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Woman 第4話

第4話





小春と野海と陸。
「夏休みの宿題 いっぱい出そう?」

「あのね 研究するの。」

「自由研究だ。」

「お母さん 自由研究したことある?」

「あるよ。カタツムリの観察とか。」

「カタツムリの歯が1万本あることとか?」

「そうなの!?」

「お母さんそんなことも

 知らないのは 研究したことにならないよ。」

「望海 何 研究すんの?」

「地底人。」

「地底人!?」

「発見するの。」

「発見するんだ。」

「家に来てもらうの。」

「フフっ ごはん どうしようかな?」

「お母さん 穴 見つけたら調べておいて。」

「分かった 気をつけて こういうとこ危ないから。」

「お母さん ねぇ これ マンホールだよ。」

「地底人いないし。」

「そうだよねぇ。」

母娘が地底人を探しているときに
陸は探し犬のポスターをみていました。
小春はその横のラジオ体操だと勘違い。

「陸!陸! 何してんの?

 ラジオ体操したいの?

 おかあさんと行こうよ ねっ?」

「お母さん! 遅れる。」

「陸! 陸!」

「おい 陸! おいで!」

場面は病院。患者に結果をつげる澤村先生。

「精密検査の結果が出ました。

 病名は「急性骨髄性白血病」です。」

「はあ?」

はあ?はこっちのセリフ。
患者は小春じゃなかった!!
ひっかけすぎだ。

「前田さん 白血病といっても今は治らない病気ではありませんよ。

 最善を尽くしますから安心してください。

 すぐに入院手続きをします。」

「はい…。あっ どうしよう…。

 帰りに返そうと思って…持って来ちゃった。」

「僕 返しておきますよ。大丈夫。」

とレンタルDVD?を受け取る先生。

「先生 さっき手汗すごかったですね。」

「空調 壊れてるんじゃないの?」

「告知は 患者さんの未来を奪うようなもんですもんね。

 今までで一番緊張したのってどんな時ですか?」

「妻にした時かな。」

奥さんがそうだったのか。

「青柳さん 次は?」

「来週の月曜日です。」

この意味深な血液の画像は何・・。

陸の言葉の遅れを指摘されている小春。

「言葉遅れってことはないですか?

 何らかのってこともありますし…。」

「以前 療育センターで相談はしました。

 でも 私や上の子の言葉も理解してるし感情表現もします。

 私も おとなしいほうだったから…性格的なもので。」

「フフっ まぁ…一度 知能テストを受けてみられたらどうですか?」

母娘はまた地底人の話。

「地底人がいつも何を食べてるかだよね。」

「ん? 土の中に住んでるから根菜とかじゃない?」

「「根菜」って?」

「ん? 根っこの野菜。

 大根とか にんじんとかレンコンとか。」

「煮ものが好きなのかな?」

「大根畑で待ってると来るかもよ。フフフ。」

「向こうが下から大根 引っ張って来たら

 こっちは こう 上から引っ張って。」

「陸は? 陸は夏の間に何がしたい?」

「ん〜。」

「プールとか?」

「アスレチックとか?」

「犬。」

「犬?飼いたいの?

 う〜ん。」

「犬は お金かかるよ ごはんも すっごく食べるもん。」

「どんな犬が好きなの?

 耳の折れてるコだ フフっ。

 かわいいよね。フフっ。」

健太郎と千沙はスイカを食べているところ。

「 あ〜。さっちゃん もう1個。」

「 種は?」

「ん?あっ 気づかなかった?

 俺 2年前から 種も体にいいんじゃないかなと思って

 食べるようにしてます。何? 」

「そんないい年しておかしな食べ方 始めてみるの?」

「年 関係ないでしょ 新しいこと始めるのに。

 無視しないでよ。」

「いろんな人がいるわねぇ。

 80歳になってエベレスト 登る人もいれば

 60歳でスイカの種食べ始める人もいて。」

「そういう言われ方すると悲しくなって来たなぁ。」

「う〜ん 暑いわねぇ。」

「うん…。小春ちゃん家も暑いだろうな。

 あそこん家 クーラーないんだよね 子供がいるのに。

 無視しないでよ。」

「 栞 何で あんなこと言ったんだろうね。

 お母さんに もう1人娘がいるっていうのは

 複雑だろうとは思うんだけどさ でも…。」

「栞は悪くないわよ。」

「いや〜。」

「どうして あの子のせいにするの?」

お店で進路の判定をみていた栞に
友達が声をかけてきました。

「ん? ちょっと ごめん…。ん? 植杉さん?

 分かる? 分からない?」

「美希ちゃん?」

「嬉しい!会いたかったんだよ〜。

 今 何してるの?」

「えっ?これ飲んでて…。」

「ハハハハ 違うよ。私 今 『青学』 植杉さんは?」

「あぁ…。」

「ん?」

「ハハハ…。」

「ハハハ…。相変わらず 気持悪いね!」

こんなことを言うためにわざわざ声をかける友達?

小春は仕事中も体調が悪そう。

託児所に呼び出された小春は砂川さんにばったり。

「うちも とりあえずな感じでここ 預けてて。

 今 連絡あって友達 叩いちゃったらしくて 消防車で。」

「あっ フフっ。それ多分 うちの子です。」

陸を励ます小春。

「痛くない 痛くない 痛くない…。痛くな〜い 」

「申し訳ありませんでした。」

「あっ 全然。痛くない 痛くない。」

「何で お友達 叩いた?謝りなさい。」

「いいんです 怒んないでください。」

「ほら すいません。」

「陸くんが無視するんだよ。」

「陸くんが返事しないので手が出てしまったようです。」

そのあとは公園で仲良く遊ぶ舜祐くんと陸。

「はぁ…。うらやましいな。

 子供のケンカは 後 引かないから。」

「そうですね。」

「青柳さんは もう4年も1人で子育てしながら

 仕事もしてるんですよね?」

「はい。」

「ホントに 親とか誰にも手伝ってもらってないんですか?」

「はい。」

「へぇ〜。大変ですか?」

「はぁ…大変なんてもんじゃないです。

 限界です!」

「フフフ…。」

「いや 笑うとこじゃないですよ。

 どう言ったら伝わるかなこの大変さ 困難さ…。」

「大体 分かります。」

「えっ 分かるかなぁ」

「もう 朝とか大変です。

 あの 空港で飛行機 欠航すると

 カウンターに人がワ〜って集まるじゃないですか。

 その時の受付の人の気持です 今。」

「早く 妻に帰って来てもらわないと墜落します。」

「仲直りできるといいですね。」

「あぁ…向こうが謝って来てくれれば

 僕は いつでも許すつもりでいるんですけど。」

犬がやってきました。

「あっ ブンだ。」

「朝は 前もって おにぎりとか冷凍しておくといいですよ。」

「あっ 冷凍ですか。」

「はい。」

「あっ はい。」

犬のそばにいく陸。

「ブンですか?」

「あっ このコ リリコっていうの。

 いいコ いいコする?」

「うん 」

「はい は〜い リリちゃん。

 お名前 何ていうの?」

「陸。」

「陸くんか〜 よろしく!」

栞が帰宅。

「おかえり。」

「 ただいま。」

「お腹すいたでしょ? コロッケだけど。」

「うん。」

「おとうさんね小玉さんと飲み行った。」

「ふ〜ん。」

部屋で模試の結果をビリビリにやぶきました。

「小玉さんってさ 耳に100円玉 入れてる人でしょ?」

「そう おとうさんもね 一時期 入れてた。」

「え〜 最悪。」
「 「やめなさい」って言って 「何で?」って聞いたら

 もしもの時のためなんだって。」

「もしもの時に100円が何の役に立つの?」

「ねぇ お父さんって おかしいよね。」

「何で あんな派手なパンツはくんだろう?」

「ねぇ! ハハハ…!ねぇ! もう!」

「お給料 出たらまた お洋服 買いに行こうか。

 ねっ 新宿 行って買いなさい。

 おかあさん また 8階であんみつ食べて待ってるから。」

「お母さん 買いなよ。

 私にばっか買って自分は安いのばっかり。」

「おかあさんいいの買って どうすんの?

 どこも行かないのに。」

「私だって どこにも行かないよ。」

「学校。」

「予備校だし。」

「関係ないでしょ。」

「あるよ 予備校だもん。」

「来年は 大学行ってるわよ。」

「どうして お母さん 分かるの?」

「だって 栞 絵 上手だもん。

 栞より上手な子なんて見たことないもん!」

「そうかな。」

「ねぇ スイカ食べる? 昼間おとうさんと食べた残りだけど。」

「お母さん また端っこばっか食べてたんでしょ?」

夜、布団の中で泣いている陸に気づきました。

「陸。どうした? どっか痛い?

 おいで。どうした ?どうしたの?」

「どこに行ったの?」

「えっ?」

「どこに行ったの?」

「何? 何が?」

「ブン どこに行ったの?」

「ブン?」

「何?」

「ブン!

 「この犬 探しています。

 とくちょう毛の色:白と茶 鼻:

 黒ボールで あそぶのが好きです走るとベロを出します。

 手を出すと なめます。

 かまない やさしい犬です。

 本当に本当に探しています!!」。」

 迷子なの。お家の人 いないの 独りなの。

  迷子なの。」

「ずっと心配してたんだ。」

「かわいそうだよ。」

「心配だねぇ。」

「陸 泣いてたってブンは見つかんないよ?」

「捜してあげる?」

「どこにいるの?」

「う〜ん…。

 首輪もしてるみたいだしどこかに隠れてるのかもしれない。」

「捜す!」

「うん!」

「よし行こう 捜そう!」

「ブン〜!ブン〜!」

ブンを探す親子。
でもみつからない。
探していた飼い主の家にいきました。

「そうですか あれ見てわざわざ来てくれたの。」

「ありがとうございます。」

娘さんがすでに違う犬をだっこしてる。

「 じゃあ お礼しないとね。」

「いえ あの…。」

「ブン 帰って来た?ブン お家にいる?」

「ううん 帰って来なかったの。」

「この子達も 散々 泣いてねぇ昨日まで大変だったのよ。」

「公園 いなかったの。」

「そう。」

「自転車置き場 いなかったの。」

「うん ありがとうね。

 でも もう大丈夫なの 新しいコ 買って来たから。

 今ね ちょうど ペットショップ行って来た帰りなの。

 かわいいコがいて よかったわねぇ。

 でも 捜してくださったんだから何か お礼しないとね。

 そうだ!自由が丘で買ったクッキーどうぞ。」

「あっ 結構です。」

「おいしいよ?」

「ブンは?」

「何?」

「ブン どこにいますか?」

「大丈夫じゃない?」

「ブン どこにいますか?」

「多分保健所で殺処分されたんだよ。」と娘。

「何 言ってるのよ。」

家に帰りました。

「いっぱい汗かいたねぇ。

 すぐ ごはんするからお風呂 入ってね。

 望海 宿題は?」

「 「保健所」って何?

 「殺処分」って何?」

「保健所っていうのは その町の人達の健康とか

 町をキレイに お掃除したりとかそういう お仕事をする所。」

「「殺処分」は? 「殺処分」は 何?」

「おかあさんにも分からないなぁ。」

「じゃあ ブンは どこに行ったの?」

「ごめん 分からない。

 ご飯 炊くね。

 お絵描きしよう。

 望海 お風呂のお湯 見て来て。」

「うん。」

「まだ。」

「ありがとう。」

「何 描いてるの?」

「お母さん。どうした? 陸。」

「ブンを捜してください。

 ブンは 犬です 犬の3歳のです。

 内村さんのお家の犬です。

 色は 白のとこがあります。

 茶色のとこもあります。

 白のとこは多いです。

 尻尾があります。

 鼻のは黒いです。

 ヒゲがあります。

 耳が折れています。

 かわいいのところです。

 遊ぶのは ボールです。

 走ります。

 走る時には ベロが出ます。

 かわいいのところです。

 手をなめます。

 かまないです 優しいですかわいいです。

 とっても捜しています。

 とっても捜しています。

 捜してください。

 お願い… お願いです。

 捜してください お願いします。

 捜してください お願いします。」

「お母さん。」

「ん?」

「お父さん 捜してくれるかな?」

「うん。」

「陸 お父さんと会ったことないよ?

 お願い 聞いてくれるかな?」

「聞いてくれるよ! 聞いてくれる。

 おとうさん 陸のお願いなら聞いてくれるよ。

 会ったことがなくても大好きな人は いるの。

 会ったことがなくても愛されてることはあるの。

 おとうさんはね 陸のこと大好きなの。」

「おかあさんね おとうさんに会うことできないけど

 手をつなぐことも できないけど

 おとうさんを思うことはできるの。

 一緒に遊べなくてもギュ〜ってできなくても愛すことはできるの。

 だからね…。」

「嫌だ。」

「ん?」

「思うのだけじゃ 嫌だ。

 お父さんと 手つなぎたい。

 お願いするのだけじゃ 嫌だ。

 お父さんと遊びたい。」

「はぁ… そうだね。」

「嫌だ 嫌だ。」

「そうだよね。」

「お母さん。お風呂 お湯 どうする?」

「止めて。」

「うん。」

「会いたいね 会いたいね。

 会いたいね…。」

「お母さん。」

「ん?」

「止めた。」

「ありがとう。」

三人で病院へ。

「夏休みの間に地底人さん見つかるといいね。」

「絵日記もあるんだよ。」

「じゃあ おかあさん今日 お休みだから

 病院の先生のお話ちょっとだけ聞いたら

 じゃぶじゃぶ池 行こうか!」

「行く!」「行く!」

「じゃぶじゃぶ池じゃぶじゃぶ池」

子ども断ち楽しそう。

栞と千沙はデパートで買い物。

「おかあさん やっぱり8階で あんみつ食べてるわ。」

「また?」

「うん また。

 ねっ ゆっくり見てて。」

「うん。」

でも千沙はエアコンを買いにいったようで
栞があとをつけてそれをみていました。

そのあとはカラオケへ。

「広いのね。」

「こんなもんだよ。」

「そうなの?大きいリモコン。」

「何 食べる?」

「ん? 栞が食べたいもんでいいよ。

 おかあさん ウーロン茶。」

「分かる?」

「見てるだけよ 歌わないもん。」

「歌うでしょ?」

「歌わないわよ。」

「お母さんに気晴らししてもらおうと思って来たのに。」

「栞が歌ってるの聞いてれば楽しいもん。」

「また 私ばっかり。」

「フフっ いいの。」

「さっき お母さんに似合うバッグあったよ。」

「バッグ?」

「買ったら?

早く注文して。」

「そんな高いやつじゃ ないよ4万円くらい。」

「高いじゃない。」

「エアコンと同じくらいだよ。

 そんぐらいしたでしょ?工事費 入れたら もっとかな。」

「おとうさんに頼まれたのよ。」

「お父さん そんなお金ないでしょ。

  頼まれてもお母さん買わないでしょ。」

「何でもないの エアコンぐらい。」

「私 あの人 苦手。

 苦手っていうか 嫌い。

 何 頼むの?

 暮らして行けないなら

 うちに頼らないで再婚すればいいと思う。」

「別に頼られてないわよ。

 そう思わない?」

「亡くなった旦那さんのことが好きなんでしょ。

 それが気持悪いんだよ。」

「どうしたの?」

「死んだんだよ。

死んだ人だよ。」

「そうね。いつまでも思ってても仕方ないのにね。」

「でしょ? 結構 バカだと思う。

 ずっと1人でいるの?

 おかしいよね 後ろ向き過ぎでしょ。

 新しい人 好きになればいいのに。

 じゃない?」

「そうは いってもそうは いかないのよ。

 そうやって生きてる人もいるし

 そこに すがってしか生きられない人もいる。

 たった 一日や一度の幸せを大事に抱えて

 一生を生きる人もいるの。

 それは そんなに悪い生き方じゃないわ。

 好きなもの頼んでね。」

「注文いいですか?

 チキンナゲット 軟骨の空揚げ フライドポテト皮つき

 たこ焼き 焼きそば

 ソーセージアンドチーズピザ 

 豆腐のバンバンジーサラダあっ チキンナゲット2つで。」

「栞 そんなに たくさん…。」

「ハニートースト チョコバナナベリーベリー

 あと コーラと…お母さん 何だっけ?」

「えっ ウーロン茶。」

「ウーロン茶 はい。」

「栞…。」

「あの人 痴漢なんだよ?

 そうなんだよ?

 被害者 私だから。

 あの人 私の前で電車に ひかれたんだから。」

病院にいる小春たち。

「走っちゃダメ 陸。望海 望海! 陸 連れて来て。

 あっ こんにちは。」

藍子に挨拶。

「こんにちは。」

「望海!望海と陸です。」

「こんにちは。」

「あのね 先生のお話 終わったらじゃぶじゃぶ池 行くの。」

「いいね〜。

「舜祐くんのお母さんだよ。」

栞と千沙。

「私 うまくない。

 うまくないの 絵。

 私より うまい人いるのいっぱいいるの。」

「上手よ。」

「お母さん 分かってない。

 そうやってお母さんに褒められて おだてられて

 調子乗って私 自分のこと勘違いして育ったけど

 違ったの 全然うまくないの。」

「予備校で嫌なことあったの?」

「違う 違うの。私 ずっとダメなの。」

「何が?」

「小学校の時から ずっとダメなの。」

「何が!?」

「何もできないくせに 自己評価ばかり高いから

 自意識ばかり強いから いじめられるの。

 小学校の時も 中学校の時もずっと いじめられてたんだよ。」

「何で言わないの?」

「言えるわけないよね。

 お母さんは 私のダメなとこなんて見たくないんだから。

 1年の時… 高校グループがあったの 5人とか 6人の。

 いつの間にか私も その中の一人で

 で 何をするかっていうとサラリーマンの人の手つかんで

 「この人 痴漢です」って言うのウソで。

 お金もらうために。

 もともとはホントに あったらしいの。

 ホントに痴漢されて…気の弱いコが。

 いつも泣いてて。

 そしたら 友達の強いコが一緒に行って

 痴漢の人 捕まえて。

 そしたら その痴漢の人が2人に 2万円ずつくれて…

 っていうのが始まりで。

 私は 最初に「この人 痴漢です」って言う係で。

 うまくできたらみんなに褒められて。

 あ〜 居場所 出来たなみたいな感じっていうか嬉しくて。

 でも それも すぐダメになって。

  1人のコが殴られて鼻の骨 折れて

 みんな怖くなって 私は また元の位置っていうか

 あ〜 また あれが始まるんだって。

 で その前に 死のうかなとか…。

 はぁ…。その時だったの あの人が来たの。

 青柳小春さんの結婚相手の人。

 楽しそうにしてたよね お母さんも お父さんも。

 3人で ごはん食べてたでしょ?栞のいないとこで。

 ずっと聞いてたんだよ こうやって

 部屋の隅で電気ついてないミシン台の横 座って

 ホントはお姉ちゃんがいたこととか

 結婚して 子供…お母さんに孫いて。

 それ聞いた時 お母さんちょっと 声 変わってさ。

 20年ぶりに会うとか会わないとかそういう話になって

 へぇ〜 栞 ここでも居場所なくなるんだ〜って。

 お母さん あの人が帰る時に梨 持たせたでしょ?

  「小春は梨が好きだから」って言って。

 あの人 青柳 信さん梨 持って帰ったでしょ?

 栞 あの後を つけたの。

 同じ電車 乗ったの。

 あ〜… こういうふうに笑う人がいるんだ。

 こういうふうに笑う人が世の中には いるんだ。

 幸せな人なんだろうな。

 栞みたいな思いしたことないんだろうな。

 こういう人達が うちに来たら

 栞 どこに行けばいいんだろう
 
 もう行くとこないのにな 腹立つなって…。

 で… あの人の手握ったの… つかんだの…。

 あぁ… この人の手震えてるって思った。

 思ったら… 思ったら 違った。

 震えてるのは… 私の手で…。

 自分の手で…。

 あの人 ビックリしてた。

 でも 今まで お金くれた人達とは違ってた。

 自分の心配じゃなくて

 私のこと心配するみたいに見てた。

 「どうしたの?」って。

 次の駅であの人 引きずり降ろされて

 酔った人とかが集まって来て

 あの人地面に押さえつけられて…

 殴られたり 蹴られたりお腹 蹴られたりして…。

 踏みつけられたり… して…して そんなふうに…。

 そんなふうになりながら

 分かんない分かんないんだけど…

 あの人 多分 言おうとしてた。

 「大丈夫?」。

 違う… 「大丈夫だよ」って…。

 止めなきゃって思って…前 出ようとしたら

 あの人の手から梨が落ちて転がって…

 あの人…それ 拾いに行こうとして…。

 お母さんがあげた梨…

 お姉ちゃんに…あ… あげようとしてた梨…。

 そしたら誰かが 「逃げるな」って…

 誰かが 背中 ドンって押して…。

 線路に…電車に…。

 死にたい…。

 消えたい…。

  死にたい…。

 もう… うぅ!」

栞をだきしめる千沙。
抱き合って泣いているふたりのところに
店員が・・。

「料理お持ちしました」

店員さんもさぞ戸惑ったことだろうと。

病院の小春たち。

「ねぇ お母さん 読んで。」

「うん。あっ… おかあさんこの絵本 読んだことある。

 でも これ ちょっと怖いよ?」

「いいの 読むの。」

「ウーギークックのこどもたち」

「その こどもたちは みんなびょういんに すんでいました。

 びょういんで あさごはんをたべ

 びょういんで ひるごはんをたべ
 
 びょういんでよるごはんをたべます」

栞と千沙。

「その話 誰かにしたの?

 誰にもしちゃダメ。

 あのコはもう うちに近づけないから。」

「ボイラーしつのとびらをあけると

 くらやみのむこうからクチャクチャと

 なにやら たべるおとがきこえてきました。

 るるは いいましたあなたがウーギークック?」

「青柳小春さん。」

「はい。」

「どうぞ。」

「すぐ戻って来るからね。」

「バイバイ。」「バイバイ。」

「望海が読んであげる。」

「あなたがウーギークック?わたしは るる。

 いったい なにをたべてるの?」

「よろしくお願いします。」

「こんにちは どうぞ。」

「こんにちは。」

「 精密検査の結果が出ました。」

「あなたは どうしてこどもたちのたましいをたべるの?

 おねがい たべないで。

 ウーギークックは ひとつのめを

 ぱちくりさせて いいました。

 つぎに るるはあかいおはなとき

 いろいおはなをもってきました。

 ウーギークックはあかいおはなを ひとくちかじって

 ぺっと はきだし きいろいおはなを

 ひとくち かじっておえっと もどしました。

 こんな まずいものはたべられないなと。

 いいか?わたしには いのちがみえる。

 にんげんの いのちがどこからきて

 どこにいくのかも しっている。

 いつ うまれて いつ きえるかもしっている。

 るるは ききました。

 わたしのいのちが いつきえるかも しっているの?

 ああ しっているともさ。

 るるは ききました。

 おしえて いつ しぬの?どこにいくの?

 そこは どこなの?

 ウーギークックはまたまた ひとつのめを

 ぱちくりさせていいました。

 そのよる ひゃくねんに いちどのかみなりが

 びょういんのおくじょうに おちました」

「今日はお帰りになっていただいて

 次回 検査と今後の治療方針についてご相談しましょう。」

「大丈夫ですか?」

「手 貸してさしあげて。」

「あっ はい。」

「いいです 結構です。」

「わたしは もうじき はいになる。

 そのまえに おまえにこれをあげよう。

 そういって ウーギークックは

 ながいながい つめがのびた てをるるに さしだしました」

子どもたちのところへ戻る小春。

「終わった?」

「終わった。

 じゃぶじゃぶ池 行こうか〜?」

と笑顔。

「うん!」「うん!」



これでもかという不幸のオンパレード。
母子家庭で子ども預かってもらうとこなくて
生活苦しいのに生活保護もらえないというだけで
じゅうぶんたいへんなのに、小春の病気に
子どもの言葉の遅れまでもってくる?!

さらに夫の死因にからむ妹、その死の真相が
よくこんな設定思いつくなというくらい陰鬱としてる。

栞の性格上いじめにあってて
仲間に入りたくて痴漢冤罪ゲームみたいな
ことしてたのは、栞の気持ちちを想像してみたら
わからないこともない。
でもその結果がこんな悲惨なことになってるのなら
この先の人生、苦しんで生きていくのはしょうがない。
小春の夫、まったく悪くないじゃん。
姉にやつあたりしたりするくらいなら許せても
小春の夫にこの仕打ちはどうみてもやりすぎ。
そして亡くなったのだからもうとりかえしがつかない。
新しい人好きになればいいのにって
自分の罪悪感を少しでも減らしたいんだろうけど
子どもたちから父を奪ったという事実は消えない。

栞、ずっと姉とくらべられていじけたんじゃなくて
両親からものすごく愛されて育てられたんじゃないの?

小春はやはり重病(白血病?)なんでしょうか。
入院したら子どもたちは祖父母宅?
最後の絵本の文章が不吉で不安しか感じられなかった。
ウーギークックのこどもたち・・絵本にしては
こわすぎでしょう。
小春が母のお見舞いにいけなくなったくらいの・・。




2013.07.25 Thursday 08:42 | comments(0) | trackbacks(6) | 
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SUMMER NUDE三話&Woman四話感想
■SUMMER NUDE三話 長澤まさみこと、かすみが、ビール片手に微笑んでいる巨大な看板相手に挨拶する山下智久。。その場面を驚きと興味深々で見てしまった香里奈。どんだけ好きなんだよ!?と山ピーに突っ込みたくなるが、それは山ピーが自分で撮った写真、大好きな人が
| NelsonTouchBlog | 2013/07/25 10:40 AM |
Woman 第4話:ぼく、おとうさんに会いたいよ
最悪…((((_ _|||))))ドヨーン 小春もやっぱり白血病とやらのようで・・・そげなぁ・・・ 今回は初っ端から、急性骨髄症白血病を宣告されるシーン・・・まぁこれは引っ掛けで 宣告されてたのは小春じゃなかったけど、それを患者に伝える際の先生の表情や ひどい手
| あるがまま・・・ | 2013/07/25 11:17 AM |
【Woman】 第4話 感想
聞いてくれるよ! 聞いてくれる。 おとうさん、陸のお願いなら聞いてくれるよ。 会ったことがなくても大好きな人は いるの。 会ったことがなくても愛されてることはあるの。 おとうさんはね、陸のこと...
| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2013/07/25 11:20 AM |
Woman #04
『ぼく、おとうさんに会いたいよ』
| ぐ〜たらにっき | 2013/07/25 12:45 PM |
「Woman」第4話 白血病と再生不良性貧血の間の深い闇
「Woman」、満島ひかりさんは白血病ではなく再生不良性貧血だった。 白血病ならそのまま入院、再生不良性貧血なら家に帰ってもよいのね。 その昔、山口百恵主演の「赤い疑惑」というドラマがあった。 ...
| 今日も何かあたらしいドラマ | 2013/07/25 10:32 PM |
《Woman》#04
夏休みが近く、望海と話が弾む小春。ガードの壁に訪ね犬のポスターが貼られていた。陸は、それをじっと見ていた。小春はその横のラジオ体操のポスターしか目に入らなかった。綱を切った犬は、踏切を渡っていた。
| まぁ、お茶でも | 2013/07/28 4:29 AM |