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ぴんとこな 第1話 その2

第1話 その2



その1から続く



あやめの教室にやってきた恭之助。

「恭様!」「恭様! 恭様!」

「何 何? 私に用?」

「千葉あやめは?」

「何だ あやめか…

 あの子なら 多分校門のとこにいる」

「校門?」

「初恋の相手が会いに来てくれるかもしれないからって

 彼に会った時 あやめ 制服だったから

 この学校にいるって分かったんじゃないかって

 やめとけって言ったんだけど

 頭の中 彼のことでいっぱいって感じで…」

あやめのところへいく恭之助。

「一弥のことずっと待ってんだって?」

「ち 違うよ」

「そんなに会いたきゃ

 こんなとこで イジイジしてねえで

 自分から会いに行きゃいいじゃん」

「別に イジイジなんて…

 ていうか 河村君には関係ないでしょ」

「ああ 関係ねえよ

 けど 何か イライラすんだよ

 ガキの頃の約束だか何だか知らねえけど

 こんなとこまで会いに来るわけねえじゃん

 何なら 俺が会わせてやるよ」

「やめてよ!遠慮すんなって ほら 行くぞ」

あやめをひっぱっていく恭之助。

「離して! いいかげんにして!

 河村君みたいに恵まれた人には

 私の気持ちなんて分かんないよ!

 きっと ほしいもん何でも与えられて

 本気で悩んだことも

 苦しんだこともないでしょ!

 だから 河村君の芸は胸に響かないんだよ!


 私だって分かってるよ

 会いに来るわけないって

 分かってるけど…

 私には ヒロ君との約束だけが支えだったの

 一番の歌舞伎役者になったら

 いつか きっと会えるって信じて

 だから…

 だからひとりでも頑張ってこれたの

 彼がくれた こんな花が…

 私には宝物で

 向こうは とっくに忘れてるのに…

 ホント バカみたい」

あやめ、恭之助のことをよく知らないくせに
これはやつあたりだよ・・。
しかも約束は一番の歌舞伎役者になったら
迎えにくるっていうことなのに
まだ修行中とか思わないのかな。

「何やってんだ 俺…」

恭之助、がっかり。
歩いていると高校生にぶつかりました。

「おい!」

「チッ どこ見て歩いてんだよ」

「何だと!」

「そっちがぶつかってきたんだろうがッ」

「チッ うるせえな!」

「テメー 逃げてんじゃねーよ!」

「テメー なめやがって!」

高校生とケンカになる恭之助。
顔をなぐられそうになったときに
その腕をつかむ一弥。

「何だ お前

「一弥…」

「顔は殴らないでもらえますか」

「はあ? 意味分かんねえ」

「おい!」

「イテテテテ… イテッ」

「このままだと骨 折れちゃいますけど

 どうします?」

「分かった 分かったから離せって!」

「行くぞ!」

高校生たちはいってしまいました。

「ざけんなよ! 誰が助けてくれっつったよ!」

「別に 恭之助さんを助けたわけじゃありません」

「はあ?」

「顔は役者の命です

 恭之助さんには

 ベストな状態でいていただかないと

 言い訳されても困りますから」

「待てよ

 お前 千葉あやめと幼なじみなんだろ?」

「それが何か?」

「何で会いに行ってやらねえんだよ?

 何がおかしい?」

「恭之助さん

 人の心配してる場合ですか?

 そんな暇があったら

 稽古した方がいいですよ

 僕との差がこれ以上 開かないように」


「お前の そのバッカみてーな自信は

 どっからくるわけ?」


「努力してきましたから

 やみくもに

 身の程知らずな発言をするほど

 僕も おめでたくはありません

 あなたが名門の御曹司という立場に

 あぐらをかいてなまけている間に

 僕は 血のにじむような努力をしてきた

 名前しかないあなたに

 絶対に負けたくはないんです」


なでしこの押し花を捨てようとして
捨てられないあやめ。

包帯をはずして傷をみつめ
あやめたちの言葉を思い出す恭之助。

 《何で いつも そんな元気なの?》
 《私には大好きな歌舞伎があるから》
 《ヒロ君との約束だけが支えだったの》
  《向こうは とっくに忘れてるのに》
  《ホント バカみたい》
  《名前しかないあなたに絶対に負けたくはないんです》

やる気になったおぼっちゃま。

「春彦 俺 明日からしばらく

 学校休むから

 稽古に集中する」


と電話。

「どうしたの?急に燃えちゃって」

「絶対に

 負けたくねえ野郎がいんだよ」


稽古にはげむ恭之助。

「まあまあ 待ってくださいませ

 私ゆえに お前の不忠…」

一弥も同じく熱心に稽古。

ランニング中に花屋のなでしこに目がいく一弥。

落ち込むあやめ。

「はあ〜」

「男は ヒロ君一人じゃないんだよ

 元気出しなって」

「うん…」

「そうだ 恭様にしちゃいなよ!」

「河村君?」

「うん 何か 仲いいしさ

 それに 彼とつきあえたら超自慢できるよ」

「河村君か…」

「おッ ノッてきた?」

「いや そうじゃなくて

ちょっと言い過ぎちゃったかなって」

そこへ花屋さんが。

「あの 千葉あやめさんは…」

「はい?」

「お届け物です」

なでしこの花束。

「どうぞ あと サインもお願いします」

「ここですね」

「はい」

「ありがとうございました」

「何 何? 誰から?」

「分かんない」

「これ」

カードがはいっていました。

「うん?」

「ずっと君を想ってる   ヒロキ」

「ヒロ君じゃん!」

「ナデシコ…」

「マジ!? ヒロ君 超カッコイイんだけど」

「ヒロ君」

「お礼の電話しないの?」

「けど 連絡先 知らないし」

「恭様なら知ってんじゃない?」

「あッ 」

恭之助をさがしにいくあやめ。

「河村君 知らない?」

「見てないな」

稽古中。

「よッ よッ よッ よッ よッ」

「はい 今のところ もう1回」

「はい」

「だいぶ 見られるようにはなったな」

「ありがとうございました」

「はい」

「お疲れさま」

「お疲れさまでした」

「お疲れ」

「調子出てきたじゃないか」

「ありがとうございます」

「ライバル登場でケツに火がついたってか?」

「ライバル? 誰のことっすか?」

「お疲れさまでした」

「一弥!

 本番 楽しみにしてろよ

 俺が名前だけで役者じゃないってとこ

 見せてやる」


一弥にも宣言。

「分かりました」

「それとさ

 まあ わざわざ言うことでもねえけど

 俺 千葉あやめのことが好きになった

 だから あいつに認めてもらえるような

 男になりたいって思ってる」


そして恋のライバル宣言も。

「確かに わざわざ僕に言うことじゃないですね」

「ああ けど お前が

 俺には負けねえみたいなこと言ってたからさ

 そりゃ無理ってこと

 一番とんのは この俺だから」


おぼっちゃまの強気。

「お疲れ 公演の稽古か?」

「ああ」

「あいつにはぜってえ 負けらんねえ」

「やっと やる気になったか

 バカ息子」

恭之助の稽古をそのままみている父。

「あれ まだいんの?」

部屋にひきあげました。

「たく かわいげのないやつだ

 「稽古 見てください」くらい

 言えばいいものを」


「旦那様はよく先代と一緒に

 お稽古なさってましたものね」

「私も 親父は苦手でしたけどね」

「旦那様は 我慢強いですからね

 でも それだけにしんどい思いもしてらした

 私はね 坊ちゃんが生まれた時のことを

 今でも よーく覚えてるんですよ

 男の子が生まれて

 奥様も 先代達もそれは それは 大喜びで」

「そうでしたね」

「でも 旦那様だけは複雑な顔をして…

 坊ちゃんの寝顔を見ながら

 ポツリとおっしゃった言葉が忘れられません

 「この子はうちに生まれてきたことを」

  幸せに思ってくれるだろうか?」って

 分かってたんですよね

 坊ちゃんが苦しむ日が来ることを

 ご自分もそうだったから」

「それでも 私は

 鬼になるしかないんです」


「坊ちゃんにも分かる日が来ますよ」

稽古にはげむ恭之助。

「よッ よッ よッ」

「よお!」

教室に毎日届く花。
教室に毎日花束ってw

「いつもありがとうございます」

「はい」

「ヒロ君マジ やばいよね 毎日 送ってくるなんて

 けど どうせなら会いに来てくれればいいのにね」

「う〜ん

 きっとね 今は まだ会えないけど

 待っててほしいって意味だと思うんだ

  だから 信じて待ってる」

学校でもうわさに。

「あの子だよ毎日 花もらってるんだよね」

「いいなあ」

春彦のところにいくあやめ。

「あッ あのさ ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

「何?」

「河村君って最近 学校来てる?

 教室行っても いつもいないし」

「来てないけど」

「やっぱり

 何かあったの?」

「お前が悪いんだよ」

「私?」

「お前が無神経なことばっかズケズケ言うから

 学校来んの嫌になったんだよ」

「えッ?」

「恭ちゃんはああ見えて繊細なんだよ

 自殺でもしたらお前のせいだからな」

「自殺!?」

「ちょっとは ビビっただろ ざま〜みろ」

恭之助の家にやってきたあやめ。

「来ちゃった

 けど どうしよう…

 河村君 無事ですか?

 …てのもなあ

 私 何やってんだろ…」

シズさんがはいっていったすきに
いっしょに中へ侵入。

稽古中の恭之助を発見。

「河村君!

何だ 元気そうじゃん」

そのままかげからのぞくあやめ。

「時間になりました 時間になりました

 時間になりました」

携帯のアラーム?がなり電話する恭之助。

「河村ですけど

 明日も花のデリバリー お願いします

 はい いつもと同じナデシコのアレンジメントで

 ナデシコ…

 届け先も同じです

 杏星学園3年C組の千葉あやめさん

 メッセージは…

 「君の笑顔が僕の支え

   ヒロキ」」


驚くあやめ。

花は恭之助だったのか!

教室に毎日花束とか
やっぱりおぼっちゃまがやりそうなことだな〜。

でもヒロキの名で

 そのメッセージとかせつなすぎる!


「また 帰りに寄ってください 代金 払いますんで」

「お花…」

「さッ やるか」!

「河村君が…」

 《それ 押し花?》
 《うん ナデシコ》

 《私には ヒロ君との約束だけが支えだったの》
 《彼がくれた こんな花が…》
 《私には宝物で》
 《だから ひとりでも頑張ってこれたの》

 《河村君みたいに恵まれた人には私の気持ちなんて分かんないよ》
 《ナデシコ…》

 《きっとね 今はまだ会えないけど》
 《待っててほしいって意味だと思うんだ》

 《「君の笑顔が僕の支え ヒロキ」》

稽古をつづける恭之助。

「よし…」

「坊ちゃん 同級生の女の子が会いに来てますけど」

「同級生?

 家まで来るなんてどうせ変な追っかけだろ

 適当に 追い返しといて」

「いいんですね?千葉あやめって子ですけど」

「千葉!?

 よお どしたの?」

「学校来てないって聞いたから様子見に来たの」

「公演ちかいから稽古してたんだ」

「そっか

 あッ 稽古場 見てく?」

「ううん 今日はやめとく

 頑張って」

「おう」

「この間 ちょっと言い過ぎた

 ごめんね」

「あッ いや あれは 俺も…」

「それと お花」

「花!?」

「ありがとう」

「えッ 何の… 何のこと?」

「て ヒロ君に伝えといてくれる?」

「ああ〜 一弥に」

「うん 私は大丈夫だから心配しないでって」

「分かった

 何か よく分かんないけど伝えとくよ」

「私 やっぱり

 河村君はすごい人になると思う


  じゃあね」

「千葉!

 明日の公演 来いよ

 つーか 来てくれ

 今度は 絶対にガッカリさせないから」


「うん ありがとう!」

「おう!」

「じゃあ 頑張ってね!」

「よっしゃ! よっしゃ!」

おぼっちゃまは単純そうだ・・。でも素直でいい子。

一弥の部屋。

「弘樹」

「はい」

「明日ね このお着物で行こうと思うんだけど どう?」

「お似合いですね」

「よかった 舞台 頑張ってね」

 弘樹は絶対に上に行けるんだから

 私 弘樹のためだったら何だってするからね」

「ありがとうございます」

「おやすみ」

「おやすみなさい」

あやめも着ている服を考え中。

「そうだ 何着てこう?

 こんなボロじゃなあ…

 やっぱ あれか」

制服・・。
紫のバラの人ならドレスにバッグに靴一式
プレゼントだよ!

そして公演の日。
女の子もいっぱい。

「恭様のためだよ 取らなきゃでしょ」

「さすがだ」

春彦とシズさんもいる。

「すっげー 歌舞伎ってこんな感じなんですね」

「ご覧になるの初めて?」

「はい

 でも 楽しみです恭ちゃん 気合い入ってたしなあ」

「あやめちゃんは来てるのかしら?」

「えッ?」

「いえ…」

恭之助もスタンバイ。

「ねえ 気合い入るとこんな緊張すんのか?」

「今まで何だったんですか」

「ちょっと 外出てくる」

「おはようございます」

「おはようっす」

そこへ完二郎がわきを支えられて登場。

「アツツツツ…」

「完二郎兄さん!?どうしたんです?」

「ぎっくり腰だ」

「えッ…」「大丈夫なんですか?」

「これが大丈夫に見えるかッ 痛い…」

「舞台は?」

「もちろん出る 穴をあけるわけにはいかねえよ」

「でも そんな状態じゃ…」

「何のこれしき!

 佐賀田完二郎に不可能はな… ある〜」

「完二郎兄さん!」

恭之助の父もやってきました。

「完二郎がぎっくり腰とは 本当か?

 完二郎…」

「これでは無理だな

 出たところでまともに芝居はできんだろう」

「申し訳ありません」

「しかし 今さら休演というわけには…

 代役 立てますか?」

「若手で すぐにお軽ができるとなると…

 鮎太郎はどうです?」

「今 巡業で地方へ行っております」

「どうすれば…」

すすみでる一弥。

「僕に…

 僕にやらしていただけませんでしょうか?」

「一弥 何を言ってるんだ?」

「お願いします!」

「おい いいかげんにしなさい」

でも世左衛門が賛成。

「いや…彼にやらせてみてはどうでしょう?」

「いや それはあまりに無謀では…

 一弥には 実績も知名度もありませんし

 とても お軽など…」

「もちろん 通常ならありえません

 ですが 今は そんなことを

 言ってる場合ではないでしょう

 お客様のために

 我々は 幕を開けなければならない

 責任は 私が取ります」

「分かりました」

「一弥 すぐに支度しなさい」

「はい」

「すまん 頼む 一弥」

「精いっぱい務めさせていただきます」

「おい こしらえを手伝ってやれ」

「はい」

息子に声をかける父。

「完璧に準備できてるなら

 相手が誰だろうと関係ないはずだ」

場内アナウンス。

「本日は ご来場いただき誠にありがとうございます

 本日 都合によりまして

 お軽役は 佐賀田完二郎に代わり

 澤山一弥が演じさせていただくこととなりました

 ご了承いただけますようよろしくお願い申し上げます」

「一弥って誰?知らない」

「一弥って ヒロ君が!?」

「弘樹…」

「一弥…」

騒ぐお客さんたち。

「私は 完二郎を見に来たんだ!

 名前も知らん役者の舞台など見たくない!」

「申し訳ございません!」

準備中の一弥。

「旦那様! 旦那様!

 お客様からかなりの苦情が出てるみたいで

 帰られる方もいらっしゃるようです」

「今さら ジタバタしてもしかたあるまい」

開幕前の恭之助と一弥。

「よろしくお願いします

 命懸けで務めさしていただきま」

「足引っ張るなよ

 今日は 千葉あやめも来てるしな

 この舞台

 俺とお前の勝負だ!」

幕があがりました。

「坊ちゃん いい男」

「一弥もやばい きれいすぎる」

シズさんが解説役。

「坊ちゃんが演じるのは早野勘平という お侍さんです

 一弥さんが演じるのはその恋人の お軽

 お軽と ひそかに会っていた勘平は

 お殿様の一大事に おそばにいなかったことを悔やみ

 恋人のお軽の勧めもあってお軽の実家の

 京都の山崎の里へ向かっているところです

 乗り越えるべきことから背を向けて…

 少し前の坊ちゃんと同じ」


《俺は好きで この家に生まれたわけじゃねえし》
《跡を継ぎたいって頼んだ覚えもない》
《うんざりなんだよ!》

「果たして 今日はどうなりますか…」

「ヒロ君…」

「勘平 何してんですか?」

「ここまで逃げ続けてきたのはいいが

 この先生きていく自信をなくして

 切腹しようとしてるんです

 よくよく思えば

 後先のわきまえもなく」

『この勘平は 今までの俺の姿だ』

《舞台に出てさえいりゃ出来なんて関係ねえんだから》
《どうせ 俺の芸なんて誰も見ちゃいねえし》

「所詮 生きてはいられぬ身の上」

『自分をごまかして

 いつも逃げることばかり考えてた

 けど もう今までの俺とは違う』


《名前しかないあなたに絶対に負けたくはないんです》


『こいつにだけは

 負けるわけにいかねえんだ!』


「お軽 さらばじゃ!」

「まあまあ 待ってくださりませ

 私ゆえに お前の不忠…」

「死のうとする勘平に お軽は今は苦しくても

 前を向いて生きていこうと説得します」

「あれ 二人は心中じゃと

 誰がお前を褒めまする

 さあ ここの道理を聞きわけて…」

「ヒロ君の見せ場

 頑張って」

「ちっとは 女房の言うことも

 聞いてくれたが

 もし

 よいわいな」

『僕は今

 舞台の真ん中に立っている

 目指していた この場所に

 ようやく たどり着いたんだ

 だけど… 何だ?

 この客席を覆い尽くすような静けさは…

 この日のために必死で努力してきたのに

 ダメなのか?

 僕は
 
 このまま終わるのか!?』


静まる客席に不安を感じた時

「轟屋!」

という声と拍手が。

「素晴らしいわ」

「ヒロ君… やったね」

『このままじゃ 終われねえ』

「お軽を連れ戻そうと追っ手が来る場面

 いよいよ 坊ちゃんの見せ場ですよ」

 《御曹司がやめたなんてことになったら
  大変だぞ いいのかよ》
 《バカ者! 何をいつまでも子供じみたことを言ってるんだ》
 《これ以上 私を失望させるな》
  《本気で悩んだことも苦しんだこともないでしょ!》
  《だから 河村君の芸は胸に響かないんだよ!》
  《あなたが名門の御曹司という立場に》
 《あぐらをかいてなまけている間に》
  《僕は 血のにじむような努力をしてきた》
  《今の恭之助さんには正直 何も感じません》
  《俺 千葉あやめのことが好きになった》
 《あいつに認めてもらえるような男になりたいって思ってる》
 《あいつにはぜってえ 負けらんねえ》

『俺は 何があっても

 この世界で生きてくことを選んだんだ』


「恭様 今までとは何か違くない?」

「ホント すごい迫力引き込まれちゃう」

あやめも恭之助の演技にみいっていました。

『河村君には 華がある

 必ず 歌舞伎界を

 引っ張っていく人になるよ』



『見てろよ!

 これが…

 河村恭之助だ!』



「木嶋屋!」

恭之助にも拍手がおきました。

「お軽 おじゃ」

「あ〜い」

「一弥め」

「よくやりましたね」

「どうなることかと

 肝を冷やしましたが…」

「頼もしいもんですな」

シャワーをあびる一弥と恭之助。

「さすがは 河村恭之助ですね」

「まッ 悔しいけど

 お前も すげーよ

 今日は引き分けだ

 でも これから先は

 必ず 俺が一番になる」


育ちがいいおぼっちゃまで根がいい子だから
一弥のがんばりもちゃんと認めてほめてくれる。

「その言葉そのままお返しします

 僕みたいな雑草でも

 頂点をつかめることを

 必ず 証明してみせる」


「まッ せいぜい頑張れよ」

「それから これは わざわざ言うことでもないんですが」

「ああ?」

「あやめちゃんのことです

 僕が今まで彼女に会いに行かなかったのは

 理由があります」

「お前 あいつのことなんか忘れたんじゃねえのか?」

「僕は ずっと彼女を思い続けてきました

 それでも 会いに行かなかったのは
 
 歌舞伎の世界で生きるなら

 舞台の真ん中に立つまでは

 会わないと決めていたからです

 でも どんな形にせよ

 僕は 今日舞台の真ん中に立つことができた

 だから…

 だから 今 この瞬間から 
 
 あやめちゃんは 僕のものです」


マスコットをもってあやめのところへ走る一弥。

「すいません すいません

 あやめちゃん!」

「ヒロ君…」

笑顔でみつめあうふたり。

まだシャワー室でそのままの恭之助。




設定も展開もものすごく少女マンガ!
少し花男風味もするけどおもしろかったー!!

名門の御曹司だけど父に反発心もあり
(まだまだ成長途中。父の気持ちもわかってない。)
努力もしてこなかったおぼっちゃまが
好きな女の子ができてやる気を出したら
その子が好きな相手が最近目につくライバルで
芸でも恋でもライバル!
それでも宣戦布告するガッツはあるのに
あやめと一弥は両想いと知ってショックな恭之助。

素直で単純だからあやめの一言で
せっかくやる気を出したのに
一弥の言葉ですぐさま落ち込んでしまった・・。
シャワーのあと着替える気力もないなんて。
舞台はいい出来だったのに失恋のほうが
ダメージ大きいなんてやっぱりおぼっちゃま、ヤワだ。

でも一弥はあやめが好きだといいながら
上にのぼりつめるためには
お嬢様を利用するしかなく・・?
そのお嬢様もあやめに助けてもらって
好感を持ってるのに、一弥とのことを知ったら
どんなふうになるんだろ。

ひろきの名前で花をおくりつづけ
稽古に精を出す恭之助が早くも切ない!
一話目にして、一弥はお嬢様とくっついて
あやめはもうこっち好きになってあげればいいのに
って思った!!

ところどころ入る歌舞伎の解説も
わかりやすくてよかったです。





河村恭之助…玉森裕太(Kis-My-Ft2)
澤山一弥…中山優馬
千葉あやめ…川島海荷(9nine)
澤山梢平…松村北斗(ジャニーズJr.)
坂本春彦…ジェシー(ジャニーズJr.)
澤山優奈…吉倉あおい
三島千晶…草刈麻有
ヤス…清水優  
佐賀田完二郎…山本耕史
大岩松吉…高嶋政宏(特別出演)  
澤山多佳子…前田典子
澤山咲五郎…榎木孝明
三田シズ…江波杏子
河村世左衛門…岸谷五朗 ほか








2013.07.19 Friday 13:51 | comments(0) | trackbacks(5) | 
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