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潜入探偵トカゲ 第7話

第7話



臨時トレーナーとしてボクシングジムに潜入したトカゲ(松田翔太)は、
世界戦目前の窪塚(石田卓也)とトレーニングを開始する。一方、
茂手木(豊原功補)の死の真相を調べる寺島(松岡昌宏)は、
クモと呼ばれる人物の実態に迫るため、ある人物を追っていた。
ある日、トカゲと寺島が遭遇。二人が追いかけていたそれぞれの
人物が繋がっていたのだ。しかもその二人が向かった先には、
二人がよく知る人物の姿が…。





倒れている死体。

みつめる女。

「いいネタをつかみましたよ

 絶好のスキャンダルです。」

捜査本部

「死亡していたのは小森明児 40歳

益子ボクシングジム所属の

 世界フェザー級チャンピオン・窪塚の専属トレーナーでした」

「自殺とみられていますが 窪塚に人生を捧げてきた

 小森氏が 世界戦前に自殺など ありえない

 との見方もあるようですね」

「検視の結果出ました

 小森の頭部に不自然な陥没が発見されました」

「他殺の線ですね」

岸森と山根と洋子。

「まあ 詳細はトカゲ君に調べてもらいましょう」

「トカゲですか?」
「ひょっとして岸森部長は クモとの関連を

 疑っておられるのですか?

 だとしたら 2年前の事件で 

 スパイの疑いを持たれているトカゲを

 潜入させるというのは どう理解すれば…」

「しかし これまでトカゲ君の疑惑を裏付ける動きはなかった」

 山根君 槙原君 寺島君や茂手木君にだって

 スパイだった可能性はある」

「待ってください 茂手木さんは

 そのクモと呼ばれる人物に消されたんじゃないんですか?」

「しかしホントに茂手木君は死んだのか」

「それを知る人間は 誰もいません。

 全てを洗い直すつもりでやらないと

 あの事件は解決しません」

探偵事務所

「そう いいねもっと 腰落として 

 そう そう もっと落として 脇 脇」

「マック田中さん?」

「ああ。益子会長が臨時トレーナーとして

 アメリカから呼び寄せた マック田中さん。

 先回りして連れてきた。」

「今回はマック田中さんに成り済まして

 益子ジムに潜入ですか?」

蒼太が時計を手に元気ない。

「あれ? 蒼太君 どうしたの?」

「壊れちゃったんだ大事な時計だったのに」

「そっか 茂手木君のか」

「これ 直せないんですかね」

「なあ 修理屋さん調べてみようか?」

「うん」

トカゲと香里。

「あの〜 私は何役で潜入すれば?」

「今回は自分で考えてみたらどうだ?」

「いいんですか? じゃあじゃあえっと

 トレーナーの助手で」

「必要ない」

「じゃあ えっと…

 ラウンドガールっていうのはどうですか?」

ビデオをみて提案する香里。

「何?じゃあ立ってみろよ

 回ってみろ

 柳田さん どう思う?」

「俺に振るなよ」

香里には色気とかいろいろたりない。

益子ボクシングジム。
マスコミの記者会見。

「いうことは2週間後の世界タイトルマッチは?」

「はい 予定どおり行います」

「戦う以上は 必ず勝ちますよ

 亡くなった小森トレーナーの弔いのためにも

  親父のためにも」

「初めて招待する息子さんのためにも勝ちたいですよね」

「そうですね ぶざまな姿は見せられません」

「小森さんの自殺の原因はどうお考えです?

 窪塚選手との関係はうまくいってた?」

と香里が質問。

「失礼な質問だな どこの記者だ?」

「「月刊ファイティング」新人記者の望月と申します」

「新人さんよ 2人の絆は みんな知ってるよ」

「でも深い関係だからこその 深い…」

無視された。

「ご家族との写真 お願いします」

「いや ちょちょ… まだ今 質問。

 全然… 全然撮れないんですけど

 失礼 ちょっとお兄さん全然見えない」

練習をはじめる窪塚。
トカゲもいました。

「何なんだ? アンタ」

「アメリカから来た臨時トレーナーのマック田中だ」と会長。

「マックって呼んでくれ 君を勝たせるために来た よろしく」

「悪いがアンタと組むつもりはない。

 俺のトレーナーは生涯 小森さん1人だ。」

「まあ 徐々に打ち解けりゃいいさ」

「ジャブジャブジャブジャブ出してジャブジャブ

 よしよしよし そうそう」

「またスタンスが広くなったな なぜ年々 広くなる?」

「客のためだ

 フットワークでポイントを稼いでた頃には

 勝っても テレビ中継がつかなかった

 それが激しく打ち合うようになってからは

 魂のファイターと呼ばれて

 人気が出てCMの話も来たんだ」

「人気のために負ける危険を冒す?」

「勝ってきたよ 俺は

ギリギリ拾った 勝ちの連続だろ?

 そんなに指導したいならリングに上がれよ」

「うん じゃあやろうか」

リングにあがるトカゲ。
トレーナーとしてふるまうトカゲ。

「今日はここまでだ」

「さすがチャンピオンだな いいパンチ持ってるよ

 でもまだ3分たってねえぞ ほら こい」

「小森さんに似てるな」

「うん?」

「いや よろしく頼むよ」

「おう こちらこそ」

そこを写真にとる香里。

「マックさんのトレーナー決定の瞬間 いただきました」

「またお前か」

「先ほどは失礼しました

 でも絶対いい記事 書きますから

  タイトルは「悲しみを乗り越えて

 息子に勝利を誓う魂のファイター」」

「健太郎が喜ぶ記事を頼むよ

 それと むやみにフラッシュたくな

 気が散るんだ」

「えッ あッ 私…」

眩しそうにしていた窪塚ですが
フラッシュはなし。

捜査本部

「小森トレーナーの自宅にあった郵便物です」

「ありがとう」

そこへ寺島もやってきました。

「何ですか? これ」

「クモの実態に迫るために調べた資料だ

  ここ数年著名人のスキャンダルをつかんで

 それを餌に 恐喝をしたり

 機密情報を得ていた疑いがある」

「私の今の仕事は小森トレーナーを殺害した犯人を調べること」

とそっけない洋子。

「チャンピオンのスキャンダルはクモにとっては格好の餌だ

 茂手木さんの事件を解決するためにも

 君にも協力をしてもらいたい」

「過去を掘り返しても 茂手木さんは帰りませんよ」

窪塚とのバーベキューによんでもらうトカゲ。

「嬉しいな 今日呼んでくれてありがとな」

「一緒にやってくんだ 遠慮すんなよ」

「減量中の窪塚さんの分まで食っちゃいましょうよ」

「パパが食べないなら僕も食べない」

かわいい窪塚の息子。

「コラ 健太郎はちゃんと食べないと

 お父さんみたいに強くなれないぞ」

「チャンピオンになるんでしょ?」

「うん 僕もチャンピオンになる」

「よし健太郎 後で特訓だ」

「やった〜 特訓 特訓 特訓やった〜」

「おお よし」

「パパは絶対勝つんだよね?」

「ああ KO勝ちして健太郎をリングに上げてやる」

「ホント?やった〜 やった〜 やった〜」

「窪塚 気合い入ってるな」

「健太郎もボクシングのことが分かるようになって

 パパの試合を見に行きたいと」

「アイツはずっとこの日がくるのを待っていたのさ

 今度の試合には特別な思いで臨むはずだ」

「いや でも 小森さんが死んだのはショックだっただろうな」

「ああ同じ夢を追ってきた仲間だからな」

「う〜んでも何で自殺したんだろうな」

「小森は いつも負けることを恐れていた」

「益子さんは怖くないのか?」

「いつかは負ける

 それを見届けるのが 親の務めだ」

「そういえば窪塚 親父って呼んでるな」

「アイツは孤独だった道で荒れていたのを 

 俺が拾ったのさ」

夜。ボクシング事務所に侵入するトカゲ。
PCからデータをひきだしました。
各書類もチェック。
借用書も写真に。

「チャンピオンがいてもジムの経営は苦しいようだな」

いつもの店であう洋子と山根と香里

「記者によると 小森さんと益子会長には

 意見の違いもあったようです。

 小森さんは 試合を減らそうとしたのに

 会長は無理に防衛戦を決めた

 世界戦で赤字を埋めようとしていたのなら

 益子会長には 小森を殺す動機が

 あるということになる

 ジムの経営難が殺人を招いたなら悲しい話です」

「そっちの情報だけで決めつけないでくれる?

小森トレーナーに宛てた後輩のボクサー・斉藤の手紙よ」

「窪塚より自分を指導するべきだと

 小森トレーナーに直訴してました。」

「斉藤にとって窪塚は目の上のタンコブ

 指導を拒否した小森への怒りもみてとれますね」

「つまり斉藤にも小森殺害の動機はあった

 よし じゃあ あとは槙原に任せて

 私は事件とクモの関係を探ります」

「やはり クモが関わってるんですか」

「 いや まあ ちょっとね」

山根は一足先に帰りました。

「槇原さんは行かないんですか?」

「私はいいの」

「でも 茂手木さんに関わる事件なんですよね?

蒼太君 お父さんにもらった時計が壊れちゃって

 元気なくしてます

 元気づけてもらえませんか?」

「蒼太はトカゲを選んだのよ」

洋子もでていきました。

「私 まずいこと言っちゃいましたかね?」

「茂手木さんのことはデリケートな問題ですから」

「はあ〜 あッ そうだ

 あの これ 寺島さんが来たら渡しておいてもらえますか

 危険な捜査だと聞いたので安全祈願のお守りです」

「香里さんってホント分かりやすいですね」

でも蒼太のことが気になる洋子。
2年前、蒼太と茂手木とあったときのことを
おもいだしました。
蒼太といっしょにボートにのって
二人に手をふっていた茂手木。

ボクシングジム。

「斉藤 行くぞ」

「あッ 今 準備します」

「遅えんだよ お前 もう先行ってるぞ」

「大変だな〜 斉藤もチャンピオンになるセンスあんのにな」

「いつまで子守やらされるんだか

 会長 俺のこともちゃんと考えてくださいよ」

「いいから 早く行け」

斉藤も窪塚をおってでてました。

「やはり関係は よくないようですね」

「斉藤も困ったもんだ

 チンピラ時代の生意気癖がまだ抜けない」

「まあでも 窪塚も最初はあんな感じだったんだろ」

「けど 思いが違った

 生活全てをボクシングに捧げて

 アイツは人生を変えたんだ」

「会長 電話です」

「おう もしもし 益子ですけど」

外にいた斉藤に声をかけてくる悪仲間。

「いつまでボクサーごっこ続けてんだ 斉藤」

「しつこいな 永嶋

 もう俺に関わんな」

「つまんねえ男になったな お前」

「行くぞ」

みえているはずなのに
ヘッドフォンをして縄跳びをしている
窪塚は知らん顔。

「無視かよ」

会長をゆする冒頭の女。

「見てたんです 小森さんが屋上から落下した瞬間を

 そのとき屋上に 人影を見たんです

 その後 あなたはジムを出てきた」

写真をみせました。

「見なかったことにしてくれ」

封筒に入れたお金をわたす会長。

「また連絡します」

後ろの席でかくれてきいていたトカゲ。

健太郎の誕生日。

「おめでとう」

「健太郎 誕生日おめでとう

 これ パパとママから」

「ありがとう」

「あなた 小森さんからもプレゼントが届いてたのよ」

「えッ?」

「前もって頼んでくれてたみたい

 ちょっと待ってて」

小森さんといっしょにうつる写真をみつめる窪塚。

「パパどうしたの?」

「いや 絶対勝つよ

 KOするんだもんね」

「うん」

冷蔵庫をあけるトカゲ。
扉にはってあるシールが一枚ない。

「うん?シール… うん?

 シールがないぞ」

下をのぞきこんで
同じポーズをしていた
19年前のことをおもいだしました。

「死角に 入ったようだな」とトカゲの父。

「死角?」

 例えば 物陰 箱の中 溝の中

 視線を遮られた場所が死角だ

 事件は その死角で起こりやすい

 人間には必ず死角がある

 例えば 背後

 足の裏」

靴の裏に100円玉。

「あッ」

「見えない場所を探っていくのは捜査の基本だ」

そのお金でアイスキャンデーを買ってくれました。

「2本

 でもな 透

 一番見えない死角は

 人の心の中だ」


それを思い出して足の裏をみるとシールが
くっついていました。
それを元の場所にはって笑顔のトカゲ。

ジム。

「新しい革のニオイって いいですね」

「毎回 世界戦用に新調したのを練習で履き慣らしていくんだ」

「真新しい木のニオイもいいですね」

「古い木づちにガタがきちゃってな」

そこへ警察が。

「すいません 三鷹東署の者ですが

 斉藤和馬さんはいますか?」

「俺だけど永嶋さんという方が

 あなたに殴られたと被害届を出しまして」

「バカ言うなよ 俺 殴ってないっすよ

 窪塚さん 見てたはずだ」

「いや俺は 何も見てないよ」

「あの距離で見てないはずない」

「続きは 署で聞かせてもらう」

「何言ってんだ 離せ

マジで言ってんすか窪塚さん ちょっと!」

斉藤はつれていかれました。

「アイツ…どうすんだよ 明日からの調整は」

「落ち着けよ」

「おい 窪塚」

「えッ…」

窪塚にボトルをなげるトカゲ。
窪塚にはみえていない?

山根と岸森。

「2年前の小田桐元総理が失踪した事件

覚えておいでですよね?

 この事件がクモによるものだとすれば

 今回の事件もクモの関与が疑われます

 窪塚の対戦相手松本の後援会長は

 小田桐元総理のかつての後援会長でもありました」

「さすが山根君ですね

 寺島君も同じ報告をあげてきましたよ」

「寺島も?」

斉藤の取り調べ。

「小森トレーナーは撲殺された後

自殺に見せかけるために

 屋上から突き落とされたとみられています

 君が殺したんじゃないのかな?」

「何でそうなるんだよ」

「失礼します」

「寺島君」

「係長」

「うん?」

「この事件とクモのつながりを確信しました

 合流させてもらいます」

「ああそう

 じゃあ ここからは寺島君に任せるかな

 小田桐元総理に関して何かつかめたら

 報告するように」

山根は交代。

「永嶋とのことの取り調べじゃねえのかよ」

「暴行容疑はすでに所轄が送検済みだ」

「何でだよ 俺 何もしてねえよ」

「失礼します 寺島先輩」

「面会?」

トカゲでした。
斉藤に話をきくトカゲ。

「窪塚はここにいて斉藤は ここにいたんだよな」

「ああ」

「でも 窪塚はお前を見てないって言ってる

 何でだ」

「いや だから 俺が怖かったから辞めさせたかった」

「いやいやいやいや それはないな

 お前には勝てないよ」

トカゲに声をかける寺島。

「何しに来た?」

「捜査だよ」

「お前は本当のことを報告しているのか?」

「報告しない理由はないだろう」

「本当か?」

「信じないなら聞くな」

「お前もクモについて調べると言っていたが

 何のためだ?
 
 茂手木さんの事件についても

 報告できない秘密があるんじゃないのか?」

「俺を悪者にした方が

 アンタにとって 都合いいんだろ?」

「どういう意味だ?」

「ヤバイ筋とつながってるのは

  アンタだろ?」

寺島と洋子。

「確かに 私は恐れてるのかもしれません

 仲間を失うこともですけど

 2年前 茂手木さん隠し事をしてたんです」

回想
車のトランクに大金があるのをみつけた洋子。

「茂手木さん これ」

「うん ちょっとした押収品だ。

 これで警察内部のスパイをあぶり出そうと思ってる」


「私は 全てトカゲのせいに

 しておきたかっただけかもしれません」

「何を信じるかは…

 君が決めることだ」

探偵事務所。

「網膜はく離?」

「まあ ボクサーの職業病といってもいい症状だな」

「どこかが急に光って見えるように感じたり

 徐々に視界が奪われていったり

 最終的には 失明の可能性もある」

「じゃあ窪塚さん たいていないフラッシュを感じたり

  ドリンクを受け損なって落としたのも

 網膜はく離ってことですか?」

「恐らく窪塚の右目はほとんど見えていない

  あのとき 彼の右前方は死角になっていた

 本来見えるはずの斉藤の姿も見えなかったんだ」

「そんな目でよくボクシングが続けられますね」

「網膜はく離だとすると 引退勧告もありうるんじゃないか?」

「だからボクシングを続けるには

 隠さなければならなかった」

「そこまでして続けなきゃ…」

「窪塚にとって 息子に見せれる最後のチャンスだった

 だから益子会長も 世界戦を組んだ」

女にお金をわたす社長。

「これで最後にしてくれ」

「試合を棄権して窪塚選手を引退させてください

 窪塚さえいなければ松本はチャンピオンになれる」

「バカなこと言うな」

「できなければ

 見たことを警察にお話しするだけですが

 試合まで わずかです

 早めのご決断を」

斉藤に着信。同じ女の声。

「釈放されてよかったですね」

「アンタ 誰だ?」

「でもボクサーライセンスははく奪ですよね?

 窪塚に復讐したいと思いませんか?」

女のバッグに盗聴器をいれるトカゲ。
斉藤をつける寺島。

女の入ったビルにはいっていく斉藤。
寺島は裏にまわって非常階段をのぼると
トカゲもいました。

「こんなところで何してんだ?」

「お互い追ってきてるんだから分かるだろ」

「2人ともご苦労さまでしたね」と中の声。

「どうした? 何か聞こえ…」

「黙っててくれないか

 これで1つ 貸しだぞ」

イヤホンをひとつかしてくれました。

中には篠崎が。

「益子会長が素直に窪塚を引退させない場合は

 斉藤君の出番になります」

「この声…」

「偉い人を怒らせちゃったので

 挽回しなきゃいけないんですよ

 上の人間は松本をチャンピオンにすることで

 都合のいいことが生じるようでして

 斉藤さん
 
 窪塚に夢を奪われて悔しいですよね」

「篠崎だ」

「で これからどう動く?」

「斉藤と篠崎は尾行をつけて泳がせる

 クモにつながる人間を手繰り寄せるためにな

 今の情報で

 借りはチャラだ」

イヤホンをかえす寺島。

ジム。

「いよいよ明日ですね。

 何かコメントお願いします」

「小森トレーナーのためにも健太郎のためにも必ず勝つよ

 明日は 俺にとって特別な試合になる」
 
「特別というのは どういう意味…」

トカゲがやってきました。

「おいもうその辺にしてもらえないか

ちょっと話があるんだ」

「それじゃあ頑張ってください

 失礼します」

窪塚とトカゲ。

「話って何だ?」

「うん 今回は履かないのか?

 いつも名前入りのシューズを
 
 小森さんからもらってたんだろ?」

「もらったシューズなら形見として大切に保管してある

 これからは小森さんなしで戦わなきゃいけないから」

「せっかくなんだ そのシューズで戦えよ」

「よし 今日はこれで終わりだ」

「いや もう1つある

 窪塚 お前 右目 見えてんのか?」

「何言ってんだよ マック 俺の目は正常だよ」

「よし 念のため 医者に行こう

 万が一 網膜はく離なら…」

「マック! 余計な気遣いは無用だ

 俺がお前に頼んだのは

 窪塚を試合に勝たせること

 それだけだ」

「益子さん

 俺にもなトレーナーとしての責任があるんだよ

 このまま黙ってはいられないんだよ」

そのあとトカゲのあとをついてきて
歩道橋からトカゲを突き落とす益子会長。

下には香里がマットをしいていました。

「作戦成功ですね

 やはり益子会長が動きました 大丈夫ですか 何か…」

「おい ちょっと待てよ」

「はい」

「これじゃ 薄すぎんだろ」

「いや 一番厚い…」

「アイテテ」

「大丈夫ですか?」

「あ〜 イテ〜」

「どうかしました?」

「まだ気になることがある」

時計をみてため息をつく蒼太に
声をかける洋子。

「蒼太!」

「前にさ あのボート2人で乗ったね」

湖をみながら2年前のことを思い出しました。

「あのときは 楽しかったね」

「覚えててくれたんだ」

「だって

新しいママになるかもしれないって

 父さんが言ってたから」


涙ぐみ蒼太を後ろから抱きしめる洋子。
前にまわって時計を渡しました。

「これ あげる

あなたのお父さんにもらったものなの」

「いいの?」

「私は 蒼太に持っててほしい」

「ありがとう」

涙をこらえたちあがる洋子。

「じゃあね」

岸森と山根。

「いよいよ 今日ですか」

「クモにつながる人間は現れますかね?」

「寺島は 篠崎に何者かが接触してくるとみています」

「では失礼します」

岸森が部屋にいると寺島がいました。

「お待ちしてましたよ」

「で この件に小田桐元総理は関与してるんですか?」

「岸森部長は小田桐がクモだとお考えですか?」

「質問してるのは 私の方ですよ」

そこへ洋子がはいってきました。

「クモの関与が疑われる犯罪をリストアップしました」

「ご苦労さまでした」

寺島と洋子。

「私 もう恐れるのやめました

 どんな真実でも受け入れるのが刑事の仕事ですから」

「茂手木さんの口癖だな」

「調べておきました

 この2年間の小田桐の目撃情報です

 3件ありました」

「ありがとう」

ジム

「窪塚。そろそろ行くぞ」

「あれ? マックは?」

「悪いがクビにした アイツはちょっと調子に乗りすぎてた

 行こう」

「うん」

でもシューズが切られていました。

「何だよ これは」

「すぐ何とかするから」

「履き慣れてないシューズでやれっていうのかよ

 すぐ戻る」

自宅にとりにもどる窪塚。
上からトカゲがみていました。

後楽園ホール。
斉藤を見張るため寺島たちもきていました。
洋子に声をかける香里。

「あっ 槇原さん

 蒼太君のことありがとうございました」

「別に あなたのためにやったわけじゃないわ」

「久しぶりだな」

「あッ」

「あッ お守り ありがとう」

「持ち歩いててくれたんですね」

「うん」

「斉藤 まもなく到着するようです」

「分かった 失礼」

健太郎も応援に。

「パパ 頑張れ〜」

寺島に電話。

「寺島です

 篠崎も到着? 分かりました」

「うん こっちは尾行を続けますから」

「はい」

電話の相手の山根の車には
篠崎が・・・!スパイは山根!

「山根さん 

 いつまで この茶番を続けるおつもりですか?」

「まあ篠崎

 黙って付き合えよ」

試合開始。
会場内で斉藤を探す寺島たち。

「寺島先輩 まずいです 斉藤が尾行をまきました」

「この中から捜せっていうのか?

行くぞ」

「はい」

「警察が 斉藤を見失ったみたいです」

窪塚の目に赤いライトをあてている
斉藤を発見するトカゲ。

「斉藤がいた 2階の立ち見席だ」

「はい」

寺島が後ろから斉藤を拘束。

「何だよ 離せよ!」

「篠崎 どこだ?」

「誰だよ 篠崎って

 そんなヤツ知らねえよ!」

パンチをうける窪塚。

「窪塚!!立て! 立て」

明日のジョーのワンシーンみたいな会長。

小森さんとの会話を思い出す窪塚。

「もうお前の目は限界だ 今が引き際だよ」

「次の試合で健太郎が来るんだよ

 あと1試合だけ やらしてくれよ」

「窪塚」

「頼むよ アンタだけは俺の味方じゃなかったのかよ」

「これ以上 黙ってられないよ」

木づちで殴ってしまった窪塚。

「小森さん?小森さん 小森さんッ 小森さん…」

タオルをなげこもうとする会長の腕を
つかんでとめるトカゲ。

「マック…」

「いつかは負ける

  それを見届けるのが親の役目じゃなかったのか?

 俺まで殺そうとしたんだろ?

 だったら最後まで戦わせてやれよ」


「全部分かってたのか?」

血のついた木づち。

「 窪塚の家で これを見つけた

 あのシューズからも小森さんの血痕反応が出るはずだ

 犯行を隠したいなら とっとと処分すればよかったものを

 思い出を捨てられなかったんだろうな」

「アンタ 何者なんだ?」

「潜入探偵だ」

「分かってやってくれ

  アイツはボクシングしかやってこなかった男だ
 
 今のアイツが息子にしてやれることは

 自分の戦う姿を見せることだけなんだ」

「パパパパ パパ 頑張れ」

「この試合が終わったら自首するつもりだと思う」

「だったら ちゃんと見届けてやれよ

 これが窪塚のラストファイトだ」

「パパ頑張れ」

「窪塚 足使え

 回って回って ジャブジャブ

 そうそうそう」

「パパ頑張れ〜パパ 頑張れ」

窪塚がチャンピオンに。
トカゲと目が合う窪塚。

「いいファイトだった」

「パパ〜 パパ かっこよかったよ」

「健太郎も 強くなるんだぞ」

「うん」

「親父 ごめんな」

「何言ってんだよ 窪塚

 お前は 俺の代わりに夢をつかんでくれた

 俺は お前と出会ってから
 
 ずっと 夢の中を生きてこれたんだ

 行こう」

ファンに囲まれる窪塚。
トカゲをみてうなづく会長。

篠崎を待っていた寺島。

「篠崎さん」

「寺島さん」

「取り引きしませんか?

上の人間に会わせてくれたら罪は帳消しです」

「危ないですよ 私にとってもあなたにとっても」

「でしょうね」

「明日の夜 ここへ」

メモを渡す篠崎。

翌日。

指定場所にきた寺島。
トカゲがいました。

「トカゲ なぜ お前がここにいるんだ?」




黒幕は元大臣で警察のスパイは山根。
岸森はちょっとくらいは疑ってるんでしょうか。
トカゲに依頼した事件もクモをさぐる過程も
全部筒抜けではないか・・。

洋子が蒼太とあってわだかまりがとけてよかった。
自分よりトカゲを選んだのもかなりショックだったんだろうなあ。

今回の事件は、いい話にみせたそうだったけど
チャンピオンになった強いパパが
殺人犯だったってかわいそうじゃない・・?
網膜はく離でボクサー引退の前に
強い自分を息子をみせたくても
お世話になった大事な人を殺してまでって。
会長はいい味だしてました。




織部透(トカゲ)…松田翔太   
寺島秀司…松岡昌宏
望月香里…蓮佛美沙子  
槙原洋子…ミムラ
槙原聖人…山本涼介
宮間隼人…君嶋麻耶
茂手木蒼太…君野夢真(子役)
織部道男…光石研   
雨宮麻紀…西田尚美
三雲龍介…岩松了
二宮健吾…笠原秀幸   
山根憲二…吹越満
岸森幹雄…遠藤憲一
柳田雅彦…伊東四朗




2013.05.31 Friday 08:40 | comments(0) | trackbacks(1) | 
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