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わたしを離さないで 第10話(最終話)

第10話(最終話)



「愛する二人には提供の猶予が与えられる」
そのわずかな希望さえも打ち砕かれた友彦は、
打ちひしがれていた。生きる気力さえ失い、
恭子に介護人を代わるように訴える友彦。
そんな時、龍子に再会した恭子。龍子の提案により、
友彦とともにサッカーの試合を観に行くことになる恭子。
そこで目にした光景は、希望に満ちていた。
生まれてきた意味、すべてのものへの感謝、
「先生、世界はやっぱり広かったんですよ」




龍子先生の話っていい話のようにみえたけど
本当にそんないい話でした?
提供をうけたひとにインタビューをする仕事を
している中で知り合った男性が、
ヒロキの心臓をもらった人で、その男性が
結婚して生まれた子どもにヒロキという名前をつけて
今元気にサッカーをやっている。
提供者にはそりゃ感謝しかないでしょうが、
それを喜びだと思えるのは、その子どものヒロキは
誰かに提供することは決してないとわかってるからでは。
どう考えても立場が、いや、同じ人間でも種族というか
提供者じゃないものと提供者とでは大きな隔たりが
あるような気がする。

でもトモはふっきれて、小さいけどかなった夢、
恭子にまた会いたいと願ったささやかな夢だけど
それがあるしさらにいっしょに暮らせたりもしたことを
感謝しながら提供までの日を心穏やかに過ごし
最後はきれいに終わっていくことができたから
トモにとってはよかったのか。

トモが行けなかった広い世界に
トモのかわりにサッカーボールを海に流れていくように
叫ぶ恭子。

なぜか恭子にだけは提供の通知がこず
まわりの友だちはみんな終了してしまい
生きる意味もわからなくなっているようなときに
恵美子先生にばったり。
宝箱をもっていた恭子をみて
喜んでくれる先生。

子どもたちにに宝箱を用意したのは
誰にも奪われないものを持たせてあげたかったから。
それは思い出。
体を奪われてしまっても思い出は奪えない。
それはあなたたちを支えるよすがになるという先生。

なんのために生まれてきたかなんてわからず
命はおわる。
普通の人と提供者は
それが知らされているかいないかだけの違い。

「私たちはからの宝箱をかかえて生まれてきて
 そこに日々をつめこみながら
 生きていくのだ 明日を」
と思いながら海にむかって歩きだし
トモや美和のところにいこうとする恭子ですが
その足元に流れてきたのはまさかの
トモのサッカーボール。

そして恭子は死ぬのをやめたわけですが
なんで恭子にだけ通知がこないのかが
最後まで謎のままで、思い出があっても
提供者として納得いくかどうかなんてやっぱりわからない。
制約だらけの中で多くのものをあきらめて
ささやかな幸せだけかんじていけたら
幸福な人生なのか、

やはり真実の言っていたように
提供者は「考えないように」つくってあげるべきなんじゃ
ないか、それだけ科学が発達しているのなら。
と、最後までこういう気持ちはかわらずでした。









2016.03.19 Saturday 08:36 | comments(2) | trackbacks(1) | 
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NK (2016/04/01 9:19 PM)
お久しぶりです。
ドラマは見てませんが、原作本(電子書籍)を読んでみました。今読んでいる最中です。
確か、日系イギリス人の方が書いたお話だそうですよ。

恋愛っぽい要素も入っているみたいですね。
悲しくも、残酷な物語なんですね(そうですよね)。
honey (2016/04/01 9:33 PM)
>NKさん

 こんばんは。
 原作とは少しちがっているようですが
 けっこう残酷なお話でした。









わたしを離さないで #10 最終回
『愛と希望の結末は…生きること愛することそして生まれてきた意味とは?』
| ぐ〜たらにっき | 2016/03/19 12:45 PM |