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37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜第9話「医者も一人の弱い人間という現実」

第9話「医者も一人の弱い人間という現実」



佐伯教授(松平健)の高校時代の恩師である伊達(竜雷太)が
亡くなった。 新しく准教授となった中島(鈴木浩介)の
お披露目勉強会に出席していた佐伯は、伊達が亡くなった知らせを
受けるが、意に介さず勉強会という名の酒宴を続ける。
祐太(草ナギ剛)は「佐伯の医療ミス」という疑念を持ち、瑞希
(水川あさみ)に相談するが、「これ以上この問題に首を
突っ込まないように!」と釘をさされる。佐伯教授の医学部長選挙を
間近に控え、中島を先頭に伊達に関する情報にかん口令が
敷かれる東央医科大学内科病棟。しかし、研修医たちを中心に
動揺が走っていた。伊達の担当医であった下田(八乙女光)は、
責任の重さに押しつぶされそうになっていた。そして、伊達のお通夜に
向かう。 一方、伊達の「死」に心ここにあらずの祐太は、一緒に
暮らし始めたすず(ミムラ)の体調まで目が行き届かない。そんな折、す
ずが東央医科大学病院に緊急入院することとなり、祐太は・・・。




伊達さんが亡くなり急いで病院へやってきた奥さん。
研修医の部屋でどんよりとしている下田先生と祐太。

「下田先生。
 
 伊達さんの奥さんがいらっしゃいました。」

下田先生が返事をせず・・。

「新見先生が呼んでるから。」

「下田先生。」

祐太も声をかけるとようやく立ち上がりました。

総合内科の研究発表会に出ている中島先生にも
連絡がいきました。

「はい。 なるべく早く戻るから。

 とりあえず新見先生のほうで対応しといて。 はい。」

「中島准教授。佐伯先生がお待ちです。」

「あぁ… はい ありがとう。」

「佐伯先生。」

「どうしたの?今日の主役が そんなに慌てて。」

「はあ…。それが… 伊達さんがお亡くなりになりました。」

「そう。」

それだけ!

「研究発表も終わりましたので私は戻ろうかと。」

「そういうわけにはいかないだろう。

 君がいなかったら今日のこれ ただの宴会になっちゃうよ。」

「しかし…。」

「せっかく先生方が集まってくれてるんだ。

 ちゃんと仕事を頼むよ 中島准教授。」

「中島先生 こっち こっち。」

「あぁ…。 あぁ すいません。」

伊達さんの奥さんに説明をという新見先生ですが
その場に泣き崩れてしまう奥さん・・。

翌朝、すずの部屋をノックする沢村先生。

「おはようございます。紺野先生は?」

「昨日は帰ってこなかった 病院にとまるって」

「大丈夫ですか?」

「もう落ち着いたから」と笑顔のすず。

祐太へのお弁当をあずかり出勤。
下田先生が暗い・・。

「沢村先生。」

「どうしたんですか?」

「伊達さん… 昨日 亡くなったって。」

「沢村先生 ちょっといいですか。」

と屋上へ連れ出す祐太。

「沢村先生この間 伊達さんのカルテ見てましたよね。」

「もしかして 肺真菌症がかなり進行してるって

 気が付いてたんじゃないですか?

 アスペルギローマが肺出血に至るのは平均2年ぐらいです。

 伊達さんは外来のときから せきと熱を訴えてましたし

 抗生剤もずっと効果がなかったんです。

 だとしたら…。」

「だとしたら?」

「医療ミスです 佐伯教授の。」

「肺真菌症の判断はベテランでも難しいんです。

 肺炎疑いで入院だったんですから

 誤診とは言い切れません。」

「でも 佐伯教授が外来のときに 

 もっと ちゃんと調べてたら…。」

「不用意なこと言わないほうがいいですよ。

 これ お弁当です すずさんから。」

怖い顔でうけとる祐太。

「私は 関係ありませんから。」

対処を話し合う中島先生たち。

「大変だったみたいだね 昨日は。」

「奥さん 相当 動揺されて…。

 説明は また後日ということになりました。」

「どうなりますかね?」

「う〜ん…。相手の出方しだいかな〜。

 一応 顧問弁護士には連絡しとかないと。」

顔をゆがめる下田先生。

採血をしながらも心ここにあらず。

「下田先生 榎本さんの食事そろそろ

 普通食に変えても大丈夫ですか?」

「下田君。」

「あっ ええ。」

「大丈夫ですか?顔色悪いみたいですけど。」

「体調悪いんなら無理すんなよ おい。

 ぼけっとしてっと患者 死なせっちまうぞ。」

石浜さんがはげましてくれますが
その言葉に伊達さんを思いだし
吐き気をおぼえて部屋から飛び出しトイレへ・・。

「下田先生!」

「大丈夫ですか?」

「俺のせいです。 はぁ はぁ…。

 俺のせいで 伊達さんは…。」

「下田先生のせいじゃないと思いますよ。」

佐伯先生と森下先生。

「はははっ…。今度の教授会は楽しめそうだ。

 君が いろいろ調べてくれたおかげだよ。 はははっ。」

「それは結構ですが…。

 例の伊達さんの件ですが。」

「もめるようなことがあれば 弁護士に任せればいいさ。」

「表沙汰になるとやっかいです。」

「なればね。 ふふふっ…。」

先にかえる下田先生。

「紺野先生。下田君 中島先生と一緒に

 伊達さんのお通夜に出るそうです。」

「そうですか。新見先生は?」

「行かないでしょ あの人は。」

森下先生に声をかける沢村先生。

「お疲れさまです。ちょっと よろしいですか?」

「どうした?」

「紺野先生 伊達さんのこと 気付いてます。」

「そうか。」

「早めにくぎをさしたほうがいいと思いますけど。

 それから…すずさんのことも。」

帰宅した祐太。

「ただいま。」

「おかえりなさい!」

「昨日 ごめん。 帰れなくて。」

「忙しかったんでしょ ご飯もうすぐだから」

前に森下先生にすすめられた
ミラクルドクター治子のDVDがありました。

「あっ 借りてきてくれたんだ これ。」

「今日 見られる?」

「ちょっと疲れてるから。」

「じゃあ 今度 ゆっくり」

「ごめん。」

「いいの 今日は早くやすもう」

伊達さんのお通夜から帰る途中
いろいろ思い出す下田先生。

翌日。申し送りのあと祐太に声をかける森下先生。

「紺野先生。

 すずさんのことなんだが様子はどうだ?」

「特に問題はないと思いますけど。」

「やっぱり 何も聞いてないのか。」

「えっ?」

「彼女に すぐに 病院に来るように言ってくれ。必ずだ。」

祐太はすずにメールをしました。

「森下先生が今日診察に来るようにって 言ってる。

 なるべく早く来て」。

すずは入院になり両親もやってきました。

「先生。外で ご説明を。」

「検査の結果 心機能が以前より更に低下していました。

 そのため 断続的に発作性の呼吸困難が起きているようです。」

「発作?」

「はい。こちらで経過を見たほうがいいと思い

 入院していただくことになりました。

 私と 沢村先生が担当です。」

「祐太君… 君 気付かなかったのか。」

「すいません。」

「なぜだ。 何で…。」

森下先生と祐太。

「森下先生…。」

「なるべく 彼女のそばにいてやれ。

 今は すずさんのことと

 自分の担当患者のことだけを考えるべきだ。

 それ以外の余計なことには 一切関わるな。」

沢村先生の視線も・・。

すずの部屋に戻った両親。

「大げさだよね。いきなり入院なんて」

「でも 無理しちゃいけないから。」

「無理なんかしてない。祐太さんとふたりで

 これから たくさん したいことあるんだから

 早く退院しないと。」

「そうね。早く元気にならないとね。」

沢村先生が部屋にもどり
新見先生もやってきました。

「紺野先生 この診断書にサインお願いします。」

「わかりました。」

新見先生をにらみつける下田先生。

「何だよ。」

「新見先生は気付いてたんすか?伊達さんのこと。」

「下田先生。」

「やっぱり気付いてたんすね。」

「何言ってんだ お前。」

「待てって。何とか言えよ おら!」

新見先生につかみかかりました。

「下田君!」

「あんた知ってて黙ってたのかよ!」

「下田先生 落ち着きましょう!」

「気が付いたのは…検査の前の日だ。

 抗生剤が効かないから

 外来時のレントゲンチェックして それで…。」

「もっと前に 確認しなかったんですか?」と沢村先生。

「肺炎疑いって診断で入院してきたんだ。

 だったら そんな注意深く見るはずないだろ。」

「ご本人とご家族に説明は?」と祐太。

「外来で 佐伯教授が見落としたってことでしょ?

 だったら 何で…。」

「はぁ…。

 何 わかりきったこと言ってんですか 紺野先生。

 あの段階で患者に説明して

 何の意味があるっていうんですか。

 そんなことより治療が先でしょ。」

「でも 結局助からなかったじゃないっすか。」

「俺だって死なせたかったわけじゃねぇよ。

 助けられるんだったら助けたいと思ってた。

 でも…だからって 俺は

 自分の立場を危うくなんかしたくない。

 紺野先生みたいに 患者のために身を削ろうとは

 思えないんですよ 俺は。」

「新見先生…。」

「俺にだって俺の人生があるんですよ。

 必死に勉強して 医学部 入って…。

 やっと医者になったんだよ。

 上に にらまれたくない

 できれば 出世したいと思うのが普通だろ。」

「でも 伊達さんは…。」

「もう死んだんだよ!あの人は!

 死んだ患者に義理立てして

 自分の人生棒に振れっていうのかよ。

 教えてくださいよ 紺野先生。

 俺 そんなに間違ってますか?

 俺みたいな考え方は 医者として

 そんなにいけないことなんですか?

 医者なんて…

 きれい事だけで続けていけるかよ。」


新見先生はでていってしまい
重苦しい雰囲気の研修医たち・・。

沢村先生は森下先生に報告。

「研修医 全員か。」

「ええ。」

「騒ぎが大きくなる前に森下先生か中島先生のほうで

 対処していただいたほうがいいと思います。」

「うん。」

「変わったな 沢村先生。」

「えっ?」

「前は 他の研修医のことなんか

 気にするタイプじゃなかった。」

「ごたごたに巻き込まれたくないだけです。」

「紺野先生のことは?」

「ご質問の意味が わかりません。」

「自分のためじゃないのか。

 まあ いい。俺も 自分のために動いてるしな。」

仕事のあと飲みに行くとさそう師長。。

「そういう気分じゃないんで。」

「そう。何か ぎくしゃくしてるわねここんとこ。」

すずの部屋にやってきた祐太。

「ごめん。 すずの体調ちゃんと見ててあげられなくて。」

「大丈夫 それより 今日はもうお仕事おわり?」

「もう少しだけ。終わったら必要な荷物 取ってきて

 俺も こっちで泊まれるようにするから。」

「いいよ そんなの。布団で休まないと 

 疲れとれないでしょ」

「大丈夫だよ。」

「そんなに心配しないで。

 今までだって 体調壊しても すぐ元気になったし

 やらなきゃいけないことも まだまだたくさんあるから」

「やらなきゃいけないこと?」

「ご飯作ったり 掃除したり 洗濯したり

 アイロンかけたり」

「すず…。」

「あと DVD見ないと

 面白そうだから 絶対一緒に見よ

 祐太さんがお休みの日に

 家でお茶飲みながら ゆっくり」

「うん。」

「今日は晩御飯 カレー用意してある

 たくさん作ったから 沢村先生にも

 おすそ分けしてね」

「わかった ありがとう。」

すずすごく笑顔。

そこへなんと佐伯先生が。

「紺野先生 ちょっといいかな。」

「佐伯教授。」

部屋で話すふたり。
フルーツタルトを取り出す佐伯先生。

「君 甘いものは?」

「結構です。」

「べつに すすめちゃいないよ。

 好きかどうか 聞いただけだ。」

「お話というのは?」

「何… どうも いろいろ誤解があるようなんでねぇ。」

「伊達さんの件でしたら 

 僕は 佐伯先生の外来時の誤診だと思っています。」

「ほう。その根拠は?」

「伊達さんの症状は 外来時から肺炎とは異なるサインを

 示していました。早期に呼吸器内科に移して

 検査を受けていれば…。」

「肺真菌症は発見できただろうねぇ。

 だが 医師としての対応は…0点だ。

 外来は 患者の症状を聞き 基本的な検査を行なったうえで

 最も可能性の高い疾患に有効的な治療を施す場所だ。

 それで治れば解決 治らなければ入院。

 疾患の正体を徹底的に暴くための場所じゃないんだよ。」

「なら どうして 効果のない治療を続けられたんですか?」

「経過には個人差があるからねぇ。

 ああいったことは まれなんだよ 紺野先生。

 多くの患者は今のシステムで病を治し

 我々医師に感謝しながら病院を去っていく。」

「佐伯先生にミスはなかったとおっしゃるんですか?」

「ないね。強いて言うなら 

 やっかいな病気をしょい込んだ患者が 

 不運だったということだ。」

「伊達さんがおっしゃってましたよ。

 佐伯先生が 医学部に入られたときに 贈った言葉。」

「今の心を忘れるなって言ったんだ。

 医者になって 父親を…人を救いたいという心を。」

「その言葉を忘れずに

 ちゃんと向き合っていれば

 伊達さんのことを救えたんじゃないでしょうか。」

「人は生きるときには生きるし死ぬときには死ぬ。

 紺野先生 それは…君の婚約者も同じだ。

 カルテを見してもらったが状態は良くないねぇ。

 今からは他の病院を探すのも 心身共に さぞ負担だろう。」

「それは 脅しってことですか?」

「ケーキは すすめないが利口になることはおすすめするよ。

 これ以上 今回の件には関わらないことだ。

 医者も人間だからね。

 君は君自身と君の大切な人のことだけを

 考えたほうがいい。」

すずのことを脅しにつかう佐伯先生・・。

みんなに話をする中島先生。

「明日 伊達さんのご遺族と弁護士がいらっしゃいます。

 いろいろ臆測が飛び交っているようですが

 我々に落ち度はありません。

 ですから相手に誤解を与えるような発言は

 くれぐれも慎んでください。」

「誤解って何すか?」

「下田君!」

「外来で佐伯教授が診断ミスして

 それに俺と新見先生が気付かなくて

 伊達さん死なせたってのが事実っすよね?」

「わかりました。下田先生は 明日 お休みください。」

下田先生を送る谷口先生。

「何か悪ぃな。家の近くまででいいから。」

「いいよ たまには。

 どこかドライブでも行こっか。」

「男2人でかよ。

「いいじゃない。 少しは気晴らしになるかもしれないし。」

「そうだな。何で こんなふうになんだろうな。」

「下田君…。」

「俺ら 人 助けるために医者になったのに…。」

沢村先生と祐太。

「お疲れさまです。晩ご飯 済ませました?

 良かったらカレー お裾分けしますよ。」

「いいです。私も今日 カレーなんで。」

「でも すずの手作りですから。」

「紺野先生 1人で食べてください。」

「1人だと1週間ぐらいかかります。」

「それでも食べるべきです。

 言いましたよね? 私。

 担当でもないのに首 突っ込まないほうがいいって。」

「伊達さんのことですか?」

「おとといすずさん 倒れたんですよ

 紺野先生がいないときに。」

「えっ…。」

祐太が戻ったら自分で話すから
祐太病院へ連絡しないように沢村先生に
たのむすず。

「ぎりぎりまで

 普通の暮らしを 味わいたいの」


「ばかじゃないんですか!

 すずさん ほったらかして病院に泊まり込むなんて。」

「でも…。」

「伊達さんは担当でもない赤の他人です!

 紺野先生は 自分のために

 医者になったんでしょ?

 なら 何が一番大切かなんて

 迷わなくても わかるはずです。」

「僕は…。」

「新見先生の言うとおりですよ。

 患者の命を預かってたとしても

 医者にだって

 それぞれ自分の人生があるんです。

 すずさんがここで望んでた普通は

 特別な普通なんです!

 自分の作ったカレーを

 紺野先生が おいしいって

 言ってくれるような

 そういう 特別な普通なんです!

 それが 正しいかどうかなんて

 関係ありません。

 今は 自分とすずさんのことだけ

 考えてください。」


沢村先生のいうことももっとも。

部屋に戻った沢村先生。
病院で眠るすず。
カレーをあっためて食べる祐太。
沢村先生はレトルトカレー。
隣の部屋からはカレーのいいにおい。

CT検査の結果をみつめながら
フルーツタルトを手にしている佐伯先生。

雨の中傘をさしてあるく下田先生。

すずの病室へやってきた祐太。

「調子どう?」

「絶好調」

「昨日 カレー食べたよ。おいしかった。」

「そう よかった。」

「残りは冷凍パックしといた。

 すずが戻ったときに一緒に食べられるように。

 こまめに状態 確認して

 落ち着いたら家に戻れるか

 森下先生に相談してみるよ。」

「森下先生と何かあった?」

「何が?」

「昨日の夕方いらっしゃって

 祐太さんのこと 心配してたから」

「心配?」

「いま 一番大事なのが何か

 判断してほしいって」

教授会を前にピリピリムードの内科。

「お疲れ 長谷川先生。」

「ああ。」

伊達さんの奥さんと弁護士との話し合い。

「顧問弁護士を務めております桐木と申します。

 本日は私も同席させていただきますので。」

「担当の下田先生はいらっしゃらないんですか?」

「申し訳ありません。彼は今日 体調不良で。」

「じゃあ 佐伯先生は。」

「所用がございますのでお話は 私どものほうで伺います。」

学部長選挙の話し合い。

「それでは次に次期学部長選についてですが

 日程は 最終調整中ですので

 決定しだい 連絡いたします。また 現在の候補者は…。」

佐伯先生は余裕の微笑み。

「ミラクルドクター治子」のDVDを手にし
森下先生の言葉を思い出す下田先生。

「高校生んときに見たドラマで医者になろうって決めたんだ。
 
 人助けがしたいなら大丈夫だ。

 後は その中で自分ができる役割を探せばいい。」

森下先生のところにやってきた祐太。

「伺いたいことがあるんですが。」

「何だよ。」

「すずのことです。

 僕とすずのことを…。」

「あぁ 話したよ。 佐伯教授に。

 彼女のことを盾に君を黙らせるように提案もした。」

「どうしてですか。」

「俺は 佐伯教授の後継者だからだ。

 ここまできて邪魔をされちゃ困るんだ紺野先生。」

教授会。

「えぇ〜 では 本日の教授会はこれで終了となります。

 次回 教授会は来週 木曜を予定しておりますので皆様…。」

「ちょっとよろしいですか?」と手をあげる医師。

「何か?」

「実は 私 知り合いの雑誌社の人間から
 
 こういうものを入手しまして。あっ お願いします。」

「えっ 何ですか これは。」

「不倫密会?」「 何だ これは。」

長谷川教授のスキャンダル。

「これは…。」

「明日 発売される雑誌のゲラです。

 こちらは 長谷川先生ご本人で間違いないと思われますが。

 次期学部長候補の1人である長谷川先生が

 こんな醜態をさらされるとは誠に遺憾ですな。」

「まあ まあ そんなに責めたてては気の毒ですよ。

 私は食い気専門だが

 長谷川先生のように優秀だと

 色も欲も 人一倍強いんだろうからね。 はははっ。」

「はははっ…。」

佐伯先生の勝利。

すずの部屋へやってきて
寝顔をみつめる祐太。

伊達さんたちとの話し合い。

「外来時の伊達さんのレントゲンです。

 確かに肺真菌症の兆候は確認できました。」

「やっぱり。」

「では 誤診を認めると?」

「いえ。兆候は認められますが

 外来時の判断は極めて困難だったということです。

 それに… ねぇ。」

「入院後 伊達さんは検査を拒否されていました。

 すぐレントゲンを撮っていれば判断が可能でした。」

「主人のせいだって 言うんですか?

 病気を見逃しておいて!」

「医者も万能ではありません。

 よりよい治療には 医者と患者双方の協力が必要なので。」

「落ち着いてください。」

研修医が3人そろったところを
帰っていく伊達さんの奥さん。

言いたいことはあるけど
すずのために言いだせない祐太。
伊達さんの奥さんにみつめられて
黙って頭をさげました。

そこへやってきた下田先生。

「遅れてすいません。

 お話 したいんで ちょっと待っててください。」

「下田先生。

 今日は お休みでは?」

「渡したいものがあって来ました。」

退職願・・・!

「下田君。」

「おい。」

「すいません。

 俺 医者 辞めます。」


教授たち

「はははっ…。

 これで佐伯先生の勝利は 間違いないかと。」

「勝利か。 まっ 今回はね。」

「祝杯でもあげますか。」

「はははっ。・やりましょう やりましょう。」

「勝ち負けで言えば 私は もう負けてるよ。」

ごみ箱に捨てられたフルーツタルト。

「下田先生。」

「俺には もう この場所で

 人 助けていく自信ないっすから。」





純粋すぎる人は大学病院にはむいていない。
こういう派閥とかドロドロしたものにかかわらないで
医師としてがんばってる人もいっぱいいると思うんだけど。

まちがってると知りながらもそれを表にださずに
ある程度折り合いをつけないと医者をやっていけないなんて
環境はあんまりだ。
下田先生、あきらかに祐太に影響されてるのに
祐太はすずのために動けずにいて。

森下先生は自分が権力を握って上から
かえていく作戦だと思いたい・・です。






紺野祐太 草なぎ剛
沢村瑞希 水川あさみ
下田健太郎 八乙女 光
谷口篤志  桐山 漣

葛城すず   ミムラ

佐伯毅彦   松平健
森下和明   田辺誠一
新見  悟   斎藤 工
中島  保   鈴木涼介
相澤直美   真飛  聖








2012.06.06 Wednesday 10:47 | comments(0) | trackbacks(1) | 
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37歳で医者になった僕 〜研修医純情物語〜 case9:医者も一人の弱い人間という現実
下田が紺野化っ!?Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン また裕太が正義感を発揮して、伊達さん@竜雷太の奥さん@田島令子に余計な事言うのかなと ハラハラしたのに、今回ばかりはすずの事もあるせいか、ぐっと我慢・・・ その代わり、休暇を取らされてた下田先生が退職願い
| あるがまま・・・ | 2012/06/07 12:24 PM |