。

後日 盃を交わしました。

「これで お前らは俺の舎弟だ。

 いや 家族だ。

 だから お前らが一人前になるまで

 俺が お前らの全てに責任を持つ。

 それだけは忘れんな!」


「へい」「へい」

回想おわり。

「あなたが 総長に

 独り立ちさせてもらったように

 2人を 一人前に育て 組を持たせたい。

 愛する女房をめとらせ

 家族を持つ喜びを

 味わわせてやりたい。

 そのためには

 誰からも信頼される

 総長にならなきゃって

 あなた そう

 おっしゃってたじゃありませんか!

 今のあなたからは

 そういう気概も

 意地も感じられません。」


考え込んでいた
鯖島(見た目城田)は机の中から
ノートを取り出してみました。
中には佑磨の写真とメモがびっしり。

「児童福祉司か…。

 あの野郎。

 面倒くせぇ仕事 選んだんだなぁ。」


同じく城田(見た目鯖島)も
みんなの写真をみつめていました。

「鯖島さん

 ヤスさんとケンさんの

ためだったんだ。」


鯖島(見た目城田)は里親候補の家を
訪ねていくことに。

医者も、音楽家も 鮨屋も
みんないい人そう。

児相に戻って迷っていると
ミネコがやってきました。

「どう?」

「いや まぁ 今日中には。」

「ええ。」

「里親を決めるってさ
 
 今だけでなく その子の

 10年後 20年後先の幸せも

 考えてあげなきゃ

 いけないっていうことなんだよね。」

「ええ。」

「家族になるってそういうことでしょ?」

「そうっすね。う〜ん。」

「そう考えてみるとさ

 私達の仕事って

 一つ一つの仕事の結果が出るまで

 すごく時間がかかるよね。」

「所長。」

「ん?」

「やっぱり 俺が決めなきゃダメですかね?」

「ダメです。」

「ダメ?」

「じゃあ また明日。」

ミネコが帰った後

「よ〜し そうしよう。

 あみだで決めよう

 こういうのはね 運任せ 運任せ。

 うんうん そうしよう。」

とやってみましたが・・
何度やっても決まらない。

翌日。ゴミ箱はあみだの紙でいっぱい。

「結論は出た?」

「はい 出ました。」

「佑磨くんの里親は?誰にする?」

「俺には決められません。」

「それは どういうこと?」

「はい…。

 確かに 今はどの里親に預けても

 佑磨は 幸せになれる気がするんです。

 でも 10年後 20年後

 成長した佑磨と里親が

 どんなふうになるかまでは…。

 そんなことは きっと

 お天道さまだって分かりません。」

「その通り。

 これは 城田君がいったように

 簡単に 答えが出るような問題じゃありません。

 一人の子供の人生を

決めることになるわけだからね。」

「はい…。」

「あとは 私達が決めます。

 じゃあ 城田君 どうも お疲れさまでした。」

「いや あの…。」

「さぁ みんな今日も 頑張って行きましょう。」

自分の机に戻ろうとして
またやってきた鯖島(見た目城田)。

「あの 所長

 やっぱり あいつ… じゃなくて俺…
 
 児童福祉司もう少しだけ

 続けさせてもらってもいいですか?」

「はい?」

「いや だから児童福祉司

 もう少しだけ 続けさせてもらってもいいですか?」

「城田 今 何てった?

 全然 聞こえないんだけど?」

「いや だから!

 児童福祉司 

 もう少しだけ… 続けさせてもらってもいいですか?」

「これ 辞表の「じ」の字ね

間違ってるから 見て これ。」

自表

結局これは無効。
西脇さんなんか嬉し泣きしてる。

「お願い! 児相辞めないで!」

と幸子もやってきましたが
もう解決済み。

鯖島(見た目城田)は抜けだして
マニフェスト発表会へ。

みんなそろって

「ガン ドン ズドン!」

中へはいっていく鯖島(見た目城田)。

「あゆみさん急に来ちゃって すいません。」

「城田さん。」

「あの これは 一体 どういう…?」

「あの人が カマしてくれました

 鯖島節を! ウフっ。」


「ガン ドン ズドン!

 ガン ドン ズドン!ガン ドン ズドン!」


「こりゃ 一体 どういうことだ?」

幸子は明石の見送りに。

「私 よく分かんなくて…。

 私も 一哉君のこと好きだけど…

 一哉君が思ってる感じとちょっと違くて。

 でも 一哉君が引っ越しちゃうの

 寂しいと思ってる。

 とにかく 会えてよかった。」

「それ わざわざ いいに来たの?

 受験 頑張って。」

「あとさ。

 これ まだ貸しといてくれる?」

とペンをみせました。
明石くん笑顔。

城田と鯖島。

「支持率急上昇

 「支持率 急上昇」

「いやぁ うまく行きました。」

「それよりさ 児童福祉司

 まだ続けることにしたから。」

「ええっ! じゃあ 僕辞めなくて済むんですか?」

「まぁ そういうことだな。」

「あぁ よかった。

 あの つまり それは 鯖島さん

 僕の仕事を認めてくれたってことですよね?」

「いや。いやいや 」

「いやじゃないでしょ。

 何か こう

 しっくり来ちゃってるってことでしょ?」

「違ぇよ! お前よ ちょっとうまく行ったからって

 調子 乗ってんだろ?」

「いや 調子…。」

「大体 どんな鯖島節 カマしたんだよ?」

「そりゃ もちろんガン ドン ズドン!ですよ。」

「ほら やっぱり気に入って来てんだよ お前。」

「いやいや 気に入っちゃってはいない…。」

「むしろ 好きなんでしょ?」

「いやいや 違いますって。」

「いいよ いいよ いいよいっていいから。」

その二人の上にあの暗雲が・・。





ああ 今日もおもしろかった。
お互いかなり無理がある
組長の仕事と児相の仕事。
ここまで続けてきただけでも
すごいのに今回はいつものようには
いかなくて。
でもお互い相手が何を望んでいたのか
理由をきいてそれぞれ頑張ってくれました。

里親をさがすのも
ヤスやケンをひきとったのも
根っこにあるのは家族という絆。

この二人の関係が本当にいいです。

鯖島にはまったく遠いところにある
児相の仕事だったけど
この人、確実に成長してるし
城田は・・度胸がつくんじゃないですかね。

それにしても虐待された子の
願いがかなしすぎて泣けた。

来週最終回
おわってしまうのが残念。





城田正孝   松田翔太
鯖島 仁   高橋克実
鯖島あゆみ  内田有紀
松浦幸子 成海璃子
兵藤大介 松重豊
水盛ミネコ 小林聡美
明石     菅田将暉






2011.09.17 Saturday 23:30 | comments(0) | trackbacks(6) | 
<< ジャンプ41号感想 | main | 海賊戦隊ゴーカイジャー 〜第30話 「友の魂だけでも」 >>









「ドン★キホーテ」第10話
10「あばよ児童相談所」  
| またり、すばるくん。 | 2011/09/17 11:54 PM |
ドン★キホーテ 第10話:あばよ児童相談所
ガン・ドン・ズドン!((メ ̄ヘ ̄)┏ バキューン! あんなに嫌がってたマニフェスト発表会なのに、最後はガン・ドン・ズドンの大合唱! 一体どんな演説をぶちかましたのやら???これで討論会の失敗はチャラになった? 身寄りのないケンとヤスを救い、一人前に育てる
| あるがまま・・・ | 2011/09/17 11:58 PM |
ドラマ「ドン★キホーテ」第10話感想「あば...
自分達の中身が換わって2ヶ月--------------。だが、次期総長の任命までもうすぐ。どんなピンチもふたりなら乗り越えられる!!そう言って、お互いの意志を確認するふたり。なんだかん...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2011/09/18 1:48 AM |
ドラマ「ドン★キホーテ」 第10話 感想「あばよ児童相談所」
自分達の中身が換わって2ヶ月--------------。 だが、次期総長の任命までもうすぐ。 どんなピンチもふたりなら乗り越えられる!! そう言って、お互いの意志を確認するふたり。 なんだかんだと、いいコンビになってきたようで(^^) そんなとき、なんと
| ★☆TB黒衣の貴婦人の徒然日記☆★ | 2011/09/18 1:48 AM |
「ドン★キホーテ」 第9話 あばよ児童相談所
 今回は、鯖島と城田がお互いの仕事を心から認めることができて、身代わりとして本物になった感じですなぁ・・ もしかして、二人がお互いの事を心底理解できたら、元に戻ること ...
| トリ猫家族 | 2011/09/18 10:50 AM |
《ドン★キホーテ》#10
中身が入れ替わってから、もう2カ月。 組の結成記念日まで後2週間。 {その日に 僕か鯵沢さんのどちらかが 時期総長に指名されるんですよね。」 外見鯖島の中身城田(@城田)がおろおろして話を続けた 「鯖島さん もしこのまま元に戻れず 僕が総長に指名されたら
| まぁ、お茶でも | 2011/09/18 10:23 PM |