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失恋ショコラティエ 第7話

第7話



眠っている薫子さんの妄想・・。


「うーん。 眠い。起きたくない。

 何か 最近 寝てても疲れが取れなくてさぁ。年かなぁ?」

そばには爽太。

「薫子さん。頑張り過ぎなんだよ。今日は ちょっと寝坊しといたら?」

「ええー!?あっ!?」

 『ちょっと 待った。えっ? どうなってる?
 
 何? これ。っていうか 私の下っ腹 下っ腹 見られた!?

 ま… まさか 今すっぴんじゃないよね?えっ? どうなってんの?

 あっ。私 爽太君と 結婚したんだ』

「オリヴィエたちには俺から 言っとくからさ

 後で ゆっくり 来なよ。」

『ああ。何だ。 もう 安心だ ああ。 安心だ』

目覚まし時計がなりました。

『安心って 何だよ?』

もちろん夢でしたー。

仕事中の薫子さん。

『何で あんな夢見たんだろ? 自分が 怖い。

 まあ 夢は あくまで 夢だから。

 うん。 そうだよ。別に 願望とかストレートに 見ないし

 そうだ。 夢は 願望じゃない。願望じゃないんだ』

といいきかせていたら爽太も夢の話。

「いやー。 昨日変な夢 見ちゃってさぁ。

 えれなと タヒチに行くの。んで ホテルに着いたらさ

 ベッドが ハネムーンのデコレーションされてて。」

「いいじゃん。」

「いや。 違います。結婚は まだですって

 スタッフの人に 言うんだけど。

 照れなくていいよって言われちゃってさ。

 で 隣 見たら そこにいるのがえれなじゃなくて

 オリヴィエに 代わってんだよ。」

「えっ? 僕?」

「んで ホントに 違います。僕ら ゲイじゃないですって

 説明したいんだけど うまくフランス語が 出てこなくて

 パニくっちゃってさ。」

『バカな男は見る夢も バカなんだ』

「僕はねまつりちゃん 連れてフランスに帰る夢 見たよ。

 パパと ママに 僕のお嫁さんだよって 紹介すんの。」

『こっちにも バカ 発見』

「そうだよね。

 振られるとさつい 都合のいい夢ばっか見ちゃうんだよなぁ。」
「報告が遅くなって ごめんね。

 まつりちゃんと 僕付き合うことになったんだ。」

「えー!?」

「い… いつの間に?そうなの?」

「うん。」

「それは おめでとう。」

「ありがと。いつからか 分かってるでしょ?」

『マジで? 全然 分かんない。どうなってんの?

 ハァー。 駄目だ。

 店の恋愛事情にすらついていけてないわ 私』

そこへまつりも出勤。

「おはよう。」

「あっ。 来た 来た 来た。」

「えっ? 」

「いつからですか?」とからむ爽太。

「えっ? 何が?」

「いつからですか?」

「もしかして 言ったの?」

「隠すことじゃない…。」

「もう 何で今 言っちゃうの?」

『ああ。 何か いらいらする。

 何でだろ?ハァー。 夢のせいか』

携帯の音。

『違うな。 これだ。

 せっかく 関谷君にメールしたのに

 返事の一つも返ってこないからだ。

 ああ。 ホントに やだ。

 自分らしくないことわざわざ やってやったのに。

 爽太君が メールしろとか言うからわざわざ 送ってやったのに。

 やっぱり 何もしたくない。いらいらが 増えるだけだ。

 二度と 自分からメールなんか するもんか』

メールを見ている関谷くん。

「爽太くんに好きだと 言ってみました」
「爽太くんは人妻を あきらめて
 加藤えれなと 正式に向き合うと 言っています」

声をかける六道さん。

「何?」

「あっ いや。あの ショコラ・ヴィさんからのメール

 どう返事していいか分かんなくて。」

「ショコラ・ヴィさんからのメール?」

《「六道さんのとこの関谷さんて どんな方ですか?」》
《「俺が個人的に 興味あるだけなんで」》

「はあ!?あんた まだ 返事してないの?」

「何か 下手に返したら傷つけそうで。」

『何よ? 最近の若い子ってみんな そうなの?

 全ての出会いは奇跡なのに。

 しかも お互いに思い合ってるっていうのに
 
 どうして その価値ある出会いを

 情熱的に発展させようとしないの?パッションよ。

 ノー パッション!
 ほっと…けない!』

「もう バカね。言葉なんか 何でもいいの。

 即行で 返すから気持ちが 伝わるんでしょう?

 ほら。 一刻も早く 返信しなさい。ほら。 早く。」

「はい。」

「ほら。」

「関谷。 ちょっと。」

「えっ?

 すいません。 これ。」

「はい。」

「はい。」

「ちょっ ちょっ ちょっ ちょっ。あんた。 ううー!」

『私だって ホントは爽太君と 関谷をくっつけたいわけじゃない
 だけど 奇跡の出会いをむざむざ 手放そう…』

また途中できられる六道さんw

ショコラヴィ

「ハァー。」

『いよいよ バレンタイン商戦も佳境に入った。』

「お待たせいたしました。どうぞ 中に お入りください。

 いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。

 いらっしゃいませ。」

「お待たせいたしました。ありがとうございました。」

「バレンタイン商品は9個入り 限定ボックスと

 こちらの レリーフタブレットがございます。」

「お決まりの方はこちらまで どうぞ。」

『ショコラティエにとって1年で 一番 忙しい

 勝負の1週間が 始まる』

父も手伝いにきてくれました。

「いいよ いいよ いいよ。お前は シェフの仕事しろ。 なっ?」

「ありがと。」

「いらっしゃいませ。フゥー。」

「ありがとうございました。」

「はい。 かしこまりました。」

「いらっしゃいませ。」

お店は大賑わい。

「これで あしたの分は 完了。うーん。 ハァー。

 よし。 やるか。」

『バレンタインと 紗絵子さんに贈るショコラの準備が 重なって

 寝る時間が ほとんど ない。

 限界まで 作業をやって 

 2階の休憩室で 仮眠を取ったらまた 作業に戻る。

 ひたすらその繰り返しの日々。

 それでも 倒れずに立っていられるの

 はゴールが 見えているからだ。

 もうすぐ 終わりだというゴールが。』

《きちんと けじめ つけるから》
《そしたら えれなもちゃんと 考えてくれるかな?》
《俺とのこと》
 
 《告白 頑張ってね》

「2時間は 寝れるか。ああ。」

『バレンタインは もうすぐだ。

 7年前の その日から 始まった

 俺の身勝手な 片思いがその日に 終わる。

 俺は 紗絵子さんに 告白して失恋するんだ。

 そして 14日からは何事もなかったようにまた 生きる。

 紗絵子さんは もちろん俺も…

 何事もなかったように生きるんだ。』

紗絵子さんの家。

「ねえ? 考えてくれた?」

「うん?」

「猫 飼いたいって話。」

「ああ。でもな 俺が 動物 苦手なの知ってるだろ?」

「飼ったことないんでしょ?いたら いたで 結構 カワイイよ?

 きっと 好きになるよ。」

「別に いらないだろ。旅行とか 引っ越しのときめんどくさいし。

 動物のせいで人間が 不自由すんのって何か 嫌なんだよなぁ。」

ふりむくと紗絵子さんは雑誌に目をおとしていて
ごきげんとり?らしいことを言う旦那さん。

「ああ。 そうだ。 リクドーのバレンタイン 限定ボックス

 幾つか もらえるんだよ。

 紗絵子の分キープしといてやるから。

 紗絵子。」

「うん。 ありがとう。やった。」

紗絵子さんがみていた雑誌には爽太が載っていました。

今日も忙しいショコラヴィ。

「ありがとうございました。

 ご注文が お決まりの方こちらに お並びいただけますか?

 混雑して すいません。」

「いらっしゃいませ。」

紗絵子さんがお店にやってきて
奥をのぞくと爽太は作業中で気づかない。
薫子さんが接客。

「小分けの袋は幾つ お付けしますか?」

「大丈夫です。」

「お買い上げありがとうございました。」

「どうも。」

名残惜しそうに帰っていく紗絵子さん。

「紗絵子さん さっき 来てたよ。」

「ホント? 何 買ってった?」

「ボックス 3箱と タブレット全種類 3枚ずつだったかな。」

「そっか。 バレンタインに 友達に配ったりしてくれんのかな?」

「爽太の方は?

 告白用の 紗絵子スペシャルはもう 完成したの?」

「いや。 まだ。エクレアの ボンボンが

 紗絵子さんの 好みの感じに仕上がんなくて。」

「そっか。会う約束は?」

「してないよ。

 前もって 呼び出したりすると

 警戒されてドタキャンされるかもしれないから。

 だから 当日 ぱっと 連絡して。」

「バレンタインだよ?

 旦那さんと 予定 入ってたらどうすんの?」

「大丈夫。 前日の13日にするつもりだから。

 っていうか 13日じゃないと意味がないんだ。」

7年前。

《14日って 会える?バレンタイン》

《14日は ちょっと 用事が》

《じゃあ 13日は?》

 《うん。 大丈夫》

《ごめん。 受け取れない》
《付き合ってる人が いるの》

「まあ とにかく 全力で やるよ。」

「うん。」

「ねえ? タブレットの在庫は もう 厳しいよ。」

「了解。薫子さん。 こっちも お願いします。」

「うん。」

「オリヴィエ。 それ 終わったらタブレット 頼む。」

「分かった。」

オリヴィエが帰るとまつりが携帯をみていました。

「ただいま。」

「おかえり。」

「どうしたの?」

「うん?」

「何か あった?」

「何もないよ。フフッ。 あのね。

 ちょっと 用事があって元カレと 会うことになって。

 あっ。 あの。別に 深い意味はないよ。

 元カレの部屋に私の私物が 残ってて。

 そんなの 捨ててって言ってるんだけどさ

 取りに来いって いうから。」

「そっか。」

「うん。 まあ これで奇麗 さっぱりできるんなら

 いいかなぁって思って。」

「まつりちゃんは バカなの?そんな 見え見えの理由で

 一人 のこのこ 出掛けていって

 元カレの部屋に 上がるんだ。」

「別に 何もないよ。 大丈夫だってば。」

「そんなわけ ないよね?誰でも 分かるよ。

 まつりちゃんが それでどうなるかも 分かってる。」

「そんなことない。」

「どうしても 行くっていうんだったら

 僕は もう まつりちゃんと付き合うのは やめる。

 でなければ僕も 一緒に行く。」

翌日。

「どうした?」

「ごめん。 爽太。 こんなに忙しいときに 悪いんだけど。

 今日 ちょっと店 抜け出していいかな?」

「何か あった?」

「まつりちゃんの元カレの顔を 見てくる。」

「えっ?」

「対決してくるよ。」

「対決!?」

爽太の妄想開始。
元カレとオリヴィエ。

「分かった?

 もう二度と まつりちゃんの前に現れないでね。」

元カレを殴ったオリヴィエは後ろから刺されました。
そこへかけつける爽太。

「オリヴィエ! オリヴィエ。オリヴィエ! しっかりしろ!」

「ごめん。 爽太。まつりちゃんを 頼む。」

「オリヴィエ!」

また警官登場。

「はい。 動かないで。」

「えっ!?俺は 殺してませーん!」

妄想おわり。

「大丈夫?」

「ハァー。疲れてんのかな?」

オリヴィエとまつりはいっしょに元カレの部屋に。

「久しぶり。 まつり。元気だった?」

「取りに来たよ。 荷物は?」

「ああ。まだ まとめてないから中 入って。」

「お邪魔します。まつりちゃんは 外で 待ってて。」

オリヴィエだけが中へ。

ペットショップにやってきた紗絵子さんと旦那さん。

「いやー。 もう カワイイ。」

「確かに カワイイなぁ。」

「えっ? ホントに いいの?」

「うん。 いいよ。」

「えっ? でも 苦手だって言ってたじゃない?」

「苦手だよ。」

「えっ? じゃあ…。」

「だって お前飼いたがってただろ。」

急にものわかりがよくなった・・?

元カレとオリヴィエ。

「なめてんね。取りに来いって 言っておいて

 荷物 まとめてないなんて。」

「何か すごいお金持ちなんでしょ? あなた。

 そりゃ そっち いくよね。

 突然 セレブが 現れて付き合ってなんて 迫られたら。」

「そうだね。庶民の 二股男よりはね。

 何で 二股なんか したの?」

「好きだなって 思える子が同時に 2人 いて

 2人とも 俺のこと好きだって 言ってくれたから。

 俺には こんな ラッキー もう巡ってこないかもって

 思って 両方。まあ 調子に 乗ってたんだよね。

 結局 俺なんか。」

「荷物 まだ?」

「付き合ってるうちにどっちかが 駄目になったら

 残った方が本命なんだろうなって。

 でも 逆だったみたい。大事な方を なくした気がする。」

「失ったからそう思うんだよ。

 まつりちゃんが 残ってたら もう一人の方を そう思ってたよ。

 言っとくけどまつりちゃんが あなたと別れて

 僕と 付き合うことにしたのは

 僕が お金持ちのセレブだからじゃないよ。

 あなたよりは ましだからだよ。

 だから 僕のせいにしないでね。

 まつりちゃんのせいにもしないでね。」

オリヴィエと帰るまつり。

「彼ともっと 話したかった?僕より 彼が 好きでしょ?」

「何でそんなこと 言うの?私は ちゃんと。」

「自信が ないんだよ。

 まつりちゃんは こないだまで僕のことなんか

 男として見てなかったでしょ?どれぐらい

 好きになってくれてるのか僕には 自信ないよ。」

「ハァ。 彼のこと 一番好きだったときの 気持ちと

 付き合ったばっかりの オリヴィエの気持ち

 比べたって 意味ないよ。確かに 彼とは

 彼との間にしか生まれなかった 気持ちがあったよ。

 だけど それはオリヴィエとでも 同じでしょ?

 彼との間に生まれなかったものが

 オリヴィエとだったらきっと 生まれるんだよ!

 今は まだ 正直 ぎこちないし 始まったばっかりだけど。

 私は 信じてるもん。

 ちゃんとそれを つくっていこうって思ってるもん。

 何で オリヴィエは 私を疑うの?好きなら 信じてよ!」

「信じたいよ。けど まつりちゃんのことを

 考えれば 考えるほど不安になるし 疑うし嫉妬もする。

 信じたくても信じられないんだよ。

 それぐらい まつりちゃんのことが好きなんだよ。」

オリヴィエにキスするまつり。
ふたりは笑顔に・・。

オリヴィエはハイテンションで赤いバラの花束を
かかえて職場へ。

「たっだいま!爽太。 今日も イケメンだね。」

「はあ?」

「お疲れ。 薫子さん。

 いっつも 奇麗だね。」

「はあ?」

「ごめんね。ホントに 忙しいときにさ。」

「オリヴィエ。完全に まつりと うまくいったな。」

「神様って いるんだね。だから 爽太。

 爽太のことも きっといい方向に 導いてくれるよ。

 ああ。 夢 見てるみたいだ。

 ああ。 世界が輝いて 見えるよ。」

「ちょっ ちょっ ちょっ。花粉 飛ぶから。 ほら。 貸して。

 ほら。 もう 分かった。 夢 終了。早く 着替えて。」

「何? 」

「ふにゃふにゃしないで。ほらほら ほらほら。 もう。」

六道さんのチョコを買いにきたえれな。

「はい。 お待たせ。えれな。

 毎年 たくさん お買い上げありがとね。」

「うん。 ファッション業界ではリクドー人気は 断トツだから。

 バレンタインに 配るとみんなに 喜ばれるんだ。」

「あら。 うれしい。あっ。 じゃあ例の彼にも あげたりするの?」

「えっ?」

「「えっ?」って。 ほら。絶賛 片思い中の。

 うん。誰だっけ? 倉科さん。」

「ああ。あれは 振られたんだ。わりと あっさり。」

「そうだったの?あら。 ごめんね。」

「ううん。」

「うん?でも 何よ? あんた。案外 けろっとしてるのね。」

「うん。何かね 大丈夫だった。」

「あっ そう。 じゃあ 早速新しい恋を 見つけなきゃね。」

「うん。 そうだね。」

「うん。」

ショコラヴィ。

「いよいよ爽太の恋も 終わるのか。

 そしたら 紗絵子さんが

 この店に来ることも なくなるんだね。」

「うん。 でも これからもうちのチョコレートは

 食べてもらえたら うれしいな。」

「どういうこと?」

「いい チャンスだし ネット販売始めらんないかなぁと思って。

 前々から やりたいとは思ってたんだけど。

 人 増やすか機械 入れないと できないから

 ちょっと 迷ってたんだよね。」

「うん。」

「でも ネットで 買えれば今までどおり

 紗絵子さんに うちのチョコレートを食べてもらえ るでしょ?」

「振られた後のことなんかどうでもいいんじゃん。」

「そうは いかないよ。紗絵子さんが 俺のこと

 好きにならないのは分かってるけど。

 うちのチョコレートのことはホントに 好きで

 認めてくれてるんだってそれは 信じてるからさ。

 だから 届け続けたいんだよ。

 フッ。」

紗絵子の家に遊びにきた友だち。
猫の写真をみていました。

「うわー。 この子。」

「カワイイ。」

「でしょ? でもね。 ほら。 この子。」

「ああー。」

「もう 目が合って キュンとしちゃって。もう 迷っちゃうよねぇ。」

「よかったね。 紗絵子。旦那さん 猫 OKしてくれて。」

「何だかんだ愛されてるよね。」

「ねえ。」

「まあ そうだね。」

「いいな 紗絵子。 幸せそう。」

「幸せだよ。」

「うわっ。 否定しないし。」

「うん。 幸せだよ。

 大事にしてくれる 旦那さんと

 このチョコさえ あれば私は 幸せ。」

「いいなぁ。」

「出た。 ねえ?」

「幸せ 分けて。」

「うん。」

家に戻った爽太。

「あれ?お前 また 店 行くのか?」

「うん。着替え 取りに来ただけだから。」

「バレンタインだからっつったって

 四六時中 チョコ 作ってて体 おかしくなんないのかよ?」

「大丈夫だよ。 チョコレート屋なんだし。」

「その。 何だ。お前の体を心配してくれる人なんていないのか?

 薫子さんとか どうなんだ?」

「えっ?それ 薫子さんに 悪いよ。

 何か 最近 薫子さん気になってる人 いるみたいだし。」

「えっ? そうなの?」

「うん。」

「そうなんだ。ハァー。

 で お前は?」

「えっ?」

「結婚とか 考えてる人はいないのか? フッ。」

《私が お嫁さんになってあげてもいいよ》

「いや。 今は ちょっとごたごたしてるからあれだけどさ。

 もうすぐ きちんと 片が付くから。そしたら 紹介するよ。」

「いるのか? 美人か?」

「そこ?」

「うーん。 まあ 客観的に見ても 俺の知り合いの中では

 間違いなく 一番奇麗な子だと思うけど。」

「おおー。 やったな。会うのが 楽しみだ。」

「別に 見た目で選んでるわけじゃないよ。

 でも 何ていうか いいやつだし いつも 笑っててくれて。

 こんな アホな俺でも

 長く 一緒にやってってくれそうな子だよ。」

「そっか。 まつりと オリヴィエもうまくいってるみたいだし

 みんな それぞれ 収まるところに収まっていくんだなぁ。」

「収まるって。 いきなり結婚するわけじゃないんだからさ。

 でも 真面目に付き合うつもりだし。

 とにかくもう 決着は つくよ。」

えれなは電話中。

「じゃあ あした朝 7時に 表参道の 改札口で。

 いえいえ。ちょうど よかったです。

 あしたは 仕事してたいなぁなんて思ってたから。

 あっ。 別に。はい。 じゃあ あした。」

爽太を思い出すえれな。

《紗絵子さんに きちんと告白するって 決めたんだ》
《ちゃんと 振られて》
《終わりにしようって決めたんだ》

紗絵子さんへのチョコをつくっていた爽太。


できた。

『俺が ここまでやってこれたのは

 全部紗絵子さんの おかげだ。

 紗絵子さんが 俺の前に現れて

 幾つもの 傷と幾つもの 幸せをくれたからだ。

 こんなに たくさんのものをもらっておいて

 俺は これ以上

 何を あなたに求めようと していたんだろう?

 ごめんね。 紗絵子さん

 俺は 本当に強欲だったよ。』

チョコを贈る準備をしている紗絵子さん。

「よいしょっと。友達と 実家分は 完了と。

 あと これと。あれ? あれ? 足りない。」

ショコラヴィ。

「申し訳ございません。

 ただ今 タブレットは1種類のみの販売となっておりまして。」

「やっぱ 読みが 甘かったかな?

 この分だと あしたもかなり 売れるよね?

 仕込みの量 増やそうか?」

「でも シュクル 切れちゃったよ。」

「ああ。ねえ? 薫子さん。

 悪いんだけど 今のうちに買ってきてもらえる?」

「ああ。 うん。 了解。 行ってくるね。」

「お願いします。」

「あっ。 オリヴィエ。そのアンフュゼ 終わったら

 先に テンパリング用のチョコレート 湯煎しといて。」

「分かった。」

「爽太。ホントに 今日 告白するの?」

「うん。 特に 予定変更するつもりないけど。 何で?」

「何か 淡々としてるからさ。もっと 緊張してるかと思ってた。」

「俺も 告白ぐらいじゃ 動揺しない

 大人になったってことですよ。

 それに 今日は俺から 先手を打つわけで

 不意打ち 食らう 心配もないから

 落ち着いたもんですよ。 フッ。

 どうしたの?」

「紗絵子さんだよ。」

「えっ? フッ。その手には 乗らないよ。

 バレンタインの チョコならこないだ 買ってってくれたし。」

「いや。 ホントだって。ほら。」

本当に紗絵子さんがいて手をふってくれました。

作業していたものを落とすくらい
思いっきり動揺・・・。

チョコを持っておいかけようとする爽太。

「爽太?爽太!」

「ちょっと 行ってくる。」

『全部 俺が コントロールして

 シミュレーションどおりに終わらせたかったのに

 駄目だな。

 結局 最後は あっちにペースを 乱されるんだ。

 まあ それもらしいっちゃ らしいし

 最後に 振り回されとこう。

 どうせ あっという間に終わることだ。』


「紗絵子さん!」

「爽太君。 こんばんは。」

「こんばんは。

 あの。 えっと。来てくれて ありがとね。」

「ううん。お店 いっぱい 人 いたね。

 もう すごいよ。もう 有名店の 仲間入りだね。」

「ああ。 うん。 おかげさまで。フフッ。」

「今日ね 友達に あげる分が1個 足りないって 気付いて

 慌てて 買いに来たんだ。」

「そっか。うん。

 ああ。 そう。 これね。」

「ごめんね。 引き留めちゃって。」

「ううん。これ 紗絵子さんに渡したかったから。

 はい。」

「うわっ。 ありがとう。 何?」

「チョコレート。バレンタインだから。」

「えっ? あっ。 カワイイ。えっ? えっ? 何? これ。

 何かの サービス?」

「ああ。 こ…。 おお。

 これは 紗絵子さんに。

 紗絵子さんのために 用意した。バレンタインだから。

 あれから 7年 たっちゃった。

 紗絵子さんにバレンタインに 振られてから。

 俺 あの後 パリに行ってボネールで 働いて

 一流の ショコラティエになろうとして。

 正直 頭のどっかで こうやって
 
 一生懸命 スキルを磨いてれば

 そのうち 紗絵子さんのことは

 忘れてしまうんだろうなって思ってた。

 思ってたんだけど。

 実際は全然 そんなことなかった。

 むしろ どんどん 時間が上に 積み重なっていく分

 気持ちは ずっと ずっと深いとこに 定着していくんだ。

 雪が 積もっていくみたいに。

 最初に降った雪は溶けないんだよ ずっと。

 だから そのままの気持ちで

 日本に帰ってきて今も こうやって。

 俺 紗絵子さんに 喜んでほしくて

 ショコラティエになったんだ。

 紗絵子さんがチョコレートが 好きだから

 ショコラティエになりたいと思ったし

 今も こうしてショコラティエを やってる。

 紗絵子さんがカレーが 好きだったら

 俺 きっとカレー屋になってたよ。」

「カレーも 好きだよ。」

「フッ。 そっか。

 フフッ。 じゃあ カレー屋でもよかったね。 フフフ。

 俺ね…。

 バカみたいだけど。

 ずっと 紗絵子さんのことが好きなんだ。

 今でも ずっと。

 ホントに 好きだよ。

 どんだけ 時間がたっても

 紗絵子さんだけは俺の中で 特別なんだ。

 俺 紗絵子さんが買ってくれたもの

 ちゃんと メモって 紗絵子さんの 好みの変化とか

 ずっと 見てたんだよ。

 それで 次に 何 作ったら

 紗絵子さんが 喜んでくれるかそればっか 考えてた。

 そればっか。

 俺が 紗絵子さんにできることって…。

 それくらいしかなかったからさ。

 でも もう やめるね。

 けじめつけなきゃいけないよね。

 俺は 紗絵子さんに喜んでほしくて

 ショコラティエになったし 
 
 これから先 何があっても

ずっと ショコラティエでいるよ。

 それは 俺が 紗絵子さんを好きになった証しで

 これから先誰かを 好きになっても

 絶対 残るものなんだ。

 だから もう 先に進んでもいいんだって

 やっと 思えるようになったんだ。フフッ。

 紗絵子さんは もう とっくに先に 進んでて

 俺のことなんか 関係なく

 幸せな人生 歩んでるのにね。」

「関係なくないよ。

 爽太君の チョコレートが

 今 私を 本当に幸せにしてくれてるんだよ。

 だから 爽太君の チョコレート買いに行くんだよ。」

「よかった。フフッ。

 そう言ってもらえて よかったよ。ありがとね。

 じゅうぶん 報われたし 思い残すことないよ。

 ありがとう。

 俺 紗絵子さんのこと好きになって 本当に よかった。

 俺 これからはちゃんと まっとうに

 自分の人生 やってくからさ。

 紗絵子さんも 幸せでいてね。

 ずっと 元気でいてね。」

涙を流す紗絵子さん。

『えっ? 何の涙?』

「あっ。 あっ。もしかして。 あっ。

 もしかして チョコレートのことを心配してる?

 あっ。 アハハ。 いいんだよ。俺の問題だからさ。

 紗絵子さんは何も 気にしないで

 今までどおり うちの店来てくれていいんだから。

 お得意さまなんだし大歓迎だよ。

 だから…。」

『あれ?何だ? これ。

 これって 手応え?

 いや。 まさか。そんな都合よく 考えんなよ。

 えっ?でも 何? この感じ。

 いつか時期が来るって 信じてた。

 手応えを ふいに感じるときが 来るって。

 でも それは俺の夢や 妄想にすぎないって

 現実になりはしないってずっと。

 でも現実にしていいの?』

紗絵子さんにキスする爽太。

それを薫子さんが目撃!!





ああああああああああああーーー!
せっかく爽太が気持ちにくぎりをつけて
先にすすもうと思ったのに!
えれなも待ってるのに!!
なんでそこでそんな思わせぶりなあいまいな
態度をとるの?!紗絵子さんは!!
ずっと好きだったと言われて感激したのか
もうやめるねって言われてさびしかったのか
家に帰ったら旦那がいるのにそのままキスしてる
場合じゃないでしょーーー。
もともと爽太は紗絵子さんが結婚してても
おかまいなしで好きなんだから関係ないけど
紗絵子さんはよい妻を演じるっていってたのに
何キスしちゃってんの・・・。
爽太もえれなにあんなこと言っておいて
父親にまで存在ほのめかしといて
時期がきたじゃないっ!



小動爽太 松本潤 
高橋紗絵子  石原さとみ 
井上薫子    水川あさみ 
加藤えれな   水原希子 
オリヴィエ・トレルイエ  溝端淳平 
小動まつり   有村架純 
関谷宏彰    加藤シゲアキ(NEWS) 
六道誠之助   佐藤隆太 
小動 誠  竹中直人






2014.02.25 Tuesday 09:30 | comments(0) | trackbacks(5) | 
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| NelsonTouchBlog | 2014/02/25 11:14 AM |
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| ドラマ@見取り八段・実0段 | 2014/02/25 11:39 AM |
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『…なんの、涙?現実にしていいの?』
| ぐ〜たらにっき | 2014/02/25 12:18 PM |
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| ぷち丸くんの日常日記 | 2014/02/25 2:05 PM |
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| ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ | 2014/02/25 9:15 PM |