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Woman 第10話

第10話



健太郎と子どもたち。

「望海画伯は何を描いてるんですか?」

「温泉の素です。」

「何で温泉の素を描いてるんですか?」

「ナマケモノさん 温泉の素の気持ちになってみて。」

「温泉の素の気持ち…なれるかなぁ。」

「あなたは溶けるためにいます。

 溶けて いい匂いを出したら 消えてなくなります。」

「哲学的ですねぇ。」

「「てつがく」ってなぁに?」

「う〜ん 哲学っていうのはね…。」

「あっ 電話だ 電話 電話。」

「「てつがく」って なぁに?」

「ちょっと待っててくださいね。

 はい 植杉です。

 あっ 小春ちゃん えっ?

 いや〜 それは 小春ちゃん

 僕達に任せてもらえませんか?うん。

 うん うん…。」

陸も「うん うん…。」

「OKです。

  望海さん おかあさんです。」

「お母さん。」

「望海? おかあさんね明後日まで帰れないの。」

クーピーをおとす望海。

陸とふたりで寝る望海。

「陸。

 お母さん この頃 何で長袖ばっかり着てるのかな?」

紗千と遊びにいったとき。

「あなた おかあさんに似てるね。」

「そう?」

「そういう感じだった。」

母と紗千の会話をきいてしまった望海。

「ごめんなさい丈夫に産んでやれなくて。」

「望海 陸 お風呂!」

「は〜い!」

「は〜い!」

夜、泣きだす望海。

「何でもない…。」

「何でもなくないでしょ?どうした?」

「お母さん…。」

「望海 何? はい。

 望海 何? どうした?」

「お母さん 病気なの?

 お母さん 病気なの?」

「おかあさん 元気だよ。

 何で そんなこと思っちゃった?

 大丈夫 心配しなくても。

 おかあさん 元気だから。

 す〜ご〜く元気。」

「分かった。

  大丈夫。」

「はい 大丈夫ですよ。」

川に落ちた健太郎は無事でしたが
救急車で搬送されていきました。
その様子をみている栞。

「痛い 痛い…。」

「ベルト締めますよ。」

「痛い 痛い…。」

「ベルト締めますよ。」「ベルト完了。」

「完了 はいちょっとガタっとしますよ。

 いっせ〜の はい。」

「痛い 痛い…!」

望海は学校にいく準備。

「はい。」

「ありがとう。

 はじめまして 青柳望海です。」と挨拶の練習。

「いってきます。」

「いってらっしゃい。」

「いってらっしゃい。」

「陸は 今日 由季ちゃん家ね。」

「ナマケモノさんは?」

「足 ケガしちゃったんだって。」

「ふ〜ん。」

「うん。お見送りだ〜。

 ピッカピカの一年生」「 一年生」

入院した健太郎。

「いや まさかあんな所に川があったとは…。

 はぁ… ほら…日光 行った時にかぶっていたあの帽子

 川で流されちゃった。」

「帽子ぐらい。」

「うん…。

 し〜ちゃん 電話出ない?

 真希ちゃん 何て?」

「帰ってないって。」

「うん…。

 ほら あそこ どう?

 あの… え〜 ネット…。ネット喫茶。

 若いコ達 よく泊まるんでしょ?」

「栞は 捜します。

 病院で 適合検査 受けさせます。」

「はぁ…。

 し〜ちゃんのことが ふびんでならない。

 どうにか反省させて 

 どうにか償いさせて

 人生 前向きにやり直しさせてやりたいです。

 し〜ちゃんが うまく適合したら 小春ちゃんも… ねぇ。」

神社にお参りする沙千。

小春は診察中。

「はい 終わりましたよ 指 楽にしてくださいね。」

「少しでも感染兆候が出て来たら

 入院しなければいけないと考えておいてください。」

「はい。」

「始めていいですか?」

「お願いします。」

ふらつく小春。

「大丈夫です?」

「大丈夫です。」

「青柳さんの「大丈夫です」は信用できませんね。」

「すいません。」

繁華街を歩く栞。

「マッサージいかがですか?ありがとうございます。

 お願いしますマッサージいかがですか?

 お願いします ありがとうございます。」

「遊びに来てくださいお待ちしてます。

 『メイドカフェ キララ』です。」

「『メイドカフェ キララ』ですぜひ お待ちしてます。

 ありがとうございます。」

栞はみかけた男の顔に見覚えあり。
信をつきおとした人。
あとをつけていきました。

「もしもし?

 栞?今 どこ?あなたに用があるの。

 一緒に病院に行ってちょうだい。」

「いるの。」

「はい?」

「いたの。」

「何が?」

「あの人。」

「「あの人」って?」

「青柳 信さんの 背中 押した人。

 多分 そう。

 分かんないけどでも 多分 そう。」

「栞… どこにいるの?」

「 コーヒー 飲んでるの。」

「おかあさん すぐ行くから。

 どこにいるの?」

「スマホ 買ってたの。

  見てるの。」

「栞 おかしなことしちゃダメよ。」

「栞? 栞!」

栞はあとをつけていきました。

友達と帰る望海。

「よよぎ第四小学校から来たの。」

「その学校の中に好きな人 いた?」

「教えない。」

「あっ ごめん うち家 こっちなんだ。

 じゃあね!」

「バイバイ!」

望海は立ち止り元北方向へ
はしっていきました。

「望海ちゃん!」「望海ちゃん!」

舜祐はおばあちゃんといっしょに
遊んでいました。

「舜くん うわっ… アハハ ほ〜ら!」

治療中の小春。

「妹さんは どうされてます?

 先日 おかあ様が 妹さんにも

 ドナー検査を受けさせますとおっしゃってましたが。」

そこへ藍子がはいってきました。

「青柳さん。」

「はい。」

望海は病院に母をさがしにきていました。

「私のお母さんの名前は 青柳小春っていう お名前です。」

「はい 今 捜してますから。」

藍子と小春。

「ご案内しますか?」

「私が ここにいること…。」

「もちろん まだ話してませんが…。」

うつむく小春。

「「いない」と言ってください。

友人に迎えに来てもらいます。」

「はい すぐ行きます。

 望海ちゃんおかあさん 捜して来ますから

 ちょっと待っててくださいね。」

「はい。」

小春は席を立って
U-ギークックのこどもたちの絵本をみつけました。

遊んでいる舜祐。

「ねぇ 舜くんオレンジジュースでいいよね?」

「うん。」

「買って来る ここにいてね。」

「うん。」

そこへ砂川パパ。

「舜祐。

 何だよ もう パパの顔忘れたのか?

 ヘヘっ 気づいた?

 ほら これ 舜祐の好きなやつ。

 舜祐 今日 晩ごはん何にしよっか?

 好きなやつ 何でもいいから。

 よいしょ よいしょ。よし。」

と抱き上げました。

「おばあちゃん。」

「おばあちゃん 大丈夫だから。よし。」

そこへもどってきた祖母。

「舜祐!」

由季と陸が病院へ。

「おねえちゃん いたよ。」

「お姉ちゃん!お迎え 来たよ。」

そこへ藍子がやってきました。

「望海ちゃん。」

「舜くんのお母さん。

 おかあさん 捜してるの?」

「お母さん いますか?」

「いません。」

「蒲田さん… ですか?」

「はい 「蒲田」と書いて「カマタ」です。

 みんなでね『人生ゲーム』やってたの。

  望海ちゃんも一緒にやろ?」

「ママは『人生ゲーム』でも離婚したんだよ。」

「そういうこと言わないの!大っきい声で。」

「慰謝料もらったの。」

「生々しいの。」

「行こっか。じゃあね。」

「ありがとうございました。」と藍子におじぎする望海。

「僕 借金まみれなの。」

「フフフ。」

「また 最初からやろうね。」

「望海ちゃん本物の借金じゃ ないよ。」

絵本を手にとる藍子。
望海の声で朗読。

「「ウーギークックは いいました。

 にんげんは かなしい。

 にんげんだけがいつか しぬことをしっている いきものだ。

 ウーギークックはうごかなくなり

 やがて はいになってとんでいきました」。」

望海はまた病院の奥へ。

「輸血 準備してください。」

病院のドアをあけようとする望海。

藍子は小春のところへ。

望海があけた部屋は別の患者さん。

「お母さん!」

小春にも知らされました。

「怒らないでくださいね 心配してるんだと思います。」

小春は望海を探しに。

「由季ちゃん ありがとう ごめんね。

 陸 おかあさんすぐ戻って来るから

 おねえちゃんのカバン 見てて。」

「うん。」

廊下にいた望海を発見。

「望海?望海。」

「お母さん ごめん。」

「えっ?」

「廊下 走っちゃった。」

「うん。」

「知らない人のお部屋入っちゃった。」

「大丈夫 おかあさんごめんなさい言っとくから。」

「ごめんなさい。」

「おかあさんね…。」

「由季ちゃん 待ってるから行くね。」

「えっ?」

「迎えに来てくれたの 陸もいるの。

 『人生ゲーム』するの。

 学校ね お友達5人できたよ。

 名前 聞きたい?」

「うん。」

「大橋美咲ちゃんでしょ東 菜那ちゃんでしょ

 小山美桜ちゃんでしょ広橋杏里ちゃんでしょ

 津森美早紀ちゃんでしょ 分かった?

 ミサキちゃんっていう子が2人いるの。

 字は違うの。」

「そっか。」

「男子の子とはまだ しゃべってないけど…。

 あっ 違う 先生は男だった。

 村橋先生。

 あのね 身長195cmなの。

 すごくない?」

「うん。」

「教室入って来る時小っさくなって入って来るの。

 それでね…。

 あとね…。

 それでね…。

 あとね…。

 それでね…。」

「望海。
 
 目つぶって。」

望海の涙を手でぬぐって抱きしめる小春。
母にしがみつく望海。

手をつないで帰りました。
また絵本を手にする藍子。

「いいんですか? 帰して。」

「患者を止める自信はあるけど

 母親を止める自信はないよ。

 すぐに連絡とれるようにしといて。」

先生が絵本をもっていきました。

「はい。」

そこへ藍子に電話。

男に近づく栞。

「何?何ですか?
 
 どこかで お会いしましたか?」

「4年前 北新宿の駅のホームで。」

「えっ?」

「あなた 酔ってて…。」

「何? 何?」

「あなた酔ってて それで 背中…。」

「酔って? いや… 覚えてないわ。

 記憶なくなるほうなんで。」

「背中 押しましたよね?」

「えっ?」

「背中 押しましたよね?それで 人が…。」

「ちょっと あの 分かんないんで。」

タクシーに乗って逃げようとする男。

「あの…お姉ちゃんに会ってください。」

「俺のせいじゃ ないよ。」

「待って 待って。

 ま… 待って!」

逃げられてしまい泣きだす栞。

砂川と子どものところにいった藍子。

「あなたのしようとしたことは誘拐だよ。」

「俺 仕事 辞めるよ。主夫になるよ。」

「今さら 何 言ってんの?」

「俺 やっぱり舜祐と一緒にいたいから。」

「だったら裁判だね。」

「ごめん お腹へってたか。」

「お家帰って食べよ。」

「近くにハンバーグ屋あったから。」

「ママと帰って食べよ。」

「我慢させることないだろパパと行こう。」

「ママんとこがいいよね?」

「パパと食べに行こう。」

「パパとママ どっちがいい?」

「僕 託児所がいい。」

子どもにこんなことを言わせる親・・。

「よし 行こう。

 ごはん食べ行こう。」

と祖母がつれていきました。

栞は母に電話。

「お母さん。

 ごめん 忘れられなかった。

 青柳 信さんのこと…。

 忘れられなかった。

 会いたい。

 青柳 信さんに会いたい。

 会いたい 会いたい 会いたい。」

栞をみつけた紗千。

「楽になることを選んだらダメなの。

 もうね…あなたも 私もそれは選べないの。

 小春が生きようとしてるのに。」

小春は子どもたちといっしょに料理。

「お〜。お〜 もう1個来た。」

「上手だね 楽しい?」

「うん。」

「フフフ…。楽しいか。」

「もう1個やっちゃった。」「もう1個やっちゃった。」

紗千と栞。
あたりは暗くなっていました。

「ひとでなしに なってもよかった。

 できることなら忘れてほしかった。

 忘れさせてあげたかった。

 おとうさん言ってた「償おう」って。

  「3人で償って生きて行こう」って。

 こう言ってた

 「人生をやり直させてあげたい」って。

 おかあさんそれは無理だと思うの。

  亡くなった人に謝っても聞こえないもの。

 残された人に尽くしても届くはずないもの。

 取り返しのつかないことだから

 掛け替えのないものだったから。

 命は戻らないものだから。

 あなたは もう一生 許されないの。

 栞。

 あなたの人生は終わったと思いなさい。」

自宅。
望海は電話にでていました。

「はい 分かった うんお母さんに言います うん。

 はい おやすみ。」

「陸!風邪ひくぞ おい。

 あ〜! 顔がない。

 器用に電話するね 望海。」

「お母さんのお母さん

 今日はナマケモノさんの病院に泊まるんだって。」

「そう。」

「これで最後。」と茶碗も片付けました。

「ありがとう。

 望海も麦茶 飲む?」

「うん。」

小春は水をくんできました。

「お薬 飲むね。」

子どもの前で薬を飲む小春を
じっとみている子どもたち。

「苦い?」

「あんまり味しない。」

「ふ〜ん。」

「でも 飲み込むのは ちょっと苦手。」

「ここがゴロゴロするよね。」

「今してる。」

「触っていい?」

「いいよ。」

「あんまり分からない。」

「分かんない?」

「分かんない。」

「望海 今日 来てくれてありがとうね。

 おかあさん 嬉しかったよ。

 いっぱい心配かけたね。」

「心配っていうか…。」

「でもさ でも もう1人で電車 乗っちゃダメだよ。」

「学校 電車で行ってる子いるよ。」

「それは 毎日同じのに乗ってる子でしょ。」

「まぁね。」

「「まぁね」じゃ ないよ ねっ?」

「お母さん 洗濯物。」

「ねぇ 電車。」

「シワシワになっちゃう。」

「乗らないから。」

「はい。何?」

「お手伝い。」

「お手伝い? するの?

 あ〜。よし! こっちもだこっちも 陸 お手伝い!

 よいしょっと。

 畳めるかな?」

「前より服がふわふわになった気がするの。」

「柔軟剤 使ってるからかな?」

「あと お庭で干してるから。」

「あぁ そっか それでか。」

「それでか。」

「うん。」

「あのさ お母さん。」

「ん?」

「アリクイさんが怒ったらどうなるか知ってる?」

「立ち上がって…。

 こうなるんでしょ?」

「そうそうそう。

  望海ね 実はね 立ち上がって

 こうしたいぐらい今 怒ってるの。

 すっごく怒ってるの。

 エジソンが電球 壊すぐらい。

 ナイチンゲールが 患者さんを叩くぐらい。」

 
「ライト兄弟も電車で帰っちゃうくらい?」

「「ライト兄弟」って 何?」

「飛行機 造った人。」

「へぇ〜。

 怒ってるの 分かる?

 ガオ〜。」

「フフっ。」

「 「相談してね」って言ったのに。

  「助け合おうね」って言ったのに。」

「はい。」

「望海は そういうのできないのかな?」

「違うよ。」

「お母さん。」

「ん?」

「ランチ行かないの?」

「えっ?」

「大橋美咲ちゃんと東 菜那ちゃんと

 小山美桜ちゃんのお母さんはホテルので ホテルランチするの。」

「そう…。」

「お母さんは 何で行かないの?

 望海と陸の世話が大変だから?」

「フフっ。」

「お母さん 好きなことできなかったでしょ?」

「違うよ おかあさんはね…。」

「シングルマザーだから病気になったのかな?

「シングルマザー」って なぁに?」

「お父さんがいないこと。」

「ふ〜ん。」

「おかあさんが子供の頃のお話 していい?」

「何歳?」

「う〜ん…望海と同じくらいかな。」

「フフっ 変な感じ。」

「おかあさんね おかあさんのお母さんと

 あんまり仲が良くなかったの。

 あんまり好きじゃなかったの。」

「うん。」

「だから おかあさんのお母さんが

 お家を出てった時 一緒について行かなかった。

 「お父さんのほうがいい」って言って。」

「うん。」

「でもね 本当は おかあさんのお母さんにも

 悲しい思いがあったの。

 本当は出て行きたくなかったの。

 それが今は分かるの。」

「今は嫌いじゃ ないの?」

「嫌いじゃ ないよ。

 やっぱり お母さんだから。」

「うん。」

「だからね 子供の頃は

 お母さんの本当のこと知らなかったの。

 教えてもらえなかったから。」

「どうして教えてくれなかったのかな?」

「1つは…心配かけたくなかったんだと思うの。

 もう1つは…。」

「うん。」

「普通のお母さんで

いたかったのかなぁって。

 おかあさんね。

 この… この おかあさん。

 この… フフフ…。

 病気になって そのことを

病院の先生に お話しして

 由季ちゃんに話して

 おかあさんのお母さんにも話して

 それまでずっとただの

青柳小春だったのが…。

 …だったのが 

患者さんの青柳さんになって

 病気の青柳さんになって

病気の小春になった。

 それで 助けてもらった。

 支えてもらえた。

 でも 何か違う。

 何か 前と変わった。

 でも 頑張ろうって

励まされるとよかったなぁって思ったの。

 でもね… でも やっぱり

 病気のおかあさんにだけは

なりたくなかった。

 おかあさんは

望海と陸のただの おかあさんで…。

 病気のおかあさんじゃないから

…って思ったの。

 よし 陸。

 隠してたこと 謝ります。

 ごめんなさい。

 ウソついたこと ごめんなさい。」


頭をさげる小春。

「いいよ。」といってくれる陸。

「フフフ…。

 う〜! フフフ…!フフフ…。

 クルクルクル…望海も来い! 望海も来い!

 ハハハ… 上に乗って来た! よし。」

3人で寝転びました。

「おかあさんの病気は ねちょっと難しい名前なの。

 漢字で1・2・3・45… 6・7文字。

 再生不良性貧血。」

「さいせい ふりょうせい ひんけつ。」

「どんな病気かっていうと

 体の中で 血が上手に造れなくなるの。

 血が足りなくなって

 クラクラ〜ってなっちゃったり

 お熱が出たりするの。」

「うん。」

「治すためには お薬飲んだり…。

 輸血したり…。」

「ゆけつ?」

「注射して 血を足してもらうの。

 それと 骨髄移植っていう手術をして治すの。

 おかあさんは まだ 手術できるかどうか

 分からないんだけど

 先生は 「治る」って言ってくれてるし

 おかあさんも それを信じてる。

 治すだけなの。

 ちくわチャーハン作るみたいに治すの フフっ。

 お洗濯するみたいに 病気治すの。」

「うん。」

「簡単じゃないけど難しいことでもない。

 ちょっと 坂道だけど道は続いてる ビュ〜ンって。

 挨拶も変わらない。

 朝 起きたらおはようって言うし

 夜 寝る時は おやすみっておやすみって言うの。

 フフっ。
 
 「お母さん」の呼び方も変わらない。」

「お母さん。」

「はい。」

「お母さん。」

「はい。」

「手 貸して。

 望海が生まれて

1・2・3・4・5・6… 7年。

 陸が生まれて1・2・3… 4年。

 おかあさん 好

きなことができなかったなんて思わない。

 おかあさん

シングルマザーだなんて思わない。

 うちは 3人家族だよ。


 青柳小春 は〜い。

 青柳望海。」

「は〜い。」「は〜い。」

「青柳 陸。」

「は〜い!」

「アハハハ…。」

「胸張って言えるよ。

 うちは 3人家族です。

 おとうさんがつくってくれた幸せの中で 

 すくすくすくすく…って生きてます。」


「うん。」

病院へ検査をうけにきた栞。

退院した健太郎と紗千。

「だけど それでも…。」

「許されないことなの。」

「ダメですかね 

願うこともダメですかね。

 し〜ちゃんが小春ちゃんのと一致すれば

 それが許しに…。

 いや 許しにならなくても

 その きっかけにはならないですかね?

 一度 罪を犯した人が

 今度は 救う側に回るって願うことは…

 ダメなのかなぁ。」


検査をうける栞。

2人で神社にお参りする紗千と健太郎。

しりとりしながら歩く3人。

「キノコ!」

「コ… コアラ。」

「ラ ラ… ラスク。」

「臭いキノコ〜!」

「臭いキノコ…。臭いキノコ?」

「こけし。」

「シ… シマウマ。」

「まずいキノコ〜!」

「アハハハ…!」

「え〜!」

病院。

「青柳小春さんの先日の検査結果です。」

「はい ありがとう。はい。」

ウーギークックの絵が広がる。
症状が悪化してる?

「こ… こいしかわのキノコ。」

「こそ… こそ泥キノコ!」

「アハハハ…!」

「こ? こ こ…ねぇ 「キノコ」もう やめにしない?」

「ヤダよ〜!ヤダよ〜!」

「えっ 何でよ いいじゃん!」

「これからも ずっと 「キノコ」。
 
 アハハハ…。」

「ヤダ ヤダ!」




一人で病院までいった望海の気持ちと
それを知った時の小春の心情
最後のほうの親子三人の会話のシーンが
じわじわきました。
シングルじゃなくて3人。
できればナマケモノさんと紗千も加えて
(痴漢冤罪&信の死がなかったら栞も入れたいところだけど)
「まどい」してほしい。

子どもたちからお母さんを奪わないでーー。
骨髄移植できますように。なおりますように。

次回予告で信がしゃべってたけど
親の人生を子どもがみるとしたら
やっぱり冤罪だけは晴らしてあげてほしい。





2013.09.06 Friday 17:38 | comments(0) | trackbacks(3) | 
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Woman #10
『お母さん、ほんとうのこと言って!』
| ぐ〜たらにっき | 2013/09/06 7:28 PM |
Woman 第10話:お母さん、ほんとうのこと言って!
望海がいい子過ぎて泣ける…(ノ_・。)うるうる・・ 今回は冒頭から望海ちゃんに泣かされた〜! 「お母さん、病気なの?」と涙ながらに問いかけるまでに、たくさんの不安を 抱えてたんだね・・・ 前回の小春の入院も、ホットドッグの大食い大会で汚れたシャツのお洗
| あるがまま・・・ | 2013/09/06 9:27 PM |
《Woman》#10
望海が、何も言わないで帰ってこなかったり、ずっと長袖を着ている母を心配しだした。 母と、その母とのやり取りを聞いたり、した。「ごめんね、丈夫に産んでやれなくて」などという言葉を小耳にはさみ、もうすっかり不安ではちきれそうになっていった。
| まぁ、お茶でも | 2013/09/07 9:03 PM |