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家族ゲーム 第5話

第5話



吉本荒野(櫻井翔)の教え子である沼田茂之(浦上晟周)の
成績が著しく上がり始めた。勇気ある愛の告白が成功した
真野さくら(有川結女)の存在も影響してか、勉強に積極性が
出てきたせいだ。その一方で、兄の慎一(神木隆之介)は成績も
下がり気味な上に、部活動も休みがちになっていた。実は、
慎一は『吉本荒野を訴える会』なるサイトの管理者、浅海舞香=
立花真希(忽那汐里)と頻繁に会っていた。真希は自分の家族が
どんな方法で吉本に追い込まれ、家族崩壊に至ったかを慎一に語る。
借金苦による一家心中。それはまるで、今の沼田家を彷彿と
させる内容だった。ショックを隠せない慎一。まさに母・佳代子
(鈴木保奈美)がその餌食となりかけていた。父・一茂(板尾創路)への
愛情が一気に冷めた佳代子は、急激に株投資へとのめり込んでいた。
 そんな時、茂之はさくらに呼び出されて衝撃の告白を受ける。
さくらは幼馴染の園田満(松島海斗)のことも好きだと言う。さくらは
自分ではどちらかに決められないので、次回の模試で成績が
良かった方と恋人として付き合うのはどうかと提案する。園田は
すでに承諾しており、茂之も勝負を受けるしかなかった。早速、
茂之は事の成り行きを吉本に話し、「打倒、園田!」と燃える。
 一方、真希と共闘して吉本を攻略することにした慎一だったが、
その行動は吉本に見透かされていた…。




夜の学校で日記をつける吉本。

「家庭教師記録 生徒名 沼田 茂之

 担当して 52日が経過した。
 
 中間テストこそ158人中135位だったが

 先日 行われた学力テストでは

78位まで上昇した。

 その要因は ひとえに真野さくらの存在だろう。

 成績優秀の彼女に

認められたい一心で 実った結果といえる。

 今週から 塾にも一緒に通うようになった。

 今後は茂之に 新たな試練を用意しつつ

 いよいよ家族崩壊のシナリオに 着手する」

「茂之の両親沼田 一茂と 佳代子は

息子の成績に
 
 大変 満足しているようだ」


約束のボーナスももらいました。

「その一方で

夫婦円満を装っている 2人の間には

 修復困難の溝が 生じている。

 原因は 一茂の同僚浅海 舞香との 浮気だ。

 その現場写真を目撃した佳代子は

 一茂と完全に 距離を置くようになった」


夫が帰宅しても知らん顔。
夕食の用意もせず
お風呂のお湯も洗濯につかったと笑っていて
冷蔵庫にはビールもなし。

「息子が 成人になるまで

離婚は とどまっているが…

 一茂の家事を徐々に 放棄するようになった。

 修復の兆しは なく一茂のストレスは

  じりじりとたまっていくことだろう。

 また 佳代子はネット株に 没頭し始めた。

 彼女からの信頼は日に日に 厚くなっている。

 そして 最後に 長男 沼田 慎一」


成績も落ちてきた慎一。

「優等生を 演じていた彼も

余裕が なくなってきた。

 最近は 『吉本荒野を訴える会』というサイトの

 管理人であるマキという人物と

頻繁に会っているようだ」


真希と家の跡地にやってきた慎一。

「こんなに狭かったんだ。

 ここに 私の家があったの。連れてくるの あなたが 初めて。

 私が 留学している間にね

 父も母も弟もみんな 吉本 荒野に 殺された。」

「吉本は どうやってご家族を 追い込んだんですか?」

一家心中で3人死亡という新聞記事をみせる真希。

「投資話を持ち掛けて多額の借金を 背負わせたの。

 事業の拡大とかバカな話に乗って。

 本来ならねそんな話に 引っ掛かるような親じゃ

 なかったんだけど 吉本のことをすごく信頼してたから。

 吉本の目的はお金でも 地位でも 怨恨でもない。

 ただ 他人の家族を壊すことが 楽しいの。」

新聞記事をみている慎一の部屋に
吉本がはいってきました。

「きいたよ〜。

 1学期の成績良くなかったんだって?」

「あの 勉強の邪魔なんで出てってもらっていいですか?」

「俺に 当たんないでよ〜。」

「誰のせいだと思ってんだよ。あんたが いなければ

 俺は 何も悩まずに東大を目指してたんだよ。」

「いいじゃないの。悩みあってこその若者だよ。」


「彼はまだ気づいていない」

慎一に誰かからメールで
父と舞香のキス写真が送られてきました。

「沼田慎一は 家族がつくりだした

 モンスターだ」


塾でさくらと話す茂之。

「実は 話しておきたいことがあって。

 私 沼田君のことが好き。」

「僕だって真野さんのことが…。」

「でも 同じくらい園田のことも 好きなの。」

「えっ?」

「来て。」

園田もでてきました。

「彼も 同じ気持ちでいてくれたの。」

「えっ? えっ? えっ?

 だって僕たち 付き合ってるんだよね?」

「うん 友達としてね。」

「友達…。」

「それでねホントに 勝手なんだけど

 今度の模試で 得点が高かった方を

 恋人として 付き合いたいの。」

「はっ?」

「あっ バカな考えだってことは分かってる。

 でもこうでないと決められないの。」

「ちょちょちょちょっ…。

 そんなの 「はい そうですか」って

 引き受けられるわけないでしょ。」

「だよね。」

「俺は それでもいい。」

「えっ?」

「無理だったらいいの。

 それなら 彼と 付き合うから。」

「ちょっと待った!分かったよ やるよ。

  模試で 勝てばいいんでしょ!」


「という展開になりまして」

と吉本に話す茂之。

「何だ それ。そんな女 こっちから願い下げだ!」

「何やってるんですか。」

「ってわけにも いかなさそうだな〜。」

「一緒にいてホントに 楽しかったから。」

「じゃあ 勝つしかなさそうだな。」

「勝てますかね?」

「ソノちゃんって 頭いいの?」

「クラスで 5番ぐらい。」

「ハハハハハ。100% 勝てねえじゃん。」

「どうしてそういうこと言うんですか!

  こっちは 真剣なんですよ!」

「お〜 ごめん ごめん。おっ ちょっ…。」

「どうですか!」

「打倒園田 絶対勝つ」
とかいた紙をみせる茂之。

「絶対に…」

「えっ?」

「勝つ!汚いねえ。」

「そこは 「いいねえ」でしょう!」

「ごめん。」

冷たくなった妻の理由がわからず
吉本にたずねる一茂に
吉本はあの携帯写真をみせました。

「何 これ!?」

「知らない方が 意外ですよ。結構 出回ってますよ これ。」

「嘘!? どこで?」

「お母さんの友達とか。」

「えっ? 何で? 誰が やったのよ。」

真希にあった慎一も
その写真のことをたずねました。

「どういうことですか。」

「隠すつもりは なかったの。」

「なら どうして 最初に言ってくれなかったんです?」

「言ったら 信用してくれた?

 しないよね。

 だから 時機を見て打ち明けるつもりだったの。

 でも…。

 あなたを 傷つけてしまったことに変わりはないよね。

  ホントに ごめんなさい。」

「説明してもらえませんか?」

「偶然だったの。それまで 家族の自殺から

 避けるようにして 生きてきた。でも…。」

勝野相手に吉本のことをしている一茂の話を
きいてしまった真希。

「吉本 荒野。 東大合格率100%」

「その名前を聞いてあいつが また 他の家族を

  不幸にしてるんだって 確信したの。

  それで居ても立ってもいられなくなって。」

「父に近づいてどうするつもりだったんです?」

「吉本は恐ろしいほど 人の心を操れる。

 だから 吉本よりも先にお父さんの信頼を 勝ち得たかった。

  あいつに依存しないよう呼び掛けるために。」

「それだけじゃないですよね?」

「吉本の弱みを つかんで

 家族を 自殺まで追い込んだ真相を自白させたかった。

 証拠があれば罪に問うことは 難しくても

 家庭教師を 辞めさせる材料になるはずだから。」

「それが あなたの復讐。

 好きでもない相手にこんなことまでして。」

「真相を つかむためなら何でもする。」

「それで うちが崩壊しても関係ないってわけだ。

 協力するって話はなかったことにしてください。」

「あなたが守りたいのは 家族?

 それとも 自分?」

「もちろん…。

 家族ですよ。」

慎一の部屋の洗濯ものを片づけにいった佳代子は
万引き写真をみつけてしまいました。

慎一は部活でも不調。
慎一をはげます高津に慎一は冷たい態度。

「何で お前なんかに慰められなきゃいけねえんだよ。

 空気も読めねえ 補欠なんかいらねえんだよ。」

「ちょっと やめなよ。高津君 慎一のこと思って…。」

と注意する飛鳥にも冷たい。

「そう思うんなら俺の前から 消えてくれ。」

「慎一。最近 変だよ。何か ずっと いらいらしててさ。

 前は あんなふうに 人に当たったりしなかったじゃん。 ねえ!」

「俺は もともと こんなやつだよ。誰も気付かなかっただけで。」

佳代子にあの画像は誤解だといいわけする一茂。
しかし佳代子は聞きたくないといって主婦友達に
電話をしました。

「あっ もしもし 京香さん?ごめんなさいね こんな時間に。

 この前 見せてくれた主人のメールの件で

 主人が 誤解を解きたいらしいの。代わるわね。」

「あっ もしもし。ええ 誤解なんですよ。何か すいません。

 いや 実は あのメールを出したのは 私でして。

 うちの会社のプログラマーが悪ふざけで

 あの偽画像 作ったんです。それが あんまり面白かったんで

 妻に送ろうと思ったら何かの手違いでいろんな人に

 送信されちゃって。はい。

 ホントにお騒がせして すいませんでした。

 じゃあ おやすみなさい。」

「嘘が お上手ですね。」

「しょうがないだろ。」

「もう 解決できる問題だと思ってませんから。」

「信じてくれよ。ホントに 誤解なんだよ。」

慎一もきいていました。

「俺のことは いいからさ続ければ?

 言い訳。」

慎一の部屋にいく佳代子。

「慎ちゃん
 
 夕飯 もうすぐだから。」

写真の事はいいだせず。

ナイフを手にベッドにねころぶ慎一。

教室にいる吉本。

「この家族という存在 

実に 煩わしい。

 なぜなら 親の教育や しつけが人格形成に

 大きな影響を及ぼすにもかかわらず

 その親を 自分で選ぶことができないからだ。

 つまり 人は 生まれながらにして

平等じゃないともいえる。

 例えば家庭を顧みない 父親だった場合

 普段 子供と接していないせいで

表面的な解決しか

 見いだせない。

  だから それがどうして

正しいのか 悪いのかという

 根源を 教えられない。

 ただ褒めて ただ叱る。

 また 愛情の注ぎ方を 誤った母親の場合は どうか。

 肉体的にも 精神的にも子供が傷つくようことは

 一切 やらせない 触れさせない。

 全て 事前に回避して

 子供のときに経験させておくべきことを

させずに 育てていく。

 本当の痛みも 悲しみも 苦しみも

恥をかくことさえ知らずに

  育った子供はどうなってしまうのか。

 他人の感情を推し量ることができない

 想像力の乏しい大人になっていく。

 その結果 責任を放棄しても 構わない

 現実から逃れても

構わない他人を傷つけても 構わない。

 そんな 自分本位に生きるモンスターになる。」


職場でもいらいらする一茂。

またお金をおろしている佳代子。

いじめにあっている高津を助けるどころか
ナイフをみせる慎一。
そのあとはまた自転車のタイヤをパンクさせていました。

塾でトイレにいった茂之は園田にばったり。

「明日だな。模試。」

「うん。」

「俺に勝てると思ってんの?」

「難しいとは思う。でも 負けたくない。」

そのときさくらと友達の会話をきいてしまうふたり。

「沼田と園田がね 

 あしたの模試で私を懸けて 勝負すんの。」

「えっ?」

「模試の結果がいい方と付き合うって言っちゃった。」

「嘘。 じゃあ どっちかと付き合う…。」

「そんなわけないじゃん。遊びだよ 遊び。

 だって つまんないでしょ?

 こんくらいの余興がないと勉強なんか できないよ。」

園田と話す茂之。

「こんなことだろうと思ったよ。

 だって真野 超人気あんじゃん。

何で 俺なんだろうってずっと思ってた。」

「仲良かったじゃん。」

「家が 近所だからだよ。

 山尾たちに言うなよ?」

一茂は勝野を飲みにさそったけど断られました。

「えっ まだ 奥さんとより 戻んないんですか?」

「うるさいよ。」

「俺だったら 絶対に若い子に 乗り換えますけどね。」

舞香のアドレスをみるkど思いとどまる一茂。

佳代子の主婦仲間相手に
吉本はのりのりで楽しそう。

そこへ一茂が帰宅し
主婦たちはかえっていきました。

「どういうことだ。」

「茂之の激励会。彼女に振られたんだって。」

「バカらしい。

 正直に言えよ。俺への 当て付けだろ?」

「何のこと?」

「とぼけるのか…。 もういい。」

「よくないでしょう。ちゃんと話し合ったら どうです?」

「君に 何が…。」

馬のお面をかぶっている吉本をみてびっくり。

「目をそらしていても何の解決にもなりませんよ。

 フフフ。

 せっかく 仕込んだネタだったんで。」

「君ねえ…。」

「いや〜 びっくりしましたよ。

 茂之君の激励会だというのに

 誰も 彼に 声を掛けようとしない。

 誰も 彼が 泣き腫らした目に気付いていない。

 抱えているものがあるなら吐き出したら どうです?

 もっと 本音で ぶつかり合えばいいでしょう。

 わだかまりを残したまま前になんて 進めませんよ。」

「もっともらしい意見だがそんな簡単には いかないよ。

  こっちも ただ 年を重ねて生きてるわけじゃないんでね。」

一茂は部屋へ。

「先生。授業 あしたにしてもらってもいいですか?」

「別に いいけど。」

「ちょっと 用を 思い出したので。

 いってきます。」

茂之がでていきました。

「いいねえ〜。」

茂之は園田の家に。

「なんだよ。」

「明日の模試  俺 受けるから。

 模試で いい点 取って…。

 こっちから 彼女を振ってやる。

 こうでもしなきゃ前に進めないから。」

「お前 変わったな。」

「そうかな。」

「だったら 俺が 真野を振ってやる。

 頑張ろうな。」

なんとなく仲直り・・。

ネット株に熱中する佳代子に
また吉本がおすすめ銘柄をおしえ
佳代子は4000株も注文。

「あっ そんな買うんですか?」

「先生のおっしゃることに間違いありませんから。」

「いやそんなに信頼されても 困るな〜。」

「あの…先生に ご相談があるんですけど。

 慎一のことで…。」

「何でしょう?」

写真をみせようとしたときに
慎一が帰宅。

「みて 株でこんなにかせいじゃった。」

と慎一に通帳をみせました。
真希の言葉を思い出す慎一。

「何 株に株なんかに 手 出してんだよ。」

「友達に誘われたのよ。

 でも 先生が薦めてくださった株がすっごく上がって。

 先生のおかげで はまっちゃった。」

「え〜 僕のせいですか?

 お母さん 素質あったんですよ。

 どうです?本格的に やってみたら。

僕 教えますよ。ああ…。」

「やめろ・・ やめろ〜!」

「どうしたの?」

「俺たち家族に 近づくな。」

「嫌だなあ 怖い顔して。

 悩みがあるなら 聞くよ。」

「そうよ。

 私たちに 相談できないことでも

 先生ならきっと 力になってくださ…。」

「ふざけんなよ。

 こいつを信用すると 家族がめちゃくちゃになるんだよ!」

「めちゃくちゃにしてるのは あなたでしょ。」

「はっ?」

「お母さん 慎一君を あんまり責めないであげてください。

  彼も 色々 疲れてるんですよ。」

慎一は部屋からでていきました。

「慎一くんのご相談というのは…。」

「いえ 結構です。」

慎一は外へ。そこへ電話。

「誰?」

「高津だけど。」

「何?」

「僕 死んだ方が いいのかなって。」

「はっ? 何 それ。俺に止めてほしいわけ?」

「あっそんなんじゃなくて…。」

「だったら 勝手に死ねよ。そんな度胸もないくせに。

 うっとうしいんだよ。」

そのあと真希にあう慎一。

「本当に 信用してくれるの。」

「吉本をあの家から 追い出したいんです。」

「分かった。

早速だけど茂之君のことを教えて。

  必ず 吉本は何か 裏で 画策してるはずだから。」

模試の結果は茂之の勝ち。

「すごい。沼田くんが勝つなんて。

 じゃあ園田には悪いけど 沼田君と…。」

「あの…。」

「んっ?」

「俺…。真野さんのこと好きじゃないから。」

「えっ?」

「遊びだよ 遊び。

 こんくらいの余興がないと勉強なんて できないでしょ。

 だから真野さんとは 付き合えない。

 ごめん。」

園田とこぶしをあわせて笑う茂之。

「みたかよ あの顔。」

「思い出しただけでも 笑えるよ。」

「そんなに へこむなよ。」

「そっちだって。」

「俺は 別に…。」

写真集をかえす園田。

「これ。」

「ごめんな。」

「今日 これから 前島 亜美のイベントが あるんだけど。」

「嘘。 何時から?」

「5時。」

「もうすぐじゃん。」

「行く?」

「おう。」

友情復活。

そしてやっぱりさくらは仕込みでした。

「はい。ごくろうさま」

と謝礼を渡す吉本。

「ありがとうございます。」

「君には損な役回りをさせちゃったねえ。」

「いえ 楽しかったですよ。」

「引き受けてくれたのはお金のためじゃなくて

 茂之のため?」

「あなたの言うとおりに動きましたけど

 ホントに こんなことで

 沼田君を 成邦館に合格させられるんですか?」

「どうかな。まっ 一歩 近づいたのは確かだけどねえ。」

「じゃあ もし 一緒に入学できたら全部 バラします。」

「いいねえ。

 そのときはさ君の方から告白してあげてよ。」

吉本の後ろをついてきていた慎一。

「どこまでついてくるつもりだ。」

さっきの場面を写真にとっていた慎一。

「まさかあの子を買収していたとはねえ。

 ばっちり撮らせていただきました。

 これ 茂之が見たらまずいんでしょうね。」

「そこで 話そっか。」

いつもの学校(廃校?)の中にはいるふたり。

「目的は?」

「取引です。このカメラを渡す代わりに

 3年前の心中事件の真相を教えてください。

 あなたが受け持った生徒と

 その家族が 自殺した事件です。

 あなたが 追い詰めたんでしょ?」

「よく調べたねえ。

 そのとおり。

 俺が 殺したんだよ。

 投資話で莫大な借金を 背負わせてねえ。

 父親は 工場を売却。

 母親は 風俗へ。息子は 学校を中退。

 悲惨だよねえ。

 で 最後に 青酸カリを差し出して自殺を強要した。

 とでも言ってほしかったか。

 そこに いるんだろう?

 浅海 舞香。

 いや… 立花 真希。」

真希はビデオカメラ手に登場。

「自白の証拠づくりとは精が出るねえ。 ヘヘヘヘ…。」

「私のことを知ってたの?」

「当たり前だろ。

 生徒の家庭環境は徹底的に調べる。

  もちろん留学でいなかった姉のこともねえ。

 本当に 俺が 家族を 追い詰めたと思っているのか?」

「当たり前でしょ。」

「違うね。君は こう思ってるはずだ。

 家族を殺したのは自分かもしれない。」

「何 言ってるの? そんなわけ…。」

「もともと 君は親も 手を焼く 不良少女だった。

 留学も 君の希望じゃなくて強制だったんだろ。

 でも 君は その留学先でやっと 自分の居場所を 見つけた。

 初めて 友達ができて 恋をして

 ホームステイ先の家族ともいい関係を築いて。

 でもそんなときに 親から連絡が来た。

 借金で 留学の費用が払えなくなったから 帰ってこい。

 君は 激怒した。

 自分を捨てたくせにやっと 手に入れた幸せを

 取り上げるつもりなのかって。

 だから君は 親に こう言ったんだ。

 「だったら 死んでよ」

 「生命保険で返せば帰らなくて済むでしょ」

  「ねえ 死んでよ」」

「違う。嘘…。」

「俺は 君の親から そう聞いたよ。

 結局 一家は 自殺を選んだ。

 君の思惑どおり生命保険で 借金は返済され

 君は 留学を継続できた。

 これに両親の本音が 録音されているよ。

 君が沼田家を訪ねてきたときから

 こんなことに なるんじゃないかと思ってね。

 あらかじめ用意しておいたんだよ。」

「嘘。 そんなの あるわけない。」

「 だったら家に帰って 聞いてみたらいい。

 お父さんと お母さんの悲しい肉声が 聞けるよ。」

ビデオをわたして手をのばす真希。

「そんなものあるわけないだろ」

USBメモリをふみつぶす吉本。

「これは 預かっておくよ。

 編集して 妙なまねされたら

 たまったもんじゃないからねえ。」

「だったら 何が 真実なのよ。

 あなたでしょ?あなたが 殺したんでしょ?

 言いなさいよ。

 あなたが みんなを自殺に追いやったんでしょ!?」

「真希さん!」

「他人のせいにするなよ。

 お前が やったんだろ?

 ずっと いなくなればいいって

思ってたんだよなあ。

 家族なんて どうでもいい。

 自分だけ よければ

それで いいんだもんなあ。

 お前が哀れんでいるのは家族じゃない。

 家族を失って 苦労を強いられた自分を

  哀れんでいるんだ。

 化けの皮 剥いでやるよ。

 お前の醜い本性を 暴いてやるよ。」


「やめろ。」

ナイフを出す慎一。

「彼女から 手 放せ。」

「あ〜。」

「痛い。 あっ…。」

「3年前の件は 全て話した。

 約束だろ。 カメラ よこせ。」

「渡さない。これで あんたを首にする。」

ナイフをむけている慎一にせまってくる吉本。

「何だよ。

 来るなよ。
 
 来るなよ!

 来るな!

 来んなよ!」

「刺してみろよ。はっ?

 刺せよ!」

慎一の腕を掴んで自分で刺しました。

「どうだ。人を刺した気分は。」

「放せ。 放せよ。」

「俺の血を 見ろ!

 お前は 人を傷つけたんだよ。 

 この腕が 心臓だったらどうなる?

 このことが 親に知られたらどうなる?

 学校に知られたら どうなる?
 
 警察に知られたら どうなる?

 お前は 犯罪者だ。

 想像できなかったか?

 できなかったんだよな〜。

 お前みたいなやつが いるから

 俺が生まれたんだよ。」


いじめにあっている生徒の姿を思い出す吉本。

慎一をおさえつける吉本。

「ちょっ…。」

「震えるほどの屈辱を

味わったことがあるか?

 痛みを知らない お前に俺が 痛みを教えてやる。

 恐怖を知らない お前に…。

 俺が 恐怖を味わわせてやる。」


「やめて。 やめてよ!」

「苦しみを知らない お前に…。

 悲しみを知らない お前に…。

 俺が…。

 絶望を 思い知らせてやる。

俺が お前を壊してやる。」


「やめろ〜!」

ナイフを床に突き刺す吉本。

「想像力だよ。慎一くん。」

カメラをうばってでていく吉本。

おきあがる慎一。

「やっぱり 私が家族を 追い詰めたんだ。

 最低…。」

「 分かるよ。

 俺が あなたでも

きっと同じことしてたはずだから。

 初めてだよ こんな気持ち。」


真希に手をかして立たせる慎一。

そこへ電話。

「慎一!高津君が部室で首をつったって!

 先生が 気付いて救急車を呼んだみたい。

 今 病院に搬送されたところ。

 みんなこれから 学校に集まって…。」



「家庭教師記録 生徒名 沼田 茂之」

茂之と園田は楽しそう。

「本当の友人を

手に入れた茂之は学校生活も安定して

 受験に 集中できることだろう。

 しばらく 経過を見守りつつ

 ここでもう1人 新しい生徒を 受け持つ」


サウナにはいっている一茂と吉本。

「先生 いろいろ 考えたんだけどね

 やっぱり 慎一の家庭教師も

引き受けてくれないかな。」


「生徒の名は 沼田 慎一」


佳代子の買った株は暴落。

「うそ なんで?

 絶対 上がる。 上がる。上がる。」

沼田家をみつめている吉本。

「全ては 計画どおりだ」






さくらはやっぱり吉本の仕込みでしたが
つきあうふりをするだけで実際に
つきあうところまでいかないというシナリオの
とおりになるのがさすが吉本。

真希は・・あそこまでみても、実はまだ吉本がらみなんじゃ
ないかという疑いが捨てきれない。
一茂に近づいて沼田家崩壊させてる大きな要因の
ひとつになっているし。

崩壊している家の中で、茂之だけは
つらいところか抜け出して強く成長していて
友達とも仲直りできてほっとする。
吉本がこのあと慎一も教育し直すのだとしたら
その手腕がみものです。
みている1時間もあっというまで続きも気になる。








吉本荒野   櫻井翔 
沼田慎一   神木隆之介 
沼田茂之   浦上晟周
沼田一茂   板尾創
沼田佳代子  鈴木保奈美
浅沼舞香    忽那汐里   
最上飛鳥    北原里英 路 



2013.05.16 Thursday 08:22 | comments(0) | trackbacks(7) | 
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家族ゲーム (第5話・5/15) 感想
フジテレビのドラマ『家族ゲーム』(公式)の第5話『慎一は沼田家が生み出したモンスターだ』の感想。なお、森田芳光監督・松田優作主演映画『家族ゲーム(1983)』、と長渕剛主演ドラマ(1983)は鑑賞済。 ...
| ディレクターの目線blog@FC2 | 2013/05/16 9:14 AM |
家族ゲーム 第5話
吉本荒野(櫻井翔)が受け持っている茂之(浦上晟周)の成績が著しく上がっています。 告白に成功したさくら(有川結女)の存在も影響してか、茂之は勉強に積極性が出て来て、彼女と一緒の塾にも通っている...
| ぷち丸くんの日常日記 | 2013/05/16 10:28 AM |
家族ゲーム #05
『慎一は沼田家が生み出したモンスターだ』
| ぐ〜たらにっき | 2013/05/16 12:29 PM |
家族ゲーム 第5回★櫻井君が馬乗りになって神木隆之介にナイフを・・
家族ゲーム 第5回 「慎一は沼田家が生み出したモンスターだ」 これだけ畳みかけてくる刺激的な展開で視聴率12.2%という数字はフジテレビからすると不本意なのかもしれないですねぇ。 『家政婦のミタ』まで行かずとも、せめて15%を超えるくらいの数字を狙
| 世事熟視〜コソダチP | 2013/05/16 1:45 PM |
家族ゲーム 第5話:慎一は沼田家が生み出したモンスターだ
何が何だか・・・ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!   結局、真希は吉本とグルなのか、本物の被害者なのか、わから〜ん!!! てか、真野さくらちゃんも吉本と繋がってたとはびっくり!しかも、彼女は 本気で茂之の事を思ってるらしいってーのもびっくりだわー。お受験で同
| あるがまま・・・ | 2013/05/16 3:56 PM |
「家族ゲーム」 第5話
 今回は吉本(櫻井翔)が)「家庭教師記録」を読み上げるという形で展開・・ 『生徒名 沼田茂之、担当して52日が経過した。 中間テストこそ158人中135位だったが、先日行われた学 ...
| トリ猫家族 | 2013/05/16 4:52 PM |
ドラマ「家族ゲーム」 5話 あらすじ感想...
家族崩壊のシナリオ-----。前半戦のおさらいと、今後への転機となる回。ついに舞香の過去も判明!!・・・まだ裏がありそうに思えてはしまうんですけどね(^^;)やっぱりな、な展...
| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2013/05/17 2:42 AM |