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カエルの王女さま 第11話(最終話)

第11話(最終話)



 澪(天海祐希)、忠子(石田ゆり子)がせっかく
井坂清忠由芽市市長(岸部一徳)から音楽堂での
1日限りのコンサートの了解を得、病に倒れた
香奈絵(久野綾希子)のためにもがんばろうと
立ち上がったところへ、無惨にも工事を進める重機が
うなりを上げて入ってくる。
 来週のはずの工事が明後日になったという。
元請けは安見重建だと語る。哲郎(小泉孝太郎)が
調べてみると、ゴミ処理場建設に関わる孫請け業者が
いつのまにかすべて安見重建の関連会社に変わっていたことが
判明する。さらに安見重建の経営は由芽市を合併しようと
している鴻池正勝安見市市長(ミッキー・カーチス)の
三男・瞬也だった。談合のにおいを感じ取った清忠と哲郎は
調べに入る。清忠は安見重建のことは由芽市市長の責任として
なんとかすると澪に宣言。音楽堂を1000人の客で埋め尽くし、
未来への可能性を見せてほしい、と澪に清忠は語り、
澪もその気持ちをしかと受けとめたのだった。
澪はシャンソンズに対し、日程の変更、残りのチケットの販売、
そして歌とダンスの習得、さらには会場、衣裳の準備すべてを
1日でやりとげ、明後日音楽堂でコンサートを開こうと訴える。
その言葉に応えシャンソンズと清忠、哲郎も安見市の不正を
暴くために奔走していた。果たしてシャンソンズのコンサートは
無事開かれるのか、由芽市の命運は!?
そして、澪の夢はどうなるのか・・・!?




いきなり音楽堂に重機がはいり
とりこわしがはじまりました。

「音楽堂が 大変です。」

「何だ?」

「取り壊されます。」

「工事 始まったって。コンサートは!?」

「壊されちゃったらコンサートも何もないよ!」

音楽堂にやってきたみんな。

「何 これ!?」

「危ないよ そこ。出ていって。 ほら。」

「何してんだよ てめえら!」

「解体工事は来週のはずですが。」

「あさってに繰り上がったんですよ。

 今日から養生で 立ち入り禁止。

 はい。 みんな 出てった 出てった。」

「でも コンサートは6日後です。」

「コンサート?」

「そうだよ。ここに 6月20日って書いてあんだろ。

 何で いきなり早くなんだよ。」

「うちは指示されたとおりやってるだけだから。

 文句があるなら元請けに言ってよ。」

「元請け どこ?」

「ハァ。 安見重建。」

「安見!?」

「危ないから ほら。もう 出ていってよ。 ほら。」

哲郎も市長に報告。

「安見重建は ごみ処理場の竣工期日を守るために

 解体を早めたとの 一点張りです。」

「発注主の われわれに報告もなくそんな 勝手なことがあるか。」

「しかも解体工事だけではなくごみ処理場建設に関する

 孫請け業者がいつの間にか 全て安見重建の 関連会社に。」

「安見重建の? うちの地元業者を使う 約束のはずだ。」

「ええ。 ですが いつの間にか勝手に変更されてまして。」

「安見重建の経営は 誰なんだ?

 鴻池 瞬也?鴻池市長の 三男坊。」

「まさか!?」

市役所にも問い合わせが殺到。
玲奈に電話する澪。

「ええ。 今 関係各所に確認中ですが

 こっちも 何が何だか。ねえ。 」

「工事の発注主は由芽市でしょう。

 何で 分かんないのよ? 市長は?」

「いや。 あっ。 今 市長が血相 変えて 出ていきます。

 係長。 どちらへ?」

「ゴルフ場。」

「ゴルフ場?」

「えっ?」

ゴルフ場へ鴻池市長をたずねる市長と哲郎。

「あのう。」

「何だよ?」

「われわれに 断りもなく ご子息の グループ会社で

 工事を独占とはどういうことですか?」

「いや。 由芽市の業者が審査基準に達してなかったもんで。」

「いや。 技術レベルはわれわれが チェックしました。」

「じゃあ なぜ 解体工事を強引に早めたんですか?」

「ちょっと待ってよ。あんただろう。

 あの音楽堂を つぶすって言ったの。

 それを 残すの残さないのって妙な約束しちゃって。」

そこへ澪と忠子もやってきました。

「妙な約束って私たちのことでしょうか?」

「何だい 君ら?」

「シャンソンズです。」

「シャン…?」

「井坂の娘です。 6月20日にコンサートがあるんです。

 ぜひ これをやらせてください。

 鴻池市長の お孫さんも 確かシャンソンズの ファンだとか。」

「そうだったかな?」

「以前におっしゃいましたよね。」

「はっ?」

「ごみ処理場の建設は音楽堂の跡地にこだわる必要はないと。」

「あのときから もう時計は 進んじゃってるんだよ。

 危ないから どいて。」

桜の店に集まる澪たち。

「これが 鴻池市長の 三男坊。」

「派手な ネクタイしちゃってまあ いかにも ぼんぼんって…。」

「感じ。」

「でも どうして 彼らが音楽堂の解体を 早める必要が?」

「コンサートを恐れたんじゃないかな。」と哲郎。

「えっ?」

「もし シャンソンズのコンサートが うまくいって

 ごみ処理場の代替地を探すとなれば

 建設計画は ゼロから やり直し。工事業者も 再入札。

 3億円を超える 建設補助金はいったん 宙に浮いてしまう。」

「ぼんぼんの会社にお金が入らなくなる。」

「何 それ?お金が入らないと 困るから

 さっさと 解体を始めちゃえってこと?むちゃくちゃじゃない。」

「たぬきが きつねに化かされたってこと?」

「君!」

市長もその場にいました。

「どうすんのよ?

 きつねに 化かされたまんま指くわえてろっての?

 このままじゃ コンサートだって…。」

「やりたまえ コンサートを。

 私は 君たちに約束をした。一日 あげると。

 約束したかぎり その一日は必ず 保証する。」

「でも あさってには音楽堂は 壊されちゃうって…。」

「解体予定日が繰り上がるなら

 コンサートも 繰り上げればいい。」

「そんなの 無理よ。告知しちゃってるし

 チケットだって 余ってるし 歌の仕上げだっ…。」

「もし あさって コンサートを成功することが できても

 その後 きつねに解体されたら意味がない。」

「安見重建のことは それまでに私が 何とかする。」

「できますか?」

「それが 由芽市長としての 私の責任だ。

 君たちは 君たちの責任を果たせ。

 音楽堂を 1,000人の客で埋め尽くし

 万雷の喝采で

 未来への可能性を 見せるんだ。」


市長!!!


市長は哲郎に指示。

「変更になった業者の 選定に違法性がないか急いで確認しろ。」

「はい。」

「それと 三男坊の身辺も。」

「ほじくります。」

市長たちが帰ったあとの忠子たち。

「2日後に コンサートなんてあり得ない。

 お父さんだって 大丈夫なんて言って

  そんな 簡単なことじゃ…。」

「私は 乗った。あいつが闘うってんだから私だって 闘うまでよ。」

「あのう。 こないだまでたぬき たぬき 言ってたの 誰?」

「誰?」

「誰? 誰だ?」

「えっ。 誰? 誰?」

「でも 音楽堂は 立ち入り禁止。」

「あの重機に バリケード。警備員だって いるだろうし。

 どうやって コンサートやんの?」

澪は笑っていて何か考えがあるらしい。

シャンソンズのみんなを集めた澪。

「ゲリラ ライブ!?」

「イエス。」

「ゲリラって強行するってことですか?」

「イエス。」

「でも あさってには壊されちゃうんじゃ…。」

「だから その前にやるんでしょうが。」

「あさってって そんな 急に?」

「客は どうすんだよ?

 みんな 来週だと思ってんぞ。」

「あした中にチケットを買ってくれた人みんなに 伝える。」

「買った客って900人近くいるのに どうやって?」

「市内放送。」

「んなことしたらきつねに バレるべ。

 いきなり やるから ゲリラだべ。」

「んだ。」

「まさか お客さん 一人一人に僕らが?」

「あんたたち 一人一人につきたったの 90人。 楽勝 楽勝。」

「残った チケットだって これから売んなきゃいけねえのに。

 第一 あの たぬき市長ホントに 信用できんのかよ?」

「じゃあ バリケードどうすんだよ。

 客だって 入れねえし俺たちだって。」

「うだうだ うるさい。大丈夫。 プランは あるから。」

「プラン?」

「ナイス 発音。」

「もう やるっきゃないでしょう。」

桜が入ってきました。

「来ました これ!」

「どうしたの?桜さん!?」

「レディース。 シャンソンズのニューカマーを 紹介します。

 サクラ・クマゾノ。」

「桜です。よろしくね。」

「人手が いるでしょう。

 見てください。 この マッスル。

 力仕事 がんがんよ。」

「おう。 任しとけ。」

「やりましょう みんな。

 無茶な話だけどコーチを信じて ここまで きた。

 最後まで みんなやコーチと一緒に 闘いたい!」とまひる。

「あんた ホント 強くなったね。」

「あっ。 いや。」

「よし。 やってみるか。」

「日にちが 繰り上がった分の準備不足は 重々承知。

 でも チケットを買ってくれたお客さんに 言い訳は利かない。

 リハーサルを やりつつ町の人に 伝える。

 寝る暇 ないよ。」

「はい!」

「いい? くれぐれも 安見重建のやつらに 見つからないように。

 こっそり。」

「こっそり。」

「目立たないように。」

「目立たないようにします。」

「深く 地下に潜って

 ドッカーンと どでかい花火を上げますよ これ!
 
 レッツ…。」

「ドゥ イット!」

そして訓練も熱心に、
コンサートの準備も熱心にするシャンソンズのメンバー。

一希とまひるの仲をあからさまに邪魔する忍!

そして街の人たちにも周知活動。


「じゃあ そういうことで。よろしく お願いしますね。」

「あっ。 おばあちゃん。これね あしたになったから。」

「ちょっと予定よりも早いんだけども。」

工事の業者には気付かれないように。

南はレディースの仲間に協力をたのみます。

「いいか お前ら。いよいよ あしただ。

 全員に 変更 伝えてきな。」

「はい! 南先輩。」

「安見重建の やつらにはぜってえ 知られんじゃねえぞ。」

「はい! 南先輩。」

「おし!紗孫頭(シャンソンズ) 上等!」

「おう!」

「行け!」

忍の店にももとの工場の仲間が激励に。

「あしただな。じゃあ 配達ついでに俺が

 工場の みんなに伝えるよ。」

「ありがとうございます。」

「他にも 手伝えることあったら 言ってくれな。

 あっ。 残りのチケットも頑張って 売るし。」

「頑張れよ。お前らが この町の希望だからな。」

「はい。」

玉子はパチンコ屋で。

「何だよ それ?ひっでえ話だな。」

「内緒ですよ これは。内緒で。」

「安見の市長 貧乏人から金を奪おうなんて 許せねえな。

 あの ぼんぼん息子もギャンブル好きで 有名だしな。」

「えっ!?」

哲郎は鴻池市長たちを隠し撮り。

「ああ。 今度の選挙うちの愚息応援 よろしく お願いします。」

「えっ!?」と驚く哲郎。

「ご子息が 合併後の新市長になれば

 ますます 安見重建グループも安泰ですな。」

「新市長?」

「いやいや。新しい市のためですよ。

 あくまでも。アハハ!」

「そんな…。」

備品を準備するみんな。
市民放送で『由芽音頭』が流れます。

「10年ぶりに聞いた これ。香奈絵先生が 歌ってんのよね。」

「マジ?」

「うん。」

「最近 いろんなところで歌が流れるようになりましたよね。」

「歌の町が復活し始めてるってことね。」

「いよいよ あした。絶対に 成功させないと。」

「うん。」

香奈絵のお見舞いにいく澪。

「大変なことに なったわね。」

「何とかなる。今の シャンソンズなら。

 みんな 成長しましたよ。テクニックだけじゃない。

 自分の力を信じ 立ち上がり動きだせる。」

「あなたで よかった。」

「うん?」

「コーチを頼んで よかった。

 まだ 外出許可は出てないけど

 あした はってでも見に行くわ。」

「ありがとうございます。」

「こちらこそ。

 ホントに ありがとう。」

「私 ほら。 いろんな人に伝えなきゃ いけないから。

 また。

 ナナナナ ナース。 これ ほら。変更になりましたよ。

 病院で チケット 買ってくれた人いるでしょ。

  みんなに 伝えて。」

まひるは前に取材にきたディレクターに直談判。

「だから取材なんて 無理 無理!

 どうせ またあの 目立ちたがり屋のコーチに
 
 言われたんでしょ。」

「違います。 私が自分で。」

「うん? 君が?

 まあ でもね前に特集 組んだとき

 音楽堂は 消えるって言っちゃったし。」

「だからこそ 取材する価値があるんじゃないですか。

 消えるはずのものが名もない 小さな合唱団と

 町の人々の力によって 再生する。」

「ふーん。」

「あっ。 その奇跡の瞬間をカメラを通して

 たくさんの人たちに伝えて勇気と希望を 与える。

 それが テレビだと私は信じてます。」

「ふーん。」

「でも 邪魔をする悪い人たちがたくさんいる。

 その人たちに 見つからないよう協力してほしいんです。」

「見つからないようにってね。」

「ただ 取材してほしいだけじゃない。

 暴いてほしいんです。

 これは スクープなんです。」

「スクープ!?」

スクープにくいついた!
まひる、性格かわったなーw

市長に報告する哲郎。

「新市長にギャンブル狂の 三男坊?」

「はい。 合併後に鴻池市長は 引退。

 お父さんに 市長の座は譲ると言っていたんですが。」

「それも 計算だったのか。」

「息子に 後を継がせてごみ処理場の 莫大な助成金を

 一族で 独占する気かと。」

「もし 訳の分からんやつにこの町の未来を 託すなら

 刺し違える覚悟で 闘うぞ!」

「はい!」

「市長。いえ。 お父さん。」

「あしたの合併協議会鴻池市長は 来るんだろうな?」

「はい。 もちろんです。」

「哲郎。」

「はっ!?」

「お前に 頼みたいことがある。」

夜遅くまで準備する一希と忠子。

「そろそろ 上がったら?」

「うん。 もう 終わるから。」

「よいしょ。あした 妹さんは 来れるの?」

「携帯で 聞かせる約束してる。」

「そう。」

「あの でかい女は?」

「色々 作戦で 走り回ってる。」

「だろうな。

 そういう あいつに 引っ張られて

 ここまで きたんだもんな。

 サンキューな。」

「うん?」

「ここに 誘ってくれて。

 最初はママさんコーラスなんてくだらねえと思って

 意地も張ったけどよかったよ。みんなと一緒に 歌えて。」

「一希君。」

「この シャンソンズのおかげで

 忍や あの ちっちゃい子も強くなった。」

「私じゃなくってコーチに言ったら?」

「あいつに 礼なんか 言えねえよ。一生。」

「フフッ。」

「あいつ コンサート 終わったらよどうすんだろうな。

 俺たちのためにチャンス 棒に振って。」

「大丈夫よ あの人は。

 とにかく 今は あしたのコンサートに 集中しましょう。」

「よし!」

桜の店で準備をがんばる澪たち。
協力者もたくさん。
まひるもやってきました。

香奈絵のお見舞いにきた市長。

「ああ。 大丈夫?」

「ああ。 ありがとう。

 あなたは 大丈夫?」

「フッ。闘わなきゃならんものがあるんでね。」

「あなたは そうやってあなたなりに ずっと闘ってきたのね。

 ありがとう 清ちゃん。チャンスをくれて。」

「私は 音楽堂を残すべきか否か

 市長として 見極めたいだけだ。」

「あした あの子たちを見れば

 あなたは 必ず残したいと思うはず。

 私が 保証する。」

「そこまで 言い切るからには

 君にも その目で確かめてもらわないことにはね。」

「私は 大丈夫よ。 フフッ。」

「フフフッ。」

まひると澪。

「コーチに コンサートの前に伝えておきたいことがあって。

 これ 子供のときに家族で 初めて行った

 ミュージカルの 記念写真。」

「ああ そんな話 してたね。

 いつか あんなふうに歌いたいと思ったとか何とか。」

「さっき あしたの準備してたら

 お母さんが この写真 見て言ったんです。

 劇団フォーシーズンズ 懐かしいわねって。」

「フォーシーズンズ?」

「主演 倉坂 澪。」

「あっ。」

「この町を出て 東京で 脚光を浴びていたときの

 コーチの舞台だったんです。」

「私の。」

「この後 すぐ コーチはブロードウェイに挑戦しに行った。

 そうですよね。」

「これ 私の最後の…。」

「私 コーチのおかげで歌に出合えました。

 あした どんな結果が待っていても…。

 今まで ありがとうございました。」

「えっ。」

「アヒルが ハクチョウになれるか分かりませんが

 あした 精いっぱい 歌います。」

まひるは帰っていきました。

母のお墓参りにいった澪。
墓前にチケットをのせました。

「お母さん。 私 今日音楽堂で コンサートやるの。

 お母さんと約束したあのステージに 立つのよ。

 ねえ。 私 一人じゃないよ。

 ここで すてきな仲間ができた。

 みんなで 頑張るから楽しみにしてて。

 私は 私の夢をこれからも 追い続けるから

 ずっと 見ててください。」

そしてレッスン場へ。

「レディース。コンサートの準備は いい?」

「はい!」

「OK。チケット。」

「ほぼ 完売です。」

「残った分は 当日券で さばきます。」

「グッド! 宣伝。」

「このとおり。」

「ナイス! 機材手配。」

「完璧です。」

「パーフェクト。 コスチューム。」

「ばっちり!」

「エクセレント!

 みんな。 いい顔してる。

 ちょっと むくんでるけど。」

「寝れねえんだよ。訳の分からないゲリラ作戦の おかげで。」

「今も まひるちゃんマスコミに お願いしに回ってるしね。」

「コンサートの前に ひとつ言っておきたいことがある。

 シャンソンズって名前やっぱり 超ださい。」

「あー。また その話ですか。」

「シャンソンって本来 曲のジャンルじゃなく

 フランス語で 「歌」っていう意味。

 喜びや希望 情熱。

 そういった 思いを込めた心そのもの。

 シャンソンズ。

 ださいけど 私たちには最高の名前!」


「レディース! 泣いても笑ってもぶっつけ本番 一発勝負。

 1,000人の客席を観客で 埋め尽くし

 万雷の喝采を 手にして音楽堂を 存続させる。

 OK?」

「OK!」

鴻池市長ととりまき。

「合併後の 市長選には 三男の瞬也さんが出馬されるとか。」

「今日はおみえにならないんですか?」

「いや あいつは安見重建の責任者として

 音楽堂の解体をしっかり 監督させてるんだ。」

音楽堂にやってきたボンボン息子。

「あっ。 社長。」

「解体工事は? 予定どおり?」

「はい。間もなくでございます。」

玲奈が草に身をかくして澪に報告。

「こちら ブラボー ブラボー。ジッ。 アルファ どうぞ。 ジッ。」

「何ごっこ? ねっ。そういうのいいから 報告して。」

「はい。 ただ今お昼休憩に 入りましたが

 鴻池市長の息子が 現れたため

 作業員も まだ多数 残っています。

 重機も 一部 稼働中。正面突破は 不可能かと。」

「ノー ノー ノー ノー。

 計画どおり 正面から 強行突破。よろぴく!」


鴻池市長との会合の場。

「えー では まず由芽市を代表して
 
 井坂市長からご挨拶が ございます。」

入ってきたのは哲郎。

「ああ?」

「私は 井坂 清忠の息子井坂 哲郎と申します。」

「市長は どうした?

 こっちは 私が出てるんだ。失礼じゃないか。」

「市長は 大事な用がありまして。

 合併後 父の後を継ぎ

 新市長選に出馬する 私が

 名代を務めたいと思います。」

「出馬だと?」

「昨夜 父からこれからは 若い世代で

 町をつくれと申し付けられまして。」

「市長を呼びなさい。井坂市長を。

 どんな 大事な用事があるってんだい。」

「シャンソンズの コンサートの成功を見届けることです。」

「ああ?

 あなたごときを たたきつぶすのは

 私一人で 十分だと。」


「おい。 「あなたごとき」ってどういうことだ?」

「これは ごみ処理場建設における 談合の証拠です。

 全下請け業者を一軒一軒 洗い直し不正の証言も 得ました。

 これだけ 揃えたんですから逃げられないでしょう。

 今ごろ 安見重建の本社に

 公正取引委員会が入ってると思います。」

「んなことしたって今ごろ 音楽堂の解体工事は…。」

「そうでしょうか。 フッ。」

音楽堂。

「何やってんだよ  時間だぞ!早く 取り壊せ。」

「おい。 どうなんだ?いけるのか?」

「はい。 いけ!」

そこへ乗り込んできた市民たち。
澪の仲間にレディース。

そのすきにこっそり中へしのびこむ澪たち。

「私たちは 入れたけどお客さん 入れるかな。」

「それより みんな来てくれるかどうか。」

「何やってるんだ!」

「おい。 どっから 入ってきた!」「入ってきちゃ 駄目だ。」

「何してる!出ていきなさい!早く 出なさい。」

「 出てけ」

玉子たちがお客さんも誘導。

「皆さん こっちですよ。はい。 こっち こっち。」

「ふざけるな!つまみ出せ! つまみ出せ!」

まひるがテレビカメラもつれきました。

「あっ。 こっちです。」

「中継。 ちょっと来て!」

「あっ。 テレビ!」

「安見重建の社員が善良な市民に対して

 不当な強制力を 行使しようと…。」

「撮るんじゃない!」

「彼らは 談合の疑いがあり その不正を隠すため今日の…。

 あったんですね。談合は あったんですね。

 お答えください。」

「ああ 親父。解体中止?公取が こっちにも?」

そして無事、開演。

「1,000人。 見事に満席ね。」

「はい。私も 行ってきます。」

「うん。」

幕が上がりました。

「♪必ず手に入れたいものは誰にも知られたくない

 百ある甘そうな話なら一度は触れてみたいさ〜♪」

外ではボンボン息子が重機をあやつって
音楽堂の像を壊そうとしていました。

その前にたちはだかる市長!!!

「どけ!」

「君たちは もう負けだ。

 君も一緒に 聴いてみたらどうだ? あの歌を。

 拳を振り上げるのは簡単だ。

 だが 本当の拳とは揺るがぬ心だ。

 うちの婿養子 バカ息子だが

 そういう心は あるようだ。」


哲郎も到着。

「お待たせしました。」

中ではシャンソンズの歌に拍手喝さい。

「♪Let’s Do it!(Do it!)〜」

香奈絵に声をかける市長。

「盛況だね。」

「当ったり前でしょ。」

澪の挨拶。

「今日は 急な変更があったにもかかわらず

 こんなに たくさんの方に

 足を運んでいただけて…。

 言葉になりません。

 このコンサートの成功をもって

 音楽堂は存続するということで

 よろしいですね?

 井坂市長。」


市長、大きくうなづきました。


拍手がおきました。

「やった!やった!」

「この町の歌は 終わってはいなかった。

 それを証明してくれたのは

 ここにいる 皆さんです。

 この先の未来も ずっと

 この音楽堂は 皆さんの揺り籠として
 
 歌声を響かせていくことでしょう。
 
 本日は 本当にありがとうございました。」


大きな拍手。

「はい!」

澪が舞台からおりようとすると
話し始める忠子。

「もう1曲 聴いてください。」

「でも 今ので 最後でしょう。」

「これは 私たちから

 旅立つ あなたへの贈り物です。

 このコンサートを 見届けたら

 また ゼロから夢を追い掛けに行くんでしょ?

 あなたのことだから。」


「こっちです。」

とまひるが澪を客席へひっぱっていきました。

「ちょっと。」

「来てください。」

「ちょっと 何よ?」

「いいから。

 座ってください。」

RESERVEDとかかれた席。

「コーチ。 あなたに出会ったころ

 私たちは 大変 戸惑いました。

 あなたは自分勝手で

 見えっ張りで強引で 口も悪くて。

 でも 頑張れば…。

 諦めないで 頑張れば

 未来を 必ず 切り開いていける。

 そのことを あなたは私たちに教えてくれました。

 だから あなたは私たちにとっては…。」


「♪Hello, my friend

 君に恋した夏が あったね〜」

澪の目から涙が。

「♪淋しくて 淋しくて 君のこと想うよ

 ♪離れても 胸の奥の友達でいさせて♪

 悲しくて 悲しくて君のこと想うよ♪

 もう二度と 会えなくても友達と呼ばせて

 友達と呼ばせて」


「アンコール!」

「アンコール!アンコール アンコール…!」

「コーチ!」

「コーチ!」

「アンコール!アンコール アンコール…!」


舞台にあがる澪。

「何やってんのよ? ホントに もう。

 あなたたちと

 心と声を重ねて歌った日々は 私の誇り。」


「ありがとうございました。」

「よし。じゃあ アンコール いくわよ。

 ウィー アー。」


「シャンソンズ!」

「えい!

 次の曲は私たち シャンソンズが

 みんなで 初めて一緒に歌った曲です。

 このコンサートを 開くために

 たくさんの人が力を貸してくれました。

 あなたたちとも一緒に歌いたい。」

「えっ?」「俺たち?」「 ちょっ。」

「皆さんも 一緒に どうぞ。

 『風になりたい』 カモン!」


「♪天国じゃなくても楽園じゃなくても

 ♪あなたに会えた幸せ感じて 風になりたい」♪〜」


「シャンソンズ!シャンソンズ! シャンソンズ…!」

「ありがとう!」

その後。

桜は

「来年こそは 時間内に ゴール。

 待ってろよ! ジャマイカ。ハハハ!」

テレビではコンサートの様子が報道。

「続いて群馬県の 上毛テレビ

 『こんにゃくイブニング!』より届いた特集を お届けします。

 シャンソンズと町の再生物語を ご覧ください。」

市役所に配達にきた男性に一目ぼれの玲奈。

「恋の予感。」

テレビのナレーション。

「安見市と 由芽市はこれまでの

 安見市側が 吸収する形だった合併を

 対等な合併にすると発表。

 歴史的建造物であり 由芽市民の

 アイデンティティーである

 音楽堂の取り壊しは 中止し

 市内の別の場所に

 ごみ処理場の建設をすることで合意しました。

 ゆめみ市全体の 産業振興を目標に掲げ

 ごみ処理場 建設には由芽市の工場も

 参加することになりました。

 ゆめみ市は旧 由芽市地区を中心に

 歌などの文化活動を 積極的に

 支援していく方針を 発表。

 歴史的合併と なりました。」


澪はこの街からでていくところ。

「どこ 行くんすか? 姉さん。」

「送ってさしあげましょうか。」

「おう。 この町 守って。」

「よっしゃ!」

まひるは就職。

「今日から リブレ ミュージックで

 インターンとして働かせていただく野々村まひるです。

 よろしく お願いします。」

「あっ。 シャンソンズの子?」

「コンサートまた やってね。 月1とかで。」

くるっとまわってポーズ。

「はい!」

香奈絵も退院。

「退院 そして 館長復帰おめでとうございます。」

「ありがとう。今日の練習は?」

「もちろん 『浪漫飛行』です。」

「大変!」

「大変だ!」

「表に シャンソンズに入りたいって人たちが

  もうたくさん 来てて。」

「ちょっと来て。」

市民がやまほど。

「ホント。これは 大変だわ。

 あっ。 順番に伺いますから。」

「大丈夫かな?」

澪はピートに電話。

「ハーイ ピート。今から そっち行くから。

 えっ? ボビーのオーディション終わった? OK OK。

 何にもないところから始めるから 楽しいんじゃない。

 レッツ ドゥ イット。OK?

 あー ゲロゲロ うるさい。」

みんなと歌い忠子たと。

「♪苦しさの裏側にあることに 眼を向けて

 夢をみてよ どんな時でも

 全ては そこから始まるはずさ

 ウィー キャン ドゥ イット。

 君と出逢ってからいくつもの夜を 語り明かした

 はちきれるほど My Dream」
 
 トランク 1つだけで浪漫飛行へ In The Sky

 飛びまわれ この My Heart」♪」


「シャンソンズ 最高!」



ハッピーエンドで終わるに違いないと
想像していた通りきれいにおわりました。
市長もステージで踊っていただいても
よかったんですけど踊らなくても
すごくかっこよかったです(^^)

あのもりあがりぶりじゃ会場にいた市民全員
歌って踊りたいんじゃないかな〜と思ったけど
歌があふれる街、いいですね。
ゴミ処理場は市内にあっても
歌と笑顔で活気はとりもどせそう。

いろんな歌のステージ、
もっとみたかったです。

忍の恋心はみのらずに残念でしたw


倉坂澪 天海祐希 
井坂忠子 石田ゆり子 
野々村まひる 大島優子 
馬場みぞれ 大島蓉子 
皆川玉子 菊地美香 
桜井玲奈 片瀬那奈
羽田南 福原美穂 
高垣忍 千葉雄大 
乾一希 玉山鉄二   

桜ママ 濱田マリ 
井坂哲郎 小泉孝太郎 
森香奈絵 久野綾希子 
井坂清忠: 岸部一徳


2012.06.22 Friday 08:32 | comments(2) | trackbacks(6) | 
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zebra (2013/04/20 6:17 PM)
最終回見終わりました。

まさか安見市長が強行手段にでてたとはね。


 なのに 小泉幸太郎演じた娘婿 ミッキーカーチス演じた老練な市長相手に 「あなたごときをつぶすのはわたしひとりで十分」・・・・オイオイ なに この変わり様

 義理の父と 妻の顔色ばかりうかがうことしかできなかったのが きっぱりと

 それに 工事の解体業者が 市長の息子の会社だったから圧力掛けれたワケだが 同時に不正の証拠を暴いて 安見市長を封じ込め

 解体業者は シャンソンズのメンバーの知り合いが
阻止して封じ込め

 その間にコンサートをひらいで 大成功か。
一丸になる力は ホント大きいですね。あの歌ぎらいだった井坂市長までもが みとどけてくれて
あの若き日の 歌がスキだったころの思いを取り戻したようで^^

 無事に終わり メンバーたちも変わった。
今日もまた シャンソンズの練習が始まる。

また澪は ニューヨークへ・・・でも 何にもないとこから始まるから楽しいんじゃない・・・か

 一番変わったのは澪なのかもしれません。
初めのころは やりたくないな〜ブロードウェイのスターの代役なんて恥ずかしいしぃ〜・・・恩師に 旅立つ際のお金融通されてて 弱みにつけこまれて イヤイヤながらやってただけだったしぃ〜

 音楽が人を変える(カエル)力がありますね。




 
 
honey (2013/04/20 10:40 PM)
>zebraさん

 すべてうまくいく見事なハッピーエンドでした。
 娘婿はまあかわりすぎでしたけどw
 これからは市長も娘ともっと仲良く
 やっていけそうですよね。









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