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悪夢ちゃん 第9話「皆夢」

第9話「皆夢」



彩未(北川景子)は、
自分の過去の真実と向き合い、
前向きな性格を取り戻す。そんな折、結衣子(木村真那月)が
授業中に描いた「白いブランコ」が、なぜか自分が育った
養護施設と関係していることに気付く。そして、子供たちが
次々と姿を消す謎の現象が起こるが、その鍵が施設に
あることも。実験道具である結衣子を失った志岐(GACKT)は、
またも不穏な行動に走る。
謎の集団神隠しの黒幕は志岐なのか?






古藤教授と彩未。

「ファンタジーだ。」

「あれは 私の夢…。」

「君は 予知夢を見てたんだよ。」

「そんな…。

 私が悪夢ちゃんだったなんて…。」

志岐の研究室。

「見事な夢判断だな。

 さすがは 彩未先生だ。」

「けど 何で電車の時間まで分かったんでしょうね。」

「どんな未来でも変えてみせるから。」と杏奈。

「辞表を撤回させてください。

 私が納得できませんでした。」

という彩未。

図工の時間に絵を描いているみんな。
その絵が後ろにはりだされると悲鳴をあげる
七海と奈央。

「キャ〜!」

「古藤さんだ」

結衣子の絵をみて悲鳴をあげたようで
結衣子にめくばせで

『また見たの?』

とたずねる彩未。
首をふる結衣子。

七海と奈央が廊下で結衣子に
声をかけてみました。

「あなたも行ったの? あそこへ。」

「 あそこ?」

「スカウト されたんでしょ?」

「スカウト?」

「読者モデルにならないかって。」

「読者モデル?」

「私達も そうなの。」

「読者モデルにならないかって街で声をかけられて。」

「ない ない ない!私は そんなことないです。」

「でも 見たんでしょ?あのブランコ…。」

「ブランコ?

 まさか… あのブランコを見たことがあるの?」

家にいってネットをみせてもらいました。

「ほら これ。」

羽根のついた白いブランコ。
結衣子が描いた絵といっしょ。

「あっ。」

「これを知らないということは

 古藤さんが見たブランコは単なる偶然なんだ。」

さらに少女たちの顔写真がいっぱい。

「これは 何?」

「それが よく分からないの。」

「私と奈央ちゃんは

 この雑誌の読者モデルにならないかって誘われて。」

「車に乗せてつれてこられた女の子たち。

「前に続いてこちらに進んでくださ〜い

 足元 気をつけてね

 皆さん 出たら左に進んでくださいね〜

 こちらで〜す!」

誘導されて順番にカメラマンが写真をとってくれました。

「声をかけて来た おねえさんはすごく優しくて

 明るかったし 他にも たくさんいたから

 安心して バスに乗ってしまったんだけど…。

 家に帰って お母さんが出版社に連絡したら

 そんな人も そんな取材もしていないって言われて…。」

「別に変な写真は撮られなかったし

 何で だまされたのかも分かんなかったの。

  そしたら しばらくして

 お兄ちゃんがこのサイトを見つけたの。」

「月本さんのお兄ちゃん?」

「そう 隣で引きこもってる おとなしい
 
 ちょっとオタクな高校生。」

「そうなんだ。」

ネットの画面は英語の文章。

「これ 何て書いてあるの?」

「分からないわよ。

 でも 怖くて…。

  私 撮影が終わった後 他の子とメールを交換したから

 連絡をとったんだけど

 だんだん その返事が来なくなって…。

 この子も この子も この子も…。

 そのうちね 警察の人が家にやって来て

 私が 何度もメールを送った携帯電話が

 残されていたからって。

 この子が いなくなったんだって。

 確認はしてないけど もしかしたら

 他の子も いなくなってるかも…。」

「怖い もし みんないなくなってるとしたら

 私と七海ちゃんもいなくなるってことでしょ?

  どうしよう。」

「彩未先生に言ったほうがいい!

 …と思う。」

と立ちあがって叫んでまたすわる結衣子。

翌日、職員室。
結衣子と七海と奈央がやってきました。

「先生 おはようございます。」

「いただきま〜す と。」

パンを食べようとしていた麦山先生。

「おはようございます!」

「あ〜! 何だ!?おい どうかしたか? 2組か。」

「彩未先生は まだですか?」

「彩未先生 そうだなぁでも まぁ

  5分もしないうちに全員 揃うよ。

 それまでに 先生はこれを食べておかないとな。」

「どうぞ…。」

「先生は 独身なんですか?」

「うっ! ちょっと…。

 彩未先生 そんな話 してる?」

「いえ 何も。」

「 してないの?」

「朝食が寂しいから…。」

「あ〜… くぅ〜。優しいな お前ら。

 何か 男で役に立つことあったら言ってくれよな。

 彩未先生に代わってこの麦山先生が 力になるぞ。」

「いえ 特に。」

「おはようございます。」「おはようございます。」

「 おはようございます。」

「ほら 来た 来た。」

「先生…。」

と3人が彩未のほうにいくと
さっとかばうように手をひろげる彩未。

「うちの児童が何をしたっていうんですか?」

「いや いや… 何ですか そのファイティングポーズを

 とるような言い方!

  この子達が 早く来て先生を待ってたんですよ!」

「すみません 一瞬食べられてるのかと思って。」

「いや 食べませんよ。」

「フフフ…。麦山先生だって 職員室じゃあね。」

「うん ここでは ちょっとね…って
 いや!場所の問題じゃないです!」

「そんなことよりみんな どうしたの?」

「 あの…。あの…。」

「ここじゃないほうが良さそうねとりあえず 行きましょう。」

彩未と生徒たちがでていきました。

「あの〜…。」

「ん?」

「ここら辺りが白い髪の女の子。」

「あっ 古藤結衣子?」

「うん うん…。」

「2学期に転校して来た子ですね。」

「うん あの子 何か座敷わらしのようなオーラ

 発してませんか?」

「座敷わらしに会ったことがないので 何とも。」

「いや いや だから2人が入って来た時

 何か 後ろに背後霊がついてるような。」

「2人とは?」

「2組のツートップの美少女ですよ。」

「教頭先生 今の発言は教育委員会に

 報告したほうがいいんじゃありませんか?」

「恥ずかしい ゆくゆく未来は 私

 教頭の椅子に座りますけどね…。」

教頭がそばにいました。

「あぁ 教頭先生。

 あ〜! 教頭先生!」

「頼みますよ 麦山先生!」

「うわ 危ない!」

「ただでさえ 学校にはそのての偏見と

 不届きが絶えないのに!」

「いやいや…。」

「そういえば 麦山先生 出席簿に

 妙なランキングをつけてるとか。」

「いや これはですね向こうから話しかけてくれた

 児童の回数の順位なんです!

 だから 男子 女子 平等!」

「はい! もういいです。」

保健室であのサイトをみる彩未たち。

「これ 女の子だけじゃないみたいね。」

「男の子は バスにいなかったけど。」

「別に集めてるんでしょうね。」

「何なんですか? これは。」

「養子縁組の斡旋 みたいね。」

「外国で養子にしたい人を募集してるのよ。

  児童福祉の世界では 以前から

 国際的な社会問題にされて来た。

 養子ビジネスというものを闇で行う犯罪集団があるのよ。

 中でも ある日 突然子供が誘拐されて

 新しい戸籍をつくられ 外国に養子として

 売り飛ばされることだってある。

 そう それは人身売買といっても過言ではない。」

「イヤ〜!」

「琴葉先生 そこまで脅せば 十分だから。」

「いや 普通に説明しただけだけど。」

「大丈夫 先生がその不吉な未来を変えてみせる。」

「えっ?」

「あら 前向き。」

彩未とふたりになった彩未。

「えっ! 違うの?悪夢を見たんじゃないの?」

「う〜ん 違う。」

「え〜? いいのよ気を使って隠さなくても。

 見たんでしょ?」

「見てない!」

「 なら どうしてこんな絵を描いたのよ?

 それは 先生が授業で出した課題を描いただけ。」

「「自分の一番遠い記憶』?いつの記憶よ?」

「それは 私が幼い頃初めて 夢獣の夢を見た時。」

「えっ?」

「夢獣が初めて夢に出て来た時の記憶。」

「夢獣?」

あの白いブランコにいるユメノケ。

「来ちゃダメここに近づいたら 危ないよ」

「夢獣が あなたに「近づくな」と言ったのね。
 
 それなら その時の夢が今

 現実になろうとしてるんじゃないの?

 それも予知夢だったのかも。

 それに このブランコ 

 私も どこかで見たような記憶があるのよね。」

「えっ?」

「今夜 悪夢ちゃんの家に行っていい?」

「うん!」

「嬉しそうにするな 不吉で行くんだから 不吉で!」

夜、結衣子の家にいきました。

「どう?そのブランコに見覚えはない?」

と教授にたずねました。

「私が このブランコを?」

「どうして?」

「私がいた児童養護施設に そういうものがなかった?」

「施設にいたの? 彩未先生が。」

「そうよ! そこに偶然

 悪夢ちゃんのおじいさんも 来たことがあるみたい。」

「どうして?」

「うん?あ〜! あのテレビの故障を直しに行ったんだよ。」

「そしたら そこにいた女の子が故障したみたい ウフフフ…。」

「どうして?」

「ん はっ あの〜このブランコに見覚えはないが

 君は いくつまで その施設にいたんだっけ?」

「8つの時までよ。

 それからは里親に引き取られたから。

  …といっても その家には里子が たくさんいたから

 別の施設に移ったようなものだったけど。」

「苦労したんだね 彩未先生。」

「別に? いつもニコニコ勉強さえしていれば

 大人は 何にも言わないし 何でも許してくれた。

 もったいないといって 大学も行かせてくれたし

 自立も早かったから 快適だったわよ。」

「悪夢なんか見なかったんだね 彩未先生は…。」

「それなりに見たわよ。

 悪い夢を見ない人間なんて この世には いない。

 だけど先生は自分で未来を変えたの。」

「えっ?」

「悪夢ちゃんにだって その力はあるはずよ。」

「うん。」

「よし! それなら まず 

 その施設から当たってみては どうだ?」

「何が「よし!」なのよ調子に乗って。」

彩未は施設をたずねてきました。
児童養護施設、「夢見る羊の家」。

シスターをみかけました。

「 彩未ちゃん。」

「分かるんですか?」

「分かりますよ。懐かしい〜。

 私 分かる?」

「シスター マリカ。」

「そうよ。彩未ちゃん おかえりなさい。」

と抱きしめてくれました。

「あなたが知っている先生は

 もう ここには 誰も いなくなってしまったわ。」

「 シスターが覚えていただけで驚きです。」

「あなたは 忘れ難い子だったわ。」

「私が 変な夢を見ていたからですか?」

「彩未ちゃん…。」

「私も その頃の記憶を 少しずつ思い出しているんです。

 シスターの知っていることを 教えてください。

 古藤万之介という認知神経学者にも会って

 話を聞いています。」

「私が その大学の先生に相談に行ったのよ。」

「シスターが?」

「あなたの描く絵が あまりにも当たるもんだから…。」

「私が 絵を?

シスター この絵を見ていただけませんか?

  こういうブランコが 昔 ここに ありませんでしたか?」

「確かに あったわね。

 こっちよ。

 ここには 昔施設長の自宅があって 

 そこに そのようなブランコが 置いてあったわね。」

「施設長は今 どこにいるんですか?」

「亡くなられたわ。

 今は 私が 施設長もしているの。

 そのブランコが置いてあった場所には

 今は この通り聖堂が建っているのよ。」

「そうなんですか。」

「どうしてそんなこと 確かめたいの?」

「いえ ただ 何となく気になったもので…。

そうですか もう ないんですか。」

「あちらで 紅茶でも ねっ?」

「はい。」

「いただきましょう。」

聖堂からでてきた若いシスターは
女の子たちをモデルにさそっていたあの女。

悲鳴をあげる結衣子。

「キャ〜!!」

結衣子がやってきました。

「誰の悪夢を見たの?近藤七海? 月本奈央?」

「まぁ コーヒーでも。」

「どっちよ!」

「出て来たのは 月本奈央さん。」

「月本奈央か…。」

「砂糖とミルクは?」

「えっ?

 そんなことより早く研究室に行きましょう。」

「どうして?」

「夢札を見るためでしょう 早く 車 出して!」

「あぁ まぁ ちょっと落ち着こう。」

「その間に 月本奈央が誘拐されたらどうするのよ!」

「ないんだよ。」

「えっ?」

「 『獏』が ないんだ どうぞ。」

「どうして?」

「壊してしまったんだよ。」

「 どうして!?」

「まぁ ちょっとしたトラブル?気の迷い?」

「どうするのよ! 夢札を見なければ

 夢判断もできないじゃない。

 早く直してよ!」

「すぐには直らない。」

「はぁ…。

 ひとが せっかく やる気を出せば何なの? 一体。」

「今すぐ 夢札を見る方法はたった一つしかない。」

「まさか…また あの顔を拝めっての?」

志岐のところにいきました。

「なるほどな。

 確かに気になるその悪夢の内容が。」

「別に あなたの手は借りないから 『獏』だけ貸してくれる?」

「水くさいな。

 僕も喜んで協力するさ。」

「はぁ… だと思った。」

海辺にいく七海。
手をあげると海から目の光るあざらしが。
中からでてきた女性の目もひかり
海につれていかれ、ふりむいた女性の目が
ひかり、施設長に・・!

「キャ〜!」と悲鳴をあげる彩未。

「大丈夫 これは夢だよ。」

「分かってる。」

「アザラシか…。」

「あれは セルキーよ。」

「セルキー?」

「スコットランドの北部オークニー諸島に伝わる

 妖精人間に変身するアザラシ。」

「変身して 何をするんだ?」

「人間を誘惑し 子供をつくって いずれは海に帰る。」

「なるほどな。

 人間を誘拐し新しい戸籍をつくって 海外に養子として売る。

 その象徴か。」

「今 調べたらセルキーが変身する人間は

 美男か美女だって書いてある。

  あれは 最後にどう見ても おばあさんになった。」

「あの人も美女だったわよ。」

「えっ?」

「いや きっと あのおばあさんも何かの象徴なのよ。

 何かの変化を示している。」

「あの女の子はセルキーと知り合いなのかな?

 手を上げていた。」

「塾のカバンを持ってたから 

 塾の帰りに会う人間ですかね?」

「それだ!

 あれは セルキーじゃ ないタクシーよ。」

「タクシー?」

「タクシーの象徴だったんだ。

 車のライトみたいに目玉が光ってた。

 誘拐犯が夜 変装してタクシーに現れるのよ。」

「それで 手を上げていたのか。」

「そうよ 月本奈央を 塾の帰りのタクシーに

 乗せては ならない。」

その話をきいた琴葉。

「ずるい!」

「えっ?」

「どうして 私を呼んでくれなかったんですか?

 そんな大事な夢札を見るのに。」

「見たいの?」

「そりゃあ 見たいですよ!

  養護教諭として当たり前じゃないですか。」

「当たり前かな?」

「いいですか?

 今度からはちゃんと私も呼んでくださいよ。

 仲間外れなんて ひどいです。」

「結局 仲間外れがイヤなのね?」

「児童の心と体の健康を守るのが私の仕事ですから。

  夢は心の一部でしょ。」

「すみませんでした。

 で どうしよう?」

「そりゃあ 月本奈央を見張ってるしかないでしょ。」

「うわ〜 オーソドックス。」

結衣子も奈央に忠告。

「えっ? どうして塾に行っちゃいけないの?」

「いけなくないけど あ… 危ないから。」

「大丈夫よ パパかママが

 車で ちゃんと送り迎えしてくれるから。」

「いつも どっちかが?」

「そう ウチのパパとママは2人とも医者だから

 勤める時間が決まってないの。

 勉強には厳しいから

 塾を休ませてくれないし 

 お兄ちゃんが あんなだから

 家庭教師も呼びたがらないの。」

お兄ちゃん、見た目も残念なオタク・・。

「じゃあ タクシーにだけは乗らないで!」

「タクシー?そんなの1人で乗らないよ。」

「奈央 そろそろ塾の時間よ」

「は〜い。じゃあ 行くね。」

琴葉と彩未は貝原先生にも相談。

「予知夢で? 児童が誘拐を?」

「そうなんです。」

「大変じゃない! 何とかしないと!」

「それで その夢によると

 塾の帰りに タクシーに乗せてはいけないんです。」

「逆に言えば 必ず乗る時が来るということです。」

「手分けして見張るしかないんです。」

「そんなの独身に やらせたら?

 それに いざという時に男の力は必要よ。」

塾の前ではりこむ麦山先生。

「はぁ〜 寒い ほぉ〜。

 おっ おかえりみんな 気をつけて お帰り。」

「パパ ありがとう。」

職員室にいる彩未に連絡。

「あっ 月本奈央が今 無事に父親の車に乗って帰りました。」

「ご苦労さまでした もう帰っていいですよ。」

「あぁ… これ 何の調査ですか?」

「ちょっとした月本奈央の素行調査です。

 タクシーには乗せないようにしてください。

 麦山先生しか頼れないんです。」

「任せてください何でも言ってください。

 くれぐれも余計なことだけはしないでください。」

「パッ! ジ〜ン…。」

また別の日も。

「おっ おかえり。

 はぁ〜 遅くまで大変だなぁ。

  勉強しても 大事なのは それをどう生かすか。

 反省しちゃうなぁ。」

「ありがとう。」

「おかえり〜。」

母が迎えにきました。

「もしもし 月本奈央が 今母親の車に無事 乗り込みました。」

「ご苦労さまです 先生もお気をつけて お帰りください。」

「あぁ… もしかして これって犯行予告か何かですか?」

「実は そうなんです。

 イタズラかもしれませんが

 タクシーには乗せないようにしてください お願いします。」

「武戸井先生 まだ いたんですか?」

「校長先生もまだ いらしてたんですか?」

「何か 心配事?」

「 いえ まだ わが校に問題は起きておりません。」

「これから起きるみたいね。」

「あなた また変わったわね。

 何だか 積極的になった。

 もう 何がホントのあなたか分からないわ。」

「私もです。

 だけど 何だかじっとしていられないんです。

  ある児童のことが心配で。」

「そう。」

「はぁ…。」

カップめんをすすりながら張り込む麦山先生。

「お〜 おかえり みんなお腹すいただろう う〜ん。」

奈央に電話。

「 もしもし? 奈央?

 パパもママも急患があって 迎えに行けなくなったの。

  塾の前から タクシーに乗って帰りなさい いいわね。」

「は〜い。」

手をあげてタクシーをとめて乗り込む奈央。

「あれ? 何だ? 今日はタクシーか贅沢だな う〜ん。

 うん うん…。

 タ タ タ… タクシー!

 わっ 熱っ! 熱い!」

彩未に報告。

「見失ったで済むか! バカ者!」

「すみません! けど

  真っすぐ家に帰ったかもしれませんし。」

「麦山先生も 今日はもう引き取って

 真っすぐ家に帰ってください!

 そのまま 息も引き取って!」


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「パッ! 嫌われた ガ〜ン。」

奈央。

「あの… いつもは こっちじゃないんですけど。」

「道が工事中でね ちょっと遠回りするけど 大丈夫だよ。」

結衣子の言葉を思い出す奈央。

「じゃあ タクシーにだけは乗らないで!」

「お兄ちゃんタクシーに乗ったら、なんか変」

と兄にメールする奈央。

「助手席の前に、タクシー会社と車のナンバーが

 書いてあるから、それを教えて」

と返信があり、知らせる奈央。
兄はネットに向かい
彩未が自宅に電話。

「出ろよ〜 出ろ〜。」

「もしもし。」

「もしもし!明恵小学校の武戸井です。

 奈央さんは ご在宅ですか?」

「まだですけど。」

「いい よく聞いて あなた 引きこもりの…

 引っ込み思案のおにいさんね

 すぐ 警察に電話して!

 妹さんは今 タクシーに乗って…。」

「そのタクシーなら知ってますけど。」

「えっ?」

「今 行方を追ってます。」

メガネをかけなおす兄。

「彩未先生 私達も行きましょう!」

ロッカーにはつなぎとヘルメット。

「あなたって そういう人?」

「知りませんでした?

 私は青春時代 心理学と

 スピードを得ることで

 母親の支配から 

 脱却したんです。」


「レディース?」

奈央は兄にメール。

「お兄ちゃん、南野街道入口の看板を過ぎたよ」

「今、妹から南野街道に入ったとメールがあった。

 このまま郊外に出られると捕まえられなくなる。

 みんな頼む!追いついてくれ!」

と書きこむ兄。

バイクででかける彩未たち。

「お兄ちゃん助けて。」

タクシーが急ブレーキをかけてとまりました。

前方にはカラフルな戦隊ヒーローがいっぱい。

「何だ? あいつら!」

「何あれ 『アベンジャーズ』?」

「月本奈央の兄が呼びかけたんだ!」

「えっ?」

「行くぞ〜!」

「正義の味方 参上!」

「 はっ はっ…。」

「逃がすな〜!」

「大丈夫か?」

バイクにまたがってみている琴葉と彩未。

「あれも夢なのね。

 あそこにいる みんなの夢でしょ。」

「ある意味 現代日本の悪夢よ。」

「えっ?」

兄に奈央からメール。

「お兄ちゃん、

 ヒーローたちが助けてくれたよ!!」


兄、コーラをペットボトルでごくごく。
満足そうな笑み。
オタクなお兄ちゃん、よくやった!

教室。
音読する生徒。

「右で確かめたことは自分が

 意見を述べる時にも大切なことです」。

「もう少しハキハキ読んでください。」

「はい。」

「ほら そこ喋らない!

 では次を 堀くん。」

「はい。」

『これからも 私の生徒は 私が守る

 …なんつって』

春山刑事とあう志岐と彩未。

「残念ですが あのような末端の運び屋を

 1人捕まえたところで

 組織の尻尾すら つかめないのが現状です。」

「事件は 解決しないと?」

「 しません。

 我々 警察も昔から実態の解明に

 乗り出してはいるんですが養子をめぐる人身売買は

  国際的なシンジケートによるもので

 日本人の養子は世界でも 特に人気が高い。

 つまり 儲かるといわれてます。」

「それで幸せになる子供も いるんじゃありませんか?」

「確かに…日本で 望まれない親に育てられるよりは

 欧米の豊かな家庭にもらわれたほうが

 救われる子もいるでしょうね。

 しかし それで 仲介者が 違法に儲けていることに

 変わりはない。」

「虐待されるような子が送られることも…?」

「そういうこともあるでしょうね。」

もう一度施設へいく彩未。

「今日は どうしたの?」

「シスター マリカ。

 昔 ここにいた コウ君を覚えていませんか?

 私と同じ年ぐらいの。」


「あ〜 コウスケ君。」

「今は どうしていますか?」

「さぁ…。」

「私より先にいなくなりましたけど
 
 親に引き取られたんですか?」

「それは 違うわね。

  あの子の親には少し 問題があったから。

  もっとも…ここには 問題のない

 親なんていないわね。」

「虐待を受けていたんですか?」

「えっ?」

「 だから 親元へは帰さず 養子に出したんですか?」

「さぁ〜… どうだったかしらね。

 前の施設長の時だったから 記録が曖昧で。」

「どこにいるのか分からないんですか?」

「どうして そんなことを聞くの?

 あなたよ。」

「えっ?」

「あなたが気づいたの。

 幼いあなた がコウスケ君が虐待されている絵を描いて

 それが その通りになったの。」

驚く彩未。

そこへはいってきたあの若いシスター。

「シスター マリカ。

そろそろ ここの戸締まりをしたいんですが。」

「そうね。

 あなた どうする?向こうで話す?」

「いえ もう いいんです 失礼します。」

出て行く彩未。

『私のせいなの?

 もともとは 私のせいで

 この悪夢は始まったというの?』

結衣子を誘ったときを思い出す志岐。

「アメリカに一緒に来ないか?

 僕がここに とどまっていたのは 君がいたからさ」

そこへ黒服の男たちがはいってきました。

「ハァ ハァ… 先輩 先輩!何か 変な… 痛て 痛い…。」

「何なんですか? あなた達は。

  『メン・イン・ブラック』ですか?」

「私の名前は トミー・リー。」

「いや ウソでしょ。」

「私は…先生の力になりたくて…ここに来たんです。」

「私の力に?」

「先生は…ある少女を手に入れたがってますよね〜。

 我々も その少女にとっても 深い興味を抱いてるんです。」

「トミー・リーさんは 子供を調達するのが仕事なんですか?」

「違います。

 我々の仕事は出資をすることです。」

「出資?」

「まぁ… 投資です。

 新しいビジネス 新しい研究。

 あらゆる 未来の可能性に大金を賭けるんです。

 志岐先生には 何としても

  その少女を手に入れてもらいたい。

 そうすれば我々が 先生の望む環境で

 無制限に出資します。

 口を出さず お金は出すんです。

 先生と その少女にはですね

 ぜひ 世界で活躍してもらいたいなぁ。

  我々のネットワークは世界中にあります。

 いかがですか?」

「フハハハ…!

 ハハハ…!」

笑いだす志岐。

学校。

「おっはよ!」「おはよう!」

「そんな!近藤七海が昨夜から帰らない?」

「 先生のクラスだけじゃないのよ。

 うちのクラスの柴田 茜もです。」

「うちのクラスの矢沢亜紀もです。」

「うちのクラスの徳永真之介も。」

「私のクラスの子もです。」

「うちの子もです。」

「どういうことですか?」

「わが校の各クラスから 1人ずつ

 児童が行方不明になっているんです。

 こんなことは 世界中でも前代未聞の出来事です。」

「警察が動くのは もちろんですが

 マスコミも騒ぎ立てるかもしれません。

  これ以上児童に被害が及ばないよう

 また 激しく動揺しないように

 我々は心掛けなくてはなりません。

 いいですね?」

「はい。」

「彩未先生?」

「はい…。」

捜査本部ももうけられました。

「ご苦労さまです。

え〜 前代未聞の出来事です。」

押しかけるマスコミ、

「この明恵小学校の児童達が 次々と

 まるで 神隠しにあったかのように消えているのです。」

家に来るまでのりつけ
仮面をかぶった男たちが
眠っている結衣子をさらっていことうとしました。

「キャ〜!!」

「結衣子!結衣子〜!」

「おじいちゃ〜ん!」

「結衣子!」

「おじいちゃん!」

「ゆい… 結衣子! 結衣子〜!」

祖父の前でさらわれていく結衣子。

「キャ〜!キャ〜!!」

目がさめました。

彩未にも電話でしらせました。

「 もしもし。

 えっ 悪夢ちゃんが何か見たの?」

その夢を志岐のところでみることに。

「キャ〜!!」

「これで 犯人の目的ははっきりした。」

「犯人?」

「犯人は 古藤結衣子を捜してるんだ。

 あの学校に 予知夢を見る子供がいることを知って
 
 1人ずつ さらって 捜してるんだ。」

「 そんなこと どうやって確かめる気だ。」

「知りませんよ。

 犯人が考えることまで。」

「それじゃあもし見つからなかったら?」

「あの学校の子供達は

 み〜んな消えてしまうかもしれんな。」

「そんなことは あり得ない!」

「この犯人が あり得ないんだ。

 目的のためなら あり得ないことも平気でする。

 どうする?

 彼女を家に置いとくのは 危険だ。

  この子の予知夢によれば いずれ見つかってしまうだろう。

 とりあえずここに預けたら どうだ?

 ここならセキュリティーも万全だ。」

「とりあえず そうしたら?

「後のことは それから考えよう みんなで。」

「いや この子は連れて帰る。

 私が 連れて帰ります。」


結衣子の手をにぎっていう彩未。

結衣子の家に車でのりつけ
部屋にあがりこみベッドから
ふとんをはがす黒服の男たち。
でもそこには熊野ぬいぐるみ。

「孫は ここにはいない。

 もうじき警察が来るだろう。」

男たちは逃げて行きました。

結衣子と彩未は手をつないでいっしょに
眠っていました。

その部屋の鍵をあける音。

志岐でした。

「シッ。

 古藤家が襲われた。

 ここにいては危険だ。

 逃げよう。」

「なぜ 裏切ったの?お金に目がくらんだ?」

「裏切っちゃいない。

 信じろ。」

「子供達を どこに隠したの?」

「僕を信じろ。信じて…。

 古藤結衣子を渡すんだ。」

「ほんの少しは 信じたこともあったのよ。

 帰って。」


「なら 仕方ない。」

銃をつきつける志岐。

「古藤結衣子を渡すんだ。

渡せ。」

「あなたには渡さない。

 この子は 誰にも渡さない。

 この子は 死んでも私が守ってみせる!」


彩身にだきつく結衣子。



あの若いシスターはともかく
人のよさそうな老女の施設長も
事件にからんでたら泣く。
虐待児を養子縁組ならともかく
子どもをさらって売り飛ばすのはなしでしょう。
さらわずとも今も施設に子どもたちいっぱい
いるのに・・。

ネットでは彩未といっしょにいた男の子が
志岐なんじゃないかという意見もあって
目からうろこ。虐待されているよりは
恵まれた環境のほうがっていうようなことも
言ってたし。

彩未が自分の生徒たちはもちろん
同じ悪夢ちゃんの結衣子を
必死で守ろうとするところが涙でそうでした。
志岐、最後には味方になってくれればいいのに。

オタクなお兄ちゃんは大活躍でした。
あんなドン引きしそうな見た目でも
妹が慕ってるわけがよくわかった。



武戸井彩未 北川景子
志岐 貴 GACKT
平島琴葉 優香
古藤結衣子 木村真那月

甘澤龍子    キムラ緑子
中込真也     阿南健治
貝原聡子    濱田マリ
麦山勇市 岡田圭右
稲本克行    川村陽介
古藤万之介 小日向文世
山崎峰樹    和田正人





2012.12.09 Sunday 14:39 | comments(0) | trackbacks(5) | 
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【悪夢ちゃん】第9話 感想
どうしてそんなことを聞くの? あなたよ。 えっ? あなたが気づいたの。 幼いあなたがコウスケ君が虐待されている絵を描いて、それがその通りになったの。 悪夢ちゃん 第9話       ...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2012/12/09 2:50 PM |
悪夢ちゃん (第9話・12/8) 感想
日本テレビ系ドラマ『悪夢ちゃん』(公式)の第9話『皆夢』『(ラテ欄)仮面のヒーローと邪悪な人魚謎と呪いの神隠し!』の感想。原案の恩田陸氏の小説『夢違』は未読。 ここへ来て、どえらいものを放...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2012/12/09 6:04 PM |
悪夢ちゃん #09
『仮面のヒーローと邪悪な人魚 謎と呪いの神隠し!』
| ぐ〜たらにっき | 2012/12/09 7:39 PM |
悪夢ちゃん「皆夢」
 彩未が前向きになって、今回のメインのトラブルと思われた事件も 35 分頃に解決。あーまだなんかあるなーと思ってたら、MIB 登場。  まぁ、彩未個人の問題は解決しちゃったし、コミカル要素がこれまでより増えてるなぁ、とは思ったんだが。  正直言うと、超能力の問
| blog mr | 2012/12/09 10:05 PM |
悪夢ちゃん 第9話
悪夢ちゃん 第9話 「皆夢」 ずらりと並ぶコスプレヒーロー達を見て「現代日本の悪夢よ」と彩未先生(演:北川景子)は宣う。 かつてセーラーマーズだった御仁がそれをいうか(苦笑) あるいは,その過去を知った上で北川さんにいわせた台詞か? むぅ・・・ 興味は
| Kyan's BLOG V | 2012/12/16 1:24 PM |