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悪夢ちゃん 第11話(最終話)「ドリー夢」

第11話(最終話)「ドリー夢」



志岐(GACKT)の‘死’以来、結衣子(木村真那月)の
意識は戻らない。彩未(北川景子)は、
シスターマリカ(藤村志保)が
人身売買の組織に関与していると確信。さらに彩未は、
眠り続ける結衣子の予知夢からマリカの覚悟を知って、
児童養護施設へと急ぐ。



「嬉しいよ好きだと言ってくれて。

 さよなら。」

「彩未先生は?」

「警察の人に連れて行かれて。」

「下がって。下がって 下がって」

「キャ〜!!」

悲鳴を上げて倒れる結衣子。

「悪夢ちゃん! 結衣子ちゃん!」

結衣子は眠ったまま。

「医者にも原因が分からないって 

 体には異常がないってことでしょう?」

「結衣子は 君が

 志岐君をあやめたと思って 意識を失ったんだ。

 意識の世界を捨てたのかもしれない。」

「どういうこと?」

「結衣子は 無意識の世界に行ってしまったんだ。」

『人間の意識は 氷山の一角

 その魂には無限の無意識が広がっている

 そこには全ての感情 全ての行動全ての時間さえも眠っている

 その少女の無意識は他人の無意識と繋がることができた

 そして 少女が眠る時その魂が目覚め

 他人の不吉な未来が悪夢となって現れるのである』


学校の職員室。

「おはようございま〜す。」

「彩未先生彩未先生のクラスはもう決まりましたか?

 冬の学習発表会。」

「冬の学習発表会? あっ!」

「 あら。」

「あんなことが あったんだから 

それどころじゃ なかったけどね。」

「いけませんよ〜。

 毎年 クリスマスを前に

地域の住民を招いて学習発表会をするのは

  わが明恵小学校の伝統ですからね〜!」

「もう 皆さんは決まったんですか?」

「うちはね 毎年 合奏と決めてるの。

 一番盛り上がるし練習の仕方も明確ですから。」

「貝原先生の指揮は 

 明恵小学校の小澤征爾といわれてますからね!」

「あの 教頭先生 前から言おうと思ってたんですが

 そのペン ウザいです。」

「ウザい…。」

「結局 児童よりも貝原先生が一番 目立ってるってことですね。」

「その通り。稲本先生は 何をやるんだっけ?」

「僕のクラスは地域の主婦層を狙って韓流ドラマをやります。」

「はい?」

「題名は?」

「ずばり! 『冬の学習発表会』です。」

「あぁ 『冬学』ね。古っ。」

「普遍的にくさい… あっ いや甘いメロディーに乗せて

 地域の歴史を語ります。」

「その寒いシャレで 会場を冬にするわけね。」

「麦山先生は?」

「うちのクラスは 地域の高齢者に楽しんでいただこうと思いまして

 今年こそは古典落語に挑戦します!」

「「今年こそは」って完全に 先生一人の目標ですね。」

「落語って 一人一人やんの?どんだけ時間かかんの。」

「はいはい いや うちはですね リレー方式で

  こちらの『じゅげむ』をやります。

 そうすることにより 覚える名前が

一人一人 短く済みますからね。」

「それは 話の面白さを全く理解してないだけだろ。

 お前 一年中 冬だな。」

「そう 僕は 名前はペンギン先生。

 う〜 ワオ! ヘックシュン。」

冷たい目でみる彩未。

「武戸井先生はさっきから 腹を割ったように

 しゃべっておりますがもう

何をやるのか腹は決まったんですか?」

「うちは…。」

教室でみんなに相談する彩未。


「何をするか みんなで意見を出し合ってください。

 どうしましたか?何にもありませんか?」

「はい。」

「小泉さん。」

「私は 事件の真相について調べたいです。」

「えっ?」

「どうして 七海ちゃんは神隠しに遭ったのか

 一体 何があったのかを調べて発表したらどうですか?」

「先生 私も それ調べたいです。」

「私も それを知らなきゃ何も考えられません。」

「私も気になって眠れません。」

「ちょっと待ちなさい。」

「はい!」

「佐藤くん。」

「俺はそれより 志岐 貴の謎の死について調べたいです。」

「えっ?」

「あっ 俺も!海に落ちたってやつだろ?」

「まだ 死体は見つかってないんだよな。」

「先生 恋人だったんだから何か 知ってる?」

「ノーコメント。」

「 志岐 貴も面白いけどやっぱり 学校とは関係ないよ。」

「ネットや ワイドショーのネタだもんね〜。」

「静かにしなさい!」

「それじゃあ多数決を採ろうと思います。」

「七海ちゃんの神隠し事件の真相についてか…。」

「志岐 貴の謎の死についてか。」

「先生 それでいいですか?」「それでいいですか?」

「いいわけが ないでしょう!学校の空気を読みなさい。

 そんなこと発表できるわけがないでしょ。」

「どうしてですか?」

「先生は興味ないんですか?」

「この学校に起きたことでしょ?」

「彩未先生にも関係あることでしょ?」

「それなら みんなに関係があると思います。」

「僕も 気になります。」

「気になるよな?」

「気になる 気になる。」

「はぁ… みんなは いつからそんなにオカルト好きになったの。

 まったく 誰の影響だ。」

みんな結衣子の席をみました。

「先生 結衣子ちゃんはどうしたんですか?」

「古藤さんは体調を崩して休んでいます。」

「 神隠し事件とは 関係あるんですか?」

「近藤さん!

 神隠しって 一体 何があったの?」

「分からない…。

 急に 目隠しをされて

 気がついたら山小屋みたいな所にいて…。

  だけど 全然 怖くはなかった。

  もちろん不安だったけど

 みんなと一緒にいたし 優しいおばあさんが

 いつも食事を持って来てくれて。」

保健室で琴葉に話す彩未。

「おばあさんが いたの?」

「私が育った施設にいるシスターかもしれない。」

「あぁ…あの悪夢ちゃんの夢に出て来た 

 アザラシ人間…。

 その人が やっぱり

人身売買の組織にかかわってるってこと?」

結衣子の病室にいきました。

「ここで夢札を引いてるの?」

「そうだ。」

「意識は戻らなくても夢は見てるの?」

「結衣子の無意識は今も活発に動いている。」

「この子が意識の世界を捨てたってどういう意味?」

「えっ?」

「悪夢ちゃんが 無意識の世界に行ってしまったって

 そう 言ったわよね?」

「結衣子は いつも「夢は 外からやって来る」と言っていた。

 夢とは 人間の無意識だ。
 
 もしかしたら人間の無意識というやつも

 我々の外側にあるのかもしれない。」

「それじゃあ 心が外側にあるってことになりますよ。」

「そうかもしれない。

 我々の外側に人間の無意識の塊があって

 我々の心は常にそこから影響を受けて

 生きているのかもしれない。」

「結衣子は その無意識に アクセスすることができたわけだが

 とうとう 意識の中で生きることがつらくなって

 夢の中に行ってしまったのかもしれない。

 結衣子は 自ら望んで目覚めないのかもしれない。」

「無意識の世界を選んだってこと?」

「このまま眠り続ければ

 現実にいる結衣子の体は滅びるだけだろう。

 結衣子の魂は無意識の世界へ行ったまま…。」

「私は あなたの無意識にいるだけだから

 あなたが誰かの無意識と繋がれば

 私が伝達することはできるよ」

といっていたユメノケ。

「ほら。

 また夢を見ている。」

「見せて その夢を。」

「構わないが 私は ここを離れたくない。」

「夢札は お借りできますか?」

山里に協力してもらうことに。

「 どうも。」

「古藤教授が「もし あなたさえよければ

 また この研究室に戻って来てほしい」って。」

「そうですか…。

  先輩の遺志を継いで 研究は続けたいと思いますから

 ありがたいですよ。」

「 夢の研究を続けるなら あなたは もっと

  人の心を学ばなければいけないわね。」

「はぁ〜?何 偉そうに言ってんだよ。」

「ほら! すぐ そうやって怒る

 まだまだ修業が足りないわね。」

「帰る。」

「ウソウソ…ごめん ごめん ごめん…。」

「ちょっと…2人 付き合ってるの?」

「まさか!」「まさか!」

「だったら 早くあの子の夢札 見せてくれない?」

夢をみました。

「これは…!」

「新しい予知夢。」

「この人は 死ぬ気なのか?

 警察に知らせますか?」

「いや その前に 私が会いに行く。」

夢見る羊の家にやってきた彩未。

「シスター マリカ。

 私は 小さい頃 この施設で

 よく 絵を描いていたと言いましたよね?

 その絵の中に動物は いませんでしたか?」

「動物?」

「犬のような子供が描いたものだから変な動物です。」

「それなら あなたが描いた絵を 

みんな取ってあるのよ。」

「本当ですか?」

聖堂の中でみせてもらいました。

「これよ。

  暗いわね。」

絵をみる彩未。

虐待を受けている絵
家が燃えている絵
いじめにあっている絵

「これは・・。」

「人身売買に かかわっていたのは

 前の施設長だったんですか?」

「私が 世間知らずだったのね。

 それが 子供をお金で売るようなことだと分かった時には

 もう遅かった。」

「施設長を止めることはできなかったわ。」

「だから…殺したんですか?

 私が描いた この絵の通りに。」

シスター・マリカが施設長を殺してしまう絵

「そうよ。

 でも その絵を見たのは殺った後だったわ。」

「この施設を守るには…殺すしかなかった。

 また あなたの悪夢は現実になったことを知ったのよ。

 それで私は その絵を隠したの。」

「どうして 捨てなかったんですか?」

「私には その絵が神様のお告げにも思えたから。

 自分への戒めとしてそれを受け入れようと。

 そのブランコまで描くなんて…。」

その絵には羽根のはえたブランコも。

「その下には 施設長が眠っていたのよ。」

「施設長の遺体を このブランコの下に埋めたんですか?」

「そう…。

 ブランコの下なら誰も掘り返さないだろうと思って。

  だけど 組織の人間に それを気づかれていたのよ。」

「えっ?」

「組織は 闇のサイトに そのブランコのマークを使って

 私に脅しをかけて来たの。」

「誘拐事件に協力したのはそのためですか?」

「ここにいる子供達を守るために 全ては したことでした。

  しかしそれで 私の罪が消えるわけではありません。

  ブランコの跡に聖堂を建てて

 神に祈って来たけど 

 いつかは こういう日を迎えねばならなかった。

 彩未ちゃん。

 よくここへ 来てくれましたね。

 私はあなたが 必ず来てくれると信じていました。

 あなたは 私の天使だから…。

 ありがとう。」

「シスター。」

「さぁ あなたを見送って私は警察に行きます。」

彩未を聖堂から出して中から鍵をかけるシスター。

「シスター! シスター マリカ!

 シスター!シスター!」

中に火を放つシスター。
そのまま祈りながら死ぬつもり・・・
だけど火の中からシスターを助けだす彩未。

「どうして?」

「悪夢ちゃんが 

教えてくれたんです。」


鍵をみせる彩未。

「悪夢ちゃん?」

「私の大事な教え子です。

 その子も予知夢が見られるんです。」


燃えている聖堂からでてくるあざらしのシスターの夢。

「そのおかげで 

私は助けることができました。

 大事な人をなくさずに済みました。」


「彩未ちゃん。」

山里と琴葉が消火にあたり
刑事さんたちもでてきました。

「話を聞かせてもらえますか シスター マリカ。」

「はい。」

「今度こそ 組織の尻尾だけでも捕まえてみせますよ。」

「シスターをよろしくお願いします。」

彩未に微笑んでいくシスター。

彩未は教授と結衣子のところに。

「君も この子も すごいな。」

「教授に 見てもらいたい絵があるんです。」

ユメノケの絵。

「これは?」

「この絵を描いたのが 誰だか分かりますか?

 あなたの娘です。

 結衣子ちゃんの母親です。」

「 これを?」

「菜実子ちゃんが描いたんですよ。」

回想。

「ヤダ!ユメノスケと離れたくない!

  一緒にいる!」

「彩未ちゃん ユメノスケは ウチの家族だから

 あげるわけにはいかないの

 彩未ちゃんには彩未ちゃんの家族をあげるよ」

「えっ?」

ユメノケの絵を描いてくれた菜実子。

「はい これが彩未ちゃんの家族」

「私の家族? 名前は?」

「名前は 彩未ちゃんが好きにつけていいんだよ

 家族なんだから」


「この絵を 菜実子が?」

「ここで無意識の話をしている時に 思い出したんです。

 私や 結衣子ちゃんの夢に出て来る夢獣は

 菜実子ちゃんなんじゃないかって。

  無意識の中で ずっと

 見守ってくれていたんじゃないかって。」

「私も 君に見せたい夢札がある。」

「夢札?」

「研究室まで来てくれ。」

「ここを離れてもいいんですか?」

「結衣子に それを見せるようにと言われた気がするんだ。」

夢を見ました。
幼いころの彩未たち。

「それじゃあ 彩未ちゃんの昨夜 見た夢を映し出すよ」

うつっているのは学校。

「みんな 学芸会では何をしたいですか?」

先生は彩未。

「はい!私は歌って踊りたいです」

元気に答えるのは彩未。

「何ですか? それは」

「ミュージカルです。

 タララ ラララララ〜♪タララ ラララララ〜」


「やめなさいもう やめなさい」

「タララララ〜」

「アハハ…」

映像をみているふたり。

「彩未ちゃん あの子は誰なの?」

「あれは菜実子ちゃんの家族だよ」

「私の家族?」

「そう 菜実子ちゃんの子供」

「えっ!?」

「それなら これは未来なの?」

「私は どこにいるの?」

「菜実子ちゃんはもう この世にいないの」

「えっ?」


「この夢札は 幼い頃の私が見たもの?」

「そうだ。

 君は 楽な羊飼いになりたくて 教師になったわけじゃ ない。

 無意識に教師の道を選んでいたんだ。

 遠い昔 君が見た夢の通りに…。

  そこで 結衣子と出会う未来も決まっていたんだ。

  菜実子にとっては これは悪夢だったろう。

 自分は この世にはいないと言われたのだから。

 実際に 菜実子が高校生になって

 自分が病気になった時に

 もう長くは生きられないことを悟ったんだ。

 そして その前に結衣子を産む決心をした。」

回想

「菜実子 子供の父親は誰なんだ?」

「父親なんて 誰だっていいのよ。

 その人に迷惑は かけないから」

「お前は何を考えてるんだ?

 その体で 子供を産めるわけがないだろう」

「産むのよ。

 産んで彩未ちゃんに会わせるの。

 そうしなければ 彩未ちゃんは 一生

 昔を思い出せないかもしれない。

 そうでしょ?

 そうなったのお父さんのせいでしょ?」

「ちゃんと結衣子を育てて

 彩未ちゃんに必ず会わせてあげて。」

「結衣子?」

「菜実子 お前はどうなるんだ?」

「結衣子がいれば大丈夫。

 私は 結衣子の中で生きられるから。

 彩未ちゃんにもきっと会えるから。」


「ユメ〜?」

回想おわり

「夢獣」

「菜実子は 自分で「結衣子」と名づけた子を産んで

 意識が戻らないままそのまま この世を去った。

 成長した菜実子の写真だ。

 母親に似て 美しい娘になった。」

写真をみせてくれました。

「はい そうです。

 そうですか すぐに迎えにあがります。」

写真には志岐?も。

「ここへ来る前に ある人も呼んでおいたんだ。」

「えっ?」

「今 ここへ来る。」

写真にいっしょにうつっている校長先生。

「校長先生?」

「はい武戸井先生。」

校長がはいってきました。

「校長先生。」

「どうして?」

「黙ってて ごめんなさいね。

 私は 菜実子ちゃんが小学生だった頃の

 担任だったの。」

「そうだったんですか。」

「そう。

 何年ぶりかに突然 菜実子ちゃんから連絡があって

 病室に呼ばれてね。」

回想

「武戸井彩未。

 先生 その名前 覚えて」

「この人は 誰?」

「私の一番の親友。

 子供の頃に別れて 向こうには私の記憶がないの。

 でもね その人は必ず小学校の先生になるから。

 甘澤先生 見守ってあげて。」


「私が?」

「必ず いい先生になるから。

 そうじゃなきゃ 私が困るのよ。」


とおなかをさわる菜実子。

回想おわり。

「何だか 分からなかったけど

 この名前が 菜実子ちゃんの形見のような気がして。

 そしたら 何年かしてホントに あなたを見つけたの。

 ホントに驚いた。

 私が校長に就任した時 教育委員会に頼み込んで

 あなたをうちの学校に赴任させてもらったのよ。」

「そんな…。

 私は ずっと菜実子ちゃんに守られていたなんて。

 ひとを信じてなかった時にも

 ずっと守られてたなんて…。」


涙する彩未。

「菜実子ちゃんの予言は正しかったのよ。

 あなた この数か月でホントに

  いい先生になったもの。」


結衣子は眠ったまま。

教室。

「それでは うちのクラスはミュージカルをやりましょう。」

「え〜!志岐 貴は?」

「思いっ切り楽しんで この世の夢をつくり上げましょう。

 今 学校を休んでいる古藤さんも

 思わず参加したくなるような

 そんな楽しい夢を私達の力で つくって行きましょう

 いいわね?」

「先生 私は 昨日古藤さんに会いました。」

「えっ?」

「会ったというより… 見たんです。」

「ウソ! 俺も見たよ。」

「僕も見ました。」

「えっ…。」

「じゃあ ホントにあれは 古藤だったんだ。」

「先生 私も見ました。」

「私も。」「私も見ました。」

「私も見たんです。」

「私も見た…ような気がする。」

「みんな どこで見たの?」

「私は お父さんの面会へ拘置所へ行くために

 電車を待っていました。」と杏奈。

駅のホームの向かい側。

「古藤さん?」

「人違いじゃないの?」

「 違います!

  古藤さんは ちゃんと私に 手を振っていましたから。」

「私は 公園の前を通った時に…。」

ブランコにのっていた結衣子。

「僕は 散髪している時に見ました。」

「こら!」

鏡にうつった結衣子。

「あっ!」

「こら!」

「あぁ…!」

髪がばっさり・・。

「あっ!」

「あれは 絶対に 夢なんかじゃありません。」

保健室で琴葉に話しました。

「病院に問い合わせたら 

 今も あの子は眠ったままで 出歩くはずはないって。」

「それは ドッペルゲンガー 生き霊かもしれない。」

「生き霊?」

「あの古藤教授も言っていたでしょ。

 この世には 人間の無意識の塊が浮かんでいるって。

 我々の意識は 絶えずそこからの影響を受けている。

 悪夢ちゃんは その無意識の塊にアクセスできるわけよね。」

「そこで他人の無意識と繋がるのよ。」

「クラスメートの意識はそこからの影響を受けて

 悪夢ちゃんの姿を意識の中で見てしまったのかもしれない。」

「悪夢ちゃんが無意識の世界に行ってしまったってこと?」

「今は まだ生き霊でも そのうち

 本当の幽霊となってみんなの前に現れかねない。」

「そんなことはさせない。

私が絶対に連れ戻す。」

彩未も眠って夢の中へ。

結衣子をおぶって歩く彩未。

「彩未先生?」

「目が覚めた?」

「警察に捕まったんじゃないの?」

「もしかして これは夢なの?」

「夢と思えば 夢。

 現実と思えば 現実よ。」

「どこへ行くの?」

「学校に決まってるでしょ。」

「ここからは 自分で歩ける?」

「大丈夫。」

「さぁ 行きましょう。」

教室にやってきたふたり。

「どうする?ここで みんなが来るのを待つ?」

「でも 怖い。

 また みんなに会ったら誰かの悪夢を見てしまう。

 そしたら 誰かが私をまた 捕まえに来る。

 誰かが悲しむところをもう見たくない。

 
大好きな人を失いたくない!」

「夢なんか 少しも怖くないのよ。」

「えっ?」

「だって あなたは今も夢を見てるんだもの。

 これは 私の夢の中なのよ。」

「彩未先生の夢?」

「そう 私の明晰夢の中にあなたは 今 いるの。」

「これが 夢?」

「ユメ〜?」

「夢獣。」

「おはよう 結衣子ちゃん。

  おかえり かな?」

「ねっ 夢だと思えば少しも怖くないでしょう?

 これが 私の身につけた明晰夢。」

「彩未先生は 自分の力で夢を見れるようになったの?」

「そう その中で 予知夢だって見られるのよ。」

「ホント?」

「少し 見に行こうか。」

「何を?」

「あなたが気になっている未来。

 予知夢を。

 お願い 夢獣。」

「いいよ それじゃ 行くよ。」

みんなのところをまわりました。

「あっ 神田冬馬くん。」

「そうね。」

「いいボールだ。」

父とキャッチボールしていました。

「離婚した おとうさんはお酒をやめて

 神田冬馬とも仲良くなれたのよ。」

「それじゃあライブに行って来るね。

 冬馬 夕飯作っておいたから食べて行きな。」

「うん 頑張ってね。」

「頑張れよ。」

「父親のギターと夢は娘が受け継いだみたいね。」

そして次に。

「 あっ 上原 翔くんと弟さん。」

「弟の目の手術が成功して

 埋めておいたお金を取りに来たのよ。

 そこまでは あなたも予知夢で見ていたでしょう?」

「うん。」

掘り出した缶には

「ちゃんと届けようね

 神様は見てるぞ」

というメモが。

「あの人が入れたんだ。」

バレエを踊る未来と莉音。

「佐藤未来さんと 清水莉音さん。」

客席には琴葉と莉音の母。

「あっ 琴葉先生。」

「清水莉音は 母親からの見えない支配に悩んでいたでしょ。

 琴葉先生は その母親のほうと仲良くなって

 その心を少しずつ変えて行ったのよ。

 そのおかげで この親子の関係はとっても良好になった。

 琴葉先生の努力が2人の未来を変えたのよ。」

病室の直也と貝原先生。

「きちんと 子供達の目線に立つことが大事なのよ。」

「そんなの 僕でも分かりますよ。

 一応 ちゃんと勉強してるんですから。」

「誰だか分かる?

「あなたが死を予知した 貝原先生の教え子よ。」

貝原先生の言葉を思い出す結衣子。

「あんな悪夢を見せるなんて 意味が分かりません。

無理やり意味をつけるとしたら

 私にとっては人殺しも同じですよ。」

「あの教え子は 教師を目指していて

 貝原先生がお見舞いに来るようになると

 見る見るうちに生命力を高めて行ったの。

 脳に出来た腫瘍もどんどん小さくなっているそうよ。」

「あっ そういえば僕も昨夜 変な夢 見たんです。」

「どんな夢?」

「何か 変な動物みたいのが出て来て

 「君も いい教師になれ」ってしゃべったんです。」

「 夢獣?」

「どうして?」

眠っているふたり。

「分かった?

 みんな あなたの夢に

影響を受けたかもしれない。

 だけど そこから先は自分で歩いてる。

 自分の力で未来を変えて行く人だっている。

 その人間の未来は

  その人にしかつくれないものなのよ。

 だから あなたは

何にも恐れることなんかない。

 悪夢ちゃんは悪夢ちゃんのままで

 未来をつくって行けばいいのよ。

 私が受け止めてあげるから。

 どんな悪い夢でも

ちゃんと受け止めてあげるから。」


「彩未先生…。」

「だから 安心して現実に戻っておいで。」

夢王子が白馬にのってあらわれました。

「ほ〜ら いつまでも夢の中にいると

 変なのまで出て来ちゃうから。」

「いい夢を見たければ いつでも私を お呼びください。」

「ホント?」

「お薦めは しないけどね。」

「夢獣。」

「みんな いるからね。

 夢の中でも 君は一人じゃ ないよ。

 安心して この世の現実を見ておいで。」

「それじゃあ 戻るよ。」

「さぁ!」

「行くよ!」

涙を流して目をあけた結衣子。

「結衣子!」

「結衣子ちゃん。」

「ここは… どこ?」

「学校だ。」

「保健室よ。」

「保健室?

どうして ここにいるの?」

「彩未先生が連れて来てくれたんだよ。」

「えっ? それじゃあれは 夢じゃなかったの?

 彩未先生は どこ?」

彩未は隣で寝ていてしっかり手をつないでいたふたり。

「先生。」

「おはよう。」

「彩未先生!」

彩未に抱きつく結衣子。

「人間の未来は…

 それはいいことばっかりじゃ ない。

 悪夢も多い。

 だけど いつだって 私達が思い描く未来は

 夢なのか 現実なのか

 自分が行ってみるまでは分からない。

 どんなに悪い現実の中でも

 人は いい夢を見ることができる。

 だから 恐れず一緒に生きて行こうね。

 悪夢ちゃん。」


「 うん。」

琴葉がカーテンをあけると
クラスの子がみんないました。

「結衣子ちゃん!」「古藤!」

「古藤さん!」

「みんなが あなたを教室に迎えに来てるのよ。」

「 さぁ 結衣子 挨拶をしなさい。」

「皆さん 

 おはようございます。」


かわいい笑顔。

教室ではミュージカルの準備。

「よし!」

「 はい。うわ〜!」

「イェ〜イ!」

「どう?」

「かわいい〜!」

「みんな 見て見て!」

「ジャ〜ン!」

「 お〜!」

「行くよ!」

「せ〜の…。」

「イェ〜イ!」

写真をとりました。

「はい みんな 時間ですよ。」

「行くぞ!」

「お〜!」

ミュージカル 「私たちの夢、そして未来」

「 サラバ、昨日をぬぎすてて

 勇気の声をふりしぼれ

 「じぶん」という名の愛を知るために

 眠れない羊の群れよ

 迷えるこころの叫びを

 振り返るな我らの世界は まだ

 始まったばかりだ」

結衣子、まさかの音痴・・。

「そして どこまでも

 つづく夢を見た

 天使が舞い降りてきた

 そして どこまでも

 つづく空のもとで

 自由になりたい」

彩未と結衣子はお寺へ。

「先生。

 これは 何?」

「夢違観音よ。

 悪い夢をいい夢に変えてくれる観音様。」

「私 ここを夢で見た。」

「ホント? いつの夢?」

「ずっと眠っていた時。」

「意識を失っていた時に ここが夢に出て来たの?」

「そう。

 ここに お父さんがやって来たの。」

「おとうさん?おかあさんじゃなくて?」

「そう 私のお父さん。」

「見たの?」

「 顔は もう少しで見えそうなところで

 夢が終わってしまったから…。

 けど あれは絶対に私のお父さんだった!

 私には分かったの。」

「それも 予知夢なのかしら?」

やってきた男性。

「あなたが…!」




結衣子の母がユメノケとして
ずっとみまもってくれていたなんて。
そして志岐・・。
校長先生もあんなにものわかりよく
「みまもる立場」だったのは
そういう理由だったからなのか。

自分と同じように悪夢をみてしまう結衣子を
夢の世界から現実に連れ戻す彩未が
今まで以上に頼れる先生でした。

結衣子が悪夢をみた人たちが
その後悪夢を回避して幸せに
なっている姿をみせてくれているのも
すごくよかった。
悪夢とか抜きにしても、しっかり人生を
生きて行こうというメッセージが
ちゃんと伝わってきていいドラマでした。
最後の生徒たちのミュージカルで
みんなであの歌を歌うのもすごくはまっててよかったです。





武戸井彩未 北川景子
志岐 貴 GACKT
平島琴葉 優香
古藤結衣子 木村真那月

甘澤龍子 キムラ緑子
中込真也 阿南健治
貝原聡子 濱田マリ
麦山勇市  岡田圭右
稲本克行 川村陽介
古藤万之介 小日向文世
山崎峰樹    和田正人







2012.12.23 Sunday 15:07 | comments(0) | trackbacks(5) | 
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ドラマ「悪夢ちゃん」 第11話(最終回)...
悪夢の先に----------!!彩未が志岐を殺したと思って、こん睡状態に陥ってしまった結衣子。「結衣子は無意識の世界に行ってしまったんだ」さて、明恵小学校では毎年冬に学習発表会が...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2012/12/23 5:00 PM |
悪夢ちゃん (第11話 最終回・12/22) 感想
日本テレビ系ドラマ『悪夢ちゃん』(公式)の第11話 最終回『ドリー夢』『(ラテ欄)私達の未来を切り拓け!涙と希望のカーニバル』の感想。原案の恩田陸氏の小説『夢違』は未読。 何はともあれ、い...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2012/12/23 5:14 PM |
悪夢ちゃん #11 最終回
『私達の未来を切り拓け!涙と希望のカーニバル』
| ぐ〜たらにっき | 2012/12/23 7:50 PM |
【悪夢ちゃん】第11話 最終回 感想
分かった? みんなあなたの夢に影響を受けたかもしれない。 だけど、そこから先は自分で歩いてる。 自分の力で未来を変えて行く人だっている。 その人間の未来は、その人にしか作れないものなのよ。 ...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2012/12/23 7:53 PM |
悪夢ちゃん 最終話
悪夢ちゃん 第11話 「ドリー夢」 余命を知って命がけで子どもを産もうというのは凄まじいお話ではありました。 鮭や蝉みたいだとも思いました。 彼らもそうやって世代をつなぐのですよね。 生き物は強く逞しい。 北川景子さんも見納め。 彼女のいろいろな表情
| Kyan's BLOG V | 2012/12/30 12:14 PM |