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相棒 season11 第12話「オフレコ」

 第12話「オフレコ」



 米沢(六角精児)、伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、
そして角田(山西惇)は、享(成宮寛貴)の計らいで、
悦子(真飛聖)のCA仲間ら友人たちと合コンをすることに。
とはいうものの、享を捜査一課に引っ張ってもらうために
“貸し”を作ろうという悦子の作戦なのだが…。
 合コンなのにまったく話がかみ合わない雰囲気の中、
一番合コンに乗り気でなかった伊丹とみちる(ともさかりえ)が
いい雰囲気に。2人は合コン終了後、店をかえてもう一杯
飲みに行くことに…。

 翌日、デイリー東和という夕刊紙に岸倉治美議員(滝沢涼子)の
秘書が不審死した事件の捜査情報がスッパ抜かれた。捜査一課が
前日につかんだばかりの情報でマスコミが知るはずもない。
刑事部が騒然となる中、青ざめた伊丹は右京(水谷豊)と享がいる
特命係へ。享にみちるは何者だったか問い詰めるが、悦子の
知り合いの知り合いで何者なのかはわからないという。
 伊丹は右京に前夜、みちるという女性に捜査情報を
口にしたかもしれないと吐露する。だが具体的にどこまで
なにを話したか記憶にないという。自分が捜査情報を
漏らしたはずはないのだが、その証明をして欲しいと
依頼しに来たのだった。

 合コンから端を発した“情報漏えい事件”は、
やがて国家を揺るがす一大事件へと発展し…!?




伊丹さんと芹沢さんと米沢さんと角田さんは
合コン相手を待っているところ。

「東赤坂の割烹旅館で議員秘書の遺体が見つかったらしいな。」

「それもただの議員じゃないっすよ。

 野党 真和党の人気議員岸倉治美っすよ。」

「まだ現れませんね。」

「ここだけの話 捜査本部は当初

 自殺の見立てでしたが他殺の
 線に切り替えたと聞いてます。」

「確か 死んだ秘書の元彼が絡んでるんだよな。」

「別れたあともしつこく付きまとい

 なおかつ 事件以降自宅にも戻っていないとの事です。」

「って事は…かなり怪しいな その男。」

「つうか なんで課長いるんすか?」

「なんでって… 俺が頼んだから実現したんでしょ?」

角田さんまで・・!

「正確には私の方が早く頼みました。」

米沢さん・・・。

「まあ そうだよ。だ… だから…。」

カイトくんと女子たちが到着。

「待ち合わせなんですけど。」

「はい奥のテーブルへどうぞ。」

「すいません 遅くなりました。」

「その節は お世話になりました。」

と悦子が挨拶。

「ご紹介しますね。

 こちらの2人が私と同じCAの里香と絵美。

 で その隣が学生時代の悪友の智子。

 それから…。」

「あの 私は悦子さんの友達の友達で

 山根みちるといいます。」

「CA…。」

「よろしくお願いします!」

「ああ… 男性の陣の自己紹介は後回しにしてね

 まあ まあ まあまず座りますか。」

「っていうかいかにも合コンって感じなんで

 男女 適当に座りますか。」

「うん うん…。」

伊丹さんはひとりしぶい顔。

「ハア…何が楽しくて合コンなんか…。」

でも・・いまいちもりあがりにかけているようで。

「あ… ハムだ。すいません そのハム…。」

カイトくんだけ人気?

「すっご〜い!特命係巡査部長?」

「とは言っても下から2番目なんですけどね。」

「こんな人 初めて…。」

「すご〜い!」

そこにやってきた悦子。

「享 享…。」

「うん。」

「ごめん。 ごめんね。ちょっと ごめんね。」

「やばい この合コン失敗かも。誰もかみ合ってない…。」

「でもさ 先輩たちさ盛り上げなきゃじゃないの?」

「うん…。」

「ねっ!」

「課長 寝ちゃダメでしょ。」

角田さんは居眠り・・。

「あれ?」

「ん?」

「うん。」

「う〜ん。」

なんと伊丹さんが山根みちると
ツーショットになってました。

「今は どんな事件を担当されてるんですか?」

「いや それは…。」

「あ… ごめんなさい。私なんかに話せませんよね。」

「いや そんな事は。

 実は 議員秘書が不審死した事件を少々…。」

「そうなんですか。

 あの もしよかったらこのあと2人で

 お酒でも飲みにいきませんか?」

「ええ 1杯だけなら…。」

そして翌朝。
捜査一課は大騒ぎになってました。

「おい。 なんだ? なんだ?」

「大変ですよ!」

「これ 見てみろデイリー東和。」

「これ 8係が昨日つかんだばかりのネタですよ。

  なのに もう記事になってるって…やばくないっすか?」

「実名は伏せてあるけどこれは捜査情報まんまだろ。」

「おい! おい おい!これ どういう事なんだ!」

「重要な捜査情報が夕刊紙風情に すっぱ抜かれた。」

「俺たちの担当じゃなくてよかったっすね〜。」

「とんだとばっちりだよな。

 刑事の中に 情報を漏らす奴がいるわけねえのになぁ。」

伊丹さん、内心あせりまくり。

そして特命係のところへいきました。

「行けっ!」

「何!?」

「おや これはお珍しい。あ…。」

カイトくんにつめよる伊丹さん。

「うわっ! なんすか?」

「あの山根みちるって女 何者だ!?」

「え〜 聞いてないんですか?お持ち帰りしたのに。」

「 してねえよ。名前しか聞いてねえ!

  どこの誰だ?」

「え?だから悦子の大学時代の友達の友達で

 昨日だって ピンチヒッターで来たっていう事ぐらいしか

 知らないですけど。」

「何かあったのでしょうか?」

「この事件の情報 ひょっとしたら 

 俺から漏れたのかも…。」


「はい?」

「おやおや。」

記者に囲まれる葉村大臣。

「先日の密入国事件への対応が評価され

 次の総理にと期待の声が高まってますが

 大臣は どのように?」

「いやいや。

  今は粛々と与えられた責務を果たすだけです。

  もうよろしいですね? では。」

外務省にやってきた右京さんたち。

「照本さん。」

「あ〜 杉下さん!ご無沙汰しております。」

「本社で こちらだと伺いまして。

 亀山くんの奥さんがいた帝都新聞の 照本さんです。」

「どうも。」

「どうも。」

「今日は何かご用ですか?」

「業界の事情通の照本さんに少々お伺いしたい事が。

 カイトくん。」

「はい。

 彼女なんですが…。見覚えありませんかねぇ?」

写真をみせました。

「化粧も服も感じは違いますが間違いありません。

 東和日報の山根みちるっていう記者です。」

「やはり新聞記者でしたか。」

「確か社会部で… まあ遊軍というか なんというか…。」

「なんです?」

「新聞社の中にはわざと若い美人を記者にして

 政治家や警察関係者に近づけ昵懇にさせて

 情報を引き出してるところがあるんですよ。」

「ああ そうですか そうですか。なるほど…。」

やはりはめられたらしい。

「確かめる事は出来ましたね。」

「安心するのは無理ですけど…。」

「クソッ!

 あの女 新聞記者だなんてひと言も言わなかった…。」

「それって 山根みちるですか?」

「ああ 何度かけても出やしねえよ。」

「ちゃっかり電話番号聞いてたんだ。」

「うるせえな!」

「こちらが彼女の正体をつかんだ事は

 真相が明らかになるまで隠しておいた方が

 賢明だと思いますよ。」

「真相?」

「東和日報の山根みちるという記者がつかんだ情報を

  系列子会社のデイリー東和に流した可能性も

 考えられますからねぇ。

 もしそうだとしたらなぜ そんな事をしたのでしょう。

 お二方 気になりませんか?」

「気になりますね。」

「まあ気になるっちゃなりますけど。」

事件現場になった割烹旅館にきました。

葵の間まで女将が案内してくれました。

「こちらのお部屋でございます。」

「失礼します。

 わたくし 厨房におりますので。」

「ありがとうございます。」

さっそく現場をしらべはじめる右京さん。

「現場なら一課がとっくに調べたあとですよ。

我々じゃなく8係ですが…。

 捜査資料勝手に持ち出したんですか!?」

「米沢さんからコピーをお借りしてきました。

 もちろん 事が済んだらお返ししておきますよ。」

「頼みますよ 本当に…。」

「カイトくん お願いします。」

「再現ですね。伊丹さん お願いします。」

「はいはい…。」

「3日前の1月4日野党 真和党 岸倉治美議員の秘書

 田所千枝子さんが この部屋で遺体で発見されました。

 死因は青酸系の毒物による中毒死。

 死亡推定時刻は午後2時から4時の間。

 部屋は 議員事務所の名義で借りられており

 夜には 岸倉治美議員と政財界の支援者たちとの会合に

 利用される予定でした。

 遺体を発見したのはさっきの女将。」

「ええ。 会合での料理の確認にこの部屋を訪れ

 遺体を発見したそうです。」

「でも 最初に呼ばれたのは岸倉議員の秘書で

 駆けつけた秘書が慌てて110番したみたいです。」

「遺書はなかったんですよね?だったら自殺とは…。」

「鑑定の結果 湯飲みからは致死量の毒物が検出され

 指紋は 亡くなった田所千枝子さんのものだけでした。

  なおかつ同僚の秘書が証言しています。

 彼女は ここ2週間ほど仕事の事で悩み 

 情緒が不安定だったと。」

「うん…。 だとすると問題は毒物の入手経路か。」

「ええ。 限りなく自殺に近いにもかかわらず 

 遺書はなく 毒物の入手ルートも不明ですねぇ。」

「だから 自殺と他殺の両面で捜査ってわけですか。」

「ん?」

「ん?」

写真と部屋にあった湯のみの数が
違うのに気づく右京さん。

今度は外へ。

「防犯カメラは ここ正面の入り口に1つだけです。

 死亡推定時刻の午後2時から4時の間防犯カメラには

 誰も映っていませんでした。」

「ええ。この辺りには監視カメラはありません。」

「ないっすね。」

「ここは裏口です。」

「あっ ごめんなさい。」

「さすが政治家や官僚が密談に使う旅館ですね。」

「ふ〜ん これが裏口ねぇ…。」

裏口からまた中に入りました。

「いいにおいがしますねぇ。

 こっちですね。」

「こっちですね。」

さっさとすすんでいくふたりをみて

「自由だな・・。」

とつぶやく伊丹さんw

厨房にはいっていきました。

「失礼致します。」

「すいませーん。すぐに済みますので。」

「さすが政治家の方が利用するだけあって

 素晴らしい食材が使われてますねぇ。ほら!」

「わあっ!こんな事やってていいんすか?」

「あっ。これです これ。部屋別のお料理のメニューです。

 えっと 4日でしたね。

  4日…。3日…。「4日。」

「葵の間。」

「葵の間。」

「変ですね…。 ありませんね。」

「ふ〜ん… 表門を通らずに 部屋まで来れるのかよ。」

女将に話をきくことに。

「ちょっと よろしいですか?」

「はい。もういいわよ。」

「はい。」

いっしょにいた仲居さんは戻っていきました。

「会合での料理の確認に部屋を訪ねた時

 田所千枝子さんの遺体を発見した。

 そう証言されてますね?」

「ええ そうです。」

「どんな料理だったんでしょう?

 厨房には記録が残ってませんでした。」

「特別な料理をお出しする予定でしたので

 通常のリストには記入致しませんでした。」

「なるほど そういう事でしたか。」

「ご用がお済みでしたらお呼びくださいませ。」

「ありがとうございます。」

伊丹さんは電話中。

「はい 伊丹。

 うん… うん わかった。

 田所千枝子の元恋人

高野俊哉の身柄を押さえたそうです。」

その高野の取り調べ室へ。

「私は千枝子を殺してなんかいません。」

「じゃあ なぜ逃げるようなまねをしたんですか。」

「なんだか面倒くさそうな男だな…。」

そこへ伊丹さんたちもやってきました。

「ああ 先輩…。」

「なんで 特命係も一緒なんですか?」

「どうだ?」

「いやあ…。デイリー東和に抜かれたから

 慌てて任意で引っ張ったけど

 物証もないし 苦労するぞ こりゃ…。」

米沢さんに近づく伊丹さん。

「ふ〜ん…。

 いっつも こうやって特命係に証拠を見せてるわけか。」

「なにゆえ伊丹刑事が特命係と?」

「合コンのちょっとした後始末です。」

「私も少々合コンの後遺症が…。」

「つべこべ言ってねえでさっさとやれ。」

「 これは なんでしょう?」

とビニール袋をもちあげる右京さん。

「星?」

「ああ それは 被害者の化粧ポーチの上に付着していました。
 
 こちら。

 それからですね…。ちょっと失礼。

 こちらのパソコンなんですけども

 「田所千枝子」とここに名前が貼ってあります。

 仕事用のパソコンだと思われますが

 ファイルの類いが全て消去されてました。」

「それは妙ですねぇ。

「田所千枝子は 夜の会合に使う資料を

 仕上げてたんですよね?」

「待てよ…。遺体を発見した女将は 

 警察より先に 議員事務所から他の秘書を呼んだんだよな?」

「ええ。 遺体発見から通報まで30分以上はありました。」

「そうか その間に仲間の秘書がファイルを消したんだ。」

「警察に調べられる前に消した…という事でしょうかねぇ。」

「フッ!マジで不正でもやってたか?」

衆議院議員会館へ。

入り口で伊丹さんがアラームにひっかかりました。

「こちらへ どうぞ。調べますよ。」

「はいはい…。」

「顔で引っかかったんですかね?」

カイトくんw

「君 面白い事言いますねぇ。」

「警視庁。」と手帳をみせる伊丹さん。

「受付へどうぞ。」

「すみませんねぇお時間 取らせて。」

「いえいえ。」

「いきなり議員本人に当たりますか?」

「おや 当たってはいけない理由が何かあるでしょうか?」

「はあ!?」

「俺は かなり慣れてきました。」

「特命係にかよ?」

「はい。」

「どうぞ。」

岸倉治美に面会。

「アポも取らないで失礼じゃありません?

 手短にお願いします。」

「実は 今日伺ったのは…。」

「亡くなった田所千枝子さんと 高野俊哉さんを

 別れさせたというのは本当でしょうか?」

「政治家も マスコミの目を気にしなくてはならない。

 議員はもちろん 秘書も当然

 身辺をきれいにしておく必要がある。」

「という事は高野さんに何か問題でも?」

「警察の方なら とっくにご存じかもしれませんが

 彼には 逮捕歴がある事がわかりました。」

「だから 田所千枝子さんに別れるように言った。」

「マスコミの格好な餌食ですわ。

 それを防ぐためにも当然の処置でした。」

「田所千枝子さんは それに素直に従われたのでしょうか?」

「むしろ 彼女の方からすすんで。」

「…と言いますと?」

「彼女は上昇志向の強い女性でした。

 議員秘書はステップの1つで

 ゆくゆくは議員を狙っていましたから。

 なのに… 残念な事です。」

今度は田所さんの部屋へ。
「もう… 何度調べるんだって大家さんに怒られちゃいましたよ。

 まあ 俺も同感ですけど。」

「すみませんねぇ。」

「どうぞ。」

「亡くなった田所さんのこの部屋は

 もう鑑識が 検証済みなのに 

 今さらなんだっていうんですか。」

カイトくんによびかける伊丹さん。

「おい…。 おい!」

「それでもな〜んか見つけたりするんですよね あの人。

 でも ちょっと意外でした。

 伊丹さんが特命係を頼ってくるなんて。」

「頼る? 冗談じゃねえ。

 いいか? 俺は特命係だろうがなんだろうが

 利用出来るものは全て利用する。

 ただ それだけだ!

 なんか文句あるか?」

「そりゃそうですよね。」

「内緒話は終わりましたか?

 ちょっとこれを見てもらえますか。

  このパソコンはこのバッグの中に入っていました。」

「出した?」

「出しました。

 それから… ああこちらのパソコンが

 現場の旅館に残されていたものです。

 これ どう違うのでしょうねぇ?」

「うーん… 色。」

「ええ。 それから?」

「まあ 強いて言うならこっちは最新型ですけど。」

「そのとおり。」

「旅館にあったのは仕事用で

 こっちは プライベートで使ってたんじゃないですか?」

「ちょっと これを見てください。

 ここに名前が貼ってありますねぇ。

 それから こちらのパソコンにもここに名前が貼ってあります。

  つまり これらは仕事で使っていたと考えるべきでしょうねぇ。」

「買い替えたばかりだった。」

「その場合古い方のパソコンはどうします?」

「そりゃ 下取りに出すにしても廃棄するにしても

 中身は全部削除しますよね。あれ?」

「はい?」

「だとすると こっちのパソコンの中身を消したのは

 田所千枝子本人だった…。」

「そういう事になりますねぇ。」

「お言葉ですが 使わなくなって中身を消したパソコンなら

 現場に持ち込む理由がないでしょう。」

「そういう事になりますねぇ。

 ですから このパソコンを 旅館に持ち込んだのは

 彼女じゃないんですよ。」

「え?」

「最初 僕たちはファイルを消したのは

 警察よりも先に駆けつけた秘書たちの仕業だと

 思い込んでいました。
 
 しかし警察にファイルを調べられたくないだけならば

 パソコンごと持ち去ってしまえばいい話じゃありませんか。

 警察や救急隊が駆けつけるまでに

 相応の時間があったわけですからねぇ。

  それを パソコンは旅館にこれ見よがしに残されていました。

「ひょっとして 議員事務所のデスクかどっかに置いてあった

 古いパソコンを ファイルが削除されてるのも知らずに

 仲間の秘書が遺体を発見したあとにあの旅館に持ち込んだ。」

「ん? ん? ん?なんのために?」

「もし そうだとすれば…。

  彼女が あの部屋で仕事をしていたように
 
 見せかけるためでしょうねぇ。」

翌朝、新聞をみているカイトくん。

「おはようございます。」「おはようございます。」

「おはようございます。」「おはようございます。」

「杉下さんこれ読みました?」

「ええ。 東和日報だけのスクープのようですねぇ。

元恋人のアリバイが確認されたと書いてありました。」

「警察の捜査を非難しています。

  「犯罪ありきの捜査方針が誤りだったのではないか」

 「今後は自殺の可能性も含めた慎重な捜査が求められる」

  これじゃ警察のメンツ丸潰れですね。」

 でも これなんか… 変じゃないっすか?」

「おや 君も気づきましたか。」

「やっぱ おかしいですよね。

 デイリー東和と東和日報は同じ系列です。

 なのに最初に デイリー東和が殺人だみたいな

 飛ばし記事を書いて そのあと すぐ東和日報が

 やっぱり自殺だったって否定してますよ。」

「一連の報道に意図的なものを感じますねぇ。」

「ええ。」

そこに電話。

「はい 特命係。」

大河内さんによばれた右京さんとカイトくん
そして伊丹さんも。

「え? 監察官?」

「君か 新しい相棒というのは。」

「特命係 甲斐享巡査部長です。」

「どうぞ。

 捜査情報が漏れている。

 そういう噂を聞きあれこれ調べたところ

 伊丹巡査部長が特命係と行動をともにして

 この件を調べているという情報が上がってきました。

 たった今 彼の口から東和日報の山根という女性記者に

 情報を漏らした可能性があると聞いたところです。」

「全部 話しちゃったんですか?」

「万が一 情報が漏れたのが俺のせいなら

 その責任は取らなきゃならない。刑事として当然だ。」

「どうぞこちらへお座りください。

 事実なら なんらかの処罰を与えなければなりません。

 減俸 あるいは謹慎。

 捜査一課から外れてもらう可能性も。」

「確かに 今のところデイリー東和の記事に

 伊丹さんが関わっている可能性は

 半々といったところでしょう。

 しかし それ以上にこの事件の背景には
 捜査情報の漏えいよりもはるかに根深い問題が

 隠されているように僕には思えてなりません。」

「根深い問題?」

「警察の正式発表を待たずに

 元恋人の殺人であるかのような記事を書き

 翌日には 警察の初動捜査ミスという形で犯行を否定。

 さらに 世間には議員秘書の不審死が

 まるで自殺であるかのような印象を強く与える。」

「つまり どういう事ですか?」

「あの旅館で一体何があったのか

 僕には その事実を隠ぺいしようとして
 いるように思えてなりません。

 つまり 隠ぺい工作のための 情報操作ですよ。」

「私の職務とはなんの関係もありません。」

「ええ。ですが 見ようによっては

 警察への挑戦とも受け取れなくもありませんねぇ。」

「失礼します。」

部屋からでたときに電話。

「ああっ!」

「なんすか?」

「このタイミングで…。きたーっ! 」

「山根みちる。」

「そろそろ かかってくる頃だろうと思ってました。」

「出た方がいいんですか?出ない方がいいんですか?」

「岸倉議員の事務所を訪ねた事が 功を奏したようですねぇ。」

「だから どっちなんですかって!」

「あっ ひとつ いい考えがあります。」

「なんすか?

  出ちゃいますよ?いや 切っちゃおうか?」

花の里へつれてきた伊丹さん。

「今日は誘って頂けて嬉しかったです。

 お忙しかったんじゃないんですか?」

「ええ。 でもじき カタがつくでしょう。」

「例の議員秘書の事件ですよね?

 やっぱり自殺なんだ。」

「ええ。 上はそう判断するみたいですけど。」

「え?」

「いや 色々調べてみるとちょっと気になる事が…。

  例えば…。」

と手帳を開き

「 あっ アタタッ…。あー…。

 すいません。 ちょっと おなか…。いや 朝から 朝から。」

とおなかが痛いふりをする伊丹さん。

「大丈夫ですか?」

「すいません。ちょっとトイレ…。イタタタ…。」

右京さんは寝たふりをしていて
それをたしかめてから
伊丹さんの手帳に手をのばそうとすると
右京さんの声。

「女将 寒いですよ。」

「はい。ごめんなさいね。

 常連さんなんですけどお酒が弱くていっつも寝ちゃうんです。

 あっ これ かけときますね。」

と伊丹さんの上着を手に。

「はい。」

そのとき右京さんがとっくりを倒しました。

「ああっ!? ちょっとお願いします。」

幸子が上着を山根みちるに渡しました。

「大変 大変!まあ 大変 大変!」

「すみませんね。」

「大丈夫ですか?」

「はい はい はい はい。」

「もう本当に もう…。あーあ…。」

「すみませんね。」

「いいえ。こんなとこまで。 もう…。

 あら お洋服大丈夫かしら。」

そちらの世話をする幸子。
その間にみちるが手帳を物色。

店を出たふたり。

「すいません。

 このあと本部に戻らないといけなくて。」

「そうなんですか。」

「はい。」

「今日は本当にありがとうございました。

 失礼します。」

カイトくんがあとをつけました。

車で待機している右京さん。
その車をゆさぶる伊丹さん。

「もう少し 

 静かにイライラ出来ませんかねぇ。」


「うぅーっ!」

みちるは車に乗り込みました。

「ビンゴ」

右京さんに報告するカイトくん。

「どうでした?」

「ばっちりです。岸倉治美でした。」

「そうですか。どうもありがとう。

 山根みちるが岸倉治美と会っていたそうです。」

「なんだってあの女が岸倉治美と…?」

「田所千枝子さんの情報はプライベートも含め

 ほとんどが岸倉議員サイドからのものです。

 何者かが 情報を操作しているのだとすれば

 真っ先に疑うべきは岸倉治美議員でしょう。」

「ちょっと待ってください。

 だとすると東和日報に記事を書かせたのも

 岸倉治美って事ですか?」

「その可能性は十分にあると思いますよ。」

岸倉とみちる。

「 フフッ… そんなバカな事書いてあったの?

ありえないでしょ。」

「警察の事はもう気にしなくて大丈夫です。」

「そうみたいね。」

「次の手はちゃんと打ってありますから。」

翌朝。

「大変です!また東和日報にやられました!」

「何!? 貸せ!」

「ああ… はい。」

「亡くなった田所千枝子さんは私書箱サービスを使い

 自殺に用いた毒物をインターネットの違法薬物サイトで

 購入した可能性が高い」。

 何をボーッとしてるんだ!」

「は?」

「早く裏を取りに行かせろ!」

「あ… はい!」

特命係。

「毒物のほうはいかがでしょう?」

「配送伝票のコピーから 海外サイトで違法薬物を

 販売するサイトだと判明しました。

 死因となった青酸カリも商品リストの中にありました。」

「どう見ても100パーセント自殺ですね。」

「なんだって今頃になって秘書の奴が こんな肝心な事を…。」

「当然 タイミングを見計らっていたのでしょう。」

「タイミング?」

「何しろ 自殺を決定づける切り札ですからね。」

「つまり 岸倉議員や秘書の連中は

 田所千枝子が正真正銘の自殺だとわかっていた…。」

「ええ。 その上で 山根みちるが 異なるスクープを書き

 情報を操作しようとしたのでしょう。」

「山根みちる… 確か合コンの時そんな名前が…。」

「あ〜! どうしてそんなややこしいまねを?」

「ここで疑問が ひとつ。

 田所千枝子さんはなぜ そのような場所で

 自殺を図ったのでしょう?」

「それに 支援者との会合の直前っていうのも

 変じゃありませんか?」

「ええ。 」

「そもそも会合の予定などなかったんじゃありませんかねぇ。」

「旅館の厨房で見たリストには事件の夜

 会合のために料理が準備された記録が ありませんでした。」

「女将が嘘をついたってわけか…。」

「ええ。第一発見者である女将から 連絡を受けた秘書たちは

 田所千枝子さんがそこにいた本当の理由を隠すために

 とっさに支援者たちとの会合の下準備をしていたという
 
 アリバイをでっち上げる事にした。

 彼女が あたかも仕事のためにその場にいたように

 体裁を整えたつもりがそのパソコンは

 すでに中身のファイルが削除された代物だった。」

「待ってください。

 じゃあ 彼女が部屋にいた本当の理由って?」

「あの割烹旅館は隠れた会合に使うには

 もってこいの場所ですからねぇ。

 そして 人知れず会う事を要求されるのは
 
 何も政治家の密談とは限りません。

 例えば 男女の密会。」

「ハハッ 飛躍しすぎだと思いますけど?」

「1脚 湯のみ茶碗が足りませんでした。

 本来ならば あの部屋には 

 5脚の湯のみ茶碗が用意されていたはずです。

 なのに テーブルの上には彼女が毒を飲むために

 使ったと思われる湯のみだけ。

 もう1脚は おそらく秘書たちが処分してしまったのでしょう。」

「田所千枝子は男と会っていた?」

「ええ 秘書たちが支援者との会合や仕事を強調した裏には

 それとは真逆の 個人的な秘め事が行われていた。

 そう考えるべきじゃありませんかねぇ。」

「ですが 司法解剖の結果情交の痕跡は見られませんでした。」

「それどころではなかったと思いますよ。

 何しろ彼女は あの時致死量の毒物を用意していたのですから。

 自殺をほのめかして脅そうとしたか

 無理心中を図ろうとしたかあるいは
 相手への当てつけで その部屋で死ぬ事を選んだのか。

 いずれにせよ 彼女は毒を飲んで自らの命を絶った。

 そう考えれば 全てが繋がります。」

「しかし それが事実だとすると 相手の男が一体誰なのか

 無性に気になりますな。」

「ええ 伊丹さんは捜査一課でしたね。」

「ええ。危うく忘れるところでしたけど。」

「1人 所在を確認してほしい人物がいます。」

「え?はあ?」

「お忙しいところすいませんね。」

高野にあいにきました。

「まだ何か用ですか?」

「ここじゃなんですからあちらで。」

「岸倉議員の秘書たちが あなたと田所千枝子さんを

 別れさせたとおっしゃってましたが

 彼女に どなたか他に好きな人が出来たとか

 そういうような事はありませんでしたか?」

「ありません!
 
 好きな人が出来たと連中に言わされてただけです。」

「言わされてた…。」

「だから…最初は打算で付き合い始めたんだけど

 その人の事 本気で好きになったとかなんとか…。」

「そのお相手の名前などは口にしていませんでしたか?」

「さあね。

 あっ そういえば先生とか呼んでたけど。」

「先生…?」

米沢さんに調べてもらいました。

「さすがに議員秘書ですな。

 携帯電話の通話記録には 議員が20名近く

 支援者の中には医者や弁護士もいました。

 ちょっとプリントアウトしてきます。」

「はーい。」

「どいつもこいつも先生かよ。」

「あの部屋が事務所名義で借りられていたという事は

「密会は 当然 事務所も公認だったのでしょうねぇ。」

「相手も それなりの立場がある奴ってわけですか。」

田所さんのパソコンのほうにいく伊丹さん。

「なんか入ってねえのかなこいつはよ。」

「そっちはファイルが削除されて空っぽっすよ。」

「わかってるよんな事は! クソーッ!」

そのPCをのぞきこむ右京さん。

「伊丹さん お手柄です。」

「はあ?」

「空っぽではないようですよ。

 ファイルの類いは削除してあるのに

 単語登録を消し忘れているようです。」

「通話記録。通話記録!」

「あ… はいはい。早くしろ! ほら!」

「お願いします。」

「あっ はい。」

「私が席を外してる間に状況が一変してますな。」

「静かに。」

「あ… はい。」

PCの単語とくらべてみました。

「これ。」

「比呂臣…。」

「名字は葉村… 葉村比呂臣。」

「現職の外務大臣ですよ。」

「事件の日の葉村大臣の映像です。」

「マジで 葉村大臣が

 田所千枝子の密会相手だって言うんですか?」

「この日は エルドビアの反政府組織の指導者が入国して

 その対応で 朝から外務省に詰めてたはずです。」

「そもそも次期総理候補の外務大臣と 野党議員の秘書が

 どうやって結びつくんです?」

「どう結びついたかは ともかく 携帯に履歴があり

 比呂臣という珍しい名前が単語登録されていた。

 繋がりがあった事は間違いありません。

 さらに 元恋人の高野さんがおっしゃっていました。

 最初は打算で付き合い始めたが本気で好きになったと。

 だとすれば 彼女の自殺の動機も想像に難くありません。」

「議員にしてやるとでも言われて 関係を持ったのかもな。」

「でも 彼女の方が本気になってしまい

 議員の座より もっと他のものが欲しくなってしまった。」

「だが 葉村大臣に拒絶されて 自殺した。」

「大臣にとっては 致命的なスキャンダルですからねぇ。

「 だからこそ 彼女の死を 仕事で悩んだ末の

 「突発的な自殺」で片づける必要があった。

「で これからどうする?」

「どうするって 事件自体 自殺なわけですし。」

「動機があやふやなまま 自殺で事件が解決されれば

 それこそ岸倉議員や 山根みちるの思うツボだぞ。」

 まあ 確かに一課ならさっさと本部をたたんで

 他のヤマに向かうとこだ。

 でも 特命係なら もっと何か

 悪あがきをするとこじゃないんですか?」

「悪あがきかどうかはわかりませんが

 打つ手がないわけじゃありませんよ。」

「え?」

「合コンのケリをつけようじゃありませんか。」

東和日報でみちるを待ち伏せする伊丹さん。

「どうして 俺がここにいるのかって顔してますね。

 知ってましたよ。

 あなたが記者だって事は。」

右京さんとカイトくんのところにつれていきました。

「覚えてくれてます?

 一度会ってますよ。」

「なんのつもりですか?」

「あなたを糾弾するつもりはありません。

 ただ あなたの口から伺いたい事があるだけなんです。」

「わざわざお越し頂いて恐縮ですけど

 お話しするような事はありません。」

「とぼけちゃって。

 岸倉議員から聞いてますよね?

 あの日 何があったか 全部。」

「田所千枝子さんは 葉村大臣に振られたショックで自殺した。

 違いますか?」

「田所千枝子さんの死が自殺である限り

 刑事さんが蒸し返すような問題ではないと思います。」

「彼女の亡くなった日 葉村大臣が

 あの部屋を訪れた事は ご存じですよね?」

「まさか…。」

「では 行かれなかったと?」

「そのような場所に 大臣が行くはずありません。」

「これ 知ってます?

 国際難民支援デイの記念リボン。」

「限られた外務省関係者に配られたものでした。

 もちろん 葉村大臣もその中に含まれてます。」

「ここに 金色の星が3つ付いていますねぇ。

 実は 田所千枝子さんが自殺した部屋からも

 この金色の星が1つ見つかってるんですよ。」

「間違い探し 得意ですか?

 こっちは あの日の朝 外務省に入る葉村大臣。

 こっちは夕方の記者会見の時。

 わかります?

 朝には 3つ付いていた星が 夕方には

 1つ取れて 2つになってるんです。」

「調べたところ あの部屋で見つかった金色の星が

 記念リボンに付いていた金色の星だと判明しています。

 葉村大臣があの部屋を訪れたという

 動かし難い証拠じゃありませんか。」

「何かの間違いです。だって あの日は…。」

「ええ そうなんですよ。

 あの日 あなた方が情報操作までして

 田所千枝子さんと葉村大臣の関係を隠ぺいしようとしたのは

 その不適切な関係以上に

 彼女の亡くなった日時が問題だったんですよ。」

「あの日は 例のエルドビアの 反政府組織指導者の

 入国問題が勃発して 大臣以下 外務省の職員

 省内に詰めて 対応に追われていた日ですよね。

 国際問題が起きかねないそんな日に

 外務省を抜け出して 外務大臣が女に会いに行ってたとは

 誰も思いませんよね。」

「これが本当なら これこそ記事にすべきじゃないんですか?

 新聞記者として。」

「国の有事に職務を放り出した事は

 政治家としての資質が問われる問題でこそあれ

 我々が蒸し返すべき問題ではないかもしれません。

 ですが 金色の星が見つかったのは彼女のポーチの上です。

 ポーチからは微量の毒物が検出されています。

 口が開いていた事から見て 

 彼女が毒の瓶を中から取り出した事は明らかです。」

そのときの予想光景

「いい加減にしろ!

 今がどういう時かわかってないのか!」

「お願い 行かないで!」

「やめろ!」



「目の前で 自殺をほのめかす人間がいる。

 そして それを止める事が出来たはずなのに

 無視して立ち去った。

 もし それが 事実だとすれば

 政治家としての資質以前に

 もはや葉村比呂臣の 

 人間としての資質の問題としか

 言いようがありませんね。」


「新聞記者として これだけは言わせてもらいます。

 葉村比呂臣という政治家は

 この国に必要であり 

 いずれ この国の舵を取るべき重要な人物です。

 つまらない醜聞や流言で いたずらに

 その価値を貶めるような事は絶対にあってはならない。

 私は そう信じています。」

「それが あなたの新聞記者としての信念でしょうか?」

「ええ。 もちろん。」

「真実を 捻じ曲げてまで

 守るべき信念など持つに値しない。

 そうは思われませんか?」


「おっしゃりたい事はそれだけでしょうか?

 でしたら…もう失礼します。

 心配しなくていいです。

 伊丹さんから聞いて

 デイリー東和に記事を書かせたわけじゃありませんから。」

かえっていくみちる。

右京さんは大河内さんに報告。

「なるほど。

 それにしても 情報操作とは 

 我々警察もなめられたものです。」


「ああ その報告書ですが

 どうぞ 監察官のご自由に。」


「杉下さん あなたって人は…。」

新聞にまた記事がのりました。

「ほら! 東和日報以外全紙 トップですよ。」

「あ〜… 絵に描いたような特オチってやつだね。」

「帝都は社説でも書いてますね。

「え? どれどれ…。」

「一連の報道に際し 葉村大臣の動向をつかみながらも

 あえて隠ぺいし 

 情報操作を行おうとしたメディアがあった事は

 極めて遺憾である」

「これ 誰が どう読んでも東和日報だってもろわかりですよね。」

「帝都新聞の照本さんから オフレコで聞いたのですが

 葉村大臣と岸倉治美議員はそれぞれの党を離れ

 新党を立ち上げる予定だったそうですよ。」

「なるほど。だから 与野党の壁を越えてつるんでたんだ。」

「ですが どうなる事やら。一寸先は闇ですからねぇ。」

「っていうか これって大河内監察官のリークですよね?

 やっぱ 監察官ってえぐい事するんだなぁ…。

 っていうか 杉下さん

 こうなる事 最初からわかってましたよね?」

「時々 深読みしすぎるのが 君の悪いクセですねぇ。」

記者におわれる大臣。

「大臣 突然の入院は一連の報道が原因でしょうか?」

「いいや。そのような事は 全く。」

「入院する前に 説明責任を果たすべきではないんですか?」

体調不良のため入院へ。
その報道を見ているみちる。

カイトパパと大河内さん。

「面白いねぇ。実に面白い。」

「は?」

「特命係だよ。

 もっとも 君の方がよく承知しているんだろうが。」

「私見を申し上げれば 特命係は諸刃の剣です。」

「諸刃の剣…。

 なるほどうまい事言うじゃないか。

 君はどっちだね?」

「は?」

「僕の役に立つか…。

 僕の害となるか。」

「それは もちろん…。」

「まあ 時間はたっぷりある。

 ゆっくり話を聞く事にしよう。

 そうだな まずは…僕の知らない

 特命係の話辺りから始めてもらおうかな。」

カイトくんと伊丹さん。

「 伊丹さん。」

「ああ。 」

「おい。

 貸しだなんて思うなよ。」

「え?」

「今回の事でよーくわかった。」

「何がです?」

「俺たちは いつだって 

 縦割りの組織や決まりごとの中で

 汲々として働いている。

 なのに特命係ときたら 

 そんな事は一切お構いなしに

 好き勝手にやりたい放題だ。」


「うらやましいっすか?」

「違う。腹が立って しょうがねえんだ。

 だから 特命係なんて 一切認めねえ。」


「そんなに嫌われてるんだ。」

「カイト。」

「はい。」

「お前も 心しておけ。

 特命係にいる限り

 捜査一課に呼ばれる事は 絶対にねえ。」


右京さんはひとりチェスを。

悦子とカイトくん。

「そんな事 言われたの!?」

「ああ。」

「もう〜 せっかく苦労してさ合コンセッティングしたのに。

 そんなんじゃ全然意味ないじゃん!」

「 う〜ん…。けどさ なんでかな…。

 自分でも不思議なんだけど…。うん。

 あんなふうに言われたけど

 全然悔しくないんだよね。」


「そう。」

右京さんは花の里。

「この前は お店をお借りして 

 申し訳ありませんでしたねぇ。

 おかげで大変助かりました。」

「よかった。

 実は 嬉しかったんです。

 杉下さんのお役に立てたみたいで。

 そろそろお茶漬けになさいます?」

「ええ。 わさび多めで。」

「はい。」




米沢さんの願いがかなってCAとの合コン!
でも伊丹さんがまんまとしてやられてしまい
そのおかげで特命+伊丹さんという
楽しい場面がみられました。

自殺なので法で裁かれることはないけど
(明らかに自殺しようとしてるのを
 放っていっても大丈夫なんだっけ)
人間的には許されなかったってことですね。
大河内さんにやらせるあたりがさすが。

伊丹さんは特命の自由さに
我が身の不自由さを実感したようで
でもどっちのほうが捜査しやすいかというと
あきらかなのにな。

全然悔しくないというカイトくんは
すっかり特命になじんじゃってます。

それにしても失恋で死ねるなんて
若いうちだけかと思ってたけど
のめりこんでしまうタイプの人だったのね・・。






2013.01.17 Thursday 10:06 | comments(0) | trackbacks(6) | 
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