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カエルの王女さま 第2話

第2話



『シャンソンズ』のコーチを務めることになった澪
(天海祐希)は、いままでのような合唱ではなく、
ショークワイアをやろうと提案する。それに対して
リーダーの忠子(石田ゆり子)は、伝統あるシャンソンズに
派手な衣装や踊りは必要ないと反論した。
澪は、そんな忠子に、実際に歌ってみて決めよう、
と言い出す。忠子は、みぞれ(大島蓉子)、玉子(菊地美香)と
ともに『春が来た』を練習し、澪たちの前で披露する。
一方、澪は、玲奈(片瀬那奈)、南(福原美穂)を引き込んで
米米CLUBの『浪漫飛行』を披露。まひる(大島優子)や
忍(千葉雄大)だけでなく、みぞれ、玉子までも
魅了してしまう。あくる日、澪は、来週開催される
商店街の桜祭りで新生シャンソンズのお披露目をする、
とメンバーに告げ、レッスンを開始した。だがその最中、
忠子は、再び澪と衝突して練習場を飛び出してしまう。
そんな折、忍は、メンバーに加えたい歌い手がいる、
と澪に持ちかける。それは、忍と同じ工場で働く
一希(玉山鉄二)のことだった。しかし一希は、
忍の誘いにまったく興味を示さなかった。
同じころ、由芽市市長の清忠(岸部一徳)は、
桜祭りにシャンソンズが出演することを知る。
安見市との合併の条件として、シャンソンズの
活動拠点である音楽堂をゴミ処理センターにする
計画を立てている清忠は、忠子の夫・哲郎(小泉孝太郎)に、
シャンソンズをつぶすよう命じ…。




ショー クワイアをしようと提案する澪。

映像も準備してみんなにみせました。

「ショークワイア」

「これって まさか 踊るってことじゃ。」

「イエス。」

「歌いながら?」

「イエス。」

「きらきらした 衣装 着て?」

「イエス。」

「曲も こんな?イエス。」

「すごい。」

だけど忠子は反論。

「私たちは 合唱をやるんです。

 いきなり こんなもの見せられても…。」

「お黙り 学級委員。

 私は 香奈絵先生にシャンソンズのこと

  一任されています。

 これからは 私が ルールブック。

 学級会は 必要ない。」

「確かに 私は学級委員かもしれません。

 でも 独裁者より ましです。」

「優れた指導者は 往々にして独裁者に見えるもの。」

「優れた指導者とは 人の能力を

 正しく引き出せる人間のことです。」

「だから 私が あなた方の乏しい能力を

 引き出してやるって言ってるんです。」

「あれ? もしかして私の指導なくして

 シャンソンズを復活させることが できるとでも?」

「できると 信じています。

 シャンソンズは 伝統あるママさんコーラスですし

 歌を聞かせるのに見せ掛けだけの

 派手な衣装や 踊りはいりません。」

「この町では ど素人が棒立ちで 歌うだけの

 コーラスを 伝統と呼ぶらしいけど

 そんなもの誰も 見たくありません。」

「それは あなたの偏見です。」

「こんな がちゃがちゃしたもの合唱とは いえません。」

「クワイアとは 合唱。

 それを 体中で表現することが

ショークワイア。

 形式や ジャンルに とらわれず

 パッション!を伝えるの。

 歌を 聞かせるだけじゃない。

 歌を 見せるの。

 古い戒律を守りたいなら

 修道院へ お行きなさい。」


「踊りたいんだったら

 ブロードウェイへ 

お帰りになったら どうですか?」


「ああ言えば こう言うねぇ。ああ いいよ いいよ。

 じゃあ あした どっちがいいか歌って決めようか。」

「望むところです。」

なんだかんだといい掛け合い。

みぞれと玲奈は忠子派。
南とたまこは澪派。
まひるは踊れるわけないといわれますが

「踊りは できないと思います。

 でも コーチの言うことなら…。

 あの人に ついていったら何ていうか

  私たちの生活が変わる気がするんです。」

忠子は先生に抗議。

「こんな横暴 先生は 認めるんですか?

 この町を 捨てていった人の

 勝手な思い付きでシャンソンズを

 めちゃくちゃにされたくは ありません。」

「私は 面白い提案だと思うけど。」

「でも それじゃシャンソンズの伝統が。」

「伝統を守るのも 大事だけど

 新しい風を 吹き込むことも必要よ。

 ブロードウェイから

 学べることもあるんじゃないかしら。」


「私たちには 時間がないの。

 音楽堂の 取り壊し

 何としても 阻止しないと。」

不満そうな忠子。
音楽堂の取り壊しまであと72日。

音楽堂をみている市長。

「ごみだな。

 これ自体が 巨大なごみだ。」

音楽堂の解体を前にみにきた業者と哲郎。
そこへやってきた澪。

「禁煙は 世界の常識。

 ここは どれだけ文化レベルの低い町なわけ?

 市長の顔でも拝んでみたいもんだわね。」

「君!市長を前に 失礼だぞ。」

「それは ちょうどよかった。

 二度と 私の前で

 路上喫煙するやからが出ないよう

 ぜひとも 市民をよろしく ご指導ください。

 失礼。 失礼。あっ 臭っ。」

ったく もう。

桜と澪。

「ショークワイアって あれかい?

海外ドラマで はやってる。」

「ザッツ ライト。」

「うわぁ 面白そう。でも できんのかな?」

「やらせんのよ。

 でも あの 分からず屋の 堅物が。」

「分からず屋って?あの 市長の娘さんかい?」

「えっ? 学級委員って 市長の娘?」

「うん。」

「どうりで。」

「いや でもね嫌がる気持ちも 分かるよ。

 町の人に 白い目で見られるだろうしさ。

 おばさんたちが踊るなんてっつってな。」

「何? この町には

おばさん条例でもあんの?

 条例1。

おばさんは 厚化粧で顔 隠して 歩け。
 
 条例2。

おばさんはビキニ 着て 泳ぐな。

 条例3。

おばさんは ダイコンの値段だけ

 気にしてろって。

 何 言っちゃってんの?

 おばさんだからこそ

 大胆にチャレンジしなきゃ 駄目なのよ。

 みんなの 度肝を抜く

あっということ させないと。」


「張り切ってんねぇ。何? 情でも 移った?」

「冗談。 今の私に 残された道はこれだけ。

 なら 何としても公演を成功させて
 
 私の 次のステップの踏み台にするまで。」

「うーん。 お手並み拝見ですな。
 
 ミス ブロードウェイさま。」

「見てやがれ。 あの 学級委員めが。」

ダーツを投げた先には桜まつりのポスター。

忠子たちはコーラスの練習。

「シャンソンズの伝統を守るため

 負けるわけには いかないの。」

「は〜るがきた〜は〜るがきた〜♪」

「ごめん。 気絶してた。」

澪ww

「次は 私たちの番ね。」

米米倶楽部の『浪漫飛行』
ばっちりきめました。

「そっか。 歌って踊る日本の先駆けといえば。」

「あり得ない。」と忠子。

「結果は 聞くまでも

なさそうだね。でも 聞く?

 レディース。

 早速 あしたから

ショークワイアに入ります。

 ダンスシューズ。

もしくは動きやすい靴を 用意して。

 ジャスト 4時に 集合。

 レッツ ドゥ イット!」


「忠子さんバレエシューズ 持ってるんだ。」

「昔 バレエ やってたんで 一応。」

「それでは 今日から新生 シャンソンズの スタートです。

 言いにくい。

 ついては 先生と相談して
 
 あなた方に お披露目の場を用意しました。」

「来週の土曜日 行われる商店街の 桜まつりです。」

「えっ。 桜まつりってあんな シャッター商店街で?」

「急に お披露目って。」

「やだ。 商店街なんて近所の人に

見られちゃうじゃない。」

「あー 恥ずかしい。」

「だから 選びました。

 ショークワイアとは自分をさらすこと。

 誰に 白い目で見られようが

 自分らしさを表現することが大事なんです。

 では パッションのあふれるステージに

 するために まずは…。」

バランスボールをつかって運動!
外をランニング。

「見ろよ あの おばさんたち。」

通りがかりの子どもたちに笑われました。

「って あれお母ちゃんじゃないの?」

「えっ?」

「ホントだ。 お母ちゃんだ。」

ステップの練習。

「玲奈さん すごい。」

「ウオーキング。 ハイヒール シェーク。

 ハイヒール 履いているつもりで。

 セクシーに。1・2・3・4。 はい。

 何? その歩き方。

 こんな歩き方じゃ

男どころか虫も寄ってこないっつうの。

 もっと お尻を振って。振って。 振って。」

「もう いいかげんにしてください。

 何なんですか?この 破廉恥な練習は。

 シャンソンズの伝統や 品位は守るべきです。」

「その伝統や 品位にこだわり過ぎて

 シャンソンズが駄目になったんじゃないの?

 だいたい シャンソンズ シャンソンズって

 名前からして 古いし

 シャンソンズ シャンソンズって引きがない。

 シャンソンズ シャンソンズ言いにくい。

 この際 シャンソンズを改名しよう。」

「えっ?」

「何 言ってるんですか。

 それだけは 絶対に 許しません。」

「ねえ。 あなた 何が楽しくて生きてるの?

 朝は 6時きっかりに起きて味噌汁作り。

 具は 旦那の好きなシジミに 赤味噌。

 旦那のシャツの 染みを取ってから

 家の隅々まで 雑巾がけ。

 午後は また 掃除をして夕食の買い物。

 後は 旦那の言い付けを守って

365日 その繰り返し。

 どうせ そんな生活でしょ。

 そんなの 伝統でも

何でもなくてただの 怠慢よ。

 伝統を守ることを言い訳にして

 何のアクションも 起こさない。

 心の底では 退屈だと思ってるのに

 変化や 他人の目を恐れて何もしない。

 そんな弱腰で 勝利や成功喝采を

  手に入れられるほど 

世の中は 甘くないの。

 はい。 続けます。」


忠子、でていきました。

「やる気のない人は いなくて結構。」

まひるがおいかけました。

「忠子さん 行かないでください。

 忠子さんが いなくなったらみんな…。」

「ごめんなさい。でも あれは

 私が知ってるシャンソンズじゃないから。」

そこへやってきた哲郎をみて
くっついていく玲奈。

「係長。 こんにちは。」

「こんにちはじゃないよ。ここで 何してんの?」

「退屈な毎日を変えたくって。それに

 奥さまがどんな方か 知りたくて。」

「えっ!?」

「でも 奥さま辞めちゃったみたいで。

 係長が言ってたとおり 
 
 頭でっかちで つまらない方ですね。

 私が 代わりに頑張っちゃおうかな。

 じゃあ 来週の土曜日 桜まつり出るんで

 見に来てくださいね。

 チャオ。」

投げキッスw

「何だ これ?冗談じゃないよ。」

帰宅した哲郎。

「忠子。シャンソンズのことだけど…。」

「あれなら 辞めました。」

「ホントに?」

「ええ。」

「よかった。だよね。 だよね。

 ハハッ。 ありがとう。ありがとう。」

「あなたのためじゃないから。」

「えっ? 何か 言った?」

そこへ父帰宅。
・(戸の開く音)
あっ。 お父さん。(清忠)ただいま。

「安見市の市長 どうでした?」

「次の市長選には出ないそうだ。

もう 年だからな。」

「じゃあ お父さんの計画どおり

 合併後の新市長の座は。」

「そろそろ 市長選の準備に力を

入れる時期かもしれんな。

 あっ そうだ。 来週の土曜日に

 後援会の集まりがあるんだ。

 お前たちも 手伝ってくれ。」

「もちろんです。もちろん お手伝いします。」

「うん。」

「来週の土曜日。」

「なっ。 忠子。」

「分かりました。」

シャンソンズ。休憩中のみんな。

「忠子さん戻ってこないんですかね。」

「頭 固えからな。」

「私 忠子さんが いなかったらここに いなかった。

 オーディション 合格したのだって。

 戻ってきてほしい。」

「そりゃ 私だって。」

「だいたい このままあのブロードウェイの

 言いなりにやってて 大丈夫なの?」

「そうそう。 訳

分かんねえ練習ばっか やらされてさ。」

「やっぱ 忠子さんの言うとおりだったのかな?

「忠子が抜けた穴はでかいわね。 ああ。」

澪に声をかける忍。

「忠子さん 本当に いいんですか?」

「不協和音になるだけ。いない方が ましです。」

「けど メーンパート足りないですよね。」

「穴は 私が埋めます。いや でも…。」

「何?」

「いや。だからってわけじゃないんですけど

 一人 メンバーに入れたいすごい 歌い手がいて。」

「すごいって どのくらい?」

「伝説のロックスターです。」

「ホントに 歌えんの? そいつ。」

「はい。」

工場へいっしょにいく澪。

「ホントに こんな掃きだめに

 そんな すごい歌い手が いんの?」

「ええ。 乾 一希っていうんですがあそこです。」

一希を誘う忍。

「バカバカしい。ママさんコーラス?」

「だからショークワイアっていう新しい挑戦を…。」

「何であれ 勘弁。おばさんの暇つぶしに付き合えるかよ。」

「でも 教えてくださるのはブロードウェイ帰りの…。」

「ブロードウェイ?」

澪に見覚えあり。

「あっ 靴のおばちゃん。
 
 アホらし。脚 振り上げてラインダンスでも やってろ。」

ほんとにけり上げた

「コーチ!?」

「ご期待に沿っただけよ。」

「ちょっと 待ってください。

コーチ。 もう一度 説得しましょう。」

「あの手は カラオケが お似合い。6人で 仕上げます。」

「彼が 必要なんです!」

とめずらしく大声を出す忍。

「あっ… いや。

 僕 昔 あの人の歌

 ライブハウスで聴いたことがあって。」

「ライブハウス?」

「この町では 結構 人気ある

 バンドの ボーカルだったんです。

 でも 急に解散しちゃって。

 何で 辞めちゃったかは知らないんですが。

 あの人がいたら 何かシャンソンズが

変わる気がして。」

「だったらあなたが 説得しなさい。」

でもやはりだめでした。

「すいません。 頑張って誘ってみたんですが。」

「何よ。 いい男が入るかもっていうから

期待したのに。」

「そっちより忠子さんでしょう。

 何とか戻ってもらえないかなぁ。

 もう あんな体操 やだし。」

「誰か あいつに言ってよ。」

「あひる。」

「えっ?」

「ハイ レディース!今日から 歌に

 簡単に 振りを付けていきます。その前に…。」

なんだかんだと楽しそうに練習。

一希を誘う忍。

「桜まつり?」

「はい。 見に来てほしいんです。

 ショークワイアがどういうものか 見たら きっと…。」

「だから 言ってんだろう。音楽なんか 興味ないって。」

「何 何? お前がスカートはいて 踊っちゃうとか?」

「どうせなら 脱いじゃえよ。」

「俺たちに 恥かかせんなよ。お嬢ちゃん。」

とからかう工場の人たち。

みぞれもみんなにバカにされるから
桜祭りにはでないでと子どもたちから
言われました。

「そんな暇があったらダイエットしたら?」

「ダイエット!」

「みんなで バカにして。」

まひるの母は今日も最悪。

「まひる。 今日も面接なの?

 まだ 一つも内定 取れないんでしょう?

 あんたって子は ホントに。」

「あの。 お母さん。

 私ね やりたいことが見つかりそうで。」

「何だっていいけど 早く お母さん楽にさせてよね。

 お姉ちゃんが あんたの年には

 もっと しっかりしてたわよ。」

本当にひどい。

重村と一希。

「何か 変なのが誘いに来たらしいな。

 浮いた話なんて珍しいじゃないか。」

「そんなんじゃないですよ。」

「ハッ。忍が やってるコーラスなんだって?

 あんな真剣な 忍初めて見たよ。

 話だけでも聞いてやったら どうだ?」

「俺 関係ないっすから。」

と帰ってしまいました。

桜と澪。

「ほんで どうよ?シャンソンズは。」

「幼稚園の お遊戯会。」

「えっ?大丈夫なの? お披露目は。」

「赤っ恥 かくなら思いっ切り

かきゃいいのよ。

 大事なのは 度胸 つけること。

 あいつら 全然 分かってない。

 自分の敵は 自分自身だってこと。

 世間体ばっかり 気にして。

 そういうものから自分を解放できなけりゃ

 人の心を 揺さぶるなんて

できっこないっつうの。」


「いや。 そんなね簡単に言うけれども

 こういう田舎じゃ

そういうのが一番 難しいんだって。

 一度 爪はじきにされたらなかなかねぇ。」


哲郎は忠子に電話。

「土曜の後援会なんだけど着物 着て 来れる?

 和服の方が客受けが いいからさ。ほら。

 忠子が お酌するだけで票が稼げるから。」

「それ どういう意味?」

「いや。お父さんがさ…。

 あっ。それと 忠子 バレエやってたろ。

 日本舞踊とか踊れないかな。」

「そんなこと急に言われても。」

電話をきったあと掃除をしながら
澪に言われた言葉を思い出します。

『あなた 何が楽しくて生きてるの?』

「ハァ。 図星か。」

市長と哲郎。

「土曜の後援会 忠子は 大丈夫だろうな?」

「あっ。 はい。よく 言っておきました。

 はい。 あっ こちら桜まつりの資料です。」

「桜まつりか。

 あそこの商店街は 合併に反対だったが

 うまく 話をつけたのか?」

「ええ。 このとおり祭りにも 補助金を出しましたし

 合併すれば 商店街も復興できると信じきってます。」

「バカな連中だ。

 合併後は あの商店街もマンションだ。

 うん? 何だ これ?シャンソンズ?」

「ああ。ステージの出し物にエントリーしたみたいで。」

「消せ。」

「えっ?」

「演目から外せと商店街の会長に 言っておけ。」

「いや。 そこまでしなくても

 どうせ あんな ママさんコーラス

 誰も 見向きもしないですし

 やったって 恥をかくだけで。」

「救世主とやらがいるそうじゃないか。」

「ああ。 らしいですねぇ。」

「音楽堂を ごみ処理センターに

することは 合併の条件。

 シャンソンズが 息を吹き返せば面倒だ。

 今のうちに つぶしておけ。」

「はい。」

練習中のみんな。

「あー 痛たたた。靴擦れが。」

「ばんそうこう ない?ばんそうこう。」

「ああ もう。 痛たた。もう 嫌だよ こんなの。

 うちの子たちには 笑われるし

 ホントに こんなの ウケるわけ?」

「僕も みんなに笑われて。

 踊るって言ったら どうせなら 脱いじゃえって。」

「何 それ!」

「上等じゃない。 脱ぎましょう。

 ご希望どおりストリップになりましょう。

 ショークワイアとは 自分を解放すること。

 世間体とか 建前とか

 そういう よろいを脱ぎ捨てて

 裸になるつもりで やるの。

 土曜の桜まつり あなたの ご家族

 ご近所さまの目の前で

 素っ裸の自分を見せてやりましょう。

 ステージは 10分。

 今まで 練習してきた『浪漫飛行』に加え

 他 2曲を用意しました。合計 3曲。

 私は 指揮 兼当然 センターを務め

 この 7人で歌います。あっ。 」

「あのう 忠子さんは?」

「どっかの学級委員みたいに

 自分を 縛り付けていたら

 歌も気持ちも 伝わらない。

 退屈な毎日から素っ裸で 飛び出して

 歌で 宣言してやりましょう。

 私は 自由だと。そして

新しい私になるの。」


「新しい私…。」

とまひるが反応。

荷物をとりにやってきた忠子を
まひるがみつけました。

「でも 会えて よかった。

 私 面接の前に 忠子さんの家に

行こうと思ってたんです。

 これ 桜まつりの曲のCDで。」

「こんなものを もらっても…。」

「私 忠子さんと一緒に歌いたいです。」

夜遅くまで残って
みんなの靴を修理してあげる澪。

「痛っ。 チッ。

 あの おデブ。右だけ すり減ってるよ。

 重心 ずれてんだなぁ。だから 膝が痛いんだって。」

香奈絵がやってきました。

「それ みんなのために?」

「いや ほら。ただでさえ 下手くそな連中がね

 合わない靴 履いて 踊ったら目も当てられないでしょ。

 私たち ブロードウェイの人間にとって

靴は 心臓と同じ。

 私は プロとして

やるべきことをやってるだけです。」

「フッ。忠子さんのことだけど。」

「ああ。 あの学級委員は使い物になりませんね。

 堅物で。」

「そうね。 でも あの子と

あなた似てると思うけど。」


「えっ!?」

「彼女のうちはね 

代々 雅楽の演奏をする

 伝統を受け継いだ うちでね。

 それを 窮屈に思って 

シャンソンズに 飛び込んだの。

 でも そのころはもう

シャンソンズは 下火でね。

 団員が 一人減り また一人減り

 それでも あの子は 諦めなかった。

 いつか また この町に

歌の灯を 灯すんだって。

 それまで シャンソンズの名前を

 消しちゃいけないって。

 あの シューズのようにぼろぼろになっても
 
 くじけず 歌い続けて。

 頑固さではあなたに負けないと 思うけど。」


夫から、父が手をまわしてシャンソンズが
桜まつりに出られないときく澪。


「嘘!? それで何も言わなかったの?」

「まあ。 でも 忠子には関係ないだろ。

 もう辞めたんだし。」

「それは そうだけど…。」

柔軟をしている澪に声をかける忠子。

「あのう 桜まつりのことですが…。」

「おやおや。 あなたに 何の関係が?」

「みんな 出るつもりですか?」

「もちろんよ。

 みんな あなたと違って臆病者じゃないから。」

「臆病者?」

「あなたは 伝統を言い訳にして

逃げてるだけ。

 ホントは

踏み出すのが怖いだけでしょ?」


公園で練習するみぞれは
子どもたちに「太っちょ おばさん!」
と笑われながらもやめない。

「お黙り!見てなさい。

 すっぽんぽんの お母ちゃんが

 どんだけ すごいか 見せてやる。」

部屋に戻った澪。

『老いの悲劇は老いたことに あるのではない。

 まだ 若いと思ってることにある』

『老いたか どうかを決めるのは 私』

という会話を思い出しました。

「桜まつりか。」

そして当日。

みんなけっこうはりきってメークしてました。

靴のはきごこちに驚くみんな。

「あれ? 何 これ?嘘? 痛くない。」

「ホントだ。動きやすい。 えっ? 何で?」

「靴ひもが ゴムになってる。

不思議。 魔法みたい。」

「これ 誰かが調整したんじゃ?」

「レディース。何?

 おしゃべりしてるんならウオーミングアップする。

 桜まつりまで あと 30分。もう1回 リハーサル。

 並んで。」

「はい。」

市長の後援会。
忠子は着付けしてもらっていました。

「えー 皆さま。本日は 私 井坂 清忠のために

 お集まりいただき誠に ありがとうございます。」

忠子は接待。

「ああ。井坂先生の お嬢さんか。」

「相変わらず お美しいね。」

「コーラスはまだ やってるのかね?

 ほら。 何つったっけな?えー。 シャン ション?」

「あれは もうなくなりましたから。

 忠子。 笑顔。 笑顔な。」

「ビールが切れましたので取ってきます。」

「忠子ちゃんが いりゃ芸者 呼ばなくていいな。」

「芸者代わりは失礼だろ。 芸者は。 なあ?」

ひどい・・。

桜まつりの会場にはみぞれの子どもたちも。

「はいはい。 みんな 輪になっておてて つないで。

 いい?これは 自分との勝負。

 観客は そこらで鳴いてるカエルと一緒。

 気にする必要もない。」

「カエル?」

「うん。 でも あんたたちは

 もっと 自由な 飛ぶカエル。

 思いっ切り ゲロゲロ 鳴いて

楽しみましょう。」


「ゲロゲロ?」

「イエス。 レッツ エンジョイ。」

しかし・・

「大変です。演目に 変更があって

 シャンソンズが 出られないって。」

「ホントだ。 名前がない。」

「何だよ それ!

 ちょっと あんた!どうなってんの? これ。」

「いやぁ すいません。いや。 市長の要請で

 合併にちなんだ 演目が幾つか 追加されて
 
  シャンソンズさんの出る時間がですな。」

「市長って まさか!?」

「私の承諾なく外したってことですか。」

「いや。 もう 改編作業にばたばたしちゃって もう。

 抜けちゃいました。もう 残り時間もないですし…。」

「みんな 構わず 準備して。」

「えっ!?」


廊下にいた忠子。

「忠子。こんなとこで 何してんの?」

「ちょっと待って。」

「お父さんが 捜してるから。」

「ほら。もう! 全部 お父さん?

 私が どうしたいかは聞いてくれないの?」

「そういうわけじゃ。」

「哲ちゃん 変わったね。」

「えっ?」

「覚えてる? 初めて 会ったころ

 哲ちゃんが 言った言葉。

 何にも いらないから

 トランク1つだけで お嫁においで。

 町のボランティアで 知り合って

 いろんなこと 夢中で話したよね。

 あのころ 私家を捨てる覚悟だった。」

「それは 忠子の将来を 考えて。」

「一緒に 喜んだり一緒に わくわくしたり

 私 あのころ毎日が すっごく楽しかった。

 ねえ。 もう 戻れないの?

 あのころの私たちに。」

「あのころとは 違うし。

余計なこと 考えないで

 忠子は 黙って家を守ればいいんだよ。

 いいから 早く来て。」

澪の言葉を思い出しました。

『あなたは 伝統を言い訳にして逃げてるだけ。

 あなた 何が楽しくて生きてるの?

 踏み出すのが怖いだけでしょ?』


桜まつりの会場。
会長の挨拶の途中でステージにあがる澪。

「はい はい。 何と 素晴らしい演説。

 ありがとうございました。

 由芽市の 素晴らしい歴史を
 
 ご披露いただきましたところで。
 
 あら。 どうしたもんでしょう。

 時間が10分 余ってしまいましたよ。

 それならば あの シャンソンズの

 スペシャルライブを ご披露いたしましょう。

 自分を 解き放って。

 エブリボディー。イッツ ショータイム。 カモン!」

強引に歌を歌い始めました。
のびのび楽しそう。

忠子は仏頂面でお酌の途中。

連絡を受けた哲郎は市長に連絡しますが
市長はまた悪だくみ。

ドン!とビールをおいてでていく忠子。

シャンソンズは気持ちよく歌っていますが
音楽がとまりました。

「えっ!? 何で 止まるの?」

「もう1曲 あんでしょ。」

「えー。 許可のない演目は中止です。

降りてください。」

「ほら。 早く 降りて。」「さあ 降りてください。」

子どもたちも帰ろうといいだし
みにきていた一希も

「くだらねえ。」

とたちあがり帰ろうとしたら
そこへCDをもってきた忠子とすれちがいました。

「音なら ここに あります。」

「とてつもなく 遅い。

 早く ステージに ゴー。」


宙子もステージにあがって「浪漫飛行」を
歌い始めました。


♪「そこから ”逃げだす”ことは誰にでも できることさ」

♪「あきらめという名の傘じゃ 雨は しのげない」

♪「何もかもが 知らないうちに」

♪「形を変えてしまう前に」



哲郎もやってきて妻の名をよぶのを

「黙って 聴いてなさい。

この ぼんくら亭主!」


としかりつける澪。

「シャンソンズだ。

 シャンソンズが 帰ってきた。」


車からみている市長と澪のにらみ合い。

「聞いた 聞いた? あの拍手。」

「もう 最高!」

「新しい 私たちになったんですね。」

「でも よかった。忠子さんが 帰ってきて。 」

「ねえ。」

「ありがとう。」

「甘いこと 言ってんじゃないわよ。
 
 今日のステージまったく なってない。

 何 あれ? 盆踊り?

 あなたもね。 あなたのおかげで

 せっかくの 振り付けが 台無し。」

「私は あなたが あけた穴を埋めたまでです。」

「上等じゃない。」

「あなたに謝るつもりはありません。

 でも みんなが許してくれるなら

 私は もう一度シャンソンズの一員として…。」

「遅れた分 特訓します。早く 履き替えて。

 はい。 荷物 置いて。」

シューズを手にする忠子。

「奇麗になってる。」

「レディース。

 音楽堂の 取り壊しまで あと少し。

 それまでにカエルの合唱団レベルの

 あなた方に 徹底的に歌と踊りを たたき込みます。」

「言っておきますが 私は まだ

 ショークワイアを認めたわけじゃ ありませんから。」

「私だって。 シャンソンズって名前

 認めたわけじゃないから。」



ショークワイアというよりは
コーラス、いえそれ以前にカラオケに
みえたけど最初のステージだから
こんなものかな。
みんな楽しそうだったし。
忍はかわいくて女の子にみえた。

きっと終わりのほうになったら
見違えるようなショーになるのでしょうね。

言いあいのテンポも息がぴったりの澪と忠子。
本当に似た者同士で
意気投合したらいい友だちになりそう。

父と夫にうんざりしながらも
いいなりになっていた忠子も
ついに行動をおこしてしまった。
夫はもちろんのこと父ともちゃんと
話をしたほうがいいと思う。

いちおうコメディなんだから
市長、あんまり陰湿な嫌がらせは
しないでね!笑える程度でお願いします。

予告ですごい格好してた一希の
ロックが楽しみ!



倉坂澪 天海祐希 
井坂忠子 石田ゆり子 
野々村まひる 大島優子 
馬場みぞれ 大島蓉子 
皆川玉子 菊地美香 
桜井玲奈 片瀬那奈
羽田南 福原美穂 
高垣忍 千葉雄大 
乾一希 玉山鉄二   

桜ママ 濱田マリ 
井坂哲郎 小泉孝太郎 
森香奈絵 久野綾希子 
井坂清忠: 岸部一徳


2012.04.20 Friday 08:40 | comments(2) | trackbacks(9) | 
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zebra (2013/04/01 1:59 PM)
恐るべし〜!!!岸部一徳!!!

医龍でも あの陰険で ごう慢の役でした。

むろん 医龍とくらべると ある程度は 控えめですが

 ゴミだ・・・・これ自体が巨大な ゴミだ・・・と。  この市長も 得体の知れないとこが あります^^


「何? この町には

おばさん条例でもあんの?

 条例1。

おばさんは 厚化粧で顔 隠して 歩け。
 
 条例2。

おばさんはビキニ 着て 泳ぐな。

 条例3。

おばさんは ダイコンの値段だけ

 気にしてろって。

 何 言っちゃってんの?

 おばさんだからこそ

 大胆にチャレンジしなきゃ 駄目なのよ。

 みんなの 度肝を抜く

あっということ させないと。」
 すごい信念ッスね 澪サン。でも それぐらいの気迫ないと 市長の合併に伴う 音楽堂取り壊しの野望に対抗できないのも事実。


>「あなたは 伝統を言い訳にして

逃げてるだけ。

 ホントは
 厳しい意見だけど そのとおりですね。

花見での コーラスは 楽しかった



踏み出すのが怖いだけでしょ?」
honey (2013/04/01 8:44 PM)
zebraさん、こんばんは。

岸辺さん、いいですよね〜。
医龍ですっかりファンになりました。
今回のドラマでもぜひ市長オンステージくらい
やってほしかったんですが残念ながら
なsでした。









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