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安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜 第8話

第8話



初期化されたロイド。

「ロイド よかった〜」

「ロイド?何だ それは?」

「えッ?」

「お前ら誰だ?」

衣朔と星に銃を向けるロイド。

「やめて 2人とも

  あなたを直すために手を貸してくれたのよ」

「直す? 何のことだ?」

「思い出して ロイド!」

「繰り返す ロイドとは何だ?」

「あなたの名前よ 忘れたの?」

「射殺許可を申請する」


射殺許可を申請します

申請中・・

申請中・・・

ZEROクラウドが見つかりません

リトライします

ZEROクラウドが見つかりません



敵アンドロイド ケプラとメンデル

「完全に物理的に破壊されており

 沫嶋黎士の脳データのかけらも見つかりません」

「この状態で動くはずがない」


ロイド

「自律判断モードに移行する」


自立判断モードに移行します

自立判断モードの起動に成功しました

この二人に対する情報が見つかりません

射殺の許可を判断しました




「射殺の許可を判断した」

「ロイド!」

「秘密を知られてしまったら生かしてはおけない」

「やめて 星くんも衣朔さんもあなたの味方なの

 私とあなたを守るために必死に戦ってくれた仲間なの!」

「麻陽さん危ないです 本気で撃つつもりだ」

「下がってろ 刺激しない方がいい」

「私には分かるの

 ロイドは ただの機械じゃない

 話をすれば分かる人だってこと

 ずっと一緒にいた私には分かるの」

「俺は人ではない」

「話を聞いて ロイド

 あなたは むやみに人を殺すような人じゃない

 むしろ いつも殺すことに痛みを感じてるような人よ

 信じられる人間かあなたには分かるはずよ」

「秘密を守れ ヘタなマネをすればいつでも殺す

 分かったな」

「ありがとう ロイド」

ロイドが姿を消しました。
座り込んでしまう麻陽。

「驚いたな あいつの記憶が消えちまったってことか」

「恐らく 故障したときに

 記憶部分にダメージを受けたんじゃないでしょうか

  もしくは強制的に初期化され 消されたか」

「でも ロイドは記憶をとっても大切にしてた」

《記憶を消した仲間はいるがそれは無責任だ》
《絶対に忘れない》
《自分が忘れたら誰が あいつのことを…》

「きっと 今までの記憶は消えてない

 ロイドの内部のどこかに眠ってるだけだと思うの」

「根拠は?」

「いまさら いります?」

「いいね その目

  俺みたいなクズでも

  あんたが未来の鍵を握る女だってこと

 何だか分かるような気がするよ」

「俺は最初から分かってましたけどね」

「探してみっか

 あいつの記憶を戻す方法」

「どうやって?」

「恐らく こん中に色々 秘密が詰まってんだろうな」

「天才 沫嶋黎士のみぞ知る

 神の領域

 俺が一生かかっても何をどうやっても

 かなわない存在 沫嶋黎士
 
 だから俺は東京帝國大学にも行かなかったし

 学者の道を選ばずに 金の稼げる外資系SEの仕事を選んだ

 俺 この中探してみてもいいですか?

 黎士さんの存在に

 正面から向き合いたいです」

「お願い

 じゃあ 私は…

 七瀬ちゃんのところに行っていい方法ないか聞いてみる

 修理のときは断られちゃったけど

 直接頼めば何か教えてくれるかもしれない」

公安と偉い人?の会議。

「ARX?」

「ARX供檻隠海任后

「ああ 旧型のロボットだという話じゃないか」

「旧型だからこそ 危ないのです

 最新型のアンドロイド警察用機体には

 品性がインストールされている

 知識や良識に優れたいわば 人間の完成形を目指して

 作られているからです

 しかし やつには品性がない

 人殺し好きの軍人や傭兵など下品をベースに

 プログラムされている分 危険は大きい

 放っておけば あなたもいずれ命を狙われます」

「そもそも そのアスラシステムとは何だね?

 ウルトラマンや仮面ライダーの変身のようなものかなハハハ…」

「アスラシステムとはインドの科学者が作ったOSで

 哲学的コマンドが多く 演算処理速度が異常に速いのですが

 その分 コントロール不能になることが多く

 2066年にはバグを起こし各国の首脳を暗殺しています」

「暗殺とは穏やかじゃないね」

「ここは超法規的手段もやむを得ないと考えます」

「 う〜ん」

「犠牲者が出てからでは遅いですよ」

衣朔と星。

「そういえばこの間 あのアンドロイドが

 大学で授業をしたときの音声手に入れたんだ 聞いてみるか?」

「はい ぜひ」

ICレコーダーのスイッチを入れる衣朔。

「情報は質量ゼロ すなわち

 人の思いは時空を超える

 光の進む道筋には理論上もう1つ

 最短の道が存在する

 その道を進むことのできる素粒子が存在すれば

 その素粒子を使って時空を超えて

 データの交換が可能となる

 全知全能など必要ない

 人の思いは未来を変えることができる

 過去の過ちさえ変えることができる

 生命は正しい未来へ導く力のことだ

 そして 1つの生命によって世界が支配され続けないよう

 次の世代へバトンが渡されていく

 そのことだけは忘れるな 伝言は以上だ」

「伝言って… 黎士さんからのってことですかね?」

「恐らくな」

「黎士さん…

 人の思いはこれからの未来を変えるか

 黎士さんらしいです」

「人の思いでホントに未来 変えられんのかな

 ましてや 過去まで」

「衣朔さんは何で刑事やってるんですか?」

「何だ 急によ

 食うためだよ 女房 子供を食わすためだよ」

「それが未来ってことでしょ」

「いいから 早くやれよ」

「衣朔さんは 命を張って

 奥さんや左京子さんの未来

 切り開いてきたんでしょ

 未来ってのは ただ漫然とやってくる明日のことじゃない

 今ある困難をぶち破って

 戦いながら切り開いていくもんでしょ」

「ペラペラペラペラ能書きうるせえんだよ お前 バカ」

「バカバカって親子揃って失礼な人だ

 ちょっと 勝手に使わないでくださいよ!

 何やってんすか返してくださいよ!」

星のライターをつかう衣朔。

「いいから さっさとやれよ お前」

「分かってますよ」

「何だ これ?」

「衣朔さんには絶対分かんないです」

「早くやるんだよ」

「イッテ」

大学の研究室

「うわッ 懐かしい」

「斗夢が沫嶋研究室に来たときの歓迎会の写真だね」

「2年前くらいか」

「たまたま写真の整理してたら出てきたんだ」

「この兄さん 酔っ払ってるやつ」

「七瀬さんが酔わせるから」

「違う違う ノンアルコールのやつと間違って渡したの」

「この頃の教授パンと野菜しか食べなくて

 草食系って感じでしたよね 女っ気もなかったしね」

「俺 最初ここに来たとき 黎士さんと七瀬さんが

 夫婦かと思ったんですよね」

「へッ?」

「いや 名字も一緒だしすごく仲いいし

 お互い醸し出す空気も似てるし

 兄妹だから似てて当たり前だったかもしれませんが」

「やめろ キモイから」

「頭もよくて 優しくてよく見ればイケメン?

 私の一番の不幸は兄さんと血のつながった

 妹だったってことかもねとか思いません?」

「思うかボケ 殺すぞ」

「殺される」

「行かなきゃ 授業のヘルプ稲垣先生に頼まれてたんです」

「俺も」

「麻陽さん俺達 行きますけど どうぞ」

「あッ どうも」

麻陽と七瀬のふたりになりました。

「お義姉さん」

「私も写真見ていい?」

「あッ もちろんです」

「うわ〜ッ え〜ッ すっごく楽しそう

 えッ 何これ?」

「あッ これは 兄さんが酔っ払ったときに

 逆立ちするとか言いだして」

「黎士が?絶対できないよ 無理無理

 うわ〜ッ へえ〜ッ

 アハハッ これもバカだね〜

 これは?

 七瀬ちゃん?」

七瀬がいきなり麻陽の首をしめました。

「お前が私から兄さんを取り上げた

 兄さんの気持ちを ヒック独り占めして

 お前がいなければ兄さんは死ぬこともなかった

 死ね!

 やめろ レイコ!」

七瀬が気を失って倒れました。

「七瀬ちゃん?七瀬ちゃん ねえ

 七瀬ちゃん ねえ!七瀬ちゃん!」

七瀬は病院のベッドに。

「失礼します」

「先生 七瀬ちゃんは?」

「ご家族の方ですか?」

「姉です 義理の」

「じゃああなたが お兄さんの婚約者

 だったら いいか

 実は七瀬さんは深刻な心の病に侵されているんです」

「心の病?」

「分かりやすく言うと

 多重人格障害といわれるものです

 七瀬さんの中に複数の人格が存在してるんです

 中には 凶暴な人格もいて

 兄の黎士さんを双子だと言い

 レイコと自分を名乗っています

 このままでは 凶暴な人格のレイコに

 体を乗っ取られてしまうことも考えられます」

「そんな…」

「医者の立場からは入院をお勧めします

 外界の刺激をなくし薬とカウンセリングで治療を行います
 
 事は急を要します 今回の件が刑事事件などになれば

 我々 医師の判断で強制措置入院も可能なのですが」

「少し時間ください」

「分かりました」

「知らなかった

 七瀬ちゃんがそんなに苦しんでたなんて…」

「あんたも苦しめば?」

謎の少女が後ろにいて
麻陽の首をしめました。

するとロイドがあらわれて
少女は消え、ロイドも消えました。

「お前 何者だ?」

「のこと忘れちゃった?

 お兄ちゃん

 …って 初対面だけどね〜」

「お前 2013年製か?」

「正解 最近作られたできたてホヤホヤの女子高生だよ

 未来から来たあんたのデータを基にね

 ねえ あんた記憶なくしたんでしょ?

 なのにどうして安堂麻陽を守るの?

 人間なんて くだらないじゃん

 見て」

道行く人たちの声をきかせました。

「合コン始まるぞ」

「マジ?」

「行くぞ」

「シャネルがいいな〜 超 邪魔なんだけど」

とおばあさんをよける若い女性。

歩きたばこから子どもを守る母。

「危ない」

「分かるでしょ?

 地球を汚し 自分のことしか考えてない

 最低最悪の劣等動物

 それが人間

 あんたが記憶をなくしたのは

 人間との記憶なんて必要ないってAIが判断したからだよ

 ねえ 兄妹で この地球の人間

 絶滅させちゃわない?」

「安堂麻陽が死ぬことは禁じられている」

アスラシステムのいつものを注入。

「フフッ ウケるねえ 誰に禁じられてんの?

 もう ZEROクラウドもクライアントも

 存在しないんだよ」

「アスラシステムを起動します」

少女もアスラシステム起動。
同じアスラシステムなら
2013年製のほうが優秀。

「ウフフ

 無理無理 あんたに私は倒せないよ

 あんたの注射 あと残り1本になっちゃったね」

少女がみえなくなりました。

「どういうことだ?

  全く別の物理定数世界に逃げ込めるということか?」


アスラシステムが活動限界を超えました

ユカワOSに切り替えます



病室に戻るロイド。

「大丈夫? さっきの敵だったの?」

「 分からない」


バッテリーの残量が10%を切りました

充電してください



「充電が必要だ」

「じゃあ うち帰ろう

 七瀬ちゃん 薬で眠ってて

 明日まで目 覚まさないみたいだから」

マンションに帰って充電。
星たちがまだいました。

「あッ そういえばどうでした?七瀬さんの方は」

「えッ?」

「あいつの修理方法を聞きにいったんじゃ」

「あッ 七瀬ちゃん体調不良みたいで

 それどころじゃなくて…」

「そうですか

 こっちも全然です すいません」

「ううん」

「星 今日は これぐらいにしとこう

じゃあ 失礼するよ」

「家でも調べてみます」

「よろしくね」

「じゃあ」

ロイドを食事に誘う麻陽。

「一緒に食べよう」

「俺には必要ない」

「1人で食べるより2人で食べる方が おいしいのよ

  ほら 座って

 いただきます」

ロイドに記憶の断片がみえました。

《あなたの名前は ロイド》
《私が安堂だから 安堂ロイド》

「ロイド?」

「えッ?」

「君が くれた名か」

「思い出したの?」

「一瞬 見えただけで

 それ以上は分からない」

「そう…」

「すまない」

「ううん 大丈夫 きっとすぐ戻るよ」


エニグマ・エンジンソフト社

「今回の定例記者会見では今月発売の

 ドアーズの最新OSをご紹介させていただきます

  まず最初に弊社の代表取締役社長である

  ビル・スミスよりご挨拶させていただきます」

「ありがとうございます 皆様 本日はお忙しい中…」

「見慣れない顔のやつらがいます」

「どこの社なの?」

「毎朝新聞社のIDを持ってたんで入れたんですが

 公安のやつらですかね」

おわったあと焼き肉。
星と左京子といっしょ。

「今日はありがとうね

  定例発表の準備も任せっきりだったし

 今日は私のおごり 2人ともジャンジャン食べて」

「あざっす」

「ありがとうございます」

「バカ お前 それ 俺の肉だよ」

「名前 書いてないも〜ん」

「何言ってんだ バカ」

「ちっちぇえ男

 そういえば最近 黎士さんの様子 どうです?」

「えッ?」

「記憶喪失だったんですよね?

 もしかして 記憶戻ったんですか?」

「あッ それは… もう少しかな」

「バーカ 余計なこと聞くんじゃねえ だからモテねえんだよ」

「はあッ モテないって何?言わせてもらうけど…

 それは私に釣り合う男の人が…」

「はいはい は〜い」

「ごめん 私

 用事思い出したから 先 帰るね

 これで足りなかったら明日 言って」

「はい」

「ごめんね」

「気をつけて」

麻陽が帰ってしまいました。

「えッ ちょっ…

 ホントに黎士さんのこと聞いちゃまずかったの?」

「バカ ブス」

「バカとかブスとか言うな!

 飲むよ 今夜は酔い潰れるよ!」

「お前 おいッ おいッ!

 イッテ!」

「人の話を聞け バカ!

 あのね 私だってつらいんだよ

 うちってね 崩壊家庭なわけ

 父親は刑事の仕事でず〜っと忙しくて

 ママに愛想つかされちゃってね

 聞いてますか?」

「うん 4回聞いた 今ので5回目」

「ママからも ず〜っと父親の悪口聞かされて育ったからさ

 何か幸せな家庭ってイメージできないんだよね

 男の人と つきあってもね その先に

 結婚とか家庭とか

  イメージできないわけよ」

「ああ そういう人いるね 恋多き女

 けど結婚の才能ゼロっていう残念な人

 イッテお前 バカじゃねえの マジで」

「あ〜あ幸せな結婚できんのかな〜

 私ホント迷惑な親父だよ

 ホント迷惑な親父だよ!」

「けど 親父さんも お前のこと大事に思ってんじゃねえの?」

「分かってるよ そんなこと」

「ウソ 何で そこで泣く」

「私だってね 子供のときは

  パパと結婚するとか言ってたんだから

  あんたなんかよりも全然分かってんの

 だから 余計ムカつくの!」

充電中のロイドに話しかける麻陽。

「ロイド ごめんね

 何度も思い出してって言っちゃったけど

 きっと 一番つらいのはロイドなんだよね

 もう思い出してなんて言わない

 たとえ 思い出せなくても構わない

 私が ちゃんと覚えてるから

 ロイドとのこと

 全部

 ずっと覚えてるから」

そこへ公安の刑事が入ってきました。

「なんなの あなたたち」

「公安の者です」

「記者会見のときの…」

「この部屋に盗聴器が仕掛けられてると情報を得まして

 探さしてもらいます 令状もあります」

「盗聴器?」

「ご協力いただければ

 手荒なマネをするつもりはありません」

「見つけました!」

あのクマのぬいぐるみ。

「これ いつのまに・・」


「やっと見つけることができました」

「ご無事で何よりです 角城さん」

「すぐに新しいボディーをご用意します

「共に安堂麻陽とARX供檻隠海鯏櫃靴泙靴腓Α

「待て

 我々が やってきたことはホントに正しいのか?」

「どうしたんです まさか裏切るつもりですか?」

「分からなくなったんだ 私は一度殺され

  データの状態になり

 この縫いぐるみの中で色々なものを見た」

《俺はこいつを信じることにします》
《麻陽さんを守ることが未来を守ると言った こいつなら
信じてもいい》

《俺が生きてるうちは》あの部屋には一歩も入れさせねえ
撃てるもんなら撃ってみろ》

《角城 あとは頼むよ》

《サプリ お前はいつも こんなに苦しい思いを抱いていたのか》

「人間や人間に近い感情を持ったアンドロイドの姿に

 私の心は揺り動かされた

  そこにあるものは

 愛というものではないのか」

「何をおっしゃっているんですか

「愛なんて 性衝動が引き起こすくだらないバグ」

「理性をメチャメチャにする一種の狂気です」

「思考回路がおかしくなり理性的判断のできない状態です

 理性を取り戻してください 角城さん」

「断る

 私は もうポリスクラウドに戻らない」

「残念ですよ

 裏切り者には 死あるのみです」

「弐号機よりポリスクラウドへ 角城元が裏切りました

 原子還元処理の許可を申請します」


ポリスクラウドより弐号機へ

カドシロハジメの原子還元処理の許可します



零士のPCが動き始めました。


5Dプリンターの再インストールに成功しました

SRXラッキー7Rをプリントアウトします



「え 何?」

机の引き出しから何かでてきました。

「あなたは・・」

角城を助けてきたサプリ。

「原子還元処理を実行します」

「これは私のです。返していただきます」



「あッ あなた…確か サプリよね?ロイドの支援機の」

「サプリとは何ですか?

 ロイドとは何ですか?」

「えッ?」

「私はSRX−ラッキー7R

 13分3秒前に角城がプリントアウトしました」

「あなたも記憶がないんだ もしかして感情も?」

「記憶は13分6秒前から全て記録されています

 感情のプログラムは搭載されていません

 ARX供檻隠海鯒Ъ韻靴泙靴

  コマンドをアクセプトしました

 ARX供檻隠海竜憶回路を修復します」

ロイドの記憶修復にかかるサプリ。

《安堂麻陽だな》
《あなた 誰?》
《アンドロイドARX供檻隠碍の命を》
《あらゆる危険から守るようにクライアントから依頼されている》
《(景子)さあ 黎士さん どうぞ》
《(味噌汁を飲む)》
《おいしいです》
《う〜ん キック!》
《沫嶋黎士は死んではいない》
《必ず帰ってくる》
《ありがとう》
《冷たくないんだね》
《あなたの名前はロイド》
《私が安堂だから 安堂ロイド》
《ありがとう 名前くれて》
《君には代わりがいない》《あんたにも代わりはいない》
《私 黎士がいなくなって》
《どうしよう もう生きていけないって思ってたけど》
《あなたが現れて》
《あなたの思いを感じて》
《救われてる》
《ロイド》
《ロイド》
《ロイド》

記憶が戻った。

「ロイド?」

「そうだ 俺は安堂ロイド」

「ロイド…ロイド!」

「なぜ 泣いている?」

「よかった〜 私のこと 覚えてる?」

「当たり前だ 俺が破壊されるまで

 君を忘れるわけがない」

「ウソつきすっかり忘れてたわよ 私のこと」

「物理的なトラブルは やむを得ない」

「心配したんだから

 ロイドがいなくなったような気がして…

 よかった」

「すまなかった

 もう これからは心配をかけないようにする」

「ウソだね」

「俺にウソをつく機能はない

 約束する」

「約束だよ

 お帰りなさい ロイド」

二人をみているサプリ。

「サプリ」

「私はSRX−ラッキー7Rです

 サプリではありません」

「彼女も記憶がない

 サプリからもらった感情のプログラムで

 俺は色々なことを知ることができた

 今 俺に必要なのはただの支援機ではない」

サプリの耳の横から突き刺すロイド。

「ロイド 何すんの!」

ダウンロード中・・

ダウンロード中・・

「オフコース 感情のプログラムをインストールし

 俺が預かった心を お前にも分ける

 戻ってこい サプリ」

《動くな!》
《あ〜ッ!》
《[スピーカ](サプリ)I love you》
《[スピーカ]ロイド…》
《サプリ お前を忘れない》
《お前がくれた この心の痛みを》
《ずっと大切に抱えていく》
《ありがとう》
《私にはあのサプリって子の気持ち》
《分かる》
《今の言葉》
《サプリにも聞かせてやりたかった》

サプリの目から涙。

「ちょっと触んないでよ  エッチ!」

「感情が戻った」

「ていうかさ ウザいんだけど

 何で返すわけ こっちは感情がなくなって

 せいせいしてたのにムカつく にゃ〜ッ!」

「うるさい 黙れ」

「うるさくしたのは お前だろ?」

「そうだ

  だが お前が そうじゃないとこっちの調子が狂う」

「そうッ 余計な思いまでくれちゃってさ〜

 まあ…

 ありがとう

 むっつりスケベ」

「殺すぞ」

「こらッ!」

「じゃ お邪魔虫は このへんでドロンしますだ〜

 ああッ 大事なこと忘れてた!」


5Dプリンターを起動します


角城出た。

「キャーッ!」

「誰なの?」

「角城元くん 元ポリスクラウドの連中のボスだにゃ」

「じゃあ 敵ってこと?」

「はじめは敵でした」

「今は味方ってこと?」

「はい 私は一度

 あなたの妹機に殺されました」

「ロイドに妹がいるの?」

「正式名称は ARXXI−THE LAST QUEEN

 あなたのデータやポリスクラウドのデータを

 ベースに作られた最新鋭機だ

 彼女は とても強い とても賢い

  そして とても恐ろしい」

《ねえ 兄妹でこの地球の人間 絶滅させちゃわない?》

「彼女に殺され私は一度データ状になり

 余計なコマンドなどを失ったおかげで

 色々考えることができた

 ホントは何が正しくて 何が間違っているのか

 一度 死ななければきっと分からないままだった

 2113年の警察サイドについて知りたいことがあれば

 教えますよ」

「ずっと分からなかったことがある

 どうしてあいつらは私の命を狙うの?」

「それは 沫嶋黎士の思いです」

「思い?」

「沫嶋教授のあなたへの思いが

 2113年と2013年をつなぐゲートを閉じているのです

 沫嶋教授は思いが時空を超えるという研究をしていました

 そして 思いが素粒子であるということを発見した」

「粒子…」

「2011年3月11日

 東日本大震災が起こったとき 多くの人達が願いました

 自分の生活のことよりも 自分の命のことよりも

 誰かを救いたいと強く思った

 そのとき 素粒子観測装置に反応がありました

 今までに発見されていない全く新しい素粒子の反応が

 それらの反応は地震によるセンサーのノイズと

 考えられていた しかし沫嶋教授は

  それを思いの素粒子ではないかと推論し

 素粒子の発見に至った

 例えば 虫の知らせや言霊先祖の守護テレパシーなどと

 いわれていたオカルトの世界だったものが

 素粒子の結果であるということが科学的に証明されたのです

 沫嶋教授は その素粒子を使い100年後の未来と

 通信するゲートを開いた

 しかし それは危険だと判断したのでしょう

 彼は ほどなくゲートを閉じた

 それは恋人である安堂麻陽のいる2013年の世界を

 守りたいという強い思いからだったようです」

「黎士…」

「沫嶋教授は一度は殺されましたが

 その思いが残り 時空転送用のゲートを閉じている

  その思いの先にあるのは安堂麻陽 あなただだから

  ポリスクラウドはあなたを殺せば

 沫嶋教授の思いが消え再びゲートが開くと考えています」

「黎士は今 どこにいるの?」

「沫嶋黎士は ポリスクラウドの手によって殺されましたが

  その脳がデータ化され100年後の2113年に運ばれました」

「じゃあ 黎士は…」

「最近入った情報によれば沫嶋教授の脳データは

 未来で破壊されたとか

 にもかかわらず ゲートが復旧しないのは おかしいのですが

 科学的には あり得ないことです

  どこかに脳データが分散して隠されているのか もしくは

 他の誰かが何らかの方法でゲートを閉じているのか」

「黎士は死んでない きっと生きてる

 だって まだ感じるもの

 黎士の存在を」

「そうかもしれませんね

 沫嶋教授が一度殺されたのも策略だったと思われます」

「どういうこと?」

「彼は殺されたあと脳がデータ化され

 2113年に運ばれることを予想していた

 そして 100年先の未来から戦闘用アンドロイドや

 5Dプリンターなどのテクノロジーを使い

 あなたを守ることを考えていたのでしょう」

「黎士は…

 そこまでして 私を…」

 《君の命は必ず絶対に守るから》
《100年先もずっとずっと守るから》

敵アンドロイド


アップグレードしています

アップグレードしています

アップグレードしています

アップグレードが完了しました





8話目まできたので一気に
いろいろな謎が明らかに。
思いが素粒子とか
結局人間の思いが一番強い
エネルギーになる気がする。

サプリおかえり!
角城まで寝返ったのはびっくりでした。

七瀬にも衝撃。
天才の兄を持ってたいへんだったのでしょうけど。







安堂ロイド/沫嶋黎士…木村拓哉(二役)
安堂麻陽…柴咲コウ   
沫嶋七瀬…大島優子
星新造…桐谷健太
サプリ…本田翼
小松左京子…山口紗弥加
江戸川斗夢…ジェシー(ジャニーズJr.)
栗山薫…山本美月
冨野好雪…日野陽仁
倉田朝晴…池田大   
謎の美少女…桐谷美玲
角城元…平岡祐太   
安堂景子…名取裕子(特別出演)
葦母衣朔…遠藤憲一





2013.12.02 Monday 14:39 | comments(0) | trackbacks(1) | 
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