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悪夢ちゃん 第5話「ホー夢」

第5話「ホー夢」



彩未(北川景子)は、中傷するブログを書いていたのが
夢遊病状態の自分だった事を知りショックを受ける。
そんな時でも容赦なく結衣子(木村真那月)は予知夢を見る。
内容はクラスメイトの上原翔の弟・隆(鈴木福)がゾンビとなり、
翔を深く大きな穴に突き落とすという悪夢。
隆は将来、目が見えなくなる難病に冒されていた。
弟の為に、翔は隆を冒険に誘い出し、
秘密の場所に向かう。だが、そこには大きな穴が…。




森の中でリフティングしている上原翔。
ボールをおっていったら大きな深い穴がありました。
後ろから何かにつきおとされた翔。

「 あっ! うわ!うっ!痛っ。」

穴の上から弟の隆がのぞきこんでいました。

「隆 お前が押したのか?」

「お兄ちゃん 忘れたの?

 1年前 僕にしたことだよ。」

「あれは…。」

「僕 怖かったんだよ。

 あれからずっと

暗闇が怖くて怖くて しょうがないんだ!」

サッカーボールをけって兄にぶつける弟。

「お兄ちゃんも 同じ目に遭いなよ。

 暗い所が どんなに怖いか思い知ればいいんだ!」

隆の後ろに黒い煙が・・。

「隆!?」

「そこはね死の世界と繋がってるんだよ。」

黒い煙がゾンビになりました。

「うわ!」

穴の中におりてくるゾンビ。

「アァ〜!アァ…。」

「隆!」

「フフフ…。」

「ウア〜!」

「うわ〜! アァ〜!」

結衣子の叫び声。夢でした。

「キャ〜!ハァ ハァ…。」

自分でブログを更新している姿をみた彩未。

「ウソ…。」

「まるで ソンビのようだろ?

 夜中に君が起きだして 

このブログを書きだしたんだ。

 夢中遊行だよ。」

「『夢中遊行』?」

「睡眠中 無意識の状態で起きだし

 いろんな行動をとった後再び 眠りに就く現象だ。

 他人から見ると起きてるようにしか見えないが

 本人には その間の記憶がない。」

「夢遊病のこと?」

「そうとも言う。」

「私が?」

「君の無意識が

君を異常者だとブログに書いていたんだ。」

「まさか そんなことがあるわけ…。」

「あり得ない話じゃ ない。

 そんな事例もいくつも報告されている。

 君は 自分の影に乗っ取られていたんだ。」

「影って… ちょっと待ってよ。

 それって つまり 二重人格?

 それとも 多重人格?

 この私が?」

「症状が進めば

 そうなる可能性だってある。

 だが 今のところは

 人格というよりは…記憶かな。」


「記憶?」

「君が無意識に消し去った記憶が

 それを思い出すと体を乗っ取るんだ。」


「私が無意識に消した 記憶?」

「それが いつの記憶かは分からないが

 君が ひどく後悔しているような

悪いことだとしよう。

 それを 君の無意識は忘れたがっている。

  だが それが心の影となり

 夢中遊行を繰り返すんだ。」


「そんな…忘れたい記憶なんて ないわよ。」

「忘れてるからさ。

 君が無理に笑顔をつくらず 生徒の前で

  本性をさらけ出すようになったのも

 無意識によるものなのかもしれない。

  君の心が その影と

闘い始めたのかもしれないな。」



「人間の意識は 氷山の一角

その魂には無限の無意識が広がっている

 そこには全ての感情 全ての行動全ての時間さえも眠っている

 その少女の無意識は他人の無意識と繋がることができた

 そして 少女が眠る時 その魂が目覚め

 他人の不吉な未来が悪夢となって現れるのである」




朝、彩未を待っていた結衣子。

「ちょっと待った! ストップ。

  先生 今日は朝から とっても面倒くさいことが起きて

 これ以上面倒くさいこと言われると一日 持たないと思うのよ。

 悪夢の報告ならせめて 放課後にしてくれる?」

「分かった。」

「それよりも自分で何とかしてくれる?」

「えっ?」

「悪夢ちゃんはさひとの無意識と繋がって

 悪夢を見るわけよね。」

「おじいちゃんはそう言ってるけど。」

「先生 ひとの無意識に付き合ってる場合じゃないみたい。」

古藤教授と志岐。

「彼女が夢中遊行を?」

「そうです 夢遊病の多くは 就眠後1時間から

 3時間のノンレム睡眠中に発生しますが

 彼女の場合は その後が面白い。

 再びベッドに戻り レム睡眠中に夢を見る時には

 その夢の中で覚醒してるんですから。」

「明晰夢か?」

「そうです。夢の中で 自分の無意識を見なくて済むように

 夢をコントロールしてるんです。

そんな力を自然と手に入れたのか 

 心の影と闘ううちに。

 彼女に一体 何があったのか。」

「それで… 彼女は何か思い出したのか?」

「えっ?

 古藤教授は それが何かを知ってるんですか?」

「いや。」

「それで 彼女に近づいたんですか?

 そうなんですか?」

「志岐君 彼女をそっとしといてやってくれないか。」

「教授 彼女の心と 我々の研究が何か関係してるんですか?」

「その説明も待ってほしい。」

「私は いつまで待てばいいんですか?

 いつまで待てば

 我々の研究も日の目を見る日が来るんですか!」

「夢の映像化は やはり危険だよ 志岐君。

 人心を惑わすような研究は

 やはり悪魔の研究なのかもしれない。

 どこかで歯止めをかけなければ…。」

「これまでの月日を 無駄になさる おつもりですか?

 教授の気持は よく分かりました。

 なら…あなたの指図は もう受けない。

 独立して研究を続けて行きたいと思います。

 それでは。」

「志岐君!」

決裂。

体育の授業でサッカー。

「わぁ〜!よっしゃ〜!」

翔をみている結衣子。

「はい 今日は ここまでボール片付けて!」

翔をみながら夢を思い出しました。

「上原 確かにサッカーだけは うまいよね。

 古藤さんってああいうのが好きなんだ。」

「えっ?」

「だって じ〜っと見てたでしょ。」

「え〜。」

無理やり、結衣子を翔のほうにつれていくおせっかい女子。

「上原! 古藤さんが話あるって。」

「えっ?」

「何だよ。」

彩未 超めんどくさそうな顔。

「何?」

「古藤さん 頑張って!

「頑張れ。」

「あ…。」

結衣子は困ってます。

「ほ〜ら! 早く教室に戻りなさい!」

「先生 今はもう 休み時間です!恋愛は私達の自由です!」

「はぁ…あいつの性格は変わらんな。」

「こ〜くはく! こ〜くはく! こ〜くはく!」

「シッ シッ…。」

「早く言えよ。」

「あの…。弟は いますか?」

「弟? いるよ。」

「家族構成は 大事よね〜!」「ね〜!」

高学年女子・・・。

「弟に1年前何か しましたか?」

サッカーボールを落とす翔。

「何 言ってんだよ。」

「あの… 暗い所には気をつけて。」

「どうして そんなこと言うんだよ!」

ボールをけりつけ結衣子の顔面に激突。
鼻血がでました。

「古藤 古藤…。」

「えっ? 」

「大丈夫?」

保健室へいきました。

「体育の授業で当たったの?」

「いいえ 休み時間よ。」

「もしかして いじめ?」

「また何か 余計なこと言ったのよ。」

「えっ?」

「古藤さんは空気が読めないところがあるから。

 他のことなら読み過ぎるぐらい読めるのに。」

「古藤さん この間みたいなこと?

 私に 変なこと話してくれたことあったよね。

  「鉄棒から児童が落っこちる」って落ちる前に…。」

「とにかく 次の授業が始まるから 急いでくれる?」

「あっ はい。」

廊下に出ると翔がいました。

「上原くん 何をしてるの?早く着替えなさい。」

「古藤 さっきは ごめんな。

 俺 何だか分からなくなって…。」

「こっちこそ ごめんなさい。

 余計なこと言って…。」

「何か これから注意してほしいことがあるんでしょ。」

「えっ?」

「えっ?」

「ほら 軽く言えばいいのよ。」

とうながす彩未。

「何?」

「ほら…。」

「穴には 気をつけて。」

「穴?」

「穴があっても絶対に落ちないで。」

「は〜い じゃあ もういいから早く教室に戻りなさい。」

結衣子をじっとみている翔と
今の話がきになる琴葉。

上原家。両親の会話をきいている翔。

「手術か…。

「もう これ以上待たないほうがいいだろうって先生が…。」

「 けど 手術が成功するとは限らないんだろう?

 その場合は どうなるんだ?」

「だけど このまま ほっといたら

 あの子の目は確実に見えなくなって行くのよ。」

「この家を売るか。」

「えっ?次の仕事も決まっていないのに

 この家のローンと治療費が重なったんじゃ厳しいだろう。」

「お金のことなんてどうだっていいじゃない!!」

「大きな声 出すなよ!現実的なこと考えるのも大事だろ。」

「隆の目を治すことだけ考えてよ!」

「考えてるよ!」

そこから離れようとしたら弟もいました。
弟をつれて部屋にいく翔。

「お兄ちゃん。

 僕 お金なら たくさん持ってるよ。」

「えっ?」

「お兄ちゃんにだけ教えてあげるね。

 僕 大金を隠してるんだ。」

「隆 何 言ってんの? お前。」

「ホントだよ。」

「どこに?」

「ほら 去年の夏休み 僕だけ誰かの別荘 行ったでしょ?」

車のトランクにはいっていた隆。

「その時警察が来るのを待っている間に森へ行ったんだ。

 そこで お菓子の缶に入ったお金を見つけたんだ。

 僕 警察に言おうとも思ったんだけど 隠したんだ。

 帰って来た時ベルトしてなかったでしょ?

 一緒に埋めたんだ。

 後で分かるように 金具の所だけ土の上に出して…。

 だから 行けば分かるよ!」

「どうやって そこまで行くんだよ。」

「別荘の住所 聞いておいたんだ。

 パソコンで調べたら電車でも行けるんだよ。

  お兄ちゃん 一緒に行って!」

「ウソだろ。」

「ホントだって! 本当にあるんだ!

 それがあれば この家を売らなくてもいいでしょ。

 それに僕の目が見えなくなったら

 どこに埋めたか分からなくなっちゃうもん。

 お願いだから 一緒に行って!」

「お前 夢 見たんだろ?」

「夢じゃ ない!!」

結衣子の夢をモニターでみる教授と彩未。

「うわ! うっ!隆 お前が押したのか?」

「お兄ちゃん 忘れたの?
 
 1年前 僕にしたことだよ。」

「あれは…。」

「あれからずっと 暗闇が怖くて怖くて しょうがないんだ!

 お兄ちゃんも同じ目に遭いなよ。

 暗い所が どんなに怖いか思い知ればいいんだ!」

「隆!?」

「そこはね 死の世界と繋がってるんだよ。」

ゾンビ出現。

「うわ!」

「アァ〜!」「アァ…。」

「隆!」

「フフフ…。」

「ウア〜!」

「うわ〜!」

「キャ〜!」

結衣子の悲鳴。

「大丈夫 これは夢だよ。」

「ゾンビ?」

「子供の夢には 割と ゾンビが出て来るものだ。

 ゲームの影響だろうか…。」

「そういうの 予知夢にも影響するの?」

「当然だよ。」

「穴は? 何かの影響?何かの象徴?」

「それを判断するのは 君だろ?」

「ダメ…。今の私には 何も考えられない。」

「先生…。」

「ブログのことは 志岐君から聞いたよ。」

「ブログに また 何か書かれたの?」

「あれは 彩未先生が自分で書いていたんだよ。」

「自分で?」

「夢遊病といって珍しいことでは ないんだよ。」

「珍しいでしょう 十分…。」

「先生 病気なの?」

「あなたに言われたくない。」

「それで いつから

 志岐君は 君の部屋に泊まるようになったんだ?」

「それは 関係ないでしょう。」

「志岐君に どこまで話した?

 結衣子のことをどこまで話したんだ?

 予知夢のことを話したのか?」

「前から知ってたわよ。

  あの人は 疑ってた。」

「だから話したのか?」

「たまに相談に乗ってもらうぐらいは…。」

「志岐君は危険だと言ったはずだ!」

「あなたの助手でしょ!?

 少しは信用したら どうなんですか?」

「ほう…。君の口から

 『信用』なんて言葉を聞けるとは思わなかった。

 君は 確実に変わって来ている。」

「別に 変わってないわよ。」

「何か 変わった夢を見ることはないか?」

「えっ?」

『私が見ている夢…

 あれも まさか 予知夢なのか?』

「別に… ないわよ。」

「そうか。

 結衣子の悪夢に刺激されて

 変な夢を見ることもあるかと思って。」

「それは あるわよ!迷惑してるわよ!

 大体 私が変わったとしたら

 全部 あなた達のせいじゃないの!

 あなた達さえ来なければ夢王子にも!

 いや 志岐 貴にも会わずに済んだのよ!

 それなのに 勝手なこと言わないで!!」

でていく彩未。

「彩未先生!」

志岐といっしょにいる琴葉。

「予知夢?」

「古藤結衣子は 他人の予知夢を見れるんだ。」

「アハハハ…!」

「分かりやすい反応だが これは冗談じゃ ない。」

「確かに 言われてみれば

 あの子の言うことが当たったことはあるけど。」

「彼女の祖父は夢に関する研究の第一人者だ。

 僕は その助手だった。

 これは 彼女に備わった一種の才能だと思う。

 それを確かめたい。」

「確かめる?

 何これ。」

「この枕で夢札を引くことができる。」

「夢札?」

「夢を映像化することができるんだ。」

「それが あなた方の研究?」

「使い方 後で教えます。」

「あなた 誰?」

にやっと笑う山里。

「彼女の祖父は 彼女の夢を他人には見せない。

 それを許されているのは 武戸井彩未だけだ。」

「彩未先生が?」

怒って帰る彩未。

「何なのよ! 私が一体何をしたっていうのよ!」

琴葉と志岐。

「彼女は とても悩んでる。

  彩未先生には内緒で…それを確かめてみないか?」

琴葉の手に自分の手をかさねる志岐。

「協力してほしい。」

「何をするの?」

「保健室で 古藤結衣子を眠らせ 夢を盗み出してくれ。」

帰宅した彩未はノートPCを床に叩きつけました。

夢をみている彩未。

「悪霊退散!」

悲鳴をあげておきる結衣子。

「キャ〜!」

電車にのって別荘地にやってきた兄弟。
家にはサッカーをしてきますとのメモ。

「すいません。」

「はい いらっしゃい。」

「ここ行きたいんですけど。」

「ここなら そこの道を真っすぐ行くだけだけどね。

 山を登るから 少しかかるよ。

 歩いて行くの?」

「はい。」

「誰がいるの?

 この辺りの別荘地には 今 

 誰も住んでないと思ったけどね。

 最近 事件があったから。」

「事件?」

「聞いてないの?

 もしかしたら幽霊が出るかもしれないよ〜。」

兄弟をさがす母。

「翔!隆!」

翔と隆。

「どこだよ?」

「ちょっと待って。あっ あった!

 これだ!屋根に ニワトリがある家。

 ここだ。」

「どこに お金 埋めたんだよ。」

「あっち。」

「寒ぃな…。」

「この辺だよこの辺で お金を拾ったんだ。」

「埋めた所 早く捜せよ。」

「ちょっと待って。

あっ あった!

 これだよ! ほら ちゃんとあった。

 そのベルトに お金の入った缶を

巻きつけてあるんだ。

 お兄ちゃん!」

「何だよ。」

「あれ 何かな?」

立ち入り禁止の黄色いテープ。
奥には穴が。

「何だろう?」

「知らねえよ。」

テープをくぐってのぞきにいき
結衣子の言葉を思い出す翔。

「穴には 気をつけて

 穴があっても絶対に落ちないで」

「お兄ちゃん もう行こう。」

「うん。」

隆がリフティングして
ボールが穴におちてしまいました。
そして隆も穴に。

「あっ!お兄ちゃん!」

「隆 大丈夫か?」

「痛いよ…。」

「ちょっと待ってろ。

 これに つかまれ!」

黄色いテープをつな替わりにしました。

「行くぞ!よし 頑張れ!」

「うっ…。」

翔もおちてしまいました。

「あっ。」

「うっ!」

ふたりをさがす母親。

学校。

「あっ 武戸井先生。」

「上原 翔が いなくなったって本当ですか?」

「親御さんから警察に捜索願が出されたそうです。」

「麦山先生にも 貝原先生にも

 同じ学年の児童に 心当たりを聞いてもらったんですよ。」

「うちのクラスの子は誰も上原 翔に会っていないって。」

「うちもです サッカー仲間何人もいるんですけどね。」

「携帯電話は持っていないんでしょうか?」

「買い与えてるけど 携帯する癖がついてなくて

 家に置いたままだそうよ。」

「上原 翔は サッカーバカですから。」

「バカって… 行方不明者に。」

「あぁ…。変な事件に 

 巻き込まれてなきゃいいんですけどねぇ。」

「 あっ 稲本先生。」

「ダメです心当たりを捜したんですが。」

「稲本先生も?」

「うちの3年1組の上原 隆も

一緒に いなくなったんですよ。

 先生のクラスの上原 翔の弟です。」

「弟。」

枕をもって保健室にやってきた琴葉。

なんとか穴から出ようとしている兄弟。

「行くぞ。うん。せ〜の…。」

「うっ… ん…。」

「ダメだ… 全然 届かないよ〜!」

「あっ!」

「あぁ… うっ。」

「お兄ちゃん… 怖いよ〜。」

「大丈夫だよ まだ外は明るい暗くないからな。

 誰か〜! 誰か 助けて!

 誰か〜!誰か〜!!」

古藤に電話する彩未。

「もしもし。」

「夢札を もう一度見せて。」

「何?」

「上原 翔が出て来た夢札よ。」

「何か あったのか?」

「弟と一緒に いなくなったのよ。」

「弟と…。

 結衣子は 今朝も似たような悪夢を見たそうだ。」

穴の中の兄弟。

「大丈夫 きっと誰か 来てくれるよ。」

「お兄ちゃんここ 何か埋まってたのかな?」

「えっ?」

「こんなに深く掘ってあるの

 すぐに見つかってほしくないからだよね?

  死体とか?」

「バカ! そんなこと考えんなサッカーのこと考えろ。」

「誰か来る!」

「たくさんいるよ!」

「お〜い! ここだよ!」

「えっ?」

ゾンビでした。
「アァ…。」「アァ〜!」

「うわ!」

「うぅ… うぅ…。」

「ウア〜!」

「うわっ!」

「アァ〜!」

「キャ〜!」

結衣子の悲鳴。

「大丈夫 これは夢だ きっと助かるよ。」

「また ゾンビ。
 
 最初の夢では 弟に突き落とされてる。」

 それが2度目の夢では 一緒に落ちてる。

 いずれにしても上原 翔は

弟を 怖がってる…。」


「深層心理というやつか。

 それが 1年前の記憶と

関係してるのか…。」


志岐との会話を思い出す彩未。

「記憶?」

「それが いつの記憶かは分からないが

 ひどく後悔しているような悪いことだとしよう』

「ひどく後悔しているような悪いこと。」

「えっ?」

学校に戻った彩未。

「武戸井先生 どうでしたか?」

「場所の特定までは無理でした。」

「はぁ?」

「琴葉先生 ちょっと保健室を借してください。」

「どうするんですか?」

「ちょっと 仮眠します。」

「今 「仮眠」って言いましたか?」

「はっきりと。」

「すげぇ。」

「よく眠れるわね。」

「サイコパスだ。」

「あぁ…。」

彩未の夢をぬすもうとする琴葉。

夢の中の彩未は学校にいました。

「ユメ〜?」

「あっ 夢獣!」

「ユメ〜?ユメ〜。」

「 私を上原 翔のいる所へ連れて行って!

影の世界へ!」

「ユメ〜。ユメ〜?ユメ〜。」

「 わぁ〜!わぁ〜〜!あっ うっ…。うわ!

 痛てて… あっ。」

落ちると森の中。

そこに王子が。

「はっ! 大丈夫ですか? 姫。」

「 あんたは出て来ないで!話が ややこしくなるから!

 行って! 退散!」

「 ユメ〜?ユメ〜?」

保健室にやってきた結衣子。

「古藤さん どうしたの?」

「彩未先生が ここにいると聞いて。」

「あなたも心配で学校に来たの?

 彩未先生ならそこで仮眠してるわよ。

 もう10時ね…。

 あなたも 少し横になったら?」

「 えっ?」

「心が落ち着く薬あげましょうか?」

彩未の夢。

「お兄ちゃん 暗いよ〜。」

「大丈夫だ 俺が一緒にいるだろ。」

「うん。」

「お前 何で言わなかったんだよ。

 何で 俺がやったって言わなかったんだよ。」

そこへやってきた彩未。

「何を言わなかったの?」

「彩未先生!」

「何を隠してるの? 1年前のこと?」

「彩未先生には言わないよ。」

「えっ? どうしてよ。」

「彩未先生だって 隠してるじゃん!」

雷がなりました。

「うわ!」

雨も降りだしました。

「お兄ちゃん。」

「待ってなさい!ここが どこだか捜して来る!」

彩未は森を走りてがかりをさがしにいき
風見鶏のある家をみつけて
目ざめました。
結衣子も同時に。

「ハァ ハァ…。ハァ ハァ…。

 悪夢ちゃん どうして ここに?」

「先生 私 見た!

 あの森の近くに ニワトリのついた家があった。」

「えっ? あなたも見たの?えっ?

 とにかく行かなくっちゃ!」

カーテンをあけると琴葉がいました。

「あっ!」

「悪夢ちゃん?

 そうだ 喉 渇いたでしょう?

 どうぞ。」

とドリンクをさしだし枕をチェック。

彩未は二人の両親にたずねました。

「別荘ですか?」

「そうです。

  1年前に 別荘のような場所に行きませんでしたか?

 誰も行っていませんか?お子さんだけでも。」

「そういえば 去年の夏休み 変なことがありました。」

「変なこと?」

「下の子が鬼ごっこだか かくれんぼだかしていて

 近所の家に停まっている車のトランクに隠れてしまって。

 そのまま車が走りだして

 その家の別荘がある所まで 運ばれてしまったんです。

  それから あの子は暗闇を怖がるようになって…。」

隆の言葉を思い出す彩未。

「 もし これで見えなくなったら一生 闇の中で…。」

「それは 翔くんのせいですか?」

「さぁ?

 隆は 『自分でトランクに入った』と言ってましたが…。」

「何で言わなかったんだよ!」

「えっ?」

「その車があった家をたたき起こして

 別荘のある場所を聞いてください!
 
それからその屋根に 風見鶏がなかったか

 確認してください!」

一年前。
兄をおいかける弟。
「お兄ちゃん 待ってよ!

 僕も入れてよ!」

弟を待たずにいってしまう兄。

「お兄ちゃん?何してんの?)」

「バカ 早く隠れろよ!」

「えっ?」

「逃走中なんだよ」

「サッカーじゃないの?」

「違うよ 見つかったら宝物を取られるんだ。

 そういうルールなんだよ。

 俺の宝は このボールだ。」

「ハンターは どこにいるの?」

「すぐ そこまで来てる。」

「えっ?」

「ここじゃ見つかっちゃうよ」

「じゃあ ここに隠れよう」

車のトランクをあける兄。

「えっ?」

「早くしろよ!見つかっちゃうだろ。」

「お兄ちゃんは?」

「俺も入る 早く!

 あっ ヤバい!」

弟だけとじこめました。

「お兄ちゃん?お兄ちゃん!

 お兄ちゃん! 出してよ!」

兄は友達と合流。

「遅っせぇよ 翔。」

「ごめん 先 行ってて また 弟が来ちゃって。」

「別に来たっていいよな。」

「ヤダよ!あいつ 目が よく見えないし

 ボール回さないと すぐ泣くしいると邪魔だよ。

 弟 家に帰してから行くから。」

「じゃあ 先 行ってるからな後で来いよ。」

「おう!」

だけど車がいなくなっていました。

穴の中のふたり。

「お兄ちゃん 暗いよ〜。

 怖いよ!」

「大丈夫だ 俺が一緒にいるだろ。」

「うん。」

「お前 何で言わなかったんだ?」

「えっ?」

「何で 俺がやったって

言わなかったんだよ?」


「だって 言ったら お兄ちゃん

 お母さんに

「サッカーやめろ」って言われるよ。

  そしたら僕も

サッカー教えてもらえないでしょ。」


「お前 そんなにサッカーが やりたいのか?」

「うん。だけど 僕 よく見えないから…。」

「バカ! 見えるよ!

絶対に見えるようになるよ。」


「そうかな?」

「そしたら 絶対に

サッカー うまくなるぞ。

 俺の弟なんだから。」


「教えてくれる?」

「当たり前だろ!」

また雷と雨。

「あっ!

 お兄ちゃん!」


「しっかりしろ。

 こんなアウェーで負けちゃダメなんだ。

 絶対に勝って 俺達のホームに帰るぞ!」


「うん!」

彩未は警察で問い合わせ。

「そう その別荘地で

 穴が開くような事件がなかったか。」

「穴が開くような事件ですか?」

「そうです! すぐに調べて。」

「ん? これかな?

 とんでもないことがありましたよ。」

「何!?」

「その辺りの別荘をアジトにしていた詐欺グループが
 
 仲間割れを起こしまして

 自供から 近くの山中で

遺体が5体も発見されたんです。

 別荘地で飼い犬も多いんで 

犯人は用心したんでしょうね。

 3m近くも掘り下げてやっと発見したそうです。」

「そこだ!」

穴の中のふたり。

「誰か来る!」

「たくさんいるよ。」

「お〜い ここだよ!」

「お〜い!」

ゾンビじゃなくておまわりさん!

「いたぞ〜!」

「ホントか?・・どこだ どこだ…・」

「ここだ ここだ 早く来い!・・早く! 早く!」

「お〜い! こっち こっち。」

助かりました。

「もう少しで 車 来るからね 我慢してね。」

「お兄ちゃんベルトのことは 内緒だよ。」

「分かった。」

彩未は学校へ報告。

「そう ご苦労さま。

 じゃ 学校で待ってるわね。

 はぁ〜 武戸井先生から

 2人とも無事に保護されたそうです。」

「いや〜!

 イェ〜イ!」

不気味な笑みの琴葉。

彩未を待っていた結衣子。

「まだ いたの?」

「先生 私が さっき見た夢は

 もっと先のことかもしれない。」

「もっと先? これから起きること?」

「兄弟で またあの森へやって来るの。

 そこで何かを捜して お金を見つけるの。」

「よく分からないけど

 弟の目は ちゃんと見えてた?」


「そういえば 眼鏡をしてなかった。」

「じゃ 手術は成功ね。」

お金を掘り出した兄弟・・の夢から
実際に掘り出しているのは山里。

「あった。

 ありました。」

志岐に報告。

「あったか。

 フフっ…。

 見事な予知夢だ。」


兄弟が掘り出している
結衣子がみた夢をいっしょにみている琴葉。

「すごい!」

昔を思い出す彩未。
電車のくる線路に女性をつきおとした彩未。

『記憶?

 私が無意識に消した 記憶?』


「それが いつの記憶かは分からないが

 君が ひどく後悔してるような悪いことだとしよう

 それを 君の無意識は忘れたがっている。」




ゾンビじゃなくておまわりさんに助けてもらえて
本当によかった。
兄は罪悪感を感じていたけど
弟のほうはちっともせめる気持ちがなくて
仲のいい兄弟でした。
弟をはげましてホームに帰ろうと言う兄は
すごく頼りがいがありました。

すっかり志岐にあやつられている琴葉・・
結衣子を眠らせて夢を盗むって
保健室の先生として一線をこえている。

彩未がすっかり夢解釈お助け人になってますが
本人の闇は深そうですね。






武戸井彩未 北川景子
志岐 貴 GACKT
平島琴葉 優香
古藤結衣子 木村真那月

甘澤龍子    キムラ緑子
中込真也     阿南健治
貝原聡子    濱田マリ
麦山勇市 岡田圭右
稲本克行    川村陽介
古藤万之介 小日向文世
山崎峰樹    和田正人





2012.11.11 Sunday 10:52 | comments(0) | trackbacks(8) | 
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【悪夢ちゃん】第5話 感想
記憶? 君が無意識に消し去った記憶がそれを思い出すと体を乗っ取るんだ。 私が無意識に消した記憶? それがいつの記憶かは分からないが、君がひどく後悔しているような悪いことだとしよう。 それを...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2012/11/11 11:28 AM |
悪夢ちゃん #05
『鈴木福vs腹黒教師!夢喰うゾンビの復讐』
| ぐ〜たらにっき | 2012/11/11 12:19 PM |
悪夢ちゃん (第5話・11/10) 感想
日本テレビ系ドラマ『悪夢ちゃん』(公式)の第5話『ホー夢』『(ラテ欄)鈴木福VS腹黒教師!夢食うゾンビの復讐』の感想。原案の恩田陸氏の小説『夢違』は未読。 ゲスト歓迎ムード全開で、肝心の「学...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2012/11/11 7:33 PM |
「悪夢ちゃん」悪夢メモリ5暗闇の恐怖!兄弟で穴に落ちアウエーに耐え彩未に救出されるも志岐は悪夢王子と化し結衣子の夢を盗んだ
「悪夢ちゃん」第5話は結衣子はクラスの生徒上原が弟に穴に突き落とされる夢を見た。その夢の事を彩未に話そうとするが、彩未は自身がブログの作者だと知ってそれどころじゃない ...
| オールマイティにコメンテート | 2012/11/11 8:48 PM |
ドラマ「悪夢ちゃん」 第5話 あらすじ感...
無意識に消した記憶-------------!?今回は鈴木福くんがゲストで登場♪お話がまた面白い方向へ進みだした感じで、これは落としどころが気になる。それにしても、なんか深いよなぁ、こ...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2012/11/12 8:22 PM |
悪夢ちゃん「ホー夢」
 鈴木福をちゃんと見るのは初めて。眼鏡が取れるところまで気づかなかった。穴の上から兄を罵倒するところの声はすごかった。  今回、ちょっと導入部がわかりにくかった。弟が暗闇を恐がってるのは車のトランクに閉じ込められたからだ、ってのはわかったが、それが他
| blog mr | 2012/11/12 8:43 PM |
悪夢ちゃん 第5話〜穴に落ちた鈴木福くん。
悪夢ちゃん 第5話〜ホー夢〜 『悪夢ちゃん』って、毎回微妙に雰囲気が変わる(コミカルだったりファンタジックだったり)気がするんですけど、鈴木福君を迎えた今回は『1年前の出来事』を巡るお話しにミステリアスな要素も加わったシャープなエピソードでした。
| 世事熟視〜コソダチP | 2012/11/13 3:05 PM |
悪夢ちゃん 第5話
悪夢ちゃん 第5話 「ホー夢」 ノートPCを投げつけるのはどうかと思うけれど,久しぶりに北川景子さんの「悪霊退散」が聞けて嬉しかった一本(笑) 彩未先生の消したい記憶というのもセーラーマーズだったことではないようでなにより(爆) 美少女戦士セーラーム
| Kyan's BLOG V | 2012/11/18 1:56 PM |